「GTA Online」大満喫連載 急がば奪え!
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PS4に「ロックスターエディター」実装! 連載1周年記念ムービーを作ってみたぜ!
(2015/10/22 00:00)
9月15日のアップデートではこれまでPC版のみだった録画/動画編集機能「ロックスターエディター」がPS4版とXbox One版に実装された。今回はこの機能を使ってカッコイイ“俺様ムービー”を作っていくぜ!
PS4には独自のシェア機能があり、プレイ動画を録画し、「YouTube」にアップロードする機能を備えているが、ロックスターエディターは全く“次元”が異なる。そのデータは1つのカメラからの映像ではなく、プレーヤー自身の挙動、周囲の情報も含めて丸ごと記録しているのだ。
このため録画の時とは全く違う場所から眺めることが可能だ。従来の録画編集の枠を越えた映像作成、ムービー作成が可能なんだ。俺は以前PC版でエディターを使っているが、今回はPS4版を使って、クルーメンバーにも手伝ってもらってムービーを製作した。PS4版ならではの要素も紹介していくぞ!
せっかくの復活だから、みんなで遊びたいということで、記念の30人イベントを開催するぜ! 開催日は10月24日夜22時だ。このイベントの時の臨時メンバーでもかまわないので、「DontThinkSteal(DTTS)」のページからクルーに入って、PS4でイベント開始時間に「GTA Online」にログインしておいてくれ。IKE(takapong)かRIA(eraijah)から誘いがくるので、参加して欲しい。みんなで遊ぼうぜ!!
みんなはどう動き、敵はどう出てくるか? 録画はすべてを克明に捉える!
ロックスターエディターにはゲームプレイの「録画」機能と、録画した映像を加工する「編集」機能の2つがある。録画は「GTA V」でキャラクターを切り替える操作と同じで、十字キーの下の長押し操作でメニューが呼び出せる。メニューを開いて「○」ボタンで手動の録画開始となる。他にも常時録画状態を継続しておき、保存したいシーンに遭遇した時に再度メニューを開いて停止することで、停止前1分程度の映像が保存可能な「アクションリプレイ」機能もある。
手動録画の場合、録画を開始すると大体50秒~1分15秒程度のクリップ単位でプレイ内容が保存される。1分以上の録画の場合は、複数のクリップに自動で分割して保存される。PS4版では1分以上の録画時に画面上に「クリップの保存に失敗する場合がある」といった警告のメッセージが表示されるが、今回失敗はなかった。
前述したように、録画クリップは、単純なカメラデータではなく、周囲すべてを記録しているプレイデータなため、自由にカメラアングルが変えられる。例えば、6人参加ミッション「タイタンジョブ」録画では、俺を含めたすべてのプレーヤーを追い、彼らの視点でミッションを追うことができる。みんなが何をしているか見ることができたんだ。
俺は最初、この映像は「仲間のカッコイイシーンをつなぎ合わせて、ミッションをクールにクリアしていく俺たちのムービー」を作ろうと思って録画したんだ。だけどその映像自体が面白くて、編集そっちのけで映像をチェックしてしまったよ。「タイタンジョブ」なんてそれこそ何度もクリアしたジョブだが、ロックスターエディターを通した映像は、本当に新鮮だったんだ。
空港に突入して銃撃戦が始まる時、みんなはどう動いているか、そして俺たちの動きに敵がどう動いているか、色々カメラを動かしているだけでアクション映画を見ている気分になった。そしてゲームの「攻略」にも使えるとわかったんだ。敵がどこから出るか、プレイしているだけでは気がつかない色々なことが見えてきた。ロックスターエディターは動画を作るだけじゃなく、ミッションの分析にも使えるんだというのは、今回実感したな。結構変な失敗したり、逆にかっこよく敵を倒してるところもあったり、1人で感心したり笑ったりしてしまったよ。
もちろんこの録画はレースにだって使える。仲間のラインの取り方、カーブへの突っ込み方、自分の凡ミスとか、色んな感想が生まれてくる。自分だけのムービーが作れるロックスターエディターだが、「よりカッコイイゲームプレイ」を目指すためのツールとしてもかなり有用だな。
アホな挑戦からカッコイイ戦いまで、俺とクルーの映画が完成!
