コンテナを降ろす特徴的なギミックをフル再現! タカラ「フルアクションサンダーバード2号」
タカラ「フルアクションサンダーバード2号」 |
発売 |
タカラ |
価格 |
14,700円 |
電源 |
単3アルカリ電池×2本(別売) ボタン電池LR44×2個(別売) |
発売日 |
発売中 |
今回は、原作のファンなら男泣きすること間違いなしの「サンダーバード2号」のトイを紹介したい。以前、当連載で同じ「サンダーバード」の「ジェットモグラ」のアイテムを紹介し、ドリルが地中に潜行するという奇跡のギミックを絶賛させていただいた。この「サンダーバード2号」は、「ジェットモグラ」のシリーズ作品というのだから、期待は膨れ上がる。
「サンダーバード2号」は、本体の中央に巨大なコンテナを格納し、様々な救助メカを輸送するマシンだ。劇中では、1番から6番まで用意されたコンテナを選択し、胴体部分に装着してから現場に急行する場面が描かれており、当時の少年たちはメカニカルな描写に心をわしづかみにされたものだ。今回のトイは、本体から伸びる4本の足を伸縮し、コンテナを降ろして、再び装着するまでのギミックが再現されている。これだけでも興奮させられるのだが、加えて「サンダーバード2号」のトイとしても抜群の出来栄えとなっている。
■キャラクタアイテムとして最高レベルの出来栄え
パッケージを開けた瞬間に、筆者の興奮はいきなりピークに達した。箱の中に巨大なサンダーバード2号が横たわっているのだが、まばゆいほどの強烈なオーラを放っていたからだ。50センチはあるボディは、全体のプロポーションが美しく、細部のディテールはハンパじゃなく凝っている。パッと見ただけで、「これは特別なトイに違いない!」という確信が全身を駆け抜ける。
本体とウイングは別パーツになっており、簡単な組み立てが必要なのだが、興奮するあまり組み立て前の写真を撮るのを忘れてしまった(笑)。「一刻も早く完成形を見たい!」という衝動にかられて、仕事が二の次になってしまったのだ。読者の皆様には申し訳ないばかりだが、それだけの興奮を誘う逸品であることがおわかりいただけると思う。
完成した「サンダーバード2号」は、やはり素晴らしい仕上がりだった。どのアングルから眺めても「サンダーバード2号」そのもので、ときには劇中のオリジナルよりも格好よく映える。
細部の再現度も楽しい、楽しい。全体に煤けたようなウェザリングが施され、いかにも実働しているかのようなリアリティをかもし出す。ウィングの先端やジェットノズルの網目など、細部になればなるほどディテールの再現度は冴え渡り、「うわ~、こんなところまで作りこんである!」という驚きに満ちている。
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50センチ前後の本体に合わせ、パッケージもビッグサイズ。「電動伸縮脚」も文字が目立つ |
ボタン電池をはめた上に、さらに単3電池をセットする、珍しい仕組みになっている |
「フルアクションサンダーバード2号」の完成形だ。付属のシールでさらに飾ることもできる |
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後方から眺めるプロポーションも、ひたすら美しい |
全長は50センチ前後になる巨大なトイだ。その迫力だけでも相当なもの |
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本体には、汚れを表現した塗装が施されている |
ジェットノズル。見落としそうな細部も忠実に再現 |
特にコックピットは、細かなスペースにも関わらず、イスや計器までもが緻密に表現されている。無人イスと「サンダーバード2号」のパイロット・バージルを付け替えられるギミックも採用しており、あまりの楽しさに頭がクラクラするほどだ。
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コックピットはイスやレバー、扉などが細かく作りこまれている |
パイロットのバージルを座らせることも可能だ |
救助メカを搭載するコンテナは、天井と側面の壁を取り外すことができ、細部まで作りこまれた内部の様子を心ゆくまで鑑賞できる。コンテナには別売の「ジェットモグラ」や「磁力牽引車」などのマシンを実際に収容することも可能だ。
本体の上部ハッチを開くとジャキン!という感じでミサイルがせり上がり、下部ハッチには救助カプセルやシャベルクレーンなどを自由に付け替えられる仕掛けも用意されている。
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コンテナの全景。壁を外すと、作りこまれた中身が顔を出す |
