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価格:7,140円
これまでに何度もお伝えしていることでもあるが、本作の魅力のひとつとも言える“自由度の高さ”についての詳細が公開された。しかし、自由度が高いと言われても具体的にピンとこないかもしれない。そこで今回は、プレーヤーがゲーム内でどういった行動を取ることが可能なのかということをゲームシステムを含めて紹介していきたい。 「マーセナリーズ」は「Grand Theft Auto シリーズ(Take2)」などで海外ゲームファンの間では高い評価を得ているオープンワールドシステムを採用している。プレーヤーは、個性豊かな3人の傭兵の中から1人を選択し、細部までに再現された朝鮮半島を舞台に様々なミッション(依頼)をこなしつつ、ゲームを進めていくことになる。 他のオープンワールドを採用したゲームと異なる点が本作にはある。それは1つの紛争地帯をまるごとゲーム中で再現していることである。これによって、道路では民間車両以外に装甲車や戦車が常に移動しているなど、プレーヤーが存在していない地域であってもリアルタイムに反乱軍と他勢力との戦闘が勃発していることになる。各要所には反乱軍の前線基地があり、さらには反乱軍だけが使える地下トンネルが朝鮮半島のいたるところに張り巡らされているので、山奥などを移動しているときにはいきなり反乱軍の兵士に出くわすこともあるという。 「マーセナリーズ」の世界は、「Grand Theft Auto」の世界より数倍も危険な地域であるため、プレーヤーは各勢力の司令官と友好度のバランスを常に保ちながら、身ひとつで過酷な状況にある戦場を生き抜き、紛争の原因となっている反乱軍の幹部達(Deck of 52)をバウンティーハントしていかなければならない。 フィールドは南北軍事境界線からピョンヤン、カイソン、ヘジュ、ヨンビョン、ナンポーなど北部の各都市を再現。各都市には各勢力の司令部や軍施設などが存在している。また、各都市を結ぶ幹線道路には各勢力の兵士がパトロールしているほか、民間人や民間車両などの往来もある。地形も多種多様で天候も場所によって変化するというこだわりようである。
プレーヤーは各勢力の司令部に出頭し依頼を請け負う形となるが、どの依頼から請けてもゲームに制約がかかることはない。各勢力の依頼をこなしていくことで、Deck of 52幹部の潜伏情報が入手できるようになっている。例えば、依頼をまったく請けない状態でもロシアンマフィアに盗難車両を売りつけたり、反乱軍を襲撃してお金を稼いだり、武器の補給が続く限り破壊行為を繰り返したり、空き地にフィールド中から集めた車両などを勢ぞろいさせたりと、プレーヤーの発想しだいではどんな行動も自由に行なえるという。
自由に戦場を駆け巡ることが可能ではあるが、依頼をこなさない限りゲーム中の紛争が進展することはない。全ての勢力に対して攻撃を行なうこともできるが、その場合、プレーヤーが無事に活動することができず、最終的には物語も進展しない状態となり、補給を受ける資金も底をついてしまうといった感じで行き詰まってしまうことになってしまう。 傭兵(プレーヤー)ができる基本的な動作は歩く、走る、ジャンプといった3rdパーソンアクションによくある動作は全てとることが可能で、携帯できる火器は2種類までとなっている。これは敵から入手したり、拾ったり、購入したりと、あらゆる手段で火器を手に入れることができる。また、サブウェポン的な扱いとして、手榴弾と閃光弾を各6個、C4爆弾(凡用性が高く使い勝手のよい武器)を3つ携帯することができる。 他のゲームと大きく異なるシステムとして「拘束する」というアクションが用意されている。敵に近づき、銃で殴りつけ、敵を気絶させ、両手を後ろに縛って拘束させるというもので、このアクションはDeck of 52幹部を捕まえる際には重要となってくるアクションであるが、一般の兵士や民間人を相手にした場合でも「拘束」は可能。拘束した人物は担いで歩くことが可能で、Deck of 52幹部を拘束した際は迎えのヘリまで運ぶことになる。 また、ゲームがある程度進展すると、ロシアンマフィアの首領「セルゲイ・ヴォロノフ」が運営している不法兵器売買サイト「マーチャント・オブ・メナス」を利用することが可能となる。手持ちのPDAから購入したい兵器を選んで代金を支払うことで即座にプレーヤーのもとに商品を届けてくれるというもの。ただし、マフィアとの友好度が低いと利用することができないので、マフィアとの友好度はないよりはあったほうがいいだろう。
