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価格:7,140円
「マーセナリーズ」は、近未来の朝鮮半島を舞台にしたミリタリー・アクションゲーム。プレーヤーは民間傭兵企業エグゼクティブ・オペレーション(ExOps)から派遣された傭兵となり、チョイ・ソン将軍率いる反乱軍「Deck of 52」の拘束、もしくは殺害することが主な目的となっている。その目的を達成するまでには、様々なミッションが用意されているが、そこに至るまでの道のりはひとつではなく、行動の選択肢は限りなく自由に近いものとなっている。行動の自由もさることながら、地上に登場する建物などはほとんど全て破壊が可能といった自由さもあり、ミリタリー・アクションゲームファンならずとも期待の高まる注目のタイトルである。
今回は、主要登場人物のプロフィールと各国の勢力関係についての情報が公開された。それでは早速、プレーヤーの分身となるExOpsに所属する3人の傭兵を紹介する。ゲームでは、この3人の中から1人を選択してプレイすることになる。日本版「マーセナリーズ」のオリジナル要素として、各個人に特性がつけられている。これにより、選択したキャラクタによってミッション遂行に生じる難易度が変わってくるため、キャラクタごとに戦略を立て直す必要がでてくる。 【クリス・ジャコブズ】
米陸軍戦闘適応部隊に7年間在籍後、特殊部隊に参加。訓練の成果により彼は銃弾や榴散弾によるダメージで行動不能になることはない。
3人の中では最も平均的な能力を持つバランス型のキャラクタ。どんな状況下におかれた戦場でも臨機応変に対応できるため、初心者~中級者にオススメ。
しかしながらExOps入隊時の身体テストでは優秀な成績を残しており、身体能力の高さは証明されている。恐れを知らない行動力とタフさは紛争地帯での活動にピッタリである。
他の2人に比べて体力が高くダメージを受けてもなかなか倒れることはない。しかし、敵に見つかりやすく攻撃を受けやすいといったデメリットがある。大胆な正面突破作戦に向いている、初心者向けのキャラクタである。
敵に見つかりにくい特性を持っているため隠密行動を得意とする彼女は、ろくな支援が期待できない土地での作戦行動に適している。反面、他の2人よりは体力面で劣るため、ハードな戦闘には向いていない。
派手な行動を極力避け、必要最低限の戦闘でミッションを遂行する必要があるため、上級者向けキャラクタだといえる。 プレーヤーの敵となる反乱軍Deck of 52とは、ソン将軍率いる北朝鮮半島反乱軍の幹部52名を国連がトランプカードに例えて、手配をかけた時につけられた名称。クラブ・ダイヤ・ハート・スペードの4グループで構成されており、各グループの頭領格がエースと呼ばれている。 ソン将軍はスペードのエースで表現されていて、エース以下、キング・クィーン・ジャック……と重要な幹部で構成されている。記憶に新しいイラク戦争時、米軍がサダム・フセインとその幹部を手配するために作成したトランプカードを思い出してもらえるとわかりやすいのではないだろうか。 Deck of 52の特徴は、その官民に渡る豊富な人材にあると言われている。戦闘のプロ、核兵器・化学兵器などに精通した科学者、資金調達を担当する資本家など、反乱軍の活動を支えるために必要なありとあらゆる分野のプロがメンバーの一員となっている。
彼らは北朝鮮領内に張り巡らされた地下トンネルなど、表舞台に登場することなく各所に潜伏し、与えられた任務を遂行している。プレーヤーは、彼らの潜伏先を朝鮮半島に派遣されている各勢力の司令官から入手し、拘束もしくは殺害しなければならない。
