「GTA Online」大満喫連載 急がば奪え!

「GTA Online」大満喫連載 急がば奪え!

濃いストーリー、濃密な協力……「GTA Online2.0」始まる!

 待ちに……本当に待ち焦がれた「強盗ミッション」がついに実装されたぜ! 「強盗ミッション」は「GTA Online」で、「GTA V」のような“強盗”ができる要素だ。ボードで計画を練り、細かい準備をし、メンバーの役割を決め、実行する。これまでの「ミッション」以上に凝った、新しい“GTA体験”が楽しめるんだ!

 「強盗ミッション」はこれまでの「GTA Online」に、難しい“仕事”を共にこなす楽しさ、オンラインならではの“繋がり”を強く味あわせてくれるコンテンツだ。「強盗ミッション」により実装に時間がかかった「強盗ミッション」だが、その期間が納得できるほどの凝ったものになっている。今回は「強盗ミッション」の最初のミッションであり、チュートリアル要素の強い「フリーサ強盗」を紹介するぜ。

【著者近影】
IKE 最初の強盗ミッション「フリーサ強盗」内で使用したクルマ(装甲)があまりにカッコよかったんで、つい勢いで買っちまった! 強盗アップデートで追加になったいくつかの新車両は各強盗ミッション内に登場し、クリアするたびに解除されるという楽しみもあるんだ! ご褒美が多すぎだぜ!
RIA 今回のアップデートのうれしい改善点としては、これまで限られた髪型でしかかぶれなかった「帽子」が様々な髪型に対応したところ。ネクタイや手袋も増えて、服の組み合わせの幅がぐっと広がった

【特別イベント再挑戦!】

 俺とRIAのクルー「Dont Think Steal」、略称「DTTS」は、先月に引き続き、3月21日、夜22時から「30人参加イベント」を開催する! 前回できなかった、30人ジョブを今回こそ成功させようぜ!

 このイベントの時の臨時メンバーでもかまわないので、「Dont Think Steal」のページからクルーに入ってほしい。クルーは掛け持ちできるので、このときだけの参加でも全然かまわない。もちろんその後、俺たちのノリを気に入ってもらえれば入り続けてくれてもOKだ。

 3月21日22時から、クルーメンバーを中心に積極的にジョブの参加を募るので、ぜひきてほしい。1回ごとにメンバーを解散し、募集をかけるのでよろしく! なお、クルーの対象は、18歳以上の、PS4版のプレーヤーに限らせてもらう。このイベントの際は動画を録画しているので、名前が出るのはいやだ、という人にはオススメできないが、30人参加のカオスな戦いをぜひみんなで体験しよう。参加待っているぜ!

ハイテンションなレスターに導かれ、「強盗ミッション」のはじまり!

「GTA V」では見せない、ハイテンションなレスター。彼自身「計画」は久しぶりだったのだろうか? 「GTA Online」は「GTA V」の“前”の物語となっているが、ストーリー展開も気になるところだ
「GTA V」でおなじみの“ボード”に要素を書き出して計画を練る。リーダーはメンバーの役割を割り振り、報酬の割合を決めることができる

 「強盗ミッション」はランク12以上で、高級マンションを持っていれば挑戦できる。条件を満たしていると、引きこもりの陰謀マニア「レスター」から連絡が来て、ミッションに挑戦できるようになるんだ。レスターは「今なら仕事を任せて良い頃合いだ」といって、大規模な仕事を依頼してくる。ここからが「強盗ミッション」の始まりってわけだ。

 レスターは“有望な犯罪者”としてこれまで俺たちを注目してきた。そして俺たちを一応認めてくれて、最初に提示したのがロスサントス市街の北西の外れにある小さな銀行「フリーサ」の襲撃だ。ここは警備も手薄だが、貸金庫があり、この中に債権がある。これが狙い目だ。

 「初めてってのは緊張するし、思ったよりうまくいかないものだ。ぎこちないし、違うところに違うものを……終わった後、目をそらせちまったりする」。一体このおっさんは何の話をしてるんだ! という感じのノリノリのレスターに面食らう。レスターは「GTA V」のマイケルと会う時よりかなりテンションが高い。「強盗ミッション」のウリは、この長めのカットシーンだ。「GTA V」をプレイしている時と同じ濃いキャラクターのやりとりがあって、これまでのミッションとは全然違うリッチな雰囲気なんだ。