そして、ユニークなのが注文した兵器は即座にヘリコプターが運んでくるということ。注文した場所が対空ミサイルが激しく飛び交う地域であったりすると、兵器がプレーヤーの手元に届く前に撃ち落されてしまうこともあるという。ヘリコプターはマフィアの所有物であるので、撃墜された場合はプレーヤーが弁償をしなくてはならない。
「マーセナリーズ」の特徴は、プレーヤーに「完全な自由」と「最大限の火力」を与えてくれることにある。自由と言っても「マーセナリーズ」では、なんでも破壊することができることが特徴と言える。制作元のLucas Artsのプロデューサー、シャラ・ミラー氏曰く、「フィールド上のオブジェクトは約85%のモノが壊せる」とか。 実際には、フィールド上に存在する草木と水中のオブジェクト以外は全て破壊が可能となっているという (山などの地形を変えるところまでは不可能)。その気になれば各勢力にある司令部を全て吹き飛ばすことも可能だが、司令部を全て破壊してしまうと依頼を請けることができなくなってしまう。また、後方支援を乞うことで絨毯爆撃を行ない街を崩壊させることもできてしまう (そこまで自由であると言うこと) 。 後方支援とは、「マーチャント・オブ・メナス」経由で依頼できる支援で、大金を必要とするが絶大な破壊力を得ることができる。後方支援の種類としては、砲撃、ミサイルによるピンポイント爆撃、ガンシップによる空中からの一斉射撃、航空機による絨毯爆撃、燃料気化爆弾の投下など、核兵器と化学兵器以外の全ての攻撃を要請することが可能だという。攻撃箇所の指示には「スモークによる攻撃箇所の指示」、「衛星を使った場所の指示」、「レーザーを攻撃箇所に照射し続けることでミサイルなどを誘導する」といった3種類の方法が用意されている。
破壊は単に楽しむだけの要素というわけではなく、ゲームを進展させていくための戦略要素としての意味をもっている。例えば反乱軍兵舎を破壊することで、兵舎から無尽蔵に現われる兵士を一掃することができるほか、戦車などが現れる地下トンネル入口を車両の残骸などで埋めてしまえばトンネルは出入りが不可能となるので戦車も現われなくなるという。
破壊の楽しさだけでなく、プレーヤーは目標にたどり着くまでダメージを最小限に抑えて進むにはどうしたら良いか、どのような装備を持って行けば良いか、どの状況で補給物資の投下をオーダーすれば良いか、目標が移動する場合、どの地点で目標の足を食い止めれば良いか、といった戦略を依頼の状況に応じて作戦を組み立てていく楽しさも本作にはある。
「マーセナリーズ」では、強力な兵器を使ってフィールドを進むことも可能であるが、最終的にファイナルウェポンとなるのはプレーヤーの頭脳であり、発想なのである。例えば、高い壁に囲まれた要塞を攻略するには、地上から根気よく攻撃を繰り返すことで要塞を陥落することもできるが、どこかでヘリコプターを奪って上空から兵士の少ない後方へ回り込んで侵入することもできるし、地上からの攻撃もやみくもに攻撃を仕掛けるだけでなく、戦車を数台確保しておき、戦車が破壊されたら即、代わりの戦車に乗り換えて攻撃を行なうといったこともできる。ほかにも、遠くからスナイパーライフルを使って兵士を1人ずつ倒したり、監視塔にC4爆弾を仕掛けて破壊するなど、実に様々な方法で要塞を陥落させることができる。
プロモーションムービー
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□エレクトロニック・アーツのホームページ (2005年4月6日) [Reported by 志賀康紀]
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