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【連載第18回】ゲームライフに役立つグッズをレポート
PSPとニンテンドーDS（以下、NDS）によるプレイ環境を向上させてくれるグッズの数々を数回にわたって紹介してきたゲームグッズ研究所。だが、PSPの本体が発表になって以来、研究所員からは「PSPを立てかけるスタンドがほしい」という声が高かった。その待望のグッズこそが今回ご紹介する「マルチスタンド男爵 for PSP(男爵)」なのである。 このミヤビックスから発売される待望の製品「男爵」は、その名のとおり、PSP用のスタンド、つまり台座である。なぜこのスタンドが待望の製品なのかと言えば、「本体を斜めに立てかけて視聴するスタイルを実現できる」からにほかならない。例えば、アップルの「iPod」では、室内での視聴用に本製品に近いスタイルを実現できる製品がすでにいくつも登場しているのだが、よりマルチメディア性の高いPSPには、これまでこのような製品が国内では登場していなかった。
「男爵」は、斜め置きのスタイルを実現してくれるばかりではなく、充電スタンドとしても、また、外付けスピーカーへの接続ドックとしての機能をも兼ね備えており、PSPを愛用している方の使用環境をワンランクアップしてくれること間違いなしの製品。今回はその「男爵」の魅力を余すことなく紹介していこう。
● 3つのポイントを押さえた“マルチ”スタンド。立てかけ角度も良好
価格:オープン
次に、個々の機能をチェックしていきたいところだが、まず先に「男爵」を使用することにより、実現できる環境をフルに再現した状態をお見せしよう。
本製品で注目していきたいのは3つのポイントだ。まず1つめは「スタンドとしての性能や角度」、2つめは「外部スピーカーへの接続機構」、そして3つめは「充電用スタンドとしての使い勝手」である。 スタンドとしての使い勝手を見ていくと、その作りはいたってシンプルなもの。PSP本体を直接スタンドに置くのだが、本体を軽く固定できるように、多少の溝が用意されている。がっちりと固定するわけではないので、スタンドごと手で持てば乗せているPSPが落下してしまう可能性もある。PDA機器用のクレードルや、携帯電話用の充電スタンドをイメージするとそれに近いだろう。
多少残念なのは、スタンドに設置したときの角度を調節する機構がないこと。ただ、これはPSP本体の重量、そして本製品に設置したときのバランスを考えると、むやみな角度調節はできないことが想像できる。角度調節を可能にする場合は、よりスタンドにPSPを固定するギミック、そしてスタンド自体の大きさが増加してしまうだろう。 ● 手軽さと豪華さ、内蔵と外部、2つのスピーカーへの対応が嬉しい
また、パーツの左側面にはミニピンジャック用の差込み端子が用意されており、ここに外部スピーカーのジャックを接続すると、PSPからの音がスタンドのパーツをスルーして、スピーカーに出力されるというギミックになっている。外部スピーカーへの接続をしない手軽な使い方にも対応したアイデア賞的な機構である。 PSPにイヤフォンやヘッドフォンなどを装着し、MP3やATRAC3でのサウンドや、ムービーを楽しんでいる方も多いと思う。イヤフォンやヘッドフォンといったものを使っているときはスマートだが、外部スピーカーに有線で接続した状態となると、どうしてもPSP本体を手で持つことに煩わしさを感じてしまう。特に映画が収録されたUMDやメモリースティックに保存したムービーを見ているときには、誰しもが一度は考えたことと思う。そこで男爵である。本製品の斜め置きスタイルでは、外部スピーカーに接続していながらも、本体を手で支えなければいけない煩わしさから解放してくれるのである。
PSPには内蔵スピーカーがしっかり設置されているもの、やはり外部スピーカーに出力したときの音は比べ物にならないほどクオリティが高い。研究所員としては、この男爵を使用した立てかけ状態のPSPにコントローラを接続して、PSPのゲームをプレイしたい(ハードウェアの都合で実現できるかどうかは不明だが)などと、さらなる欲望がわきあがるほどである。ちなみに「男爵」のミニピンジャック用のパーツを通して音を出力しているとき、特に目立った音質の劣化などは感じられない。見た目から判断したものだが、ミニピンジャック用のパーツには金メッキ加工もされているようで、スタンドを使用することによる音質の低下の心配はなさそうだ。 ● 充電の手軽さも嬉しい魅力の1つ。さらなる機能アップへの対応も発見 最後は充電スタンドとしての“男爵”の魅力である。作りは非常にシンプルで、スタンド背面に設けられている差込口に本体付属のACアダプターを接続するだけ。この状態でスタンドにPSP本体を乗せれば充電が開始されるのである。ACアダプターを直にPSP本体と接続して充電を行なっていた状態と比べれば、驚くほどスマートである。こういったオプション的なグッズが登場したのは喜ばしい限りだ。
さらに「男爵」の台座部分は取り外しが可能になっており、外してみるとスタンド本体側にもう1つ、通常使用しない電源用の端子を発見することができる。これは今後リリースが予定されている異なる充電形式の台座と交換することにより、様々な充電方法への対応を可能にするための端子とのことだ。使用環境やシチュエーションに対して、台座のパーツを交換することで対応可能となるように、はじめから用意周到に策が練られた製品というわけだ。この思慮深さこそまさしく“男爵”である。
● AVプレーヤーとしてのPSPをさらに魅力的にする優秀な一品 「マルチスタンド男爵 for PSP」の魅力をお伝えした今回のゲームグッズ研究所だが、いかがだっただろうか。PSPはゲームタイトルが収録されたUMDばかりではなく、映画のタイトルや、アーティストのプロモーションビデオが収められたUMDも発売されている。「視聴する」といった使い方にも魅力があるPSPだけに、視聴するスタイル、環境をワンランク上に引き上げてくれるスタンドの役割と、その効果は思いのほか大きいのである。 立てかけスタイルを実現できるだけでなく、外部スピーカーによる接続をスマートに実現し、臨場感ある音を楽しめるというポイントも非常に大きい。視聴用のUMDタイトルやムービー、サウンドを存分に楽しむためにも外部スピーカーには接続したいところだろう。もちろん、スマートな充電スタイルの実現が可能という点でも、男爵は存分に満足のいく製品である。
さすがに外での使用には出番のない「男爵」ではあるが、例えば、ベッドの横に男爵と外部スピーカーを置き、PSPをセットすれば、音楽やムービーを楽な姿勢で楽しむことができる。就寝前のくつろぎタイムをより豊かにしてくれるのは間違いないだろう。「PSP用のスタンドが欲しいな」と一度でも考えたことがある方には、ぜひオススメしたい一品である。
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□ミヤビックスのホームページ (2005年5月13日) [Reported by ゲーム環境向上委員会]
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