|
会場:さくらや 新宿東口ホビー館
放射能で汚染され変異した野生動物、人を襲う殺人鬼となったレイダー達、さらに旧世界の遺物とも言える組織が暗躍している。そのような過酷な世界でも人々は生きている。逃亡したアンドロイド、ミュータント蟻に襲われた子供、奴隷商人と戦う組織を作ろうとする男、さらには宇宙人のUFOなどあらん限りのアイデアが詰め込まれた世界を冒険していく作品である。 イベントの内容は地下2階に設けられた特設のイベント会場でPS3版「Fallout 3」を15分間試遊できる、というものだ。ゲームを体験した人にはゲーム内でも重要なアイテムとして登場する「Vault Boy ボブルヘッド」フィギュアがプレゼントされる。イベントは平日にもかかわらず人気を集め、開始時に20人以上の人が列を作り、その後は整理券の配布という形になったが、開始1時間で60人を越えるユーザーが試遊を希望し、整理券を受け取っていた。イベントは20時までの開催であり、夕方に向かってさらに人が増えていく様子だった。 「Fallout 3」は北米では2008年10月に発売され、日本でもXbox 360版は2008年12月に発売されている。PS3版は360版から1カ月以上時間があいてしまった形になるが、イベント会場に足を運び、試遊するユーザーから、作品への情熱を感じさせた。試遊しているプレーヤーには操作に“慣れている”感じの人も多かった。Xbox 360版や英語版をプレイしている人も会場を訪れているのかな、という印象を受けた。 今回の試遊ではVaultを出た直後のシーンからプレイできるほか、高レベルのキャラクタを使った探索も楽しめた。また、PS3版とXbox 360版の表現の違いを確認できるようにするセーブデータも用意されていた。具体的な表現の違いとしては、PS3版では相手の体を粉々にするPerks「Bloody Mess」のアイコンの敵をバラバラにする部分がぼかされている他、悪人が善人を殺し、証拠の物品を収集できるようになる「Contract Killer」、「Lawbringer」で、証拠品が巻物のようなアイテムに変わっているとのことだ。 イベント会場はかなり小さく、試遊台は2台のみ、開始時にはそのうちの1台が調子が悪くセッティングに手間取ってしまったため、長い行列ができてしまった。会場スタッフは、急遽3台目の試遊台を設置し、列の後ろの方の人達には整理券を渡すことで待ち時間でも自由に行動できるようにするなどの対応をした。「それでも並んで他の人のプレイを見たい」というユーザーもいて、開催側の予想を超えた盛況となった。 きちんと列に並んでプレイする機会を待っている人達を見ていると、「Fallout 3」という作品の魅力ならばもっと大きい会場で人を集められるのではないかとも感じた。しかし、CEROレーティングZ (18歳以上対象) のタイトルの場合、プレイ風景も18歳以下の人に見られないように注意を払う必要がある。試遊できる会場や、プロモーションに大きな制限をかけざるを得ないのが現状とのことだ。今回も試遊を希望するユーザーには事前に「本作が18歳以上対象のタイトルであることを認識する」という書類に署名してもらうという手順を踏んでいた。
「Fallout 3」の試遊イベントは1月17日にも予定されている。開催場所は東京・秋葉原のメッセサンオー本店(A館)で、開催時間は11時~19時まで。こちらの会場の規模もあまり大きくできないとのことだが、今回のイベントの反響も見て、できるだけ多くの人がゲームを楽しめるような環境を準備してもらいたいところだ。
■ 北米で1月27日より提供されるDLC、日本版ではフルローカライズで提供予定
このパッチが日本語版でいつ導入されるかについては、「未定」とのことだったが、パッチのリリースは予定しており、すでに作業に取りかかっているとのことだ。日本語版では既に修正されている部分や、逆に日本語版固有のものがあり、現在ゼニマックス・アジアで検証中だという。 また、北米では1月27日にXbox 360版とPC向けのダウンロードコンテンツ(DLC)第1弾の発売も予定されている。タイトルは「Operation: Anchorage(オペレーションアンカレッジ)」。「Fallout 3」の世界より過去に行なわれたアラスカを舞台にしたアメリカと中国の戦いを描くシナリオで、プレーヤーはバーチャルリアリティーでの体験、という形で過去の戦いを追体験するという。 北米の公式ページで公開されているスクリーンショットでは海のような水をたたえた場所、体の線がはっきり出る忍者のような黒いアーマー姿の人物、中国の旗が掲げられた要塞などが確認できる。レーザーを放つホバークラフトのような乗り物、巨大な砲塔などもありどんな戦いが待っているか、期待がふくらむ。 ダウンロードコンテンツは第3弾まで予定されており、第2弾が2月、第3弾が3月にリリースされる予定だ。第2弾はピッツバーグをあつかった「The Pitt」。industrial raiderの住む街への旅となるという。3つめが「Broken Steel」。本編で激しく戦う2つの集団Brotherhood of Steelと、Enclaveの戦いを描く作品となるという。この3つめのストーリーは「Fallout 3」のエンディングの先の物語で、エンディングの変更やレベルキャップの解放なども含まれたコンテンツになるということだ。 日本でもこれらのDLCは提供される予定だ。北米と同じように1月ごと、全3回になるかどうかは未定だが、コンテンツに関しては音声も含め、日本語版「Fallout 3」同様フルローカライズを行なう予定だという。今後の追加発表を心待ちにしたいところだ。PS3のユーザーにとってダウンロードコンテンツへの対応は気になるところだが、できれば何らかの形でプレイできるような環境を希望したい。
今回のイベントでは日本のユーザーの「Fallout 3」というタイトルへの熱意を確かに感じられた。「Fallout 3」は今後も新しい展開を見せる。この世界の“旅”はまだ終わらない。ユーザーの動きも含めた今後の展開に注目していきたい。
Fallout(tm) 3 (c) 2008 Bethesda Softworks LLC, a ZeniMax Media company. Bethesda Softworks, Bethesda Game Studios, ZeniMax and related logos are registered trademarks or trademarks of ZeniMax Media Inc. in the U.S. and/or other countries. Fallout, Prepare for the Future and related logos are trademarks or registered trademarks of Bethesda Softworks LLC in the U.S. and/or other countries. All Rights Reserved.
□ベセスダ・ソフトワークス/ゼニマックス・アジアのホームページ (2009年1月15日) [Reported by 勝田哲也]
また、弊誌に掲載された写真、文章の転載、使用に関しましては一切お断わりいたします ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp Copyright (c)2009 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved. |
|