柱のディテールや床のボンベなど、見どころが満載だ |
手動でハッチを開けると、ミサイルが出現する |
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下部ハッチには、5種類のパーツを付け替えられる。これは救助コンテナ |
こちらはシャベルクレーン。他には電磁力ワイヤークレーンやマグネットワイヤー発射装置などがある |
「サンダーバード2号」のトイとしては、これまで紹介した要素で十分すぎるくらいなのだが、次項では電動ギミックをじっくり吟味することにする。
■ 4本の脚が伸縮し、コックピットのライトが点灯する
【ムービー】 |
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コンテナが出てくる動画映像 (MPEG-1、1.39MB) |
「フルアクションサンダーバード2号」が備える電動ギミックは、2種類ある。ひとつめは、伸縮脚。ふたつめは、室内灯だ。
伸縮脚は、「サンダーバード2号」最大の特徴といえるコンテナの着脱に関わるギミックだ。4本の脚を伸ばして本体だけを高く持ち上げ、コンテナを降ろす、というものだ。これを行なうためには、後部のジェットノズルを手でつかみ、左右のいずれかに回転させる。するとスイッチがオンになり、脚が伸び始める。
脚が伸びる速度は、速くもなく遅くもなく、劇中の速度そのまま。巨大なメカが先端の科学で持ち上げられている、という原作のスタッフが目指した微妙なニュアンスまでもが、きちんと汲み取られている。脚が伸びて本体が持ち上げられると同時に、コンテナが顔を出していく様子も劇中そのもので、「そうそう、これが見たかったんだよな~」と感激もひとしおだ。コンテナのハッチが自動的に開閉する仕掛けはないが、伸縮脚がここまで忠実に再現されているだけでも合格点だ。
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後部のジェットノズルをひねると、脚が伸縮するスイッチがオンになる |
脚が伸び、コンテナを降ろしたところだ。格好いい! |
室内灯は、コックピットに明かりが点るというもの。コックピットの上部と下部の両方から明かりが漏れる。夜間に点灯させると、小さなコックピットが闇夜に赤く浮かび上がり、どうしようもなくシビれる。
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室内灯を点灯させると、コックピット内の計器が照らされる |
明かりはコックピットと下部の観察窓から漏れる仕組みだ |
「RCジェットモグラ」のレポートのときにも指摘したのだが、遊び方説明書の記述が大味で、組み立て時に少々の混乱をきたした。逆に言えば、それ以外は不満の持ちようがないほぼ完璧なアイテムだ。説明書の大味さも「商品の開発に全力を注ぎこんでしまったのだなぁ」と解釈することも可能だ。
いずれにしろ、手にしただけで感動させられるトイは、めったにあるものではない。
(R) and (C) 1964, 1999 and 2004 ITC Entertainment Group Limited. THUNDERBIRDS is a Gerry Anderson Production. Licensed by Granada Ventures. (C)TAKARA Co.,Ltd. 2005
□タカラのページ
http://www.takaratoys.co.jp/
□「THNDERBIRDS」関連商品紹介ページ
http://www.takaratoys.co.jp/thunder/
□「THNDERBIRDS 2」のページ
http://www.takaratoys.co.jp/thunder/1_144series/tb2/
□関連情報
【2004年7月22日】気になるe-Toy遊んでレポート ドリルが地中に潜行する驚異のギミック搭載! タカラ「フルアクションRCジェットモグラ」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040722/toy151.htm
毎週、電子系のおもちゃを中心にオススメのおもちゃをご紹介しています。「このおもちゃ、気になるけど面白いかなぁ」といったものを徹底的に遊び倒し、その面白さをお伝えしていきます。取り上げて欲しいおもちゃなどがありましたらドシドシと編集部までメールを送って下さい (編集部) → game-watch@impress.co.jp ←
(2005年4月28日)
[Reported by 元宮秀介]
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