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【ギャラクシーエンジェルII 絶対領域の扉】
価格:7,140円(通常版)
この発表会には、同作のプロデューサーを務める作家の水野良氏、チーフディレクターの土田康司氏(アートディンク)、シナリオコーディネーターの菜の花すみれさんといった開発陣や、5人の新ヒロインを演じる声優陣、そして「ギャラクシーエンジェル」のエグゼクティブプロデューサーを務める同社代表取締役会長の木谷高明氏が参加した。会場には記者のほかに、一般募集されたファンが「ユーザー記者」として招かれた。
■ 「II」はPS2のみで展開。ゲームシステムもPS2向けに一新
「ギャラクシーエンジェル」シリーズは、先にWindows版が発売され、その後PS2などに移植されるという流れが伝統だった。しかし「G.A.II」では、PS2版が発売され、Windows版の発売は予定されていない。これについて木谷氏は、「今回はPS2の1本に絞って、どれだけ本数を叩けるかやってみたい。その結果を見たうえで、横に広げられるなら広げたい。現状はPS2しか考えていません」と説明した。ただこれは消極的な意図ではなく、「ここできっちり実績を残して、次世代の機種で『III』も出していきたい」と、次へ繋げることを期待した展開であることを付け加えた。 こうして初のコンシューマ始動となった「G.A.II」では、紋章機に指示を出して戦うリアルタイムシミュレーションを生かしつつ、システム面に大幅な改良が加えられている。この点について、プログラム開発を担当するアートディンクの土田氏が説明した。 「G.A.II」で最も大きくアレンジされた点は、操作方法。これまではキーボード+マウスで操作するPCがベースだったが、PS2のコントローラでの操作が基本になる。そこで「G.A.II」では、コントローラ操作を前提にしたインターフェイス設計がなされている。シミュレーションパートで紋章機の移動先を敵ユニットにすれば攻撃になるなど、マウスオペレーションを完全に切り離した、操作の簡略化が図られているという。
ほかにも、アドベンチャーパートでバックログを参照できるだけでなく、ログの任意の場所へストーリーを戻すといったシステムを搭載し、遊びやすさを高める。また必殺技使用時に大きくキャラクタのカットインが入るなど、アニメを意識した演出も加えられている。
■ ヒロインの紋章機と「合体」する主人公機
前作「ギャラクシーエンジェル」の主人公であるタクトは、エンジェル隊を指揮する司令官として登場した。「G.A.II」の主人公となるカズヤは、新ヒロイン達が所属する「ルーンエンジェル隊」の一員として赴任する。彼には「ブレイブハート」という紋章機が与えられており、明らかにタクトとは立ち位置が異なる。 しかし彼の紋章機は単機で戦うのではなく、他の5機の紋章機と合体できるよう設計されている。つまり5人のヒロインのうち、誰かひとりの紋章機に合体し、一緒に出撃することになる。ここで誰と出撃するかによって、恋愛アドベンチャーとしてのストーリーが変わってくるというわけである。
合体した紋章機は、単機よりも高い能力を有する。さらにプレーヤーは、「ブレイブハート」から敵機に攻撃を仕掛けられる。従来は3Dグラフィックスで描かれる戦闘の様子を眺めつつ、ヒロイン達に適切な指示を出していくというゲームだったが、本作ではさらに3Dシューティング要素が追加されることになる。ただしプレーヤーは「ブレイブハート」の銃座のみを担当するようで、機体の動きはヒロインが乗り込んだ紋章機、すなわちCPUによる操作になるという。
■ 新世界「NEUE」を舞台にした世界と5人のヒロイン達
登場キャラクタは、主人公を含む6人のルーンエンジェル隊のほかに、前作までに登場したエンジェル隊のメンバーなども登場するという。登場キャラクタを解説した菜の花すみれさんによると、特にミルフィーユ・桜葉の出番が目立つという。彼女とは「アブソリュート」で出会い、ストーリーにも大きく関わってくるようだ。 ただし木谷氏からの補足説明として、「前作のキャラクタも登場させるが、攻略はできない」とされた。恋愛アドベンチャー的には、ルーンエンジェル隊のみが攻略対象となるようだ。
ルーンエンジェル隊の5人を演じる声優を決めるにあたり、木谷氏は面白い基準を作っていた。「今回演じる声優さんが、前作の声優さん(のイメージ)に引きずられては困る。そこで重視したのは、声優さんのキャラクタと才能と、年齢。なまじ前作と同じようなキャリアの声優さんを使うと、前作の声優さん、キャラクタ、作品に引きずられるのではないかと思った。『G.A.II』の声優さんの平均年齢は19歳。オーディションまで前作を知らなかった人もいると思うが、それでいい。知っていたら困る」と、続編ではなく新作としての「G.A.II」へのこだわりを語った。
■ オープニングテーマは「萌え」と「燃え」の2本立て
さらに今回、オープニングが2種類用意されることが明らかになった。1つはルーンエンジェル隊をはじめとした、かわいいキャラクタたちが登場する「萌え」のオープニング。もうひとつは、リアルタイムシミュレーションによるバトルを強く意識した「燃え」のオープニングとなる。映像だけでなく歌も2種類用意され、富田さんは「萌え」のほうを担当する。 そして「燃え」はアニメソングの重鎮、影山ヒロノブ氏が歌う。会場で流されたビデオメッセージの中で影山氏は、「日本中にたくさんのファンがいる『ギャラクシーエンジェル』の歌を歌うと思うと、とてもプレッシャーを感じます。これからも『ギャラクシーエンジェル』が未来に向かって羽ばたけるように、最高の歌を歌いたいと思います」と意気込みを語った。
影山氏が歌うのは、シリーズではおなじみの「Eternal Love」。木谷氏の説明によると、女性言葉の歌詞は、男性向けのものに書き換えられることになりそうだ。もちろん曲調も大幅にアレンジされるはずなので、どのような「燃え」曲ができあがるのか期待したい。
(C)BROCCOLI
□ブロッコリーのホームページ (2005年10月5日) [Reported by 石田賀津男]
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