「GTA Online」大満喫連載 急がば奪え!

「GTA Online」大満喫連載 急がば奪え!

まだまだ奥が深いぜ「GTA」のレース! ラリーモードや車両固定レースの面白さ

 俺たちは毎晩のように「GTA Online」を遊んでいるが、その中でも「レース」はとにかく遊んでいる。コースや車種が豊富で飽きないし、対向車があったり、ハチャメチャなコースだったりとアクシデントも起きやすくなっていて、運転があまりうまくない人も運次第では上位に行くこともある。「とりあえずレースやろうか!」というのが俺たちの合い言葉だ。

 今回は結構レースをやり込んでいる俺たちが見つけた「おもしろレース」を紹介するぜ。2つの「車種固定レース」と、プレーヤー同士の協力が求められる「ラリーモード」だ。レースの楽しさ、クセの強い車を操る面白さ、オンラインならではの協力プレイと、「GTA Online」のレースの奥深さを教えてくれるぜ。

【著者近影】
IKE いつもの俺のコスチュームの元ネタは某アニメ作品なんだが、今年の秋から放送される新作では青いジャケットに赤いネクタイになるということで、試しに色を合わせてみたぜ!
RIA BMXのトリック中、仲間に写真を撮ってもらった。慣れてくると空中できちんと姿勢制御できたり、色々なことができるようになって奥が深いぜ

スーパーカーで高速道路を攻める! ライン取りが激熱の「ロスリーダー」

ゼントーノ限定レース「ロスリーダー」。スタート地点には色とりどりのゼントーノが並ぶ。車両限定レースでは、カスタム車両は選択できないので、ドライビングテクニックの勝負となる
最初のストレートで後続を抑えきれず、逆にスピンさせられちまった! こうなると順位が一気に下がるので、挽回するのが難しくなる。こうなっちまったら、ミスを極力減らして、上位陣のミスを期待するしかない

 「GTAV」の車は、“スーパーカー”や、“マッスルカー”といったカテゴリーがある。これらのカテゴリーから自分だけの車を選び、チューニングしてレースに挑むのはとても楽しいんだが、たまには「純粋なドライブテクニックを競いたい」と思うこともある。

 その思いに応えるのが、車種を限定したレースだ。その中でもRIAをはじめメンバーがお気に入りなのが最大16人参加可能な「ロスリーダー」だ。このコースでは最高速度がトップレベルのスーパーカー「ゼントーノ」で競う。

 直線が多く道幅が広い高速道路を周回するという、スタンダードとも言えるコース設定、高速道路を走る一般車両をすり抜けながら進むスリリングさ……スーパーカーならではのスピード感あふれる走りと、激しいバトルが楽しめるゲーム性がとても楽しいコースなんだ。周回レースになっているので、長丁場も可能なところも面白い。

 ロスリーダーは、高速道路のど真ん中からレースがスタートする。クルーイベントなど大人数で遊ぶと、見渡す限り色とりどりのゼントーノが並ぶので、なかなか壮観だぜ。スタート直後はしばらくストレートとなるが、後続の車両の方が速くなる「追い上げ」や、「スリップストリーム」の効果でじわじわと詰め寄ってくるので、必ず混戦になる。最初のカーブは車が激しく絡む最初のクライマックスだ。ここで車がぶつかりスピンしちまうと、先頭集団に出遅れちまう!

 その後の高速道路の分岐点となるカーブをうまく回っていけるか、というのも腕の見せ所なんだ。「交通量」がオンになっているので、NPCの一般車両も多く走っており、こちらの思い描く通りのラインが取れない状況で、いかに一般車両をかわして、さらに他のプレーヤーをかわすかが勝敗を左右する。

 そして、先頭集団の駆け引きもアツい。トップに立ってもその後引き離すのはよっぽど腕の差がないと難しい。つまり2番手や3番手の位置をうまくキープし、トップとの差を絶妙に保ちつつ走り、ゴール手前でスリップストリームなどを駆使して追い抜く方が勝率は上がる。逆にトップをいく場合は、スリップに付かれないように車体を揺らしたり、抜かれる前にブロックしたりという方法もある。終盤でのトップ争いは本当に激アツだ。

