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韓国では、今年ユーザー数の低迷から脱却するために、月額課金制からアイテム課金制へと切り替え、不死鳥のように復活を遂げた経緯がある。また、最近では、既存ユーザーへの影響を鑑み、長期的なオンラインゲーム戦略の一環として、サービス停止ではなく、他社に移管を依頼する例が増えてきている。「RF Online」はそのいずれも採用せず、サービス終了となる。今回のセガの唐突な発表は、二重の意味で残念だ。 「RF Online」は、「ポトリス」シリーズの開発元として知られる韓国CCRが手がけたSFMMORPG。RvRを主体としたゲームデザインを採用し、日本ではセガが2005年10月から正式サービスを実施していた。 今回の発表により、昨日12月4日をもって課金決済受付、自動更新手続きは終了とし、サービス終了に向けた「終了準備期間」に入る。その後「無料開放期間」を経て、2月28日にサービス終了となる。具体的なスケジュールについては公式サイトを参照いただきたい。 主な施策については、まず12月19日からサービス終了まで約2カ月間有効となる「RF Online サービスチケット」の販売が行なわれる。価格は1,000円で、これが最後の課金となる。続いて2月6日からはサーバーを無料解放する。この期間は新規アカウントの登録も可能で、新規ユーザー、既存ユーザーが一緒になって無料で楽しめる期間となる。なお、スターターキット等で配布された無料チケットについては、それぞれ登録期限が設定され、それ以降は使用できなくなる。払い戻しは実施しないため気をつけたい。 現時点ではフィナーレイベント等も特に予定されておらず、3月1日にはキャラクタデータ、3月30日には顧客データも完全に削除する方針としており、この間に移管先が決まるという可能性はゼロのようだ。
エンドユーザーにとっては、想定されるなかでもっとも厳しい判決が下されたことになる。2月末まで遊び抜くか、コミュニティ間で新しい居住先を探すか、あるいは今見切りをつけて動き出すか、じっくり考えていく必要があるだろう。今回のセガの決断は、スマートな方法とは言い難く、結果として今後の同社のオンラインゲーム事業に暗い影を落とすことは間違いない。オンラインゲームの終わりかたの難しさ、ビジネスそのものの難しさを考えさせてくれる。
□セガのホームページ (2006年12月5日) [Reported by 中村聖司]
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