「GTA Online」大満喫連載 急がば奪え!

「GTA Online」大満喫連載 急がば奪え!

30人イベント再び! 自作GTAレースやチームデスマッチで大騒ぎ!

 俺たちは再び30人イベントを開催した! 前回はネットワークトラブルやミッション選択で、たくさんの希望者がいたにもかかわらず、あまりみんなとミッションが楽しめなかった。どうしてもリベンジしたいと思っていたんだ。

 結果として今回はたっぷり楽しむことができた! やっぱり大人数で遊ぶレースやデスマッチは最高だ。俺たちは今後も定期的に30人イベントを開催するし、突発的にクルーに募集をかけ、レースやデスマッチなどを遊んでいくぜ。

 今回は、30人でのレースやデスマッチの感触、そして俺が作った新レース「トライアスロン」を紹介したい。繰り返すが大人数で遊ぶのは本当に面白い。みんなもぜひ大人数での遊びに挑戦してくれ!

【著者近影】
IKE 最近加入したクルーメンバーが、なんとDTTSのクルーエンブレムを作ってくれたんだ! 俺がクルー名に込めた意図を完全に把握したデザインで、正直、素人の技じゃないような気がするレベルのすばらしい出来栄えで、とてもありがたい。クルーを立ち上げて本当によかったぜ!
RIA 30人ミッションが終わった後も興奮冷めやらずみんなで遊んでいたんだ。垂直離着陸機「ハイドラ」の上に乗って上昇してもらったんだが、一定時間で何故か転ぶんだよな。みんなが一斉に転ぶ姿は声を上げて笑ってしまったよ

いろいろ仕掛けて見えてきた、大人数プレイの“運営”

チームデスマッチ「修正第4条」では1人称視点に再トライ! 横にいた俺に気が付かずに突進してきた相手チームの水着のおねーちゃんを後ろから見事に撃退!
チームデスマッチ「基礎訓練」ではあえて「所有武器 あり」を設定してみた。案の定、ロケットランチャーの爆発が画面を揺らす派手なデスマッチになった!
今回も色んなレースを楽しんでみたぜ! レース「先駆者」はオフロードの車両が選択できるので、巨大なモンスタートラックを選ぶヤツもいれば、バイクを選ぶヤツもいて、バラエティに富んだ混戦になるんだ!

 今回のイベントで特に意識したのは、“回転率”を上げることだ。イベントは時間に限りがあるし、とにかく色んな人と、色んなゲームを楽しみたかったんだ。そこでシンプルで割と早めにケリがつくようなチームデスマッチやレースを数多くプレイすることにした。

 これならより多くのプレーヤーを誘えるし、勝っても負けてもすぐに気持ちが切り替えられると感じたよ。ネットワークそのものは調子よく、2時間以上安定して多人数プレイが楽しめたぜ。

 今回はいくつか意図して“仕掛け”をしてみた。1つは、わざと対戦で視点を「1人称(FPS視点)固定」にしてチームデスマッチをやってみたんだ。「修正第4条」というチームデスマッチは、豪邸の建ち並ぶ高級住宅地での戦いで、障害物や隠れる場所が多い。FPS視点だと建物の隙間に入ったり、壁に隠れる臨場感がすごいんだ。

 面白いのは俺自身FPS視点の「GTA」に慣れたようで、自分でも敵を探し出したり、隠れて動くのがうまくなっていることがわかった。特に1対1で撃ち勝ったり、敵の後ろをとったときのワクワクする感じは3人称視点より大きかったよ。対戦のアクセントとして障害物の多いマップでのFPS視点はアリだな。

 「GTA Online」はランクで所有できる武器が変わる。高ランクプレーヤーはロケットランチャーやグレネードランチャーをバンバン使えるし、低ランクの人は射程の短い武器しか使えない。デスマッチでは「所有武器 なし」にした方が、公正な戦いができるんだ。

 しかし、今回あえて「所有武器 あり」のルールもやってみた。たまにはロケットランチャーやスナイパーライフルを持ち出すカオスな戦いもやってみたいじゃないか? ……しかしいざやってみたら、高ランクの人が目立ちすぎるな。特に“ミニガン”を連射する人には全然近づけなくて、有利と不利がはっきりしちまう。「所有武器 あり」はかなり不公平感が出てしまうのが、改めてわかったな。