 ロスリーダーは、ゼントーノの高速性能を十分に発揮でき、すごく気持ちよく走ることができる。ランクが低くてもやりこんで腕を磨けば、高ランクのプレーヤー相手にも負けずに戦えるおススメのコースだ。なにより、高速道路を舞台にスーパーカーで戦うというレースゲームの“王道”とも言える戦いはやっぱり最高だぜ。

【防衛:ブラッドガルチ】

【ロスリーダー】
終盤にきてコースをミスった上位陣の一部が分岐点で立ち往生していた! こういうことがあるからレースは最後までわからないんだぜ!
接戦を抜け出して、めでたく3位に入賞できた! 序盤のミスも地味な頑張りと相手のミス次第では、挽回もできるということだ
純粋なドライビングテクニックだけの勝負がしてみたい場合は、「接触なし」の設定にしてみるのも面白いぜ。他のプレーヤーとの接触がなくなるので、ライン取りなどタイムを削るシビアな戦いが楽しめる

かわいい「パント」限定のショートコース「パントモニウムサーキット」

パント専用レース「パントモニウムサーキット」のスターティンググリッドだ。4台のパントが並ぶビジュアルは、パント好きにはたまらない

 いつも話しているが、俺はベネファクターのコンパクトカー「パント」が大好きだ。丸っこいボディでちょこまか走る様子は見ていると心が癒されるかわいらしさだ。カスタム項目も意外と豊富で、レース用にカスタムしすぎると無骨になっちまうのが難点だが、走りと見た目のバランスを取りながらカスタムするのも楽しい1台だ。

 そんな俺が溺愛するパント専用のコースが「パントモニウムサーキット」だ。4人限定という、少人数でしか遊べないコースだが、4台のパントがちょこまか走る様子を見ているだけで幸せな気持ちになれる。コースはムリエタ・ハイツの工場内を出たり入ったりするとても小さなエリアが舞台だ。工場内の狭い通路はボディサイズの小さいパントで走るのにちょうどいい幅なので、正にパントで楽しく走ることを前提に考えられたコースなんだよ。

 ただし、パントはかなり癖の強い車だ。足回りの性能があまり高くなく、よく滑るし、スピンもしやすい。気持ちよく走るにはカーブでかなりの減速が必要になるので、ブレーキやアクセルワークも重要になってくる。パントの見た目のかわいさとは裏腹に、ドライビングテクニックを要求される、テクニカルなコースに仕上がっているところがこのレースの面白さなんだ。

 コースはとにかく狭く、気を抜くとすぐにぶつかってしまう。ガードレールの出っ張りにちょっと接触しただけでも派手に吹っ飛んでしまい、なかなかまっすぐ走れないことが多い。スピンを起こして道路をふさぐと大混乱になるし、コースの狭さは、復帰するのも難しくなっている。安定した走りを心がけても後ろからガンガンぶつかってくるし……楽しいが勝ちを目指すにはなかなか大変なコースだ。

 このコースの目玉は180度転回する最終コーナー。ここをきれいに回れるかが、レースの勝敗を大きく分けるぜ。このカーブが俺は苦手でここでもたついてる間に他のプレーヤーに抜かされちまうことが多々あった。サイドブレーキを使ったドリフトの技術をもっと磨く必要を感じたぜ。

 「パントモニウムサーキット」はパント好きな人なら何度もトライして、極めておきたいミニコースだ。俺にとってはかなり参考になったコースだ。このエッセンスを活かして、俺もこういうコースを作ってみるぜ。