【ドゥン・ファンボ(クラブのエース)】 ファンボは、将軍の「右腕」とも呼ばれる人物で、第39師団をまとめるボス。ソン将軍の資金調達から、武器や車輌などの調達も第39師団の仕事である。 【イ・チョイ(クラブのキング)】 人間の命を不法に取引している組織の責任者と言える人物。第39師団で最も有力な男であると同時に、最も非難されるべき男でもある。 【サン・ハン(クラブのクィーン)】 資本家であるサン・ハンは、ありとあらゆる種類の物資を第39師団のために密輸している。武器、生物科学兵器だけでなく、その材料までも密輸入している。北朝鮮領内のほとんどの民間空輸送機関と海運輸送機関が彼のコントロール下に置かれている。 【ホンド・ソヌ(クラブのジャック)】
ファンボの支持のもと、同じ第39師団に所属するチュルハン・チョやスヨン・キムが調達した資金を使って、反乱軍のためにとありとあらゆる武器や車輌を調達している。
【チン・チャン(ダイヤのエース)】 チャン将軍は極秘に行なわれている生物化学兵器の試験工場を一任されている。この試験を行なっている施設の正確な所在地は明らかにされてはいないが、諜報部の報告によれば地下に存在する可能性が高いとのこと。 非常に用心深い性格の持ち主で、彼を拘束することは困難を極めることになるだろう。 【ウォン・ジェガル(ダイヤのキング)】 軍規を重んじるウォン・ジェガルは、その性格から反乱軍指揮官の中で最も恐れられている人物。軍規を破る兵士には容赦ない制裁を与える。 【ジョン・ソムン(ダイヤのクィーン)】 ソムン大佐は輸送機の管理を任されている。高度な訓練を受けており、指揮官として経験豊富な彼は戦場で指揮することを自ら望んでいる。 【ジ・アン(ダイヤのジャック)】
ジ・アンは火砲のエキスパート。反乱軍内で巨大砲台の開発に関わっている。様々な国で火砲の技術を学んだアンの指導のもと、すでに試作品が完成して実射テストを行なっているとの噂もある。この新型砲が実戦配備されれば、ソウルは火の海となってしまうだろう。
【チョル・カン(ハートのエース)】 ソン将軍が企てる核兵器計画における影の首謀者と言われる人物。カンが施設に製造させた核ミサイルの正確な数は不明だが、推定では30個以上にも及ぶ格弾頭つきの大陸間弾道ミサイルが反乱軍の中に存在すると言われている。 【ペ・トッコ(ハートのキング)】 トッコ少佐はミサイル兵器のエキスパートで、反乱軍のミサイル発射設備を建設している。この施設が完工すると反乱軍のミサイルは世界中のどこへでも到着することが可能となる。 【ジョン・ナムグン(ハートのクィーン)】 化学兵器部門の監督を務める人物。ハン大佐率いる核兵器開発部門の成功によって影が薄くなってしまったが、猛毒の化学兵器を配下の部隊に配備させており、危険な存在であることは変わらない。 【ジウォン・ハン(ハートのジャック)】 ハン大佐は核兵器開発部門を監督しており、優秀な技術者と科学者からなるエリートチーム「5人衆」を結成した。第39師団からの資金提供を受け研究の日々をおくっている。 ■ Deck of 52 スペード
【チョイ・ソン(スペードのエース)】 冷酷な性格の持ち主で独裁政権を試み、実父を謀殺しクーデターを起こす。アジアだけでなく、世界的にも危険人物として扱われている。 【カイ・ユン(スペードのキング)】 ユン将軍は核兵器開発の総監督を務める人物。高度な訓練を受けた兵士を指揮下に置き、核兵器開発の指揮を執っている。複数の国との戦闘に備えて防御体制の設備も行なっているという噂がある。 【ヨン・パク(スペードのクィーン)】 マーシャルアーツは黒帯級、そして文学の修士号を持つ有能な軍司令官である。アメリカの軍事機関新聞では彼のことを「朝鮮のパットン将軍」と呼んでいたこともあった。反乱軍の中で最も完璧な兵士であるといえる。 【コン・イ(スペードのジャック)】