 今回もオフロードにオンロード、バイク、航空機のレースと色んなレースをやってみた。大人数のレースはやっぱり「ぶつかり合い」が最高だな。特にスタートしてからのもみくちゃになる感じ、洗濯機に放り込まれたかのような混乱は、毎回笑っちまう。

 特に面白いのがオフロードレース。オフロードではバイクからモンスタートラックまで色々乗り物が選べるんだが、バイクが最速で、有利なんだよ。特に少人数のレースではバイクになかなか追いつけない。ところが大人数レースの場合はそうはいかない。団子状態になりやすく、バイクの場合はでかいクルマに踏みつけられてしまうんだ。復活して抜かそうとしても踏みつぶされる羽目になって、なかなかまともに走れない。大人数のオフロードレースにバイクで参戦するのはオススメできないな。

 俺はとにかく大人数レースの団子状態をすり抜ける爽快感が好きだ。大混乱の周りの車をかわしトップに躍り出ることができたときは思わず声を上げちまう。しかし純粋に“テクニック”を競うのも楽しいかもしれないな。レースにはあたり判定をなくす「非接触」のオプションもある。次はこの要素も取り入れようと思う。

 ちなみに3月10日より実装された「強盗ミッション」ではたくさんの新しい乗り物が登場した。レースではこれらの増えた乗り物でも参加できる。これらの新しい乗り物は次回の連載で取り上げたい。

【大人数で楽しむレースやデスマッチ】
「1人称で乗り物に乗るのはやっぱりキビシイ!」という仲間の声に、俺が手本を見せてやる! と粋がってバイクに乗って突撃してみたぜ! 結果は……ハチの巣だったよ、トホホ
通常のデスマッチではまず出せたことがないキルストリークも達成できた! ソードオフ・ショットガンは威力が弱いから、照準を少し上にずらして、より頭に近いところを狙ってみたのが正解だったぜ!
立ち回りがうまくないヤツは遠方からスナイパーライフルで狙うのも生き残る戦略の1つだぜ!
定番のエアーレースも遊んだぜ! 今回は「翼に乗って」という、街の上空を飛び回るコースだが、耐久性の低いレーザーはちょっとの接触で爆発して画面が派手に震えるのがやっかいだったぜ
マッスルカー限定のレース「パニック・ステーション」では、俺はヴァピッド「ホットナイフ」をフルカスタムしてるのでそれに乗って参戦! 台数の多い状態で後続スタートだとなかなか前に出られなくてキビシイな!
オーソドックスな周回レース「オン・ザ・ゴー」では上位を狙える位置から団子に巻き込まれちまった! 見極めが甘かったのが原因だが、スポーツカーは速度が速い分、回り出したらどうにもならないな
何度かクルーメンバーとイベントをやってるけど、台数が多い場合は凝ったコースも面白いが、オーソドックスな周回レースでも十分に盛り上がれるな。俺もウケ狙いのコースばかりじゃなくてこういうオーソドックスな周回レースを作ってみたいよ
詳しい話は次回にするが、今回の強盗アップデートで追加になった車両も早速レースで使えるようになっているから購入前にレースで試し乗りしてみてもいいだろうな!

【再び大人数で走って撃ち合う!】

走って泳ぐ! 俺の新オリジナルレース「とらいあすろん30人」

自作GTAレース「とらいあすろん30人」をクルーメンバーに初お披露目。スタート地点の草原に自転車が並ぶのはいいな! まずは自転車でいけるだけいってもらうんだ!
矢印が道ではなく、海を指しているこのポイントまできたら、ここからは水泳の時間だ! 砂浜を奥に向かえないように、コンテナを設置して道を塞いでみた
GTAレースは武器の制限ができない。この点はぜひ改良してもらいたいぜ

 30人イベントのために俺が作ったレースが、「とらいあすろん30人」だ。このレースは、「自転車」、「水泳」、「マラソン」を1度に行なうトライアスロン競技を「GTA Online」上で再現したものだ。このレースの面白さはコース途中で乗り物を降り泳ぐところ。しかし、通常のレースのルールでは乗り物を降りることができない。戦闘可能な「GTA レース」のルールを使うことで、コンセプトを実現したところがミソなんだ。

 今回の30人イベントの“裏の目的”が、「『とらいあすろん30人』をみんなでやること」だったんだ。前回は出し惜しみをしたあげくネットワークトラブルで、遊べなかったんだよ。俺は「とらいあすろん30人」に自信があったんだ。途中で乗り物を降り、泳いでレースを続行するなんて、みんなやったことないはずだぜ!

