「GTA Online」大満喫連載 急がば奪え!

「GTA Online」大満喫連載 急がば奪え!

チャリできた! ロスサントスの気になるスポットを散策

 「GTA Online」は、PS4版で良くなった部分の1つとして、「街の景観」がある。貼り紙やポスター、看板、街の装飾……リアリティがさらに増していて、じっくり見ているとその表現の細かさに驚かされる。

 しかし、残念ながら建物の内部にまでは入れないし、レストランで食事をする、デパートに入る、といったエピソードがあるミッションも少ない。そこで今回は気になる場所をピックアップして、ロスサントスのモデルとなった「ロサンゼルス」ではこの建物はどういったものかを紹介していきたい。

 さらに今回は「自転車」で回ってみた。車やバイクとは違うスピードで街を歩き、気になる建物の“元ネタ”を探すというのはなかなか楽しい体験だった。PS4「GTA Online」だからこそ楽しい散歩だぜ!

【著者近影】
IKE KORTZ CENTERで観光してるカワイイ子を見つけたので一緒に写真を撮ってもらった、というか無理矢理撮った。照れているのか自分のスマートフォンでずっと写真を撮ってて、こっちのことは見向きもしてくれないんだよなあ
RIA 今回は「自転車でぶらぶらする」ので、わざとだるそうな服で“だらしないヤンキー風”にしてみた。ゲームでは実装されていなかったが、できれば「ママチャリ」が欲しかった……。今回の企画は、自転車でいろんな場所に行ったガキの頃を思い出したぜ

【クルーメンバー募集!】

ついに俺たちのクルー「DTTS」がスタート! 色々書いたが、とにかく楽しくワイワイやりたい。よろしく!

 ここで本文の前に、クルーメンバー募集をさせてもらう。俺とRIAはこのたび“クルー”を立ち上げることにした。30人のジョブもやってみたいし、来るべき「強盗ミッション」実装に備えて、しっかりとプレイしてくれる“仲間”を募集したいからだ。ぜひ、俺たちに協力してくれないだろうか。

 クルーの名前は連載の名前から、「Dont Think Steal」、略称は「DTTS」にした。俺の心の師であるブルース・リーの言葉をもじった名前だ。クルーは掛け持ちもオッケーなので、興味があればソーシャルクラブから入って欲しい。メンバーは俺たちがメインでプレイしているPS4版のプレーヤー限定させてもらう。もちろん18歳未満のプレーヤーもNGだ。

 俺とRIAは入る時間も不定期だが、夜23時くらいから1時くらいに遊んでいることが多いかな。なお、このクランは4月までの限定のつもりだ。なお、俺たちと遊ぶと、名前が記事の動画やスクリーンショットに掲載される場合がある。「載ったら困る」という人には、オススメできない。できれば加入するときに自己紹介のメッセージをくれるとうれしい。

 また、「30人のイベントをやってる」みたいな先輩クルーの人は、今度遊ぶときに誘って混ぜて欲しい。生まれたてのひよっこクルーだが、よろしく!

たまには自転車も面白い! チャリで行くロスサントス!

今回はチャリにこだわってみた。

 「GTA」の舞台となっているリバティーシティやロスサントスの元ネタはアメリカの実在の都市、ニューヨークやロサンゼルスがベースになっている。過去のシリーズからそれは変わらないんだが、PS4のリアルで細かいグラフィックスで、もう実在の建物そのまんまなうえ、モデルとなっている建物がはっきりわかるんじゃないかと思ったんだ。そこで、ロスサントス市街を中心に、気になった場所をピックアップし、調べてみた。

 この観光にあたり、「自転車」を使うことにした。自転車はゲーム内の携帯電話からネットで買うことができ、すぐにガレージに収納される。車やバイクとは違う場所に収納されるので、ガレージがいっぱい、という人も手軽に買えるぜ。

 たまには車やバイクとは違ったスピードで、細かく街を見てみるのに自転車は良い乗り物だ。目的地までの道のりをのんびり街並みを眺めるつもりで走ってみたら、車やバイクとは違う気持ちよさがある。街中を歩く人たちのしぐさや表情までもがじっくり見ることができるし、今まで気にしたことのなかった建物が確認できたり、気が付かなかった裏道やジャンプスタントを発見できたり、結構楽しめることに気が付いたんだ。

 まずは自転車で色んな場所を走ったムービーを見て欲しい。ぜひみんなにも遊んで欲しいが、街を走っていて、こちらが自転車だとわかるとちょっかいを出してくるアレなプレーヤーも多かったので、注意が必要だ。逆に返り討ちにするのもいいかもな!