 「強盗ミッション」は複数の「準備ミッション」でいろいろなものをセッティングし、「フィナーレミッション」で実行する。今回の場合はレスターをフリーサに連れて行く「準備」と、韓国マフィアが実行したと思わせるため彼らの車を奪う「クルマ」というミッションがあり、そしてフィナーレミッション「フリーサ強盗」で実行する。「強盗ミッション」は4人で実行するのが基本だが、今回は2人でやる。準備ミッション1つでもこれまでのミッションのボリュームがあるぜ。

 「下見」は、レスターをフリーサに連れて行くだけなんだが、携帯電話で監視カメラをハッキングして内部を見て計画を立てるところがドキドキする。そして帰り道、助手席に座ったプレーヤーはハッキングソフトの“練習”をさせられる。これは障害物を回避して目的地へ進むという昔あった「電撃イライラ棒」みたいなミニゲームなんだが、割と難しいんで要注意だ。コントローラの十字キーを使うのがいいぜ。

 「クルマ」は、装甲が施されたクルマをかっぱらうミッション。韓国マフィアがたむろしている立体駐車場を襲い、装甲された車を奪う。敵の数は意外に多いが、戦い慣れている俺たちにとってすんなりクリアできる難易度だった。

 「下見」、「クルマ」とも、かなりシンプルなミッションで、難易度から言ったら“楽勝”だった。しかしこれでがっかりするかというと、全然そうじゃない。まず今回はRIAとボイスチャット(VC)を使いながらやったんだが、「レスターの工場に行くのか!」、「このキャラクターって腕利きのハッカーだよね?」なんて、「GTA V」のプレイした記憶を思い出させる要素がてんこ盛りなのが楽しい。1つ1つ準備を整えていくのもたまらない。

 「フリーサ強盗」の準備ミッションは、そのまま「強盗ミッション」全体の準備にもつながっている。「下見」が終わると、機材が俺のマンションに運び込まれ、俺の家の部屋の1つが「作戦ルーム」に変わるのだ。でかいボードが設置され、ここにミッションの目的や、メンバーの役割を設定できる。こういったところも「GTA V」そのままだ。「強盗ミッション」は「GTA V」をプレイしているような気持ちにさせてくれるコンテンツで、わくわくさせられる。このときRIAのVCからも興奮が伝わってきて、「ああ、やっぱりこいつも『GTA』が大好きなんだな」と改めて実感できる。

 いままでの「GTA Online」でもRIAをはじめ仲間達と遊ぶのは楽しかったが、「強盗ミッション」はしゃべりまくるキャラクターがいて、凝ったミッションの展開があり、手分けをして役割をこなす要素がある。これまでにはなかった、“「GTA V」を複数のプレーヤーで同時に遊んでいる”という楽しさがあるぜ。他のゲームでは味わえない“GTA体験”ってどういうものか、「強盗ミッション」をプレイすることで実感できる。これはさ、もう、マジで遊ぶしかないよ!

【初めての強盗! 「フリーサ強盗」】

【フリーサ強盗】
実行時は覆面を着用する。コスチュームや覆面は数種類から選べる
「下見」。狙うのは市街の外れにある小さな銀行だ
カメラをハッキング、銀行の中をのぞき込む
「GTA V」でおなじみのレスターの工場に車を置く
レスターの横にいるのはペイジ。「GTA V」に登場する腕利きのハッカーだ
「クルマ」では韓国系マフィアに罪をなすりつけるため、彼らの車を盗む
迎撃してくる敵を蹴散らし突っ走る

すぐ加熱しちまうドリルを、落ち着いて穴にねじ込め! フィナーレミッション

このミッションではレスターはかなりしゃべる。意外な一面を見せてくれるのが楽しい
ヘリで脱出。映画のようなド派手なアクションシーンは、「GTA Online」では少なかった要素だ
祝杯を上げる。達成感がこみ上げる演出だ

 フィナーレミッションは、これまでの積み上げてきた計画を実行する。体験会のレポートではで「1つのミッションが終わったら15分の休憩がある」ということだったが、実装ではこの待機時間はなくなり、すぐにレスターから次の依頼がくるようになった。「よし次行こうぜ!」という感じでテンションが上がったまんま次のミッションにいけるぜ。

 フィナーレミッション「フリーサ強盗」はこのミッションのクライマックスだ。ここではリーダーがメンバーを銀行の貸金庫の扉を破る「ドリラー」と、装甲されたクルマで逃げる「ドライバー」に役割を割り振る。この“分業”は「強盗ミッション」の重要な要素だ。ドリラーはグリグリと貸金庫の鍵をドリルで破り、ドライバーは銃を振り回して行員や客達を釘付けにしておくんだ。