 このレースを作るのに、俺はまず“ロケハン”をし、砂浜を走り、海を横断して、さらに砂浜に戻る地形を探した。色々見て回って、島の西側「ザンクード地方」にいい地形を見つけた。俺はここにチェックポイントを設定してコースを作った。海岸を自転車で走ってから、途中で自転車を降りて海の中央に浮かんだ島に向かって泳いでいくようにする。

 そして島から再び海岸に戻るのは……泳ぐのはつまらない。そこで海上に設置可能なオブジェクトを探してみると海に浮く「板」があるじゃないか。これを並べてみたら、いい感じだった。そして砂浜に戻れば後は一直線! 何とかコンセプトを再現したコースができたぜ!

 このコースに俺が込めたアイディアはかなり好評だった。途中から乗り物を変えるレース、しかも「水泳」があるレースなんて誰もやったことがなかった。RIAには海の上に浮く板を走るところが特に好評だったな。「アイドルの水着大会みたいだ!」っていうのは、言われてなるほどと思ったよ。ほかにも「風雲たけし城みたいだ!」って声も聞こえた。……年がばれるよなあ。

 ただ、うまくいったかというと、実はそうじゃなかった。「GTA レース」のルールにすると所有武器が全部使えるようになっちゃうんだな。そうなると勝つために銃を抜くやつや手榴弾が出てきて、阿鼻叫喚になっちまった。俺は「戦わないのが一番早くゴールできるんだ!」というのを証明するため、意地で非武装を貫いて1位になったんだが……やっぱり撃てるなら撃っちゃうよなあ。

 「とらいあすろん30人」はコンセプトやコース設計はうまくいったと思う。だけど、現在のルール設定では、撃ち合いを止められない。コミュニティを通じて、開発者にデスマッチのように武器を制限できるルールを実装してもらえるように頼むしかないな。「乗り物を乗り換える」というコンセプトはかなり魅力的だから、今後も考えていくぜ。

 30人イベントでは俺が初めて作ったコース「ストレートカーブ」も走ってもらった。ちょくちょく手を加えていたんだが、「ちゃんと改良されてるね」とクルーに言われたのが、最高にうれしかったぜ。自分の自作コースを大人数の人に遊んでもらえる、これはすげー楽しいな。文句を言われると凹むが、もっと良いものを作るぜ。

 何度でも繰り返すが、大人数のオンラインイベントは、本当に最高だ。俺たちはこれからも少なくとも月1回は30人イベントを開催したいと思ってる。レースのコース作りの楽しさにも目覚めたのでこちらもやっていくぜ。もし「こんなコースやデスマッチをやってみたら?」という提案があったら、クルーの掲示板や、Twitterなどで俺たちに知らせて欲しい

【走れ! 泳げ! 「とらいあすろん30人」】

【俺の作ったコースで遊ぶ!】
海に入ったらひたすら泳ぎまくれ! この先の岩礁にチェックポイントが用意してあるから、泳ぐしか先に進む方法はないんだぜ!
RIAもお気に入りの海上の板「ダブルフロート」の上を走って砂浜に向かう。あとはひたすら走るだけ!
ゴール後に他の参加メンバーの様子を観戦してみると、みんなレースそっちのけで銃を撃ちまくってる……。そりゃ撃てるものは撃ちたいんだろうけど……正直、ちょっと凹んだぜ
以前遊んだ自作レース「ストレートカーブ」も改良していたので、再度みんなにプレイしてもらった! 貨物列車の線路上にチェックポイントを配置しているので、たまたま通った列車が道を塞いだり、列車にぶつかって爆発するヤツがいたりで、VC上では毎回笑いと悲鳴が飛び交うのが気持ちよかったぜ

(勝田哲也/池紀彦)