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会場:Renaissance Hollywood
午前中に行なわれたトークセッションでは、プランナーの藤戸洋司氏が壇上に立ち、「モブリンズメイズモンガー (藤戸氏は“MMM”と呼んでいた)」のデモを行なった。日本での発表時には「モブリンメイズモンガー」という名前だったが、「モブリンズメイズモンガー」を正式名称として採用するとしている。
「ヴァナ★フェス 2008」でも本コンテンツのデモを行なっているが、ここではメイズの設計はそこそこにして、実際にメイズを作成し、入場するまでの様子が公開された。ちなみに同会場では「モブリンズメイズモンガー」と「スウォーム」の試遊台も用意されていることから、来場者への説明も兼ねている。
■ 「モブリンズメイズモンガー」メイズでのゲームプレイまでをデモ
さらに「メイズルーン」を使用し、プラントイドや大型モンスターなど、登場するモンスターを指定していった。「メイズルーン」は、いわゆるメイズ設計の際の注文にあたるもので、配置することによって難易度をある程度調整でき、1人で攻略可能なものもデザインできるという。ただし今回のデモで使われた「傭兵課」では、「メイズルーン」で注文を増やすほど難易度が上がるため注意が必要だという。 「メイズタビュラ」の設定ができたら、次にメイズの注文へと移る。ジュノ下層エリアを少し移動して、チョコボ厩舎へと向かうと、「Maze Mongers Shopfront」という井戸のようなオブジェクトができていた。ここに「メイズタビュラ」をトレードすると、ダンジョンを作るか尋ねられ、費用を支払う(デモでは200ギルだった)と、すぐにメイズへと転送された 。 転送された先の坑道のようなフィールドには、数匹のゴブリンがおり、「Packapic (パカピック)」という現場主任のゴブリンに話しかけると、どんなダンジョンができたか教えてくれる。「Packapic」はアイテムの販売を行なうほか、メイズ内で流れる音楽を自由に設定してくれる。選択できる音楽には、バトルの音楽だけでなく、各国首都のテーマなどもあった。 奥にはメイズへの入り口があり、手前にいる「Rediroq (レディーロック)」という案内役に話しかけると、メイズへと入場できる。ここから先はアサルトのようにパーティ占有のインスタンスエリアとなるため、入場確認のメッセージが流れる。 デモではナイトのキャラクタが1人で入場した。メイズ入り口にはいきなりプラントイド系モンスターの「Siltim」がおり、インビンシブルで粘ったりしつつも、あっさりとやられてしまった。やはり「傭兵課」は1人で挑むものではないようだ。
メイズを攻略できれば、最後に宝箱が現われる。得られるアイテムは、レベルが高いほどいいものになるという。またダンジョンの使い方として藤戸氏から、「プレーヤーのレベルや難易度を調整すれば、スキル上げにも利用できるのでは」という提案もあった。
■ 先行体験レポート&藤戸氏に詳細を尋ねる
メイズに入ると、虎タイプのモンスターが待ち構えていた。攻撃力がかなり高く、味方のナイトが倒されると、あっさりと全滅してしまった。「メイズルーン」をつけるほど強くなるという話だったのだが、かなりびっしりと埋められたものを4人で攻略するのは少々無謀だったようだ。 これで体験プレイは終了。さすがにこれでは内容がまったくわからないので、藤戸氏に直接、詳しい仕様を伺った。 まずメイズは地球時間で1日1回だけ発注できる。1人のプレーヤーが発注できるのは1日1回までという意味なので、他のプレーヤーが発注したダンジョンにパーティーメンバーとして参加する分には制限はない。例えば6人のパーティーでそれぞれが「メイズタビュラ」を持ち寄り、1回ずつ発注すれば、全員で6回遊べるという仕組みだ。入場料は「メイズバウチャー07」を使った「メイズタビュラ」に関しては200ギルだが、他のものでは料金が変化するという。 「メイズバウチャー07」は、1匹の強力なモンスターと戦うという内容になっている。5×5のマス目に配置していく「メイズルーン」は、マス目がそのままメイズの形状を表わすのではなく、どんなモンスターが現われるのかを決めるための要素として扱われているという。つまり、どこに配置したかではなく、何をどれだけ配置したかで決まるようだ。また「メイズルーン」はきっちり埋める必要はないので、最初は1つだけにするなどして様子を見ながら増やしていくのがよさそうだ。 一般ユーザーの様子を見ると、エレメンタル系のモンスターと戦っているところが多かった。「メイズルーン」を置かなかったりするとエレメンタル系が出るようで、基本的にハズレの存在なのだそうだ。報酬は出現するモンスターの種類ではなく、強さによって左右されるそうなので、自分と相性のいいモンスターを出現させたいところ。どの組み合わせで何が現われるかといった情報も、ユーザー間で活発にやり取りされることになりそうだ。 「メイズバウチャー」には、特別アサルト「雲霞の如し」のように多数のモンスターを倒していくルール(最初にもらえるのはこれだそうだ)や、合成スキルを上げられるものなどが登場するという。また戦闘スキルの上昇や経験値の獲得もある。「入場前にレベルシンクすれば、プレーヤーのレベルに応じたモンスターが現われるので、簡易な狩場としても使えるのではないか」と話していた。 ちなみに今回、「メイズルーン」を使うほど強くなるというのは、会場に出展されたキャラクタに、敵を弱くする「メイズルーン」をセットしていないためだという。実際には「メイズバウチャー07」を使った場合も、作り方次第で少人数でも攻略可能なものにはできるようだ。
また「メイズタビュラ」をコピーして渡すという機能も発表されている。パーティーメンバーがとてもいい内容の「メイズタビュラ」を持っていたら、それを他のメンバーにコピーし、それを発注することで、同じ内容のメイズを複数回プレイすることも、おそらく可能だとしている。ただしこのコピー機能は現在も調整中で、「モブリンズメイズモンガー」のオープンと同時に実装できるかどうかは現時点では未定だという。
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□スクウェア・エニックスのホームページ (2008年12月7日) [Reported by 石田賀津男]
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