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スクウェア・エニックス、「EverQuest2 日本語版」の最新情報を公開
アーティザン(生産システム)とダンジョンを紹介

2005年初頭βテスト開始予定

月額料金:未定

 株式会社スクウェア・エニックスは、現在ローカライズ作業中のMMORPG「EverQuest2 日本語版(EQ2)」の最新情報を公開した。EQ2日本語版に関しては、現在ベータテスターの募集を受付中である。これは来年1月10日の締切となっているので、興味のある読者は募集要項を確認の上是非ともご応募頂きたい。


■ クラスツリーまで導入された緻密な生産システム

冒険時のフィールドにてアーティザンに必要な材料を収集できる。画面は斧を振りかざし、材木を伐採しているシーンだ
 今回紹介するのはEQ2の大きな魅力の一つである「アーティザン(職人)」、いわゆる他タイトルでいうところの生産システムである。EQ2のアーティザンは、前作を含めた他タイトルより大きな位置を占めている。もっとも特徴的なのは、冒険者用とはまったく別の成長システムが存在すること。キャラクタがアーティザンとしての経験を積むことでレベルが上がり、ゆくゆくは9種類ある“クラス”へと派生していくのだ。

 アーティザン用のクラスツリーは、「ファイター」や「クレリック」等といった冒険者用とはまったく異なる体系である。そして、各クラスは武器、防具、裁縫、家具等といった分野にそれぞれ特化しており、一人のキャラクタだけで総てのジャンルを専攻できない。ゲームの中盤以降においては、優れたアーティザンによって作られた各種アイテムは、ダンジョンで得られるマジックアイテムと同等以上の価値を持つ。そのため比較的早い段階から、プレーヤー同士で必要なアイテムをお互いにやりとりしていくのだ。

 そこには、ダンジョンでモンスターを倒したりする冒険とは別の形の、EQ2アーティザンならではの醍醐味があるだろう。本稿では、アーティザン用のクラスツリーと共に、それぞれの特色を簡潔に説明していこう。

工房への入口
アーティザンとしての活動は、専用の工房ゾーンにて行なうことが多い。これはプライベートダンジョン扱いとなっており他人に邪魔をされない
工房にて生産活動
生産ツールをダブルクリックすることで、作成可能なレシピの一覧が現れる。レシピを選択すると必要な材料が表示され、すべてを持っていれば生産が始まる
専用の生産ツール
生産活動を行なうには、特定の材料の他に、Forge(炉)やStove&Keg(ストーブと樽)等といった、専用の生産ツールが必要となる

SunfishStaekを作成
生産作業を行なうには、レシピを入手せねばならない。基本的なレシピは店にて購入できるが、高度なものは冒険中で得られるものもある
生産の進行状況
同じ物を作っても、アーティザンのスキル値によって品質が違ってくる。同じSunfish Steak用のレシピでも完成品のクオリティは4通りがある
ハイクオリティ品
写真は最高品質のDelectable Sunfish Steakが完成した瞬間。こういったハイクオリティ品はプレーヤー間で高値で取引されるだろう

「EverQuest 2」アーティザンクラスツリー
アーティザン クラフトマン プロヴィジョナー
ウッドワーカー
カーペンター
  アウトフィッター アーマラー
ウェポンスミス
テイラー
  スカラー ジュエラー
セイジ
アルケミスト

●クラフトマン(Craftsman)
 クラフトマンは、家具調度や弓矢、杖など木製の武器類を造ることに長けたアーティザンである。それだけでなく、クラフトマンは王宮の食卓に並べられるような料理や、渇ききったオーガの喉を潤す酒をこしらえることでも知られている。

  • プロヴィジョナー(Provisioner)
     プロヴィジョナーは、料理と醸造を専門分野とする職人である。彼らは自慢の腕を振るい、仲間のために極上の食事を用意する。彼らの料理や酒を口にしただけで疲れきって戦場から戻ってきた冒険者でもたちまち元気を取り戻すという。プロヴィジョナーが腕によりをかけた食事を口にしただけで、戦場で受けた傷の再生が促されることすらあるだろう。

  • ウッドワーカー(Woodworker)
     ウッドワーカーは、主に木材を加工して品物を作り出すことに長けた職人である。杖、ボウ、アローといった武器類のほかに、芸術と娯楽に供する上質の楽器も作り出すことができる。また、不思議な力を与えてくれるトーテムを作成できるのもウッドワーカーである。

  • カーペンター(Carpenter)
     我が家に上等な家具を置きたいと願う人々にとって、カーペンターは不可欠の存在である。どんな調度品であろうと、カーペンターに作り出せないものはないだろう。

●アウトフィッター(Outfitter)
 アウトフィッターの得意分野は、武器防具の製作である。金属製武器や、プレート、チェイン、レザー、ウォヴン(編み革)など各種のアーマーを造ることができる。

  • アーマラー(Armorer)
     冒険者が戦いのために装備を整えるとき、何よりも大事なのは腕のいいアーマラーの存在である。歴戦の強者ほど、戦場で彼らの運命を左右するのが身につける装備品の質であると理解している。それゆえに腕のいいアーマラーは重宝されるのだ。