今回の俺の“ミッション”は「カッコイイ映像を作る!」というものだった。連載で限られた時間の中だが、正直かなり迷走した。「カッコイイミッションクリアを集めた映像を作ろう」、「レースや色んなゲームモードを録画して、俺とクルーの交流をムービーでまとめよう」などなど、色んなアイディアは思いついて、映像を集めてみたんだが、どうもかっちり決まらないんだ。“語り方”でしっくりこないんだな。映像をだらだら流すだけではムービーとして決め手に欠ける気がしたんだ。
そんな中、クルーの1人が、“初めて「GTA Online」をプレイし始めた頃から現在までの成長記録のような映像はいいんじゃない?”というアイディアをくれたんだ。「これだ!」と思ったね。最初にひよっこの俺を写して、クルーとの活躍を描く、これだろう!
俺が一番この映像で伝えたかったのは「クルーと出会えて本当によかった、俺達の日常はこんなに楽しいんだ!」ということなんだ。だからムービーには、ミッションで銃撃戦を繰り広げる“頼れる”クルーメンバーたちと、色々バカな遊びをしている“しょうもない”クルーメンバーたちを交互に詰め込んでみた。そのどちらにも「GTA Online」らしさが出ていると考えたからだ。まずはムービーを見てくれ!
それでは解説していこう。ムービーの最初はこの世界を初めて訪れた、不安と希望にいっぱいだった頃のシーンを入れることにした。もちろん俺のキャラクターがランク1の頃の映像は録画してはいない。そこで、まずはランク1のサブキャラクターを新たに作成し、チュートリアル時の映像を編集したんだ。モノクロのフィルターをかけて、あえてBGMをなしにして、昔の感じ、孤独な感じを出してみたんだ。モノクロ映画風のフィルターのおかげで、いい雰囲気が出せた。
次からが本編、俺とクルーの激しく楽しい日々をたっぷり描いていく。ここでは構成を、ミッションで銃撃戦を繰り広げる“頼れる”クルーメンバーたちと、色々バカな遊びをしている“しょうもない”クルーメンバーを交互に詰め込んでみた。BGMには、前半はSURVIVORの「Burning Heart」、後半にはBACKSTREET BOYSの「I Want It That Way」を選曲した。
どちらの曲も“どこかで聞いたことがあったから”というのが選曲の大きな理由だが、「Burning Heart」は映画「ロッキー4」の曲で、勇壮な雰囲気が導入部にピッタリマッチする。後半はおだやかな雰囲気で締めるのに「I Want It That Way」の雰囲気がマッチしていて、全体としてもいい感じに収まったように思う。
過去と現在を繋ぐシーンに俺達のクルー「DTTS」のロゴをバーンと入れた。このロゴはクルーメンバーが作ってくれたんだが、ホントカッコイイよな。このマークが張ってあるのが「パント」なのもこだわりどころだ。俺達のクルーはこの小さな車がお気に入りで、パントで走るコースばかりのレースもたくさん作ってる。ロゴとパントを見せることで、俺達の「DTTS」を端的に表現したんだ。
ムービーはおバカなシーンを合間にはさんでミッションの激しさを強調してみた。バカバカしい遊びの数々の映像は作っていて楽しかったなあ。ビーチでボンゴを叩いているNPCのオッサンと一緒にエアギターやエアシンセで勝手にセッションしていたら、突然オッサンがボンゴを地面に投げ出したところは「おまえらなんかと一緒にやってられるか!」とオッサンがキレたみたいで楽しかったから、ボンゴを落とす瞬間にのみエフェクトをかけて強調してみたぜ。
他にも貨物列車にみんなで乗り込んで、大型車両のインサージェントやヘリなど色んな物を積んでみる遊びも面白かったなぁ。この遊びは映像的にはバカバカしいが、幅の狭い貨物車両に車やヘリを乗せるのには、実はかなりテクニックも必要なんだ。「こういうことでも前のめりでで取り組むのが俺達なんだ!」という感じを出してみたかったんだよ。無茶だけど真剣な遊びは、映像に余計な加工をしなくても十分に楽しめるので、あえてカメラアングル以外はあまりいじらずに素材の良さをそのまま活かすことにした。
