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セガ、「RF online」事業戦略発表会を開催
種族間抗争をテーマにしたRvR特化型SFMMORPG

6月21日開催

会場:恵比寿イーストギャラリー

 株式会社セガは6月21日、恵比寿イーストギャラリーにて同社が運営するMMORPG「RF online」の事業戦略発表会を開催した。

CS統轄本部 ネットワーク戦略事業部 副事業部長 森下英昭氏
CS統轄本部 ネットワーク戦略事業部 オンラインマーケティング部「RF online」総合プロデューサー 染谷 光廣氏
 「RF online」とは、韓国CCRが開発したSFMMORPG。韓国では2004年11月から正式サービスが開始され、同時接続者数8万人以上、現在12のサーバーが稼働している。プレーヤーは機械の体を持つアクレシア、魔法を使いこなすコラ、2つの文明の利点を併せ持つベラートという3つの種族のどれかに所属し、多種族との激しい抗争に身を投じていく。SF的な世界観を持ち、RvR(種族 対 種族)にフォーカスしたタイトルである。

 今回の発表会ではゲームの説明と共に、セガが日本で運営するスケジュール、さらに本作の必要スペックが発表された。

 スケジュールは、まず、本日6月21日よりクローズドβテストの募集を開始する。βテストの募集人数は8,000人規模を想定しており、締め切りは6月28日。実際のクローズドβテストは7月5日から7月24日にかけて実施される。その後、夏の間にオープンβテストに移行し、2005年の秋から冬にかけて正式サービスを開始したいという。課金モデルは月額課金を予定している。

 挨拶を行なったCS統轄本部 ネットワーク戦略事業部 副事業部長の森下英昭氏は、「オンラインのサービスには非常に様々なものがあります。『RF online』のようなMMORPGでは、プレーヤーはもちろん、運営にも多数の生身の人間が関わっていきます。プレーヤーのみなさんにゲームを楽しんでいただくためには、運営に関わる人間、お店でたとえれば“おもてなし”をするスタッフが重要になります。私達は『RF online』という上質ののレシピを私たちの手で、この日本で、最高のエンターテイメントにしていく、そういった取り組みをしていきたいと思っています」と語った。

 ゲームの説明は「RF online」の総合プロデューサーである染谷 光廣氏が行なった。「私達はゲーム自体をどんどん進化させ、成長させていきたいと考えています。ゲームを成長させる上で重要になるのは成長の方向性にどれだけプレーヤーの意見を取り込んでゲームに反映させるのかです。そのためにMMORPGの運営経験を持つスタッフを集め、ゲームの中の公平感も見守っていこうと思っています。

 今後、本作がクローズドβテスト、オープンβテストを行ない、プレーヤーに遊んでもらい、意見をもらうことではじめてMMORPGは形をなすものだと思っています。そのできた形によって運営方針やゲームバランスを変えることができるのがものすごく大事なことだと思っています」とコメント。

 ゲームはGMと、GMとは別のモニタリングスタッフによる24時間体制でゲームを見守り、ユーザーの問い合わせはGMコールではなく、メール対応となる。ゲーム内でのイベントを実施し、ユーザーフレンドリーな運営を目指していくという。今後、日本市場に合わせてローカライズと共にバランス調整といったカルチャライズを行なっていく予定だ。

 説明会で発表された必要スペックは下表の通り。染谷氏は、比較的低スペックでも美しい3Dグラフィック楽しめるという点を特に強調したい、と語った。

「RF online」必要スペック
  • CPU:Pentium III 1GHz以上
  • メモリ:256MB以上
  • HDD:3GB以上
  • ビデオカード:GeForce 3以上

【会場で行なわれたデモプレイ】
最下段の3枚は、強力なモンスターを相手にした戦闘。機構装備すらモンスターにかなわなかった。このモンスターはボスクラスで、多人数で挑まないと勝てないとのこと


■ 巨大兵器と魔法がぶつかり合う三つどもえの戦い

 「RF online」は、アクレシア、コラ、ベラートの3種族が常時交戦状態にあるというRvRを前提にしたMMORPGだ。それだけにシステム的にもRvRに特化しており、たとえば、他種族とはアイテムなどの交換はおろか、コミュニケーションすらとれないなど、厳しく制限されている。

 また、他種族の言葉は意味不明の文字として表示される。本作ではギルドといった仲間意識よりまず、「種族」である団結力を意識させられるように工夫されている。敵種族は自分たちの繁栄を阻む忌むべき存在であり、味方の増強は種族の繁栄をもたらす。自分だけでなく種族全体を繁栄に導くことが本作の最大の目的になっているのである。