ソン将軍のもとで特別諜報機関の指揮官を勤めている。特殊部隊としても経験も豊富で主に白兵戦を得意としている。 ■ 勢力 本作の舞台となる朝鮮半島には5つの勢力がお互いの利益のためにしのぎを削っている状態。そのうちのひとつである、ソン将軍率いる反乱軍はどの勢力とも敵対しているが、国家連盟・韓国連盟・中国・ロシアンマフィアの4勢力は、それぞれの利害関係によって同盟関係にあったり敵対関係にあったりと、それぞれの立場によって交友関係が異なる。 各勢力と傭兵間にも交友度が設定されているので、ミッションを成功させたり、積極的にライバル勢力の妨害を行なうことや反乱軍との戦闘を行なうことで交友度を上げていくことができるという。交友度のメリットは、友好的な勢力からミッションを請けることができるようになったり、兵士の協力を仰ぐことができたりする。また、ロシアンマフィアと交友関係にあれば、マーチャント・オブ・メナスという武器購入サイトを利用することができるようになる。 敵対勢力と交友を結びたいときは、司令部に出頭して相応の金を積むことである程度の交友度を上げることができる。プレーヤーは戦場で敵兵士を倒しているだけではミッションをクリアすることは難しい。各勢力の交友関係をバランスよく調整しつつ、ミッションを進めていくことがゲーム攻略の鍵になるという。 国連を除く各勢力は朝鮮半島領内に自国の影響を強めることを目的に占領地域を拡大させている。傭兵が請ける依頼の多くはこの占領地域拡大のための手助けであり、見返りとしてDeck of 52幹部の情報を入手するということになる。中国軍・韓国連盟軍の各勢力はイデオロギー的に敵対していて、勢力範囲拡大とライバル勢力の蹴落としに力を入れている状態で、傭兵がどちらかの勢力に協力することで朝鮮半島の情勢も変化していく。
また、占領地域内には立ち入り禁止区域が設定されていることがある。これは、この区域に軍事上重要な施設があることを意味しており、友好勢力の区域でも傭兵が踏み込むと敵対行為とみなされ攻撃を受けてしまう。 国連(国家連盟)軍は、南北軍事境界線付近に司令部を設置し活動を行なっている。総司令官サミュエル・ギャレット大佐の目的はただひとつ、ソン将軍を権力の座から引きずりおろし、不正に製造されている核兵器の脅威を無力化すること。 国連軍部隊は国連内の委員会からの指示がなければ動くことができない指令系統になっているため、必然的に決断までに時間がかかり、対応が遅れてしまう傾向がある。
そのような経緯から軍の高官は、ExOpsのような民間傭兵企業に仕事の依頼をすることが多い。マーセナリーズにとって重要なのは、Deck of 52を制定したのは彼ら国連軍であり、指名手配者の賞金を支払うのも彼らであるということだけだろう。
・ 韓国連盟軍 韓国軍は南北軍事境界線を越えたカイソンに司令部を置いて活動を行なっている。司令官のミッチェル・バフォードはCIAのエージェントであり、実戦経験豊富な司令官だ。流暢な韓国語も話すことができる。 マーセナリーズの世界でも実際の世界と同様、韓国軍の指揮権は米軍に委ねられているようで、兵器も最新の物が投入されている。その品揃えは、国連軍と比べても劣ることはない。特に攻撃ヘリコプターは非常に強力で、対空ミサイルの危険性さえなければ、地上兵器に対して絶大な威力を持っている。 ミッチェル・バフォード率いる韓国連盟の目的は、北朝鮮に西側よりの政権を樹立させ、最終的には統一朝鮮に親米派の民主主義国家を建国することである。しかしそれは、中国の目的と真っ向から対立する考えのため、傭兵達が韓国軍から依頼を受ける場合、中国軍の足を引っ張る内容が多くなる。これは共産主義と共産中国に対する時代遅れの憎しみを抱いている彼にとっては避けられないことなのである。
バフォードは傭兵達に対して交友的であり、韓国連盟の保有する兵器を惜しみなく提供してくれることだろう。