ミッションのシーンは編集次第でカッコよく見せられるから、映像のアングルと構成にこだわったね。映像のソース用に遊んだミッションはいずれも「目的地に移動して敵との銃撃戦を開始、敵を壊滅したところで最後に乗り物を奪って逃走」という展開だったから、“乗り物を奪うまでの銃撃戦”を中心に構成してみた。車から飛び下りたり、アクションを中心とした短時間の映像にまとめられる銃撃戦の方がカッコよさが際立つと考えたんだ。
銃撃戦の演出は基本、銃を撃つメンバーたちを色んな角度から見せるカット、その後に撃たれた敵のカットを見せるという演出を多く使用した。銃を撃つメンバーの映像だけだと何と戦ってるのかが分かりにくくなるし、やられる敵を見せてこそ、銃を撃ったメンバーが際立つ。特にカッコよく決められたのは、敵が崩れ落ちたところに、その敵を倒したメンバーが姿を見せる演出だ。
映像で6分30秒の辺りでのクルーが接近して敵を倒すシーンはかなりかっこよく撮れた。カメラアングルを工夫してみると敵の姿が大写しになって、その敵が倒れるとクルーが現われるというシーンにできた。あと、7:45の俺の一撃が決まったシーンもかっこいい。銃を構え狙いをつける俺のクールな姿は思わず自画自賛してしまう。スローモーションにすると、周りの雨滴の感じも加わってシビれるカッコ良さが演出できたぜ。
映像はかなり圧縮したんだが、それでも8分を越えるものになった。これを見ると改めて俺はみんなと楽しい日々を過ごしているな、と実感できる。実際にクルーメンバーが集まると、みんなでミッションを色々回ってみたり、特にやることがない時なんかでも街中を色々散策したり、こんな感じのバカな遊びを唐突に始めたりすることが多いんだ。
ボイスチャットでしゃべりながら遊んで誰かが面白いことを思いついたら集合、一緒に遊び出す。これこそが「GTA Online」の醍醐味だと俺は思っている。俺は同じように楽しんでくれる仲間と出会うことができた。この楽しい日々は、クルーメンバーたちがいてこそできることなんだと、今回のムービーを作ってみて再認識した。ムービーで俺の想いが伝わってくれれば幸いだ。
PS4版でも操作は快適、しかし容量問題で難あり!?
ロックスターエディターのPS4版ならではの点をピックアップしていきたい。PS4版のロックスターエディターはPC版と違って全ての操作をコントローラで行なう。PC版のようにマウスやキーボードが使えた方が使いやすいと思っていたが、これがコントローラ操作でも驚くほど違和感がなく、快適に操作が行なえた。
ただPS4版のロックスターエディターで気になったのは“録画可能な容量の制限”についてだ。録画中に「録画領域が90%を越えた」といった旨の警告が出て、その後「録画容量がいっぱいになったため、録画に失敗した」と録画ができなくなってしまった。だいたい5~60分程度で一杯になってしまうようだ。正直なところ、ちゃんとした映像を作成しようと思ったら、この程度の時間では全く容量が足りない。
PC版の場合、利用可能なHDD容量の設定が可能になっているが、PS4版ではこの設定がない。PS4のHDDそのものにはまだ容量に余裕があるのに、「GTAV」での割り当てが決まっているようで増やせなかったんだ。これからエディターを使う人は、映像ソースの容量は1時間ほど、というのを念頭にして欲しい。できれば今後この容量が増やせるようにアップデートを望みたいところだ。
ロックスターエディターはかなり本格的ながらも扱いやすいツールだ。俺はこのツールは、「GTA Online」の楽しみ方の幅を広げる機能だと思っている。みんなも「GTA Online」で遊んでる時に見つけた色々な面白い映像をガンガン録画して、ガンガン公開してほしい。例えば、今度俺たちクルーが開催するイベントの様子を各自が録画しておいて、みんなそれぞれの視点で動画を作成してみるなんていうのも面白いかもしれないな。
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