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柳氏は、孫泰蔵氏の右腕として、投資ファンドのEZER、株式会社テクノブラッド、CJインターネットジャパンの代表取締役社長等を経て、2005年9月、Gravityがソフトバンクグループ傘下企業となると同時にCEOに就任。稼ぎ頭である「ラグナロクオンライン」シリーズを筆頭としたデベロッパーとして自社開発力の強化と、同シリーズに変わる新しいIPの創出、そしてNASDAQ上場企業の知名度を活かした海外展開などを期待されたが、人材の流出が止まらず、結果を残すことができなかった。 柳氏は、今後も理事としてGravityに残るものの、実務にはタッチしない方針。これに合わせ、ナンバー2のSeung Taik Baik氏もCOOを退任する。今回の人事異動でトップが完全に入れ替わることになる。 新たにCEOに就任するカン・ユンソク氏は、韓国サムソン電子の事業戦略部門のマネージャーを経て、韓国の投資系企業でベンチャー企業の育成に尽力した人物で、5月28日にCEO含みで、Gravityの理事に就任したばかり。 カン氏は、韓国向けのリリースにおいて、「Gravityは今後差別化された開発プロセスを投入し、選択と集中による戦略的なゲーム開発を展開し、支社及びにパートナ社を通じた海外パブリッシング強化などNasdaq上場社として相応しいGravityの事業を再整備するつもりだ。また、組織改革を通じてコミュニティが円満になる組織構造を作り、個人の力量を強化し、成果に応じたインセンティブの差別化で動機付与を提供する」とコメントしている。 新たに共同COOに就任する北村佳紀氏は、ガンホーのマーケティング部長を皮切りに、一貫してマーケティング畑を歩んできた人物。2006年から海外事業の担当となり、2007年に設立されたガンホーの韓国法人の取締役も兼務している。
Gravityは、2007年の夏期に正式サービスの延期を発表した「ラグナロクオンライン 2」の再開発を行なっている。これは親会社のガンホーにとっても極めて重要なタイトルだけに、今回の人事異動が、同作の開発にどのような影響をもたらすのかに注目したい。
□Gravityの公式ページ (2008年6月11日) [Reported by 中村聖司]
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