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スクエニ、「FF XI」のオフイベント「ヴァナフェス2008 in 後楽園」を開催
「戦慄! モグ祭りの夜」、「シャントット帝国の陰謀」など3本の追加コンテンツを発表

11月22日開催

会場:JCBホール

入場料:3,000円

 株式会社スクウェア・エニックスは、11月22日、日欧米の3地域で正式サービスを展開しているMMORPG「ファイナルファンタジー XI」のオフラインイベント「ヴァナ★フェス2008 in 後楽園」を東京後楽園のJCBホールにおいて開催した。

客席で開幕を待つ「FF XI」プロデューサー田中弘道氏。今回は「笑点」形式で、客席からの挨拶で幕を開けた
お馴染み開発/運営チームによるトークセッション。具体的な内容は別稿にてお届けする
 日本国内のイベントとしては、2007年11月3日に大阪の梅田芸術劇場にて開催された「ファイナルファンタジー XI アルタナ祭り in 大阪」に続くもので、約1年ぶりの開催となった。昨年は拡張ディスク第4弾「アルタナの神兵」の発表後で、ユーザーにとって関心の的だったことから、“アルタナ”の冠を付けられたが、今回は2006年から使用されているユーザーイベントタイトル「ヴァナ★フェス」での開催となった。

 今回は残念ながら拡張ディスクの発表はなかったものの、その代わりに3本もの「追加シナリオ」を発表。前例のないサプライズの発表に、新しい時代の始まりを予感させてくれた。

 その他のイベントについては、恒例の「ファイナルファンタジー XI」プロデューサー田中弘道氏を筆頭とした開発/運営チームスタッフによるトークセッションのほか、来場者同士の即席パーティーによるスペシャルバトルフィールド、チョコボレースの1着を占う第二回アルタナ記念杯、〆はこちらも定番の「THE STAR ONIONS」スペシャルライブなどが開催された。

 この2週間後の12月6日からは、米国ロサンゼルスにて北米ユーザーを対象にしたオフラインイベント「FINAL FANTASY FAN FESTIVAL 2008」の開催が予定されており、予想された「アルタナの新兵」関連の情報に関しては、少々出し惜しみ感もあったが、初心者向けの施策あり、12月のバージョンアップ情報あり、スペシャルタスクチームの最新レポートありと、「FF XI」ファンには楽しめるイベントとなったようだ。

 それではさっそく、新規コンテンツの発表を中心に、イベントの模様をお伝えしたい。なお、気になるトークセッションの模様については、別稿にて詳しくお伝えする。

【JCBホール】
今回の会場は東京ドームのそばにあるJCBホール。今回の入場者数は2,000人。全席指定の前売りのみだが、イベント限定ショップが開かれるとあって、開場前から長い行列ができた

【グッズ販売】
入り口を入るとすぐにグッズを求める来場者の長い列ができていた。今回はイベント限定商品というものはなかったが、サウンドトラック購入者にはオリジナルエコバッグやサンプラーCDがプレゼントされていた


■ 「FF XI」が運営7年にして新展開!! 3本の「追加シナリオ」を発表

トークセッション後に、再び登壇して追加シナリオの開発着手を宣言
田中氏に笑顔で迎えられたシナリオ担当の加藤正人氏。追加シナリオ3作品は、「FF XI」本編と「ジラートの幻影」のミッションプロットを担当した加藤氏が担当する
気になる価格については、田中氏が「1,000円ぐらい?」とのコメントに会場からは大きな拍手
 まずは、本イベント最大のサプライズとなった追加コンテンツの情報からお伝えしていきたい。

 今回発表されたのは、「石の見る夢 〜ヴァナ・ディール最終頌 魂の返歌」、「戦慄! モグ祭りの夜 〜ヴァナ・ディール 史上最小の作戦」、「シャントット帝国の陰謀 〜 ヴァナ・ディール史上最凶の作戦」の3タイトル。今回は残念ながら映像での公開は行なわれなかったが、企画そのものはかなり進んでいるようで、ある程度踏み込んだ話が披露された。

 現時点では、発売日、価格共に未定としているが、発売時期については「石の見る夢 〜ヴァナ・ディール最終頌 魂の返歌」の2009年春を皮切りに、数カ月おきにリリースする予定で、価格については「1,000円前後(田中氏)」という。提供方法は、ディスクの形態は取らず、Play Onlineのオプショナルサービスを通じてダウンロード販売される。