【チャリで行くロスサントス市街】

 さて、俺とRIAが回ったスポットを紹介していこう。まずは街の北側、面白い看板も多いウエストバインウッドの「Last Train in Los Santos」。列車の車両を店に使っているユニークなレストランだ。

 モデルとなっているのはハンバーガーやホットドッグが有名なカジュアルなレストラン「Carney's restaurant」。ゲームの中では赤い列車だが、実際は黄色い車両で、ネットでは日本人のレビューもある人気店だ。「Last Train in Los Santos」のある通りは看板が回転する店なんかもあって自転車で走るのが楽しい道だぜ。

【Last Train in Los Santos】
赤い列車の車両がそのままレストランになっている。モデルとなった「Carney's restaurant」はハンバーガーやホットドッグが食べられる、カジュアルな店だ

 俺が個人的に思い入れが深いのは、街の中心から北西方向の「ロックフォードヒルズ」のシティホールだな。何といってもここの実在ポイントは「ビバリーヒルズ」のシティーホールなんだ! そうだぜ、TVドラマの「ビバリーヒルズ青春白書」で出てきた場所なんだ。

 ちなみにここにはバイクや自転車向けのジャンプスタントがあるんだが、そこに突入する時は裏手から入ってくるので、最初のうちはここがシティーホールとは気が付かなかったんだよ。今回改めて見て、ドラマでおなじみの立派なシティホールへの廊下が道路の上を跨っているのが確認できたよ。

【ロックフォードヒルズ シティホール】
ロックフォードヒルズ。シティーホールは右手の建物で、道路を跨いで廊下が建てられている
裏口から入ってくると、スタントジャンプが設置されている。車だと厳しいが、バイクや自転車ならバッチリ成功をキメられる!

 次はRIAが思い入れがある、ほぼ街の中央のビルボックスヒルにあるレンガの壁で作られたホテル「Hookah Palace」。裏から見ると絵が描かれてるホテルだ。ゲーム内ではシミオンの店のすぐそばにある。モデルとなっているのは日本でも有名な古い雰囲気のあるホテル「Figueroa Hotel」。

 なんでRIAがここが印象に残っているかというと、世界最大のゲームイベント「E3」が行なわれるコンベンションセンターのすぐそばで、ここの看板は期間中ゲームのタイトルになるんだ。ちなみに、コンベンションセンターそのものは今作では登場しない。「GTA:San Andreas」ではあったのにな。

【Hookah Palace】
シミオンの店の裏にあるから、「GTAV」のプレーヤーにはおなじみの場所だろう
こちらは入り口。モデルとなっている「Figueroa Hotel」は古めかしい独特な雰囲気のホテルだ

 ビルボックスヒルにはダウンタウンで1番高いビル「Maze Bank Tower」もある。モデルは“ライブラリータワー”とも呼ばれるロスで1番高いビル「U.S.バンクタワー」だ。北アメリカ大陸の西部で最も高いビルだそうだ。目立つ建物だけに、ストーリーミッションでも、「GTA Online」でのジョブでも舞台となる。

【Maze Bank Tower】
画面に収めるのが大変な「Maze Bank Tower」。ロスサントスで1番高いビルだ

 街の中心から東側のテキスタイルシティ/シナーストリートには、映画館「Ten Cent Theater」がある。「GTAV」ではマイケルが買うこともできる物件だ。モデルとなっているのは、「Million Dollar Theater」。100万ドルが10セントってすげーネーミングだ。アメリカの最初期に作られた歴史ある映画館で、内装写真を見ると超豪華だ。ただゲーム内でみる外観は古ぼけてるし、周りも治安が悪そうだ。ロスサントスの「Ten Cent Theater」は、かつては華やかだったんだろうなあと思わせる、ちょっともの悲しい場所だ。

【Ten Cent Theater】
治安が悪い地区にある歴史的劇場。なんだかもの悲しい

 ロスサントスの西側にある海岸近く、ラ・プエタ/ゴマストリートにある「La Spada」は、大きなカジキマグロの看板が目立つイタリアンシーフードレストランだ。明確なモデルはどうも存在しないようだが、この地域のモデルとなっている「Marina Del Rey」は色々なレストランがある。

