「GTA Online」大満喫連載 急がば奪え!

「GTA Online」大満喫連載 急がば奪え!

PS3からPS4への移住完了! ルーキーも沢山のカオスな新世界

 ついに、ついにプレイステーション 4/Xbox One版「GTA V」が発売となった。いよいよお茶の間で驚嘆のビジュアルが思う存分体感できるのだ! 今回はスクリーンショット多めでPS4版「GTA Online」の新たな世界について紹介していくぜ!

 今回は、PS3からPS4への移行を中心に、ガッツリプレイしたことで得られた感触、見つけた新発見などをレポートしていくぜ。一言で言えば、PS4の「GTA Online」は盛り上がっていて、驚きに満ちている。参加しないのは損だぜ!

【著者近影】
IKE 新世界への移住を記念して、ストリップガールを家に呼んでみた! 色々あれやこれや期待したが、単に家のイスでひたすら無料でダンスしてくれるだけだったぜ……
RIA 引っ越し記念で購入したあこがれのスーパーカー「エンティティーXF」。! カスタマイズするためにはもっともっと稼がないと……

いよいよ始まった次世代機版「GTA Online」の新生活!

キャラクター移行。外見をより細かくカスタマイズできるようになった
ミッションに参加する人も多めで、活気が感じられる
久しぶりにレースジョブの招待がきたので参戦。見事にトップを取ってやったぜ。

 この次世代機版「GTA Online」を始めるために最初にプレイするのが、「GTAV」のプロローグだ。雪降るアメリカの田舎町、突然の銀行強盗で幕を開ける。PS3/Xbox 360版「GTA V」をプレイした人にはおなじみのシーンだ。いきなり激しい銃撃戦と、倒れていく仲間、そして雪の中に消えていく「T」……。その後にいきなり大どんでん返しがあり、プレーヤーは物語に一気にのめり込まされる名シーンだな。まずこのシーンを通じて、ゲームの基本操作を覚える。

 PS3/Xbox 360版のプレーヤーは「今さらチュートリアル?」と思うかもしれないが、FPSモードへの切り替えなど、PS4ならではの要素もここできちんと学べるんだ。チャットの設定や、ソーシャルアクションなどができる「アクションメニュー」はタッチパッドを長押しして呼び出せる。運転中の射撃は、L1を押したまま狙いを付けてR1で選択した武器を発射するようになった。こういった操作の違いは覚えておきたいポイントだぜ。

 プロローグをプレイして再確認するのは「GTAV」は最高のゲームだということだ。フランクリン、マイケル、トレバー……主人公だけでなく登場人物全てがアホ丸出しで、キレると手がつけられない無法者ばかりだけど、かっこよくて、クールなんだよ。この面白すぎるシナリオがあるからこそ「GTA Online」は輝くと俺は思っている。新しい世界で「GTA Online」はもちろんだが、「GTAV」もたっぷり楽しみたくなる。俺は「GTA」の世界が好きだ。次世代「GTAV」は俺自身の思いを再確認させてくれたぜ。

 さて、PS4/Xbox One版「GTA Online」の大きなセールスポイントは「PS3/Xbox 360のキャラクターデータを引き継げる」というものだ。オプションメニューの「キャラクター転送」で行なうことができる。キャラクターデータの移行はロックスターのソーシャルサービス「ロックスター・ゲームスSocial Club」を介して行なうので、事前の加入はもちろん、アカウントの登録などもしっかりやっておきたいぜ。

 この移行画面が最高で、ネームプレートを持って写真を撮るアメリカの刑事ドラマでおなじみの「収監されるときに撮らされるポーズ」なんだよ。ちなみに新規キャラクター作成時もこの画面になる。さらに、次世代「GTA Online」では新たな世界に旅立つにあたり、より細かいキャラクターのカスタマイズが可能になった。ここは思いっきり凝ってみようぜ!

 これまでは先祖を決めるというユニークなキャラクタークリエイトだったけど、今作では血筋で大まかな外見を決めてから、あごの形やほお骨、目の大きさや鼻の高さなど、非常に細かく調整できるようになった。とことんこだわることができるようになったのはすごくいいぜ。もちろん移行させたキャラクターもカスタマイズが可能だ。

 キャラクター転送を使用して、PS4の「GTA Online」の世界に入った最初の印象はとにかく「不思議」の一言につきるな。スタート地点はいつもと同じ俺のアパートなんだが、家具の配置などは同じなのに、テーブルの存在感なんかが以前とは明らかに異なるんだ。例えが難しいんだが、目が悪い人が初めてメガネをかけた時のような、世界がはっきり見えるようになった感覚なんだ。何もかもがはっきりくっきり見える。なんか自然と気分が高揚してくるんだよ。