 プレイには「FF XI」本編に加えて、拡張データディスク「ジラートの幻影」の両方が必要となる。ということは、本編エリアとジラートエリアを舞台としたストーリーが展開されると考えて良いだろう。公式発表はこの程度だが、イベントではプロデューサーの田中氏と、シナリオ担当の加藤正人氏より、もう少し詳しい概要が紹介されたので、以下にまとめておきたい。

 それはトークセッション第2部の終了後に唐突に発表された。トークセッションの〆として登壇者全員の挨拶が終わり、ステージが暗転した後、厳かな音楽と共に、3つのタイトルロゴが公開された。次に予定されている「THE STAR ONIONS」コンサートの準備時間を埋めるための何かのパロディなのかと思いきや、次々にタイトルが披露され、3つのタイトルが並ぶことによって、これが真面目な“何か”であることが理解できた。

 司会者の「ひろみちおにいさーん」のかけ声で、トークセッション第二部に続いて再び大きな拍手で迎えられた田中弘道氏は、「これが現在開発している追加シナリオの3作品になります」といきなり宣言。「今までの拡張版とは違うコンセプトで、アドオンという形で追加していくことを考えています」と続けた。

 「『アルタナの神兵』に続くものなのか?」という質問に対しては、「『アルタナ』に関しては、これからも当分バージョンアップが続いていきます」として暗にこれを否定し、続けて「これは従来の拡張版ではなく、長編のシナリオという形のものです。開発チームも『アルタナ』バージョンアップチームとは異なり、特別編成しています」と、新規の開発パイプラインを使った新規プロジェクトであることを強調した。

 「追加シナリオとはどういうものか?」という質問に対しては、「従来の拡張版は、新しいマップを追加して世界を広げていく横の広がりをメインにしていたが、既存のマップをベースに今まで語られていない秘密を掘り下げていく縦方向のコンテンツになる」と語ってくれた。

 ストーリーについては、「拡張版ほどのボリュームはないが、各コンテンツごとに1話完結型のシナリオになっていて、1本当たり1〜2カ月でクリアできるものを想定している。クエストの序盤の方はレベル30からスタートして、最終的にクリアするにはレベル75のパーティープレイは必要になるだろう」とし、気になるクリア時の報酬については、笑顔で「高レベル向けのものになるのではないか」と期待させるコメントで締めくくった。

 気になるシナリオライターは、「FF XI」本編および、最初の拡張ディスク「ジラートの幻影」までのミッションのプロットを手がけた加藤正人氏が6年ぶりにカムバックすることが明かされた。加藤氏の代表作は「クロノ・トリガー」で、先日発売された「クロノ・トリガーDS」では監修および追加シナリオを担当したという。

 スペシャルゲストとして大量のスモークと共に登場した加藤氏は、田中氏に「おかえりなさい、ヴァナディールに」と笑顔で迎えられ、新規プロジェクトに参画した経緯として、「田中さんからメールが届きまして、『FF XI』のシナリオを書けと言われ、オンラインゲームのシナリオは大変だし、縛りもあってきついんで、こりゃ参ったなと思いながらも仕方ないかということで引き受けました(笑)」と田中氏を隣に照れながら報告した。

 続いて加藤氏は各タイトルの概要説明を行なった。

イラスト:寺田克也氏
・「石の見る夢 〜ヴァナ・ディール最終頌 魂の返歌」

     ある日突然、ジュノ上空に巨大なクリスタルの残響が出現する。ほどなく各地で発生する重大な異変の数々。ヴァナ・ディールの森羅万象を司る「クリスタル」の謎の根源に迫るべく、冒険者の新たな旅が始まる!
加藤氏: 話を最初にもらったときに、自分のほうで、「FF XI」の総集編というか、トータルなまとめの話を1本書きたいなと考えていまして、それをシナリオでやってしまうとネタバレになってしまうので、ヴァナ・ディールの世界観や設定をおさらいするような形で話を作りたいなと。もうひとつはオープニングのアルドとエメリンのふたりの結末を自分なりに付けておきたいなと考えています(場内から大きな拍手)。