 「La Spada」は中には入れないが、ちゃんと受付の店員が外に立っているのも確認できるのがいい。ゲーム内でもこの地域にはたくさんのレストランがあるが、中にはつぶれてしまったのか、立派な店構えなのに入り口に板が打ち付けられているところもあった。リアリティのある表現だ。

【La Spada】
イタリアンシーフードレストランLa Spada。西海岸周辺は色々なレストランがある

 実在の場所ではないが、俺がロスサントス市内で特に好きな場所は「GTA:SA」の主人公CJが住んでいる地域だ。「GTA Online」でもちゃんとある。「GTAV」のミッションではフランクリンとトレバーがまがい物のブツを売りつけられそうになって、付近のギャング達と戦う。街の中心から南に下った、デイビス/グローブストリートにある。デスマッチの「80年代ターフウォー」と、レースの「イン・ザ・グローブ」という2つのジョブが重なるように配置されているので、目印になるはずだ。

 当時の場所と比べると、陸橋の位置が異なっていたりするが、行き止まりが円形になっていてその円周上にボロい家が立ち並ぶその風景は「GTA Online」でも変わらない。「GTA:SA」をプレイした人なら必ずニヤリとしてしまう場所だ。

 そして治安の悪さも変わらない。周囲には同じ紫色の帽子やバンダナを被ったギャングたちがこちらを疎ましげに眺めているんだ。自転車上からたむろしているギャングに向かって挑発ポーズを取ったら見事に逆上されて撃ち殺されちまった。裏手に川が流れているのも昔と同じでかなり懐かしい気分になったぜ。

【デイビス/グローブストリート】
ギャング達がたむろしている場所。「GTA:SA」の思い出が蘇る
裏には川が流れている。この裏道の作りも「GTA:San Andreas」の頃と変わらない。残念ながらもう防弾チョッキは落ちていない

 2カ所ほど、郊外も紹介しておこう。街から北に行ったバインウッドヒルズには「Galileo Park」がある。ここは「GTAV」ではマイケルのミッションなんかで使われたりする公園だな。モデルとなった観光地は「グリフィス・パーク」と「グリフィス天文台」周辺だ。今回は昼間の建物を紹介しているが、夜景も栄えるスポットだ。実際のグリフィス天文台も夜がすごくいいらしいぜ。

【Galileo Park】
ガリレオ・パーク正面。実に観光名所らしい風格だ。昼に来ると観光客も多く見られる

 北西部のパシフィック・ブラフスでは海沿いの山のふもとに「KORTZ CENTER」と書かれた不思議な看板があったので、自転車で山の上まで登ってみた。「KORTZ CENTER」はなにやら不思議な建物で、大型の複数の建物が隣接している。芸術っぽい謎のオブジェが並んでおり、裏手には巨大な迷路が設置されている。ここのモデルとなっているのは、「ゲティ・センター」と呼ばれる美術館だそうだ。

 建物の入口は徒歩なら入れるが、自転車のまま入場しようとしたら警備員に怒られて殺されそうになっちまった。裏手の巨大な迷路は壁が草木で作られていて、よじ登ったりできないようになっているので、奥まで入り込んだら出るのが大変そうだ。ここはデスマッチの舞台となっていて、迷路での撃ち合いや、建物からの狙撃が熱いぜ。

 今回、いつもは車やバイクで走り抜けるロスサントスを、あえてチャリで色々なところにいってみた。自転車とみると襲いかかってくるようなアレなヤツも結構いたが、次世代版「GTA Online」の街は本当に細かい。チェックすればするほど楽しいし、ぼーっと夜景を見ているヤツや、電話して歩いているヤツなど、街の住人も色々な表情を見せてくれる。あえて自転車で友達数人と爆走するのも良いかもしれない。自転車で行くロスサントス市街、オススメだぜ。

【KORTZ CENTER】
正面入口。意味はわからんが何かとにかくすごい自信のありそうなオブジェがお出迎えだ
ビルの裏にはこんな感じの草木を壁にした迷路がある。上から見てる分には楽しそうだが、実際に入り込むと抜けられなくなりそうでコワいな

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(勝田哲也/池紀彦)