「GTA Online」大満喫連載 急がば奪え!

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30人イベントついに開催! 未体験の大人数参加ジョブで大はしゃぎ

 俺たちは2月14日、予告していた「30人イベント」を実施することができた。イベントの呼びかけもあって、現在俺たちのクルー「Dont Think Steal(DTTS)」はメンバーが69人にもなり、当日はたくさんの人に参加してもらえたぜ。

 なぜ“30人”なのか? それはPS4の「GTA Online」の最大の特徴が、「30人同時に遊べるようになった」からだ。PS3/Xbox 360では最大16人までだったジョブが、30人でプレイ可能になったのである。しかし、俺は30人で同時に1つのジョブをプレイしたことは正直、一度もなかったんだ。

 それというのも、現在の「GTA Online」ではパーティ募集掲示板のような募集を出すシステムがなく、勧誘メッセージを送ってもそのロビーがどういう状態かというのがわかりにくい。募集が盛んなのは金とRP(経験値)が稼げるミッションばかりで、俺もクルーを立ち上げるまでは10人以上のプレイはできていなかった。30人でのジョブというのはプレイしたことがある人は少ないんじゃないだろうか。今回、どうしてもこの“未知の領域”に挑戦したくて、30人イベントを開催したんだ。

 結論としてはネットワーク周りの不調もあってか30人到達はできなかったものの、最高で24人でのプレイが楽しめた。大人数でのプレイはやっぱり最高だ。今回はその感触や、気がついたことをレポートしていきたい。そして、俺たちは今後再び30人イベントを開催するつもりだ。そのときはぜひ参加してくれ!

【著者近影】
IKE ちょっと訳アリで夜中に山奥で時間を潰さないといけない事情があって、バイクに乗って降りた時に脱ぎ捨てるヘルメットが何個出てくるか試してみたぜ!
RIA 早朝のロスサントス。最近こういうさわやかな時間に外出るような生活してないなあ……なんて思うことも

今までにない大人数のプレイ体験! クルーメンバー全員で大興奮

 今回、俺がまずやったのは、30人同時プレイ可能なレースとデスマッチをチェックすることだ。レースやデスマッチは最大参加人数が8~16人くらいの物が多いので、事前に30人参加可能なレースやデスマッチをピックアップしておいたんだ。

オンライン上にいるクルーメンバーは最初のバイクレース開始時の段階で既に28人。本当にたくさんの人に集まってもらえた
レース結果画面もプレーヤー全員が入りきらないほどの表示だ。ちなみに14位以降のプレーヤーの名前が表示されていないのは、表示が遅れているだけで、このあと全員表示されたぜ

 実際に調べてみると、ロックスター作成ジョブのうち、30人対応のレースが16本、デスマッチは10本あった。それを俺とRIAで共有しておいた。そして、今回は確実に30人のジョブがプレイできるように毎回1つのジョブが終わったらフリーモードに戻り、改めて募集をかけるようにした。最初のジョブ招待でうまく参加できない人がいた場合も、次の招待で参加できる可能性が高くなるんじゃないかと考えたんだ。

 いよいよイベント開始! 俺が最初に選んだのは「ターン・トゥ・ダスト」という30人参加のバイクレースだ。ここでは20人が参加してくれた。俺自身こんな人数でレースをプレイするのは初めてだ!今回は周回レースだったので、あえて2周に設定してみた。人数が多いし、距離が伸びればその分、順位の変動が起こりやすくなるだろうと思ったのだ。レースを開始すると、スタート地点には20台のバイクが並び、これまで以上に圧巻のビジュアルだ!

 そしてスタート直後にはこれまで見たことのない大混戦が待っていた! 20台のバイクがスタート直後にあちこちで激突し、コース上は他のプレーヤーで埋まり、抜け道が見つからないほどごった返すんだ! この混戦を抜け出すには、単に慎重に走るだけではなく、ある程度スリップストリームを利用して、速度を上げていかないと、後続の集団に巻き込まれちまう。

 そしてやっぱり一度でもコケちまうと、そこから上位集団に追いつくのは至難の業だから、ある程度速度を維持したままで、ノーミスで走り続ける必要があるから、トップを取るのは相当のテクニックが必要になるだろうな。俺は残念ながら途中でズッコケちまって、上位に入ることはできなかった。

【バイクで大レース! 「ターン・トゥ・ダスト」】

【30人で楽しむ!】
30人参加のバイクレース「ターン・トゥ・ダスト」のスタート直後だが、先頭集団がかすむほど前を走っている。そして、道が他のプレーヤーで埋まっていて、これを抜いていくのはかなりしんどいぜ!
途中のカーブで派手にズッコケるヤツやオーバーランで道を外れるヤツが続出! 大人数のレースはこれが難しくもあり、最高に笑えるところでもあるな!
こちらもバイクレースの「地上軍」。軍の基地内がコースになっており、道幅は広いが、やっぱり接触して吹っ飛ぶヤツがいて笑っちまった