 実行の前に結構な難関がある。銀行のシステムをハッキングするソフトは例の「電撃イライラ棒」もどきのミニゲームなんだが、練習よりはるかに難しいんだよ! ドリラーが担当することになっていて、3面をクリアしないと進めない。制限時間はないんだが、相棒に代わってもらえないのも痛い。RIAだから笑って待ってくれたんだが、なかなかうまくいかないし、待たせて申し訳ないし、ちょっと泣いたね。ここは開き直って慣れるしかない。こういうところも“友達”とプレイしてありがたかったところだな。

 そしていよいよ実行だ。銀行の前に車を止め、マスクをつけて、扉の前に立つ。「じゃあ、行こうか」と声をかける瞬間がたまらない。「GTA V」でも強盗の実行は緊張感と、興奮を感じたけど、やっぱり相棒がいると違うな! 背中から興奮が駆け上がってきたよ。

 ドリルで鍵をぶち開けるのもミニゲームとなっている。焦ってドリルを押し込み過ぎちゃうと加熱してオーバーヒートになっちまうんだ。あまり回転数を上げずに、スティックを少しグリグリさせながら進めると結構うまくいくぜ。一方の相棒は適度に銃を撃って客や行員を脅かしておく。楽な仕事だが、気を抜くとこいつらが動き出してミッション失敗になっちまうから注意だ。

 ドリラーが成功したら、金を奪って装甲されたクルマに乗り込み脱出だ。銀行の外で異常事態を察知されたか、すでに外では警官に囲まれている。警官とドンパチし、バリケードを作るパトカーをぶち飛ばしての逃走だ。ここでレスターの通信が入る。「橋の上に行け!」道を進んでいると現われる輸送ヘリ「カーゴボブ」! 俺たちはカーゴボブに釣り下げられた磁石に吸い付けられ、空へと逃げた。スパイ映画そのままの展開に、思わず声を上げてしまったよ!

 こうして脱出できた俺たちはレスターに貸金庫の中身を渡し、代わりに報酬を得た。得た報酬は11万ドル。これを相棒と取り決めた割合で分配する。今回は7万ドルを得た。3つのミッションで7万というのは通常のミッションよりちょっとおいしいくらいだが、達成感が違う。しかもミッションの最後に2人で乾杯するカットシーンも入って、大満足だった。

 実は最後のフィナーレミッションには「エリートチャレンジ」の項目がある。「5分20秒でクリア」、「クルマのダメージが6%以下」、「1度も死なない」この3つをクリアできればボーナスがあるようだ。また今回は初回クリアのボーナスで10万ドルも得られた。エリートチャレンジをクリアするにはミニゲームをうまくプレイし、かつドリルも短時間で成功させなければならない。1度クリアしたミッションは、レスターに電話すれば、準備ミッションからになるが何度でも挑戦できる。このチャレンジクリアに挑みたいぜ!

 「フリーサ強盗」は練習ミッションで正直、楽だ。準備ミッションを考えると、おいしいミッションをクリアした方が“効率”は良いかもしれない。ただ、やっぱり友達とやるのが最高だ。背中を預ける相棒がいるのが実感できる、それがオンラインゲームの楽しさだ。これまでのミッションでも友達と遊んでいて楽しかったんだが、密接な協力プレイを前提としている「強盗ミッション」はひと味違う。

 次からのミッションは4人での連携となる。俺たちはクルーで知り合ったみんなと進めている。「ナイスだ!」、「ドンマイ」、「うはは、ドジったな!」、「おいてっちゃうぜ!」などなど、声を掛け合いながら進めるのが本当に楽しい。現在、野良での募集も盛んだが、できればボイスチャットを使用して、そして“仲間”を見つけて楽しんで欲しい。仲間と馬鹿話をしながら進める「強盗ミッション」はマジで最高だぜ。

【ドリルでブチ抜け!】
銀行のシステムをハッキングするミニゲーム。十字キーを使うのが楽だ
ドリラーはドリルがオーバーヒートしないように鍵をこじ開ける
ドライバーはドリラーの作業中、客や行員を釘付けにしておく
闘争時はかなりの警官隊を突破していく。装甲されている車が頼もしい
エリートチャレンジ。かなり難易度の高い目標だ
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(勝田哲也/池紀彦)