・ 中国軍 ホウ大佐率いる中国軍はピョンヤン空港を支配下に置き活動を行なっている。この地域で活躍している軍隊の中では最も充実した装備を持っており、ヘリコプターなどの航空兵器から戦車、戦闘装甲車、兵員輸送車などの地上兵器から後方支援兵器まで、あらゆるものを戦地に投入している。 国連軍司令官のバフォードとはライバル関係であり、ホウ大佐から請ける依頼は韓国軍の動きを牽制する内容が多い。時には侵攻してくる韓国軍部隊を直接叩く依頼もあり、両陣営との交友関係は常にバランス調整が必要となってくるだろう。 中国軍は表面的には国連軍任務部隊の一翼を担っているが、実際は別働部隊を数多く北朝鮮領内に投入している。これはソン将軍が倒れたあとの中国による北朝鮮合併を狙っているためで、傭兵達が請ける依頼も占領地域拡大に関するものが多い。 ホウ大佐は冷徹なプロの軍人であり、生粋の共産党員でもある。彼にとって傭兵とは、外国人スパイと同じ扱い。つまり、うまく操れる人物はとことん利用するが、決して信用のできる存在ではないと考えている。
中国軍と交友関係を築けば、装甲車両や野砲など効果的な支援策を提供してくるほか、空爆を行なってくれるこもとある。
・ ロシアンマフィア ロシアンマフィアの面々も朝鮮半島の動乱に乗じて利益確保のため様々な活動を行なっている。現地のボス、セルゲイ・ヴォロノフは時々おかしなことを言い出すが実際の性格は残忍な殺し屋であり、その性格は部下までもが恐れている。 側近のヨセフは元傭兵でセルゲイの足りない部分を埋める重要な参謀であり、依頼を遂行する上でプレーヤーに様々な援助をしてくれる。 彼らの活動内容は様々だが、基本的に誰が権力の座に着こうが自己の利益が確保できれば一向に構わない。 セルゲイ・ヴォロノフの父は元KGBで、現在はモスクワを拠点とする強大な力を持つ犯罪組織のボスとなっている。セルゲイは自分がモスクワの誰よりも賢く、タフで優れていることを証明しようと戦乱の朝鮮半島で躍起になっている。 闇市場兵器購入サイト「マーチャント・オブ・メナス」を運営しているのは彼らであり、彼から信用を受けない限りは、このサイトを利用することはできない。彼らと敵対するということは、北朝鮮の戦場において補給などの物資は全て現地調達しなければならなくなり、活動にも制限がついてしまうことになる。
また、強力な後方支援も自由に受けることができなくなってしまう。善良な集団ではないが、傭兵達が戦場という厳しい土地で活躍するには、彼らの力は必要不可欠だといえる。
・ 反乱軍 ソン将軍の父親、チョイ・キム総統は韓国の進める太陽政策を容認し、南北平和統一に向けたロードマップの成立を実現させた。朝鮮半島の平和統一は祖国のためにはならないと容認していなかったソン将軍は、ロードマップ成立調印式典の最中にクーデターを決行し、韓国と北朝鮮の元首を銃殺した。 権力の座についたソン将軍はつねに傲慢で、すべてを解決できるのは「力」のみと考えている。実の息子に殺害された父は不幸にも息子の権力への執着がどれほど深いものなのかを知らなかった。ソン将軍は優れた軍略家であるだけでなく真意を隠す狡猾さを持ち合わせた人物であった。 オーストラリア海軍が偶然発見した核兵器がきっかけとなり朝鮮半島に国連を主導とした多国籍軍が侵攻している。ソン将軍率いる反乱軍幹部(Deck of 52)は、7大陸全てを射程におさめた強力な大陸間弾道ミサイルを30発前後製造しており、領内のどこかにミサイルを配備して発射体制を築き、核超大国として祖国の独立を維持しようとしている。
国連はソン将軍ら幹部52人を核の発射準備が整う前に見つけ出し、拘束しようとしている。彼らの手配者リストをトランプカードに見立て「Deck of 52」として公開した。スペードのエースはもちろんソン将軍、他のカードには彼の側近である軍の高官や科学者が刷られている。
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□エレクトロニック・アーツのホームページ (2005年3月30日) [Reported by 志賀康紀]
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