チームデスマッチ「農家の騒乱」を1人称視点でプレイ! 初期装備はピストルだが、拾ったアサルトライフルで見事に敵を撃破!
ロビー画面は超大盛況。これこそが大人数ジョブの醍醐味だぜ

 その後は色んなレースやデスマッチをやってみた。チームデスマッチ「農家の騒乱」では、23人のプレーヤーが参加してくれた。今回はチームデスマッチを多めにしてみた。「GTA Online」はランクの差で如実に強さが変わってしまう。チーム戦ならうまいプレーヤーが低ランクのプレーヤーをフォローできると考えたんだ。

 「農家の騒乱」ではデフォルトの設定が、1人称視点固定だったところに気がつかなかったのが反省点だ。調べてみると30人でのデスマッチは1人称視点に固定しているものが多い。1人称でのデスマッチはこれはこれで迫力があって面白いんだが、やっぱりみんな3人称視点でプレイしていることが多い、イベントを主催するときには気をつけたい要素だと感じたよ。「農家の騒乱」は広々としたのどかな畑でショットガンをぶっ放したり、トラクターを乗り回したりできる。また、「一塁」というデスマッチも楽しかった。軍事基地内で戦い、レーザーやタイタンに乗り込んで飛び回ることもできるなかなか痛快なデスマッチだ。イベントを主催したい人は要チェックだ。

 俺の自作シーレース「ぼーと30」も投入してみた。ロックスター公認にはボートで30人対戦が可能なジョブがないので、今回のために作ってみたんだ。みんなもぜひ機会があったら使って欲しい。ここでついに参加者24人を達成できたんだ。しかし実際に走ってみるとジャンプ台の位置が甘く、使うとうまく走れない。参加者たちは文句ブーブーで、俺自身も途中で操作をミスって大勢のボートに踏んづけられてかなり凹んだ。このコースはもっと改良するぜ。

 エアーレース「航空隊優先」も面白かったぜ。大人数でジェット旅客機を使ったレースなんだが、ぶつかったら即爆発なのに、全員がチェックポイントに殺到するんでもう危険度MAXだ。あちらこちらで旅客機の爆発音が響き渡り、多くのプレーヤーがリスタートを余儀なくされていた。

 飛行機は慣性が強いので「危ない!」と思ってから避けようとしても間に合わない。他のプレーヤーの動きを読み距離をとりつつ飛んで行くには練習が重要だと感じたぜ。とにかく20基以上の飛行機が飛んでる姿は圧巻の一言。30人イベントに「航空隊優先」は組み込むことをオススメするぜ。

【大人数で超ドンパチ 「農家の騒乱」】

【ロス上空で大騒ぎ エアーレース「航空隊優先」】

【ドンパチにはちゃめちゃレース】
俺はタイタンに乗り込み、颯爽と飛び立とうとしたが、滑走の距離が足らずにあえなく爆破しちまった!
自作のシーレース「ぼーと30」をみんなでプレイしてみた! 飛び乗ると岩に激突しちまうトラップのジャンプ台を設置したところ、みんなから大ブーイング!
砂浜をショートカットするコースにしてみたが、これも分かりにくいとの意見が多数だった。勢いで突っ切ればいけるはずなので、ここはそのままでいくことになるだろうな
いかに他機体とぶつからずに前に行けるか? エアーレース「航空隊優先」

戦車にロケラン、戦場の空気に満ちたラスト・チーム・アライブ「ラトンの戦い」

30人でプレイできるラスト・チーム・アライブ「ラトンの戦い」は2チームそれぞれに戦車を3台用意。戦車を主力として、山中を駆け回り戦うバトルとなる
1度でもやられると、即座に観戦モードに突入してしまうのがラスト・チーム・アライブの厳しいところ。とはいえ、生き残るプレーヤーたちの動きを見ていると、どうやって生き残っているのか勉強になるので、色んなプレーヤーの動きを見て研究するのもまた楽しい
初戦のクライマックス! 1対1のバトルはこちらのメンバーが敵を銃で殲滅。見事に勝利を収めることができたんだ! タイムも残り僅かの中、よくやってくれたぜ!

