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ガンホー、「不正ツール対策への取り組み」を発表
ついに無料チケットを廃止、2007年11月までに80%削減

6月19日公開



 ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社は、6月17日に新潟で開催した「第6回オフラインミーティング」において配布した、不正対策について同社の見解を記した資料を同社公式サイトで公開した。

2006年1月から2007年5月までのアカウント措置・不正ツール報告数の変遷。アカウント停止数の多さもさることながら、1万件を超す報告数に驚きである
ガンホーは「ラグナロクオンライン」から80%の不正キャラクタの削除を公約として掲げた。この数字自体にあまり意味はないが、撲滅を目指すその覚悟を評価したい
 「不正ツール対策への取り組み」と題された資料には、同社が最重要課題として位置づける「ラグナロクオンライン」において不正行為を働くユーザーに関する報告が13ページに渡って記載されている。

 資料では、まず月次アカウント停止数、不正ツール利用報告数をグラフにした内部データを示し、2007年1月に不正対策を施したことにより、その数は一時的に減少したものの、その後再び増加傾向を示し、結論として「不正ツール使用キャラクタの減少には至っていないことを認識しております」と、2007年に実施した不正対策が、悪意を持つユーザーに見事に突破されてしまったことを認めている。

 その上で不正ツールを使用するに至る要因を分析し、以下の7つの実施すべき対策を導き出している。これら対策を同時に実施することにより、「ラグナロクオンラインで不正ツールを利用しても意味がない」と感じさせるところまで持って行くことが可能だとしており、改めて「不正ツール撲滅」に務めていくことを表明している。

・不正ツール取り締まりの透明化、効率化
・利用権終了後のキャラクタについて
・フリープレイチケットのあり方
・不正ツールが動作しない環境作り
・不正接続への対策
・不正パケットの取り締まり
・リアルマネートレード(RMT)への取り締まり

 この中で新しい取り組みとしては、3つめの「フリープレイチケットのあり方」である。現状では、アトラクションIDの登録に条件を付けたり、制限を加えることで、不正目的でのID取得を限定していたが、不正利用ユーザーの温床となっているフリープレイチケットに関しては、新規ユーザー獲得のためのマーケティング施策上の一種の“聖域”として残されたままだった。

 今回発表された対策については、この聖域にメスを入れようとしているところが決定的に新しい。具体的なプランとしては、初回登録者に提供しているフリープレイチケットに変わる新たな初心者ユーザーへの施策を検討した上で、フリープレイチケット制度を廃止すると明言している。

 なお、「ラグナロクオンライン」不正対策チームの努力目標として、2007年11月までに、ゲーム内から不正ツール使用キャラクタを80%削減させることを挙げている。この目標をどう捉えるかはユーザー次第だが、具体的な目標を数字で示したことは大きく評価したい。11月まであと半年足らずだが、どのような結果が出るのか注意深く見守っていきたい。

(c)2007 Gravity Corp. & Lee Myoungjin(studio DTDS). All Rights Reserved.
(c)2007 GungHo Online Entertainment, Inc. All Rights Reserved.

□ガンホー・オンライン・エンターテイメントのホームページ
http://www.gungho.jp/
□「ラグナロクオンライン」のページ
http://www.ragnarokonline.jp/
□「第6回ガンホーオフラインミーティング」開催結果のご報告のページ
http://www.gungho.co.jp/customer/important/inews2007/006.php
□関連情報
【2月20日】ガンホー取締役開発本部長 堀誠一氏特別インタビュー
“Rondo”で再開発が進む「GO」、国産MMORPGの新たな潮流
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070220/gh_hori.htm
【2006年8月15日】ガンホー取締役開発本部長 堀誠一氏緊急インタビュー(後編)
「ラグナロクオンライン」のゲームバランス調整プランについて
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060815/gh_02.htm
【2006年8月14日】ガンホー取締役開発本部長 堀誠一氏緊急インタビュー(前編)
不正アクセス事件に関する社内対応およびRMT対策について
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060814/gh_01.htm

(2007年6月20日)

[Reported by 中村聖司]



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