価格：7,140円

　株式会社ナムコのプレイステーション 2用フライトシューティング「エースコンバット5 ジ・アンサング・ウォー(ACE5)」。東京ゲームショウ2004に出展された本編、そしてデモムービーが話題を呼んでいたが、オフィシャルサイト「ACES WEB」において、10月1日より製品版のオープニングを飾るトレイラームービーが公開されていることは読者の方々もご存知かと思う。

　今回の「ACE5」情報は、このオープニングトレイラーについて、そして現在の開発チームなどの状況をディレクターの河野一聡氏にお伺いしたほか、トレイラームービーにも使われているイメージソングに関する情報などをお届けしよう。

■ 見るものを魅了する圧巻のオープニングトレイラー

　発売から1カ月を切った「ACE5」、その一部でも味わえた読者は幸せだ。TGS2004、そして「ACES WEB」で公開されたオープニングトレイラーにはいくつかの重要なキーワードが含まれていた。その謎のヒントをはじめ、現状の「ACE5」について、ディレクターの河野一聡氏に聞いてみた。

　まず、「ACES WEB」に掲載されているものをご覧になってからこの先を読み進めていただければ幸いだ。

盛況だったTGS2004のナムコブース

－－現在の進行状況や完成度はいかがですか?

河野　現状の完成度は100%です。PROJECT ACESは膨大な資料の整理や、海外版の制作、今後の「エースコンバット」についての打ち合わせなどをやってます。発売まで緊張は続きますが、比較的穏やかな時間を過ごしてます。

－－ゲームショウで試遊展示した感想をお聞かせください。

河野　僕は会場に行けなかったのですが、ブースと試遊の様子は担当の方から伺いました。初日から順番待ちの出る盛況ぶりだったと聞いています。E3バージョンとは違い、ほぼ製品版に近い「ACE5」を展示したのでどう受け止められるかが不安でしたが、概ね好評な感想が寄せられていて一安心ですね。

　ネットでの評判はまだ確かめていませんが、「製品のオープニングトレーラーが出たコトによってストーリーについてイロイロな憶測がされている」と教えてもらいました。おもしろいですね。「そう解釈しますか」って感じです。

－－では、新しいトレイラームービーについて解説をお願いしたいのですが、冒頭でF-4がF-5Eをかばうシーンがありますが?

河野　このシーンはキャンペーンモード序盤の重大事件の1つですね。

－－ナガセが読んでいる本は?

河野　ナガセが読んでいるのは「姫君の青い鳩」ですね。「おとぎ話」よりはもう少し上の年齢向けの本と設定してます。

－－ナガセとバートレット隊長との関係は?

河野　隊長と部下それ以上ではない……と思います。

－－「誰なんです? 『彼ら』って?」の彼らって?

河野　「彼ら」については言えないです。さすがに(笑)。

－－後半に登場するサングラスの女性(?)は、これまで紹介されていないキャラクタでしょうか?

河野 ご想像におまかせします。が、大体、皆さんのご想像通りかと思います。その他、非常に重要なシーンも登場していますので、何度も観ていただきたいですね。

－－ムービー中に多数登場する「ラーズグリーズの悪魔」については?

河野　「ラーズグリーズの悪魔」は1つの伝説、物語ではなく、幾つものお話を残しています。ナガセの読んでいる「姫君の青い鳩」にも少しだけ登場しています。その幾つものお話の中で最も古く、最も有名なのが「歴史が大きくかわるとき～」ってフレーズから始まる話です。これが今回のストーリーによく出て来ていますね。

　わかり易く簡単な文章に訳されたもので、原文はもっと伝説というか伝わり続ける神話みたいなものです。「連綿と続く流れが変わる。初めは小さく、次第に大きく。やがてうねりは世界を覆う～」みたいな感じですね。これはゲーム中には語られることはないですが、全文が用意されてます。また何処かで公開する機会があれば、という感じです。

－－オープニングトレイラー後半でも使用されているイメージソング「Blurry」についてですが、どうしてこの曲が採用されたのでしょうか?

河野　イメージが欲しかったのが最初です。大体、製品開発で最初にやることって言うのが「どんなクライマックスを作りたいか?」っていうのをイメージすることで、僕の場合は何もない状態で頭の中でやりたいコトを捏ね繰り回します。

　その時に何か音楽を聴きながらだとイメージが広がり易いので、ムービー監督の糸見に「何か盛り上がる曲のお勧めないかな?」って何枚かのCDとお勧めの曲をもらいました。聞いていた中でイメージで感じ入るモノ、ハマって背筋に来るなーってのが「Blurry」でした。それでそのまま「オープニングのイメージとして使えないかな?」という話になったのが採用までの流れですね。

－－発売まで1カ月を切りましたが、待っているユーザーの方々にコメントなどいただけますか?

河野　「ACE5」は「究極のエースパイロット体験」ができるゲームです。今回は仲間と一緒に、この壮大な世界を飛び、戦う物語です。当初予定していたことのほとんどを余すことなく盛り込んだ「ACE5」は、他に例をみないフライト・シューティングゲームになりました。画面の端々からエネルギーを感じとることができる製品となりました。発売まではあとほんの少しの時間です。もう少しだけお待ちください。よろしくお願いします。

－－ありがとうございました。

■ イメージソングとしてPuddle Of Muddの「Blurry」を採用

Puddle Of Mudd「Blurry」
アルバム「Come Clean」 UICY-2468 2,243円 発売・販売元：ユニバーサル ミュージック株式会社

　というわけで、TGS2004バージョンのトレイラームービーでも流れるPuddle Of Muddの「Blurry」が、「ACE5」のイメージソングとして採用されたことが明らかになった。Puddle Of Muddは、リンプビズキットのフレッド・ダーストが主宰するフローレス・レコーズからアルバム「Come Clean」で2