 今回、プレイしてみて最高に新鮮だったのが、死んだら復活できないチーム戦“ラスト・チーム・アライブ”の「ラトンの戦い」だ。このジョブでは、谷間の深い山中を舞台に、戦車に乗って戦うんだ。数台の戦車を中心に、バイクやバギーも用意されていて、スナイパーライフルや、ロケットランチャーが用意されている。

 このマップはかなり広範囲で、しかも山岳地帯だから高低差がスゴイ。その中を戦車で進軍していくのは、これまでの「GTA Online」とは全く違う景色だ。「バトルフィールド」シリーズのような、本格的なミリタリーゲームをプレイしている気分だったぜ。この戦いでは戦車が大きなアクセントとなる。戦車は威力もあって射程も長い攻撃を無限にできる。敵より有利な場所に陣取り、攻撃することができるかがまず大事になる。

 戦車に肉薄して攻撃する人もいれば、スナイパーライフルで歩く人を打ち抜く人もいる。面白いのはこの手のゲームをやり込んでいるのか、感心するほどうまい人たちがいたことだ。この戦いは復活できないので、うまい人だけが生き残っていく。彼らの戦いは、とてもかっこよかったぜ。

 ある人はバイクとロケットランチャーを巧みに使い、崖の上から戦車に攻撃を浴びせて、すぐ違う場所に移動する。ロケットランチャーの弾が切れると再出現したアイテムを取りに行く。むやみに焦らず的確に敵を仕留めていく姿はもうひたすら感心だった。後半は倒された人たちは観戦ロビーで生き残った人たちを見ることになる。「さすがだなあ」とか、「ああやって戦うのか!」とか、倒された人たちで話しながら観戦するのも楽しかったぜ。

 人数が少なくなるほど、緊迫した戦いに突入していく。ここでのあきらめない姿勢、勝ちを狙う執念みたいなものも感じられ、見ていてかなり熱くなった。バイクやバギーを駆使し、次々と立ち位置を変えては、スナイパーライフルで敵を狙撃して負けていた状況をひっくり返した場面を見たときなんかは、思わず「すげえ」と叫んでしまった。

 大人数だと生き残った人を“見守る”のも楽しいし、勝負が終わったとき健闘したプレーヤーを素直に賞賛できる。これまで俺は「GTA Online」の対戦はかなりライトな印象を持っていたが、今回の「ラトンの戦い」のような本格的な対戦が楽しめるということがわかったのは、大きな収穫だった。今回仲間が見せてくれたテクニックは、学んでいきたいぜ。

【手に汗握る緊迫した地上戦「ラトンの戦い」】

【本格的な局地戦! 「ラトンの戦い」】
最初のプレイでは戦車に搭乗して挑んでみた。戦車対戦車のバトルは「GTA Online」ならではの独特の操作感もあり、かなりハードで、何度も乗り込んで慣れないとなかなか敵に砲弾が当てられない
2度目は慣れない戦車には乗らず、徒歩で挑むことにした。戦場の至る所には武器も落ちているので、ロケランを拾って戦車と対決してみた!
圧倒的不利な状況から1人で次々と敵を各個撃破していった仲間がいた! その手法はロケランの沸く場所の付近をいったりきたりしつつ、ロケランを手に入れたら、まずは反対の山にいる戦車をスナイパーライフルのスコープで覗いて場所を確認するんだ。

今回の最大参加人数は、自作シーレース「ぼーと30」で25人のメンバーが同時に参加してくれた!

 このように「30人イベント」ではいろいろな新鮮な体験ができたし、仲間のみんなも楽しんでくれた。しかし“大成功”だったかというとそうじゃなかった部分がある。原因は「ネットワークエラー」だ。

 イベント中、クルーメンバーにジョブの募集が届かなかったり、強制的にはじかれ戻れなくなってしまったメンバーも少なからずいたのだ。「ようやく戻れた」、「やっと募集がきました」といってジョブに参加する人もいたし、「つながらなくなったので落ちます」というメッセージを残す人もいた。レースなどジョブの途中に落ちてしまう人もいた。
 特に今回は0時に近づくと、募集もジョブの進行もできなくなってしまった。せめてラスト1回はやろうと粘ったのだが、数人に終了の挨拶をするのがやっとだった。「GTA Online」はネットワークに関して時々不具合がでるが、この日は特にひどくなってしまった。今後改善して欲しい要素だ。

 このように最後がしまらなくなってしまったが、みんなが参加してくれたおかげで本当に楽しい思いができたし、「GTA Online」の新しい魅力を感じることができた。なにより、毎回感じることだが、やっぱり大人数で遊ぶレースやデスマッチはどれもすごく盛り上がる! 30人参加可能なレースやデスマッチもそれぞれ工夫を凝らした物が多くて、少人数向けのジョブと比べても楽しめるものが多いことがよくわかった。

 俺たちは「30人イベント」をこの1回で終わらせるつもりはない。クルーイベントはやっていくし、3月中にもう1回「30人イベント」を開催したい。ネットワークの問題もあって今回は24人が最大参加人数だったが、つぎこそ30人でのゲームを実現してみせるぜ!

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(勝田哲也/池紀彦)