 そんなふわふわした気持ちで街をブラブラしていると、いきなり警察のパトカーが走り回っている。見るとマップ上には見慣れた赤い色のマーカーが表示されており、目の前にそいつが来た瞬間、俺はハチの巣になっていた……。ああ、そうだ。ここは「GTA Online」だったと一気に現実に引き戻されたよ。

 ここで少し冷静になり、自分が今いるチャンネルでのプレーヤーをチェックしてみると、低ランクのキャラクターがとても多い。まず、チャンネルの最大人数が30人になったというところもわくわくさせられたし、低ランクの「ルーキー」達が「GTA Online」に参加している、というのがうれしかったな。キャラクターを引き継いで使うベテランも結構いるが、PS4ではじめて「GTA Online」に挑戦する人もかなりいる感じだ。

 中でも、PS3ではほとんどなかったレースジョブの誘いを見かけたのはうれしかったね。低ランクのキャラクター向けのジョブも人気で、色々遊べた。世界の活気を確かに感じたよ。

【広がる新しい世界】
雨が降ると世界が一変する。水の表現がとてもいい
フルーツの直売所は以前にはなかった建物だ
夜の街はネオンがきらめく
遠くまではっきり見える
夕闇迫る島の北部。ため息が出そうな美しさだ
こちらは山の中。植物の描写も美しい

エンティティーを運転するRIAをFPS画面で

 とりあえずこの世界で何をしようかと考えていたとき、RIAがスーパーカー「エンティティーXF」で参上した。彼女は早速特典の50万ドルと手持ちの資金を合わせてこの贅沢車を買ったという。そこで早速この車で島を1周してきた。

 島内を走っていると、車の台数が時間帯にもよっては非常に多くなる。特に田舎から街に入る辺りの高速道路はかなりの台数が密集しているのを感じた。以前も渋滞の時間帯にはそれなりの台数が走っていたが、PS4になってからは密度が増えている。

 この“増え方”が本当に目的地に向かうために高速道路にやってきて自然と渋滞が発生しているような感じですごくリアリティを感じたよ。他に街中でバイクを見かける割合が増えた。走っている車のバリエーションが増えたり、トラックの荷台の装飾が派手になっていたり、走ってる車の雰囲気もかなり良くなってるな。ドライブがさらに楽しくなってるぜ!

【PS4「GTA Online」で島一周!】

タイタンの中を見ることも! ミッションの中でも様々な発見

次々と暗殺ターゲットを倒していく「オン・ザ・リスト」のクライマックス。波の表現がすばらしい
コースの向こうから知らずに疾走してくるバギーたち。ドライバーを撃ってバギーを奪うぜ
視点を切り替えるとタイタンの内部が!

 RIAと一緒に色々なミッションにも参加してみたが、こっちでも色々な発見があった。次々と暗殺ターゲットを倒していく「オン・ザ・リスト」だが、ここでは最後のターゲットが海に出るのだが、その海面の表現がもうすばらしい。PS3版でもかなり美しかったが、波のうねりや、海の色がさらにリアルだ。

 レスターからの依頼「ドック・ストック」は軍の基地にある輸送ヘリ「カーゴ・ボブ」を奪ってくるのだが、ヘリからの眺めが最高だ。近づいてくる地上の風景、遠くの道路でもちゃんと車が走っている。このミッションは高ランクキャラクターと遊んだんだが、軍基地の新しい進入路を学べたのも大きかった。

 シミオンからの「バギー強奪」はバギーレースを行なっている山中にいって、レース中の選手からバギーを奪うというシミオンじゃなきゃ考えつかないぶっ飛んだ、えげつないミッションだ。ここでは山の中で走ってくるバギーレーサー達を待ち受け襲撃する。草の丈が大きく伸びているし、林の間の感じや、山から眼下に広がる風景など、思わずバギーの操作を誤ってしまいそうな美しい景色だった。

 他にもいろんなミッションをやった。風景の美しさに加え、「FPS視点」も大きな楽しみだ。大型輸送機を盗む「タイタン・ジョブ」では、FPS視点に切り替えると機内が見られたりする。PS4版で色々な楽しみが増えているのだ。

 ミッションの面白さは、展開が多彩だったり、でかい乗り物を使ったり、それを依頼するキャラクターの面白さもある。高ランクのミッションは凝っていたり、難しくなっているので、仲間を増やしたいところだ。他のオンラインゲームのギルドに当たる「クルー」を作ることも考えたい。ミッションの面白さは、またの機会でより掘り下げていきたい。

【ミッションでも変わった世界を実感】
見慣れた銃撃戦の風景も全然見え方が違う! 遠くの状況もきちんと見える
高ランクプレーヤーのヘリに乗り、味方を援護
山の木々もかなり細かく描かれているので、山中を走り回るのも楽しいぜ!
カーゴボブ内部
グラフィックスの美しさが、さらなる臨場感を生む
雲の表現はとても力が入っている
車の動きなど、街の表現は、さらに詳細になっている
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(勝田哲也/池紀彦)