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ストリートファイターIV プレーヤーズガイド:第2回(実践編)

はじめに

 前回はシステム解説編として、一通り本作のシステムについて解説を行なった。今回はそれを踏まえたうえで、実践編として、本作の新システムであるセービングアタックに関してと、空中コンボに関しての考察、その他対戦で使われるいくつかのテクニックについて紹介したい。


 
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セービングアタック実用例

 本作からの新システムである、セービングアタック。前回の記事でも紹介はしたものの、要素が多く、結局使っていないプレーヤーも多いのではないだろうか。ここではこのセービングアタックについて、実際にどのように使用するのがよいか、具体例をあげて紹介したい。

・セービングアタックから連続技を決めよう

 前回紹介した通り、セービングアタックはカウンターヒットする、もしくは2段階目以上まで溜めると相手に崩れ状態を誘発することができる。連続技が決められないと、わざわざセービングアタックを出す意味が大きく薄れてしまうので、まずはセービングアタックから連続技が決められるようにしておきたい。

 セービングアタックで誘発できる崩れ状態は、地上ノーガード状態~空中ノーガード状態~ダウン状態と遷移していく。ダウン状態に移行するまでは、ほぼ全ての攻撃を当てることができるが、空中ノーガード状態の相手に攻撃を当てても補正が掛かってしまい、かつそのままダウンに移行してしまうので大きなダメージを与えづらい。地上ノーガード状態に攻撃をヒットさせれば、相手は立ち状態に戻るので、ここに連続技を決めるのがもっともダメージが大きい。

 地上ノーガード状態の相手に攻撃を当てるためには、セービングアタックがヒットした瞬間にダッシュで硬直をキャンセルするのが手っ取り早い。もしガードされていた場合でも、ダッシュでキャンセルした方が硬直が少なくて済むので、毎回ダッシュでキャンセルしてしまって構わないだろう。

 比較的簡単なのがリュウ・ケンなどのコマンドキャラで、通常通りの地上コンボを決めればよい。特にケンであれば、立ち中P~立ち強Pのターゲットコンボから強昇龍拳(+強P)などの必殺技を決めるのがお手軽かつ高ダメージでお勧めだ。

ターゲットコンボがあるケンは追い討ちがしやすいキャラ。チャンスになったら、きっちり連続技を決めておこう
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 少し難しいのがガイルなどの溜めキャラで、セービングアタックをダッシュでキャンセルする必要があるので溜め時間がリセットされてしまい、即座に必殺技を出すことができない。その場合は、後述の目押しコンボを利用するか、ダッシュした後に少し溜めてから通常技~キャンセル必殺技と繋ごう。セービングアタックをダッシュでキャンセルしていれば、地上ノーガード状態から空中ノーガード状態に移行するまでに多少時間的な猶予があるため、このようなコンボも可能だ。

溜めキャラはダッシュしたあとすぐに連続技を決めず、少し溜め時間を稼いでから技を出せば必殺技が組み込める
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 また、地上ノーガード状態の相手に投げを決めることもできる。投げ必殺技を持たないキャラではダメージが小さくなってしまうが、下手に難しいコンボを狙って失敗するよりは、確実にダメージを取っておきたいと考えるのも間違いではないだろう。

地上ノーガード状態の相手には投げも連続技になる。特に投げ必殺技のあるキャラはダメージも期待できるので、有効な選択肢だろう
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・セービングアタックを当てよう

 連続技が決められるようになったら、次は実際にどの場面で狙っていくかを考えよう。筆者がお勧めしたいセービングアタックを狙う場面は大きく分けて2つ。そのどちらの場面でも、連続技が決められる崩れ状態の誘発を狙っていく。

 1つ目は、溜めなしで出した1段階目のセービングアタックをカウンターヒットさせること。2つ目は、2段階目まで溜めて出したセービングアタックを相手の行動の硬直時間中にヒットさせること。この2つについて、具体例を挙げつつ解説していきたい。

飛び込みからのセービングアタック

 まず前者の「溜めなしで出した1段階目のセービングアタックをカウンターヒットさせる」場面を紹介したい。基本となる飛び込みからの攻めで、相手のガードが崩せない場合は、飛び込みからの選択肢にセービングアタックを絡めてみよう。
 例えばリュウの場合、通常飛び込みからの流れは

ジャンプ強K~しゃがみ弱K~各種連続技へ

というようなもので攻めていくことになるが、これを

ジャンプ強K~セービングアタック

 としてみる。こうすることで、普段よりも遅いタイミングで相手に攻撃を仕掛けることができ、投げを警戒した相手が下手に動くとセービングアタックがカウンターヒットする、と言うもの。従って、この行動を取っても相手が全く動いていないようだったら、セービングアタックの代わりに投げも織り交ぜていってみよう。