  • ウェポンスミス(Weaponsmith)
     ウェポンスミスは、ソード、アックス、ダガー、ハンマーなど金属製の武器の作成に長じている。ウェポンスミスの鍛えた上等の武器を持たずに危険な場所へ冒険に出るのは自殺行為といっても過言ではないだろう。

  • テイラー(Tailor)
     テイラーは、ライトアーマーを装備する冒険者たちのために、革や布で上質の防具を作り出してくれる。また日常の衣服や儀式用の礼装を仕立てるのもテイラーが得意とするところである。

●スカラー (Scholar)
 スカラーは魔法の性質について豊富な知識を身につけており、その知識を駆使して魔力を帯びたさまざまな品物を生み出す。タリスマン、ジュエル、巻物などである。また、ポーションや毒物の調合にも長けている。

  • ジュエラー(Jeweler)
     スカラーは魔法の性質について豊富な知識を身につけており、その知識を駆使して魔力を帯びたさまざまな品物を生み出す。タリスマン、ジュエル、巻物などである。また、ポーションや毒物の調合にも長けている。

  • セイジ (Sage)
     魔術や神秘の技に関する知識ならば誰にも負けないのがセイジである。彼らはその知識を駆使してコンバットアーツや呪文の極意を巻物に記し、冒険者たちのために供している。

  • アルケミスト (Alchemist)
     アルケミストは様々な材料を調合し、魔法のポーションや危険な毒薬を生み出すものたちである。アルケミストによって調合された薬品は、戦闘においてはパーティの回復を助け、敵にはダメージを与えるのである。

アーティザンの専用ツール
アーティザンのクラスによって、必要とする生産ツールは異なる。生産活動時はツール毎に独特なモーションが用意されており、見ているだけで楽しい


■ 前作の面影を残しつつ大きな変貌を遂げた冒険用ゾーン

 続いてはEQ2における主な冒険の舞台となる、屋外及びダンジョンのゾーンをいくつか紹介していこう。今回紹介する6つのゾーンの内、5つに関してはEQ1にも登場している。EQ1の経験者であれば、それぞれのゾーンで起こった当時のエピソードを幾つも思い出せるのではないだろうか。EQ2へと至る500年の歳月を経て、それぞれのゾーンがどのように生まれ変わったのかに注目してほしい。

【アントニカ】
Good系の拠点であるQeynosに隣接した屋外ゾーン。Qeynosにて基本的な知識を身につけた冒険者は、いよいよこのゾーンから本格的なEQ2の冒険が始まる

【コモンランド】
一方のコモンランドは、Evil系の拠点であるFreeportに隣接したゾーンである。レベル帯はアントニカと同じだが、全体的に薄暗い景観が印象的だ

【ブラックバロウ】
Gnollの住まう天然洞窟。EQ1と同様Qeynos方面のキャラクタにとっては、パーティプレイの登竜門としての位置づけにあるダンジョンだ

【ラニーアイ】
こちらはGoblinが多数たむろするダンジョン。QeynosとFreeportを除いたEQ1の街はほぼ壊滅しているが、ダンジョンに関しては比較的原型を留めているようである

【嘆きの洞窟(Wailing Caves)】
本稿の中では唯一の、EQ2で初登場のダンジョンである。コモンランドの北部に入口があり、Evil系キャラクタにとっては最初に立ちふさがる難関となるだろう

【カジック・シュール】
EQ1に登場した邪神“カジック・シュール”を奉るための祭壇が、至るところに建てられている。EQ2では終盤に訪れることになる高難易度ゾーンである

EverQuest is a registered trademark of Sony Computer Entertainment America Inc. in the United States and/or other countries. (C) 2004 Sony Computer Entertainment America Inc. All Rights Reserved.

□スクウェア・エニックスのホームページ
http://www.square-enix.co.jp/
□「EverQuest II」のページ (和文)
http://www.playonline.com/eq2/
□Sony Online Entertainmentのホームページ
http://www.station.sony.com/
□「EverQuest II」の公式ページ (英文)
http://EverQuest 2.station.sony.com/
□関連情報
【12月10日】スクウェア・エニックス、「EverQuest2 日本語版」の最新画面を公開
日本語仕様の最新画面が続々公開
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20041210/eq2jp.htm
【12月1日】「EverQuest 2」スターティングガイド・後編
いよいよQeynos・Freeportから冒険をスタート!!
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20041201/eq2pre2.htm
【11月30日】「EverQuest 2」スターティングガイド・前編
序盤のゲーム展開を交えながら前作との相違点を解説
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20041130/eq2pre1.htm
【11月5日】「EverQuest II」日本語版開発者インタビュー
英語版の発売日が急遽決定、日本語版の開発状況やいかに?
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20041105/eq2int2.htm
【6月21日】「EverQuest II」日本語版プロデューサーSage Sundi氏特別インタビュー
「単なるローカライズではなく、日本のユーザーに合わせたカルチャライズを目指す」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040621/eq2int.htm

(2004年12月24日)

[Reported by 川崎政一郎]


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