【パントモニウムサーキット】

【パントモニウムサーキット】
レースが始まると、走りにくいパントで狭いコースを走りまわるシビアなコースが待っている。パントを自在に乗り回せるようになるには相当の修練が必要になるだろうな
最終コーナーでもたついていたら、後続のヤツらがガンガンぶつかってきやがった! おかげで俺のパントはガラスも割れて傷だらけになっちまった!
車両固定レースの中にはゴルフカート専用の「ドライビングレンジ」なんてのもある。複数台のゴルフカートがスタート地点に並ぶのはなかなかユニークなビジュアルだ。ゴルフ場内がコースになっているのもユニークだ

コース指示とドライバーのコンビプレイが楽しい「ラリーレース」

まずはグレンデール固定のターゲットレース「カフェイン・ラッシュ」でラリーモードを試してみた。レースタイプが変更可能なレースであればどんなレースでもラリーモードでプレイ可能だ

 「GTA Online」は通常のレースの他、銃を撃ちまくれるしロケットも撃てる「GTAレース」、そして今回紹介する「ラリーレース」がある。ラリーレースは、ドライバーとナビゲータの2人のプレーヤーがペアになって挑む。固定されたコースはなく、各コースの「レース種類」を切り替えると、ラリーレースが楽しめる。

 ラリーレースでは、ドライバーにはコースのチェックポイントは見えない。もちろんマップ画面にも表示されない。ドライバーは同乗しているナビゲーターの指示でチェックポイントを通過していくんだ。

 まずドライバーとしてプレイしたんだが、先行する相手チームの車が右に曲がったので、とりあえずついていったら、ナビゲーターから「そっちじゃないよ!」という声が! 前のチームがコースを間違えていたんだ。まったく、目隠しされてレースをしているみたいだったぜ。

 これはかなりやっかいだなと思っていたら、目の前に矢印が出た。ナビゲーターはボイスチャットに加え、十字ボタンの左右を押すことで、ドライバーに指示が出せるんだ。矢印は見やすく、直感的にわかる。だけど、矢印の指示が遅れて、コースをオーバーしてしまったり、通るべきマーカーを素通りしてしまったりした。そのたびにボイスチャットで「そっちじゃないよ!」、「マーカー通過してないよ!」といわれてしまった。これはかなりタイミングが大事だし、慣れないと難しいなと痛感したよ。

 そして、次にナビゲーターをやってみた。こりゃ運転以上に難しいわ! ナビゲータは画面上の情報を逐一ドライバーに伝えなければならない。「車は急に止まれない」という言葉を今回ほど思い知ったことはなかったね。ちゃんと曲がるカーブを指示するタイミングって、こんなに難しいのかと思ったよ。1ブロック前くらいから「次右折ね」などと声をかけつつの矢印出しがベストだな。また、広い道路の場合、マーカーの位置が反対車線側に設置されていることがあるので、こういう情報も「右寄りにマーカーあるよ」という感じで、きちんと伝えなくてはダメだ。

 そしてレースに勝ったチームは、1人でプレイしていた時のアクションポーズとは別にペアならではの「ハイタッチ」アクションを見せてくれた! こんな陽気なハイタッチなんて今まで見たことなかったから、初めて見た時は感動したぜ!

 ラリーレースはいつも走っているコースが全く違う感触になる。俺たちみたいに知り合いでレースを楽しんでる人たちはぜひ挑戦して欲しい。新しい楽しさを見つけられるはずだ。ラリーレースで勝つと、ドライバーとナビゲーターがハイタッチする特別な勝利画面が出るのもイイぜ。かなりテンションが上がるご褒美だ。

【ラリーレース】
今回は車両が固定のため選択できないが、車両の選択はドライバー側に一任される。名前の横にはドライバーにはハンドルのアイコンが、ナビゲータはヘッドセットのアイコンが表示される
ドライバーの画面にはマーカーが見えない。ナビゲータの声や、表示される矢印アイコンでチェックポイントを通過していく
勝利のポーズはペアを組んだメンバー同士のハイタッチ! チーム対抗のデスマッチなどでも見たことのない、すがすがしい光景だ

(勝田哲也/池紀彦)