【Watch記事検索】
最新ニュース
【11月30日】
【11月29日】
【11月28日】
【11月27日】
【11月26日】

ブロッコリー、PS2「ギャラクシーエンジェルII」発表会を開催
開発陣、声優陣がゲームの見所と意気込みを語る

10月4日 開催

【ギャラクシーエンジェルII 絶対領域の扉】
2006年2月23日 発売予定

価格:7,140円(通常版)
   9,240円(デラックスパック)


「ユーザー記者」が参加したため、会場はかなりの人数になった
 株式会社ブロッコリーは、プレイステーション 2用リアルタイムシミュレーション「ギャラクシーエンジェルII 絶対領域の扉(G.A.II)」の発表会を10月4日に開催した。

 この発表会には、同作のプロデューサーを務める作家の水野良氏、チーフディレクターの土田康司氏(アートディンク)、シナリオコーディネーターの菜の花すみれさんといった開発陣や、5人の新ヒロインを演じる声優陣、そして「ギャラクシーエンジェル」のエグゼクティブプロデューサーを務める同社代表取締役会長の木谷高明氏が参加した。会場には記者のほかに、一般募集されたファンが「ユーザー記者」として招かれた。



■ 「II」はPS2のみで展開。ゲームシステムもPS2向けに一新

チーフディレクターの土田康司氏
 まず「G.A.II」の基本データだが、2006年2月23日にPS2用として発売される予定となっている。価格は通常版が7,140円、CDなどの特典がついたデラックスパックが9,240円。

 「ギャラクシーエンジェル」シリーズは、先にWindows版が発売され、その後PS2などに移植されるという流れが伝統だった。しかし「G.A.II」では、PS2版が発売され、Windows版の発売は予定されていない。これについて木谷氏は、「今回はPS2の1本に絞って、どれだけ本数を叩けるかやってみたい。その結果を見たうえで、横に広げられるなら広げたい。現状はPS2しか考えていません」と説明した。ただこれは消極的な意図ではなく、「ここできっちり実績を残して、次世代の機種で『III』も出していきたい」と、次へ繋げることを期待した展開であることを付け加えた。

 こうして初のコンシューマ始動となった「G.A.II」では、紋章機に指示を出して戦うリアルタイムシミュレーションを生かしつつ、システム面に大幅な改良が加えられている。この点について、プログラム開発を担当するアートディンクの土田氏が説明した。

 「G.A.II」で最も大きくアレンジされた点は、操作方法。これまではキーボード+マウスで操作するPCがベースだったが、PS2のコントローラでの操作が基本になる。そこで「G.A.II」では、コントローラ操作を前提にしたインターフェイス設計がなされている。シミュレーションパートで紋章機の移動先を敵ユニットにすれば攻撃になるなど、マウスオペレーションを完全に切り離した、操作の簡略化が図られているという。

 ほかにも、アドベンチャーパートでバックログを参照できるだけでなく、ログの任意の場所へストーリーを戻すといったシステムを搭載し、遊びやすさを高める。また必殺技使用時に大きくキャラクタのカットインが入るなど、アニメを意識した演出も加えられている。

シミュレーションパートでは、機体の位置にキャラクタの顔が表示されるようになった。操作も簡略化されている アニメを意識したというカットインの演出。必殺技使用時に見られる
アドベンチャーパートでは、ふきだしのような演出でキャラクタの感情を表現する バックログには任意のポイントまで戻る機能が搭載された



■ ヒロインの紋章機と「合体」する主人公機

手前に見える機体の中央、白く突き出た部分が「ブレイブハート」
 土田氏のゲーム紹介で真っ先に説明されたのが、「合体」するというコンセプトだ。

 前作「ギャラクシーエンジェル」の主人公であるタクトは、エンジェル隊を指揮する司令官として登場した。「G.A.II」の主人公となるカズヤは、新ヒロイン達が所属する「ルーンエンジェル隊」の一員として赴任する。彼には「ブレイブハート」という紋章機が与えられており、明らかにタクトとは立ち位置が異なる。

 しかし彼の紋章機は単機で戦うのではなく、他の5機の紋章機と合体できるよう設計されている。つまり5人のヒロインのうち、誰かひとりの紋章機に合体し、一緒に出撃することになる。ここで誰と出撃するかによって、恋愛アドベンチャーとしてのストーリーが変わってくるというわけである。

 合体した紋章機は、単機よりも高い能力を有する。さらにプレーヤーは、「ブレイブハート」から敵機に攻撃を仕掛けられる。従来は3Dグラフィックスで描かれる戦闘の様子を眺めつつ、ヒロイン達に適切な指示を出していくというゲームだったが、本作ではさらに3Dシューティング要素が追加されることになる。ただしプレーヤーは「ブレイブハート」の銃座のみを担当するようで、機体の動きはヒロインが乗り込んだ紋章機、すなわちCPUによる操作になるという。