イラスト:末弥純氏
「戦慄! モグ祭りの夜 〜ヴァナ・ディール 史上最小の作戦」

     「それは、なんてこともない、一滴の雨漏りから始まったクポ・・・」。老朽化したモグハウスに端を発する怪現象の数々。「それがおそるべき悪夢の始まりだったとは、神ならぬモグの知るよしではなかったクポ・・・」
加藤氏: これはモーグリ一族の話をひとつ書いておきたかった。モグハウスの雨漏りから始まるんですが、それがどんどん広がっていって、現状では戦慄とかお祭りというよりは、仁義なき戦いでモグ一族の野望みたいな話になっていてかなりハードですね(笑)。ちゃんと戦慄で、モグ祭りになっていて、楽しい話になっていると思います。遊んでくれた方はこれまで以上により深くモーグリを想うようになるのは間違いないです。

イラスト:皆川史生氏
・「シャントット帝国の陰謀 〜 ヴァナ・ディール史上最凶の作戦」

     行方不明になったシャントット博士がウィンダスに戻ってきた。戻った彼女は持ち前の邪悪度をさらに倍増させ、「シャントット帝国」を築いて世界に宣戦を布告! いったい彼女に何が起こったのか? 冒険者を驚愕の真相が待ち受ける。
加藤氏: これもやっぱりシャントット博士の話は書いておかなければいけないだろうというところです。シャントット博士が行方不明になるんですが、その後なぜか謎の人物“ドルチェ・シャントット”という人物が現われ、それが自分の黒タル軍団を率いて帝国を作り上げて全世界に宣戦布告するという恐ろしい話です。どうなるかわかりません。ぶちあげちゃったけどやれるのかなあという(笑)。彼女がどれだけ恐ろしいことを始めるのか期待しててください。


 加藤氏は最後に「自分も7年ぶりのヴァナディールの話を書かせていただけるということで、それなりに気合いを入れて作っています。ユニークで、変な物語になっていると思います。皆さん期待して待っていてください」と挨拶し、大きな拍手に包まれた。

 今回発表された3つの追加コンテンツは、既存の「FF XI」のバージョンアップの方法論を打ち破る新規コンテンツとして大いに期待したい存在だが、コンテンツの構成要素、ストーリーをドライブする手法、新しい遊びの有無、既存世界との整合性などなど、肝心なところが不明なことばかりだ。また、ユーザーにとってモチベーションとなるようなコアの楽しみが何なのかもまだ見えてきていない。こうした部分は、開発の進捗に合わせて徐々に公開されることになりそうだが、続報と共にしっかりとした作り込みを期待したいところだ。


■ アダマンタスが上からガンガン落ちてくる新バトルフィールド「スウォーム」解禁!!

抽選結果を見ながらざわつく場内。もう少し時間があれば自薦で参加の回があっても良いように思う
アダマンタスやボムをどう攻略するかがポイントとなる
ハイエンド装備のヒューム♀がヘキサストライクを連打
 さて、ここからはトークセッション以外のイベントの模様をお伝えしていこう。まず、オフィシャルイベント恒例のイベント「スペシャルバトルフィールド」は今回も大いに盛り上がった。今回初披露された新しいバトルフィールド「スウォーム」は、制限時間5分、ポイント制、敵の全滅ではなくスコアを競うという、これまでとは一風変わった内容になっていた。

 具体的には、グスゲン鉱山の地下エリアを使ったバトルフィールドとなっており、一階に繋がる穴からどんどんモンスターが落ちてくる。戦士、モンク、シーフ、赤魔道士、白魔道士、黒魔道士の6人パーティーでそれをいかに効率よく撃破できるかを競うという内容になっている。

 過去のバトルフィールド戦は、即席のパーティーで勝利を狙うには難易度が高すぎ、結果としてほとんどすべてのパーティーが敗退という残念な結果に終わっていた。今回はこれまでの反省を踏まえ、基本コンセプトをシビアな団体戦から、ザコモンスターをただひたすら倒しまくる掃討戦に変え、爽快感を第一にした新感覚のバトルフィールドに仕上げた。「ヴァナフェス2006」で実施された「雲霞の如し」に近い内容だ。

 ただ、今回「雲霞の如し」と大きく違っていたのは、キャラクタレベルが60から75に引き上げられ、なおかつ装備品がハイエンドで統一されていたことだ。武器はなんと、「FF XI」ユーザーがいまもっとも欲しいアイテムと言えるミシックウェポンで、さらに防具もコアユーザー御用達のアタッカー装備に身を包み、思う存分ミシックWSとミシックウェポンのみで発動するアフターマスの効果を楽しむことができた。

 落下してくるモンスターは、クロウラーや甲虫といったオーソドックスなもののほかに、アダマンタスやボム、スライム、マンドラゴラ、ゴブリンといった特殊なモンスターも出現し、彼らを倒すとHPが回復したり、テンポラリアイテムが手に入ったり、爆弾が使えたりなどのメリットがある。連続して撃破するとチェーンとなり、チェーンを増やしていくと撃破ポイントにもボーナスが付くという仕組みである。

 イベントでは2組同時に2戦が行なわれた。1戦目は逃げるモンスターをうまく捕まえられず、やきもきさせられるシーンが目立ったが、雰囲気を掴んだ後の2戦目では、パーティープレイの役割は無視して全員がアタッカーという立ち回りで気の向くままに攻撃を楽しんだ。

 注目を集めたのは、白/忍で、メインにミシックウェポンのヤグルシュ、サブにクラーケンクラブ、頭はマートキャップ、胴はレヴランドメイルという、超アタッカー装備の白魔道士だろうか。要領を掴んでくると、ガ系でひとまとめにして次々に撃破していた。何もしないとモンスター達は端に逃げていくため、この戦術は有効だ。

 結果は2万点台後半のポイントで2組目Aチームが勝利を収めた。優勝チームには、全員に「FF XI」ロゴ入りのオリジナルiPod Touchがプレゼントされた。余談だが、こうした使用する場面を限定した上で、高級装備でプレイするという遊びは、常設コンテンツとしても有効だと思う。「ミシックウェポンでチャレンジできるバトルフィールド」みたいなコンテンツの追加を期待したいところだ。

【スペシャルバトルフィールド】
最強装備に身を包んでいるためか、4桁ダメがガンガン出ていた。特に2戦目は余裕も感じられ、アフターマス体験会みたいになっていたのがおもしろかった


【第二回アルタナ記念杯】
2年ぶりに行なわれたアルタナ記念杯。今回は、入場時に1着のカラーを予測して、同色のチケットをもらい、選択したカラーのチョコボが1着になると、バトル担当の権代氏が制作したというデカいチョコボの置物がもらえるというイベント。試合展開は赤の一方的なレース運びとなった

【「THE STAR ONIONS」コンサート】
昨年米国アナハイムで開催されたイベント以来の登場となる「THE STAR ONIONS」。スクウェア・エニックスのサウンド担当スタッフを中心に構成された現役コンポーザーによるオリジナルバンド。今回は「アルタナの神兵」のメインテーマや、過去サンドリアのテーマなど全7曲を披露。イベントのトリを飾ってくれた。「FF XI」のコンポーザーでもあるリーダーの水田直志氏からは、現在「THE STAR ONIONS」のセカンドアルバムを制作中であることが告知された。発売時期は来春。ファンは楽しみにまっていよう

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□スクウェア・エニックスのホームページ
http://www.square-enix.com/jp/
□「ファイナルファンタジー XI」のホームページ
http://www.playonline.com/ff11/
□「ヴァナフェス2008 in 後楽園」のホームページ
http://www.playonline.com/ff11/event/vanafes2008/
□関連情報
【2007年11月4日】スクエニ、「ファイナルファンタジー XI アルタナ祭り in 大阪」を開催
新ジョブ「学者」発表、アルタナ新情報やコンサートに約2,000人が熱狂
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20071104/ff11off.htm
【2007年11月5日】「FF XI アルタナ祭りin大阪」トークセッション完全収録!
「学者」のサプライズ発表から、踊り、戦い、癒す「踊り子」そしてマクロパレット大増量まで
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20071105/god4.htm
ファイナルファンタジーXI連載 〜ヴァナ・ディール“近東”見聞録〜
http://game.watch.impress.co.jp/docs/backno/rensai/ff11ren2.htm

(2008年11月23日)

[Reported by 中村聖司]



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