デモプレイと解説を行なった、オンラインマーケティング部「RF online」オペレーションプロデューサー 岩原 景士氏
採掘場中央にいるガーディアン。彼に攻撃されないためには、制御装置を種族が所有している必要がある。ガーディアンの守るこの地こそ、各種族が取り合う場所である
 各種族は外見、アイテムによってはっきり分かれている。さらに種族を象徴する存在がある。アクレシアはその機械の体に直接接続する巨大な「ランチャー」を使いこなし、コラは精霊を召還する。そしてベラートは搭乗することで強大な力を発揮することができる「機甲装備」を所有できるのだ。

 これらの種族固有の特徴な力を使いこなすには、コラならばサモナー、ベラートならばドライバーという1次転職時に選択できる職業につかなくてはいけない。「RF online」ではキャラクタはレベル30に1次転職、レベル40で2次転職が可能になるという。職業はツリー型で分岐していくものではなく、1次で「接近戦型」を選択し、次の転職では「魔法型」を選択するというようにさまざまな特性を取り入れることも、同じタイプを選択し性能を特化させることも可能である。ちなみに、アクレシアのランチャーは職業に関係なく使用できるが、強力な攻撃を行なうためには遠距離戦型のスキルを強めていく方が有利である。

 本作ではレベルとスキルでキャラクタが表現されており、それぞれに経験値がある。ユニークなのがパーティーを組んで冒険することで経験値が上がりやすく、ソロプレイだとスキルが上昇し安いという補正がかかることだ。スキルにはレベルに応じた上限が設定されているので、バランスよく育てるためにはパーティープレイは重要な要素になるだろう。

 ゲームの操作はファンクションキーにスキルなどのショートカットを配置し、左クリックで移動とターゲット、ダブルクリックで攻撃。右クリックを押しながらマウスを動かして視点移動と、韓国産MMOPGでは定番ともいえるスタイル。ちょっと面白いと感じたのがスペースキーでターゲット選択と攻撃ができる点だ。韓国産MMORPGでは移動とターゲットが同じマウスボタンのため、敵をクリックするつもりで地面をクリックし、その気はないのにモンスターのど真ん中に突進してしまうと言うことがよくあるが、スペースキーに攻撃を割り振ることにより、この暴発を避けようというアイデアなのである。

 PvPをテーマにしたMMORPGはこれまでも日本でいくつか展開されたが、未だ成功した作品はないというのが現状である。ロボットやビーム兵器などのSF要素を取り入れ、RvRにゲーム性を特化させた本作に、日本のユーザーがどういった反応を示すかは興味深い。

 それとともに、セガが繰り返しアピールしている「カルチャライズ」に注目したい。テストを経て集められたユーザーの声に応えて、セガが本作をどのように日本市場に合わせてカスタマイズしていくのか、ここに期待をしたい。「RF online」は日本のユーザー達の要望によって、どんなコンテンツに“成長”するのだろうか?

【コラ】
魔法に秀でたコラ。遠距離攻撃に強く、魔法や射撃武器を得意とする。サモナーはさまざまな能力を持つ精霊を使役する。身長が高く優美な肢体を持つ。女性の服装はなぜか露出度が高く、非常にセクシーだ

【ベラート】
機械と魔法の両方を使うベラート。耳がとがっており、コラに似ているが身長が低く、かわいい外見をしている。遠距離も近距離の戦闘もこなすが、他種族と比べると非力さは否めない。ドライバーはロボット兵器である「機甲装備」に搭乗できる

【アクレシア】
体を機械化したアクレシア。もとは生身だったが、現在は脳以外のすべての部分を機械化しており、男女の区別はない。キャノンと一体化し、強力な攻撃を行なう事ができる。鋼鉄の肉体を持つため、近距離の戦闘でも強力である

(C)1999-2005 CCR INC. ALL RIGHTS RESERVED. Published by SEGA

□セガのホームページ
http://sega.jp/
□「RF online」のページ
http://rfonline.jp/
□「SEGA link」のページ
http://segalink.jp/
□関連情報
【6月21日】セガ、MMORPG「RF online」クローズドβテスター募集開始
弊誌枠として400名分のアカウントをプレゼント
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20050621/rfo.htm
【2004年9月22日】セガ、MMORPG「RF online」の国内ライセンス権を取得
2005年中に正式サービス開始予定
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040922/rfo.htm

(2005年6月21日)

[Reported by 勝田哲也]



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