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【Electronic Entertainment Expo 2005現地レポート】

任天堂ブースレポート その1
Revolution、Game Boy Microの追加情報を入手!

5月18日~20日(現地時間) 開催

会場:Los Angels Convention Center

 Electronic Entertainment Expo 2005の任天堂ブースでは、ニンテンドーゲームキューブ、ニンテンドーDS、ゲームボーイアドバンスの各ソフトに加え、Game Boy Micro(ゲームボーイミクロ)の実機が公開された。

 最も期待が集まったであろうRevolutionは、残念ながらブースには展示されず、対応タイトルの映像も見られなかった。ただし、先日のカンファレンスで同社取締役社長の岩田氏が見せたプロトタイプ機については、特別に間近で見られる機会が得られた。まずはその詳細と、担当者から得られた新たな情報をお伝えしよう。



■ Revolutionのプロトタイプ機をチェック

 今回見られたRevolutionは、「さらに小さくなる」と岩田氏も言っているとおり、あくまでプロトタイプ機となる。デザインも今後大幅に変更される可能性はあるが、現時点では、子供でも親しめるゲーム機という従来の任天堂ハードっぽさはなく、家電に近い大人向けのデザインになっている。

 前面には、スロットイン式のディスク挿入口が用意されている。Revolution用の12cmディスクを使用できるサイズになっているが、GC用の小型ディスクも、アタッチメントなしで挿入できるという。ディスク挿入口は青白く発光しており、近未来的な雰囲気をかもし出すとともに、挿入口が直感的にわかるようになっている。

 ほかには電源やディスクのイジェクト、リセットなどのボタンが並ぶ。その間には開閉可能なふたがあり(プロトタイプでは開かなかったが)、その中にSDカードスロットが用意される。SDカードスロットだけのスペースにしてはやや大きいが、「ほかの機能を用意する可能性はある」という。

 背面には、USBポートが2個と、AV出力端子、電源コネクタが並ぶ。USBポートは背面部にのみ用意されているが、前述のSDカードスロット部に並べて前面に搭載される可能性もあるだろう。

 本体上部のふたを上げると、4つのGC用コントローラの接続端子と、2つのメモリーカードスロットが現れる。Revolutionのコントローラはワイヤレスになると発表されているが、互換性のあるGCのゲームをプレイするために、同じ数の接続端子が用意されている。サイズ的にはGCより小型になるRevolutionだけに、次世代機であると同時に、「小型のGC」という一面も持つといえるだろう。

 このほか担当者からは、Revolutionという名前は現在もあくまで開発コードネームであると告げられた。大小のディスクをイメージしたロゴまで作られ、このプロトタイプ機にもデザインされているので、これで決定したかに見えるが、どうやらそうではないらしい。

 2006年発売となることは既に伝えられているが、正式名称や発売日については、「2005年内には発表したい」としている。



■ 会場で触れたGame Boy Micro

 表に出てこなかったRevolutionに対して、発表されたばかりのGame Boy Microは専用のコーナーが設けられ、誰でも触れるようになっていた。

 こちらもRevolution同様、高級感のあるデザインになっている。遠目に見ると、携帯電話や携帯オーディオプレーヤーなどに見える。

 スクリーンはGBAやDSに比べるとかなり小さくなっているが、バックライトを採用したスクリーンはかなり明るく、視認性は良好。RPGで表示される文字も(会場にあるものは英語版だが)問題なく読み取れる。

 ボタンは本体サイズに比べると大きめで、小型化したことで操作感を損ねないよう配慮されている。またL、Rボタンは金属製で、スタート、セレクトボタンは文字の隙間から青い光が漏れて見えるなど、より高級感を高めるデザインになっている。

 かなり小型になったため、ゲーム機を持つというよりは、つまむといったほうが感触的には近いかもしれない。見た目には、L、Rボタンが押しにくいのではないかとも思われたが、本体がかなり軽いため、不安定さを感じることなく入力できた。

 またデザイン面では、スクリーンカバーを変更でき、さまざまなデザインに着せ替えて利用できる。ブースには単純な色違いだけでなく、迷彩色や牛のような白黒の柄など、多彩なデザインが見られた。スクリーンカバーをどのように提供するかは現時点では未定。

 小型化されたことで気になる点として、バッテリーの持ち具合がある。この点について担当者に尋ねてみたところ、「現時点でどのくらい持つとは答えられないが、現在のDSやGBAのように、携帯して十分遊べる程度のバッテリーは搭載する」と答えてくれた。

 性能はあくまでGBAであり、DS用のソフトは動作しない。しかし携帯性では圧倒的にDSに勝るだけに、全く別のゲーム機として使い分けるのがいいかもしれない。特にデザイン面で大幅な変化が見られるので、通勤中にプレイしたい大人のユーザーには最適なゲーム機といえるだろう。

手のひらにおさまるサイズと、指先で支えられる軽量さ 背面。左にボリュームスイッチがあり、段階的に調整できる 本体上部。L、Rボタンは金属製
本体底面。カートリッジはここから挿す。左の穴はヘッドフォン端子、右のスイッチは電源 DSと比較すると、スクリーンはかなり小さいが、ボタンはむしろ大きくなっている ユニークなデザインのスクリーンカバーも出展されている


□Electronic Entertainment Expoのホームページ
http://www.e3expo.com/index.asp
□任天堂のホームページ
http://www.nintendo.co.jp/
□任天堂 E3関連情報のページ
http://www.nintendo.co.jp/n10/e3_2005/index.html
□関連情報
【5月18日】「Nintendo's E3 2005 Press Conference」レポート ~その2~
「Game Boy Micro」の発表など盛況な携帯ゲーム
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20050518/nin2.htm
【5月18日】「Nintendo's E3 2005 Press Conference」レポート ~その1~
Revolutionのプロトタイプ登場! 旧作のネット配信も発表
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20050518/nin1.htm
【5月18日】任天堂、「Revolution」の仕様の一部や
この秋発売予定のGBASP互換機「Game Boy Micro」など発表
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20050518/revo.htm
【5月11日】任天堂のWiFi無線通信サービスに関して、
スクウェア・エニックス和田社長が強力なバックアップを宣言!!
「どんなコンテンツで応えていくかが、我々の勝負」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20050511/s_e.htm
【5月9日】無線LANスポット開設、ユーザーのAPも使用可能!!
任天堂、岩田社長よりWiFiを利用した
無線通信サービスに関するコメントを独占掲載!!
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20050509/ninten.htm

(2005年5月19日)

[Reported by 石田賀津男]


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