単発技に反撃セービングアタック

 後者の「2段階目まで溜めて出したセービングアタックを相手の行動の硬直時間中にヒットさせる」場面に関しては、相手の単発技に狙っていくのがお勧め。
 例えばブランカの強Pなどはリーチが長く、こちらの技が届かない間合いからでも攻撃してくる。こちらの技が届く間合いまで接近してから技を出すとカウンターを取られてしまうし、おとなしくガードしても反撃できるわけではなく、仕切りなおしになってしまう。
 そこで、セービングアタックが届く間合いまで接近してから中P+中Kでセービングアタックを溜めてみる。
 セービングアタックを溜めている間はセービング判定があるので、単発の打撃技であればこれで耐えられる。ここで相手が思惑通り単発技を出していたら、溜めていたセービングアタックを2段階目で開放し、技の硬直中に反撃としてヒットさせよう。
 もし読みが外れて単発技が来ていなかったことが判断できた場合は、セービングアタックの溜めを解除せず、そのままバックダッシュでキャンセルして離れてしまえばリスクも低い。
 もしくはそのまま2段階目で溜めを開放してしまうのもひとつの手。毎回これを行うのは危険だが、3段階目のガード不能を警戒して行動を起こした相手にヒットする可能性は低くないからだ。
単発技にうまくセービングを合わせれば、2段階目を相手の技硬直中に当てることができる。たまに見せておくことで、相手の行動を制限する効果もある
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崩れ状態を誘発できなかったら

 上述のような狙いでセービングアタックを出したとしても、読みが外れてセービングアタックがガードされてしまう、と言うような事態も往々にしてあるだろう。
 しかし、そんな時でもフォローが利きやすいのがセービングアタックの長所でもある。
 セービングアタックがガードされても、ガード硬直をダッシュでキャンセルすれば、状況的にはほぼ五分の状況になる。展開が早いので、出した側が主体となって行動を選択できる分、気持ち的には出した側の方が動きやすいだろう。
セービングアタックをダッシュでキャンセルした後は、投げとしゃがみ弱Kなどの発生の早い打撃技で攻めを継続させていこう。
セービングをガードされた後の投げはかなり有効。展開が早いため対応されにくい
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飛び道具をセービングしよう

 ここまではセービングアタックの攻撃部分について触れてきたが、ここではセービングアタックを出さずにキャンセルした場合、つまり「セービング」そのものについて少し触れておきたい。
 相手の攻撃をセービングした場合、以下のようなメリットがある。
  • (回復できれば)必殺技ガードによる削りダメージを受けない
  • (回復できれば)ダメージを受けずにリベンジゲージが増やせる
  • ガード硬直しない

 これらのメリットが有効に活かせる場面のひとつが、飛び道具をセービングすることだろう。
 飛び道具をセービングすると、一時的にはダメージを受けるものの、削りダメージを無効化することができる。素直にガードしても体力を削られてしまうだけなので、余裕があればセービングを狙ってみよう。
 ここでのセービングアタックは中P+中Kを押しっぱなしにし、セービング判定を引き伸ばす。飛び道具を読んだが相手が何もしてこなかった、もしくは飛び道具のセービングに成功したら、バックダッシュでキャンセルしよう。
 通常リベンジゲージはダメージを受けなければ増加しないが、セービングを行なった場合はダメージを受けたとみなされ増加する。リベンジゲージを能動的に溜める手段はセービングを行なう以外にないので、ウルトラコンボが強力なキャラは積極的に狙っていこう。
相手の飛び道具はセービングすればリベンジゲージが溜められる。セービングしたあとはバックダッシュでキャンセルし、隙をなくそう
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 ただしこれらのメリットは、「回復できれば」と言う前提条件が付く。回復に失敗すれば、ただ普通に食らってしまったのと同じことになってしまうので、回復可能分の体力が増えてきた場合は、一旦防御に徹して回復に努めることも必要だ。

EXセービングの使い方

 スパコンゲージを2目盛り消費するEXセービングの実用例もあげておきたい。EXセービングの最大の特徴は、一部の必殺技もキャンセルできることだろう。
 使用する場面の具体例としては、例えばリュウで起き上がりにリバーサルで昇竜拳(+P)を出すとき、この昇竜拳をEXセービングでキャンセルすることなどがあげられる。
 この場合は

リバーサル昇竜拳(キャンセル)~EXセービング(キャンセル)~ダッシュ

 までをワンセットで入力しておく。
 こうしておくことで、昇竜拳がガードされたときの隙をなくすことができる。さらに昇竜拳がヒットしていた場合には、落ちてくる相手に対して追い討ちをすることができる。追い討ちができる技は限られていて、全ての技がヒットするわけではないが、EX技やウルトラコンボなど、ゲージを消費する技全般はヒットするようだ。
EXセービングで必殺技をキャンセルすれば、通常追い討ちできない場面でも追い討ち可能になる。うまく決まれば見た目も非常にカッコイイ
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 当然ダッシュではなくバックダッシュでキャンセルし、よりリスクを抑える使い方も有効だ。ただヒットした場合に追撃できないことを考えると、ダッシュでキャンセルする方がメリットは大きいと感じる。
 必殺技がヒットすれば勝てる、と言うような状況では、EXセービングを狙う頻度をさらに上げていって構わない。理由はKO後にEXセービングを行なった場合は、スパコンゲージを消費しないためだ。こういった状況ではガードされた後にどうやって攻めるかだけを意識していればいいので、ガードされた場合でも動きやすい。
 EXセービングを使用する場合は、上記のように即ダッシュでキャンセルする使い方がメインになるだろう。コマンドがやや忙しいので、重要な局面で失敗しないように練習しておこう。
 
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(2008年8月22日)

[Reported by 米澤大祐]



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