■ 新世界「NEUE」を舞台にした世界と5人のヒロイン達

ゲームプロデューサーの水野良氏
 世界観の解説は、プロデューサーの水野氏が行なった。本作の舞台は「ギャラクシーエンジェル」から4年後。「NEUE(ノイエ)」と呼ばれる、従来の「EDEN(エデン)」とは異なる並列世界(パラレルワールド)で物語が展開される。この2つの世界は、本作のサブタイトルになっている「絶対領域の扉」、あるいは「アブソリュート」と呼ばれるところから、ロストテクノロジーを使って移動するのだという。会場ではあまり詳しく語られなかったが、水野氏はここにもきっちりした設定を用意しているようだ。

 登場キャラクタは、主人公を含む6人のルーンエンジェル隊のほかに、前作までに登場したエンジェル隊のメンバーなども登場するという。登場キャラクタを解説した菜の花すみれさんによると、特にミルフィーユ・桜葉の出番が目立つという。彼女とは「アブソリュート」で出会い、ストーリーにも大きく関わってくるようだ。

 ただし木谷氏からの補足説明として、「前作のキャラクタも登場させるが、攻略はできない」とされた。恋愛アドベンチャー的には、ルーンエンジェル隊のみが攻略対象となるようだ。

 ルーンエンジェル隊の5人を演じる声優を決めるにあたり、木谷氏は面白い基準を作っていた。「今回演じる声優さんが、前作の声優さん(のイメージ)に引きずられては困る。そこで重視したのは、声優さんのキャラクタと才能と、年齢。なまじ前作と同じようなキャリアの声優さんを使うと、前作の声優さん、キャラクタ、作品に引きずられるのではないかと思った。『G.A.II』の声優さんの平均年齢は19歳。オーディションまで前作を知らなかった人もいると思うが、それでいい。知っていたら困る」と、続編ではなく新作としての「G.A.II」へのこだわりを語った。

【登場キャラクタ】
左から、ナノナノ役の明坂聡美さん、リリィ役の中山恵理奈さん、ミルフィーユ役の新谷良子さん、アプリコット役の稲村優奈さん、アニス役の花村怜美さん、カルーア役の平野綾さん シナリオコーディネーターの菜の花すみれさんは、5人のヒロインを開発時のエピソードを交えながら紹介 さまざまな話題に細かな補足解説をした木谷高明会長。「G.A.II」はキャラクタが目を引くが、ゲーム性をより前面に出していきたいという考えを強調していた




■ オープニングテーマは「萌え」と「燃え」の2本立て

ビデオメッセージで登場した影山ヒロノブ氏
 「G.A.II」のオープニングテーマは、ミュージカル「ギャラクシーエンジェル」でミルフィーユを演じた富田麻帆さんが歌うと発表された。エンディングテーマは前作に続いて佐藤裕美さんが歌う。

 さらに今回、オープニングが2種類用意されることが明らかになった。1つはルーンエンジェル隊をはじめとした、かわいいキャラクタたちが登場する「萌え」のオープニング。もうひとつは、リアルタイムシミュレーションによるバトルを強く意識した「燃え」のオープニングとなる。映像だけでなく歌も2種類用意され、富田さんは「萌え」のほうを担当する。

 そして「燃え」はアニメソングの重鎮、影山ヒロノブ氏が歌う。会場で流されたビデオメッセージの中で影山氏は、「日本中にたくさんのファンがいる『ギャラクシーエンジェル』の歌を歌うと思うと、とてもプレッシャーを感じます。これからも『ギャラクシーエンジェル』が未来に向かって羽ばたけるように、最高の歌を歌いたいと思います」と意気込みを語った。

 影山氏が歌うのは、シリーズではおなじみの「Eternal Love」。木谷氏の説明によると、女性言葉の歌詞は、男性向けのものに書き換えられることになりそうだ。もちろん曲調も大幅にアレンジされるはずなので、どのような「燃え」曲ができあがるのか期待したい。



ミュージカルの出演者も会場に駆けつけた
 また会場では、ミュージカル「ギャラクシーエンジェル Re-Mix」の発表会も合わせて行なわれた。こちらもプロデューサーの片岡義朗氏(マーベラスエンターテイメント)や出演者が来場。12月7日から銀座博品館劇場で、合計9回の公演を行なうことが発表された。

【スクリーンショット】


(C)BROCCOLI

□ブロッコリーのホームページ
http://www.broccoli.co.jp/
□「ギャラクシーエンジェルII 絶対領域の扉」のページ
http://www.broccoli.co.jp/ga/game/ga2_pre/
□関連情報
【7月23日】「東京キャラクターショー2005」幕張メッセで開幕
試遊台の設置などゲーム関連の展示も多数
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20050723/tcs1.htm

(2005年10月5日)

[Reported by 石田賀津男]



Q&A、ゲームの攻略などに関する質問はお受けしておりません
また、弊誌に掲載された写真、文章の転載、使用に関しましては一切お断わりいたします

ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp

Copyright (c) 2005 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.