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会場:Grand Ballroom Hollywood & Highland Complex
今回のE3は、任天堂、SCE、マイクロソフトの3社が揃って次世代ゲーム機を発表するという点に注目が集まっていた。そんな中、任天堂のカンファレンスでは、まずニンテンドーDSのタイトルを紹介し、続いて新型のゲームボーイアドバンス本体「Game Boy Micro」を突然発表。その後にRevolutionのプロトタイプを公開するという流れで展開された。これは携帯ゲーム機市場にもぬかりはないという、同社の姿勢を表すものといえるだろう。
■ 一番小さくて高性能なGBA「Game Boy Micro」
製品としては、GBAのラインナップに入るもので、GBASPに続く3種類目のバリエーションとなる。従来のGBAやGBASPと比べ、格段に小型化されているのが特徴。スクリーンも小さくなってはいるが、解像度は従来どおりで、明るさは一番だという。また本体前面のスクリーンカバーは変更が可能で、さまざまなデザインを楽しめる。 また、同社が発売しているGBASP/NDS用AVプレーヤー「プレイやん」にも対応する。この組み合わせでポータブルAVプレーヤーとして見れば、かなり小型で、かつ安価な製品となりそうだ。
北米地域では2005年秋発売予定となっているが、日本国内での発売は未定。
■ WiFiを活用したNDS用タイトル
DSのWiFiサービスは、これまでDSの無線通信範囲にいる人との接続が基本だった。そして今後は、先日弊誌でお伝えしたとおり、インターネット経由の接続をサポートする。これはもちろん、ソフトウェア側での対応も必須となるため、これからインターネット接続対応のソフトが登場することになる。
カンファレンスでは、同社が開発中のインターネット接続対応ソフトとして、「Mario Kart DS(マリオカートDS)」と、「Animal Crossing DS(どうぶつの森DS)」が発表された。
■ DS「マリオカートDS」ラウンドテーブル
まず「マリオカートDS」のスペックについて、無線通信による8人同時対戦が可能になることが明らかにされた。8人というと、コースを走る全てのキャラクタをプレーヤーが操作することになる。さらにゲームシェアリングにも対応し、1本のソフトで8人対戦が可能になるという。多人数での通信となるとタイムラグも気になるところだが、紺野氏は「秒間60フレームでキビキビ動く」と自信の一言。 またWiFi接続にも対応し、インターネット経由での4人対戦が可能。紺野氏は、「人と人とのコミュニケーションを大切にし、対戦して楽しいものを作ってきた」と「マリオカート」シリーズのコンセプトについて語っているが、まさにWiFiサービスにぴったりのタイトルといえるだろう。 また紺野氏は、WiFiサービスへの参加率について繰り返し言及。「『マリオカートDS』を買ったほとんどの人がWiFiで遊ぶことを目指す」と意気込みを語った。 なお、「Mario Kart DS」は、E3会場にプレイアブル出展され、通信プレイが体験できる。こちらのプレイレポートは、E3開幕後に改めてお伝えしたい。
また会見の中に宮本氏は、「ずっとコミュニケーションを重視してきたので、DSでは買った人がすぐ繋がるようにしたかった」という「ピクトチャット」導入のエピソードや、自らが担当するDSソフトについて、「5歳から95歳まで、家族で遊べることを大切にして作っている。みんなで遊べる道具になってきた。これからもさらに進めていきたい」といった制作方針などを語った。
(C)Nintendo
□任天堂のホームページ (2005年5月18日) [Reported by 石田賀津男]
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