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会場:東京・秋葉原UDX内 AKIBA 3Dシアター
このイベントは、トレーディングカードゲーム「ディメンション・ゼロ (D-0)」やゲーム「ギャラクシーエンジェルII (GAII)」をはじめとする、同社のさまざまなコンテンツの今後の展開についての発表会。この日は、一般のファン100人あまりを招待して開催された。 本稿では、この発表会の内容を、ビデオゲームに絞ってレポートする。
■ PS2「ギャラクシーエンジェルII 無限回廊の鍵」10月18日発売
前作からのパワーアップ部分の説明では、土田氏からが10種類の項目を挙げ、そのうちのいくつかを紹介。「イベント絵」はすべて、原画を担当した「かなん」氏の描き下ろしになっているという。これについて木谷氏は「正直に言いますよ」と前置きした上で「最初の頃はもっとひどかったんですよ。このままじゃ出せないよと。その頃にかなんさんと電話することがあって、かなんさんが『いままでみんなで作ってきたもの、このままでいいんですか? 私描きます!』と涙ながらに訴えてきたんです。このとき、私よりも『GA』好きなんだって思いました。それぐらいかなんさんの魂がこもっています」と舞台裏を披露した。さらに「立ち絵」は描き下ろしではないものの、すべて「かなん」氏の総監修が入り、メッセージウィンドウ左のフェイスウィンドウもアニメーションが追加されている。
「難易度」は木谷氏の肝いりで強化された部分。前作では「ぬるい、ぬるい」と言われたのが悔しかったそうで、ノーマル、ハード、マニアの3段階が用意されている。実際に各難易度でボス艦とすれ違う映像を流し、ノーマルではすれ違ってもまだ余裕があったのが、ハードではすれ違ったあとに後ろから撃墜されていた。そしてマニアでは、近付く途中であっさりと撃沈され、会場からも笑いが沸き起こった。土田氏は「マニアは僕にはクリアできませんでした(笑)」というほどの難しさ。「ノーマルを1とすると、ハードは3、マニアは10くらい」と数字で表現していた。「アドバンスモード」は、「GAI」ライクな戦闘モードのこと。このモードでは、カメラモードのまま全員のステータスが見られ、コマンドも出せるようになっている。「必殺技」のエフェクトはすべて作り直し、見た目がより派手になっているという。
続いて菜の花氏からシナリオについて紹介された。新キャラクタのナツメ・イザヨイはすでにアニメシリーズで登場しているが、アニメ原作ではなくゲーム原作のキャラクタという。「ルーンエンジェル隊に6人目として入るのですが、もう1人の新キャラクタのロゼル・マティウスも新隊員として入ります。前作でカズヤは誰かとカップルになっているのですが、そこに第3者が恋愛に混じってくると波乱が起こったり、いいことも悪いことも起きるので、そういうところを見ていただきたいなと思います」と解説。木谷氏の「このキャラ(ロゼル・マティウス)はカズヤと結ばれるわけではありませんよね?」という突っ込みには、「残念ながらそういうことはありません(笑)」と答え、さらに「前作のディスクがあると、特典的なものが見られたりするので、細部にわたってシナリオを楽しむためには、前回のディスクを売ったりしないで、今回のディスクを買って楽しんでください」とアピールした。
紹介の後には司会を務めたゲーム課の山本氏から出演声優が総勢44名にのぼることが明らかにされた。さらに楽曲はオープニングが富田麻帆さんが歌う「Wing of Destiny ~Angel harp arr.~」と、新谷良子さんが歌う「Eternal Love2007」の2曲。エンディングはシナリオ各章の終了時にはヒロイン12名がそれぞれ歌う12曲に加え、ゲーム終了時のグランドエンディングテーマとしてJAM Projectが提供する楽曲が収録されるという。ここでJAM Projectの影山ヒロノブ氏のビデオメッセージが上映され、「この『Salvage』という曲は、JAM Project的には奥井雅美と松本梨香という2人の女性メンバーが初めてデュエットするという、自分達にとっても1つのチャレンジになっている大切な曲です。作詞・作曲は奥井雅美で、すごくムードのあるいい曲だと思いますので、ぜひ聴いてみてください」と語った。
【エンディングテーマ一覧】
パッケージはDVD2枚組で、通常版のほかに、「デラックスパック」と「絶対無限の礎セット」が同時発売される。「デラックスパック」には、ゲームソフトのほか、特典CD「ANGELIC DISC vol.2」と小冊子「STARTER BOOK vol.2」、メタル製紋章リングが付属。「絶対無限の礎セット」は、前作「GA II 絶対領域の扉」と「GA II 無限回廊の扉」のゲームソフトをセットにしたパッケージとなっている。
ゲーム紹介の最後は、ルーンエンジェル隊の5人、稲村優奈さん、花村怜美さん、明坂聡美さん、平野綾さん、中山恵里奈さんが登場。ゲーム課の山本氏がこの場でプレイしながら、ゲームを紹介するという企画だったが、自分たちのキャラクタが撃墜されそうになり、ルーンエンジェル隊の5人が大騒ぎし、会場のファンからも爆笑が沸き起こった。 アフレコの話題では、「今回新しく登場するナツメは、リリィと絡むシーンが意外とあって、おもしろい感じに絡んでいるので、そこを楽しみにしていただけたらなと思いました」(中山さん)、「私はとにかくリリィさんルートが他のキャラクタもおもしろくて、少しだけゲームやらせてもらったときに大笑いしました」(明坂さん)、「アニメでは仲の悪かったアニス的には、リリィさんルートでいろいろ絡んで協力できたことがやってて嬉しかった」(花村さん)など、リリィルートのおもしろさが話題を独占していた。 エンディングテーマについては、アプリコットの歌は「私が歌ってきたキャラクタソングの中で一番ほのぼのした曲になっています」(稲村さん)。アニスの歌は「結構ギターの音が入っていてカッコイイ曲で、愛とか歌ってたりするので、初めて歌詞を見たときに『これちょっとかわいくない?』とか思って、でも歌ってるときはアニスの強さとか恥ずかしさとか、だけど好きなんだみたいなところを出せるように歌いました」(花村さん)。ナノナノの歌は「他のキャラと違ってタイトルも『かなしみ流星群』というくらいほんとに切なくて、ナノナノルートをプレイした後に聴くとほんとに切ない気持ちになれると思います」(明坂さん)。カルーアの歌は「タイトルは『Kiss on the cheek』というんですけど、カルーアさんとテキーラさんの2人で歌ったので、録る部分が多くて結構大変でした。サビとかは2人で歌ってたりします」(平野さん)。リリィの歌は「5人の中ではカッコイイ歌なんですが、収録のときに『リリィさんのはネタだから』と言われて録ってきました(笑)。どっちかというと悪っぽい感じの曲で、途中でセリフが入ったりして、意外とおもしろく、リリィルートのドタバタしたストーリーの最後にふさわしい曲になっていると思います」(中山さん)と、それぞれの曲についての印象を語った。
最後に「GA」関連商品の展開を発表。まず、8月24日に「ギャラクシーエンジェルII ドラマCD&DVD『絶対無限の幕間劇』」を発売。サードコンサートのダイジェスト版が収録されたDVDとヒロイン声優のブロマイド5枚が特典として同梱されている。ゲームソフトと同じ10月18日には、コミックス「ギャラクシーエンジェル 3rd 第4巻」と「ギャラクシーエンジェル II 天使の羽根休め 第1巻」(学習研究社刊)が発売される。さらに、各ヒロインのエンディングテーマ曲を集めたCD12枚組みの「ANGEL MUSEUM」が10月26日に発売される。
(C) BROCCOLI Illust/Kanan
■ そのほかのゲーム展開
まず、「Sweets」からは、PS2用夏アドベンチャー「水夏A.S+Eternal Name」。ゲームメーカー「サーカス」から発売されたWindows用「水夏A.S+」のPS2移植版。移植にあたっては、オープニング/エンディングムービーを新規収録し、各章間には予告編ムービーが新たに追加されている。3曲のエンディングテーマが新規収録され、さらに主題歌「Fragment」が新たにアレンジされ、歌い手も茅原実里さんとなっている。発売日は8月30日。価格は通常版が7,140円、初回限定版が9,240円。初回限定版の特典は、「オリジナルSuika型カードケース」など。
PS2「最終試験くじら-Alive-」は、2004年12月にWindows用として発売された恋愛アドベンチャーゲーム「最終試験くじら」のPS2移植版。新キャラクタ追加のほか、キャラクタ追加に伴う新規シナリオ、新規オープニング/エンディングが追加される。発売日は9月27日。価格は通常版が7,140円、限定版が9,240円。限定版特典はドラマCDと「最終試験くじら-Alive- PremiumBook」となっている。
そして「ブロッコリー」からは、PS2「プリンセスコンチェルト」が9月20日に発売される。ゲーム内容はシミュレーションRPGで、原画はコゲどんぼ氏、戦闘パートの開発は株式会社ヘッドロックが担当している。価格は通常版が7,140円、デラックスパックが10,500円。デラックスパックの特典は、ここでしか手に入らないヒロインソングCDとオリジナル懐中時計。予約特典はマイクロファイバーミニミニタオルとなっている。
「水夏A.S+Eternal Name」 (C)Sweets (C)2001-2007 CIRCUS 「最終試験くじら-Alive-」 (C)Sweets (C)2003-2007 CIRCUS 「プリンセスコンチェルト」 (C)BROCCOLI イラスト/コゲどんぼ
□ブロッコリーのホームページ (2007年8月7日) [Reported by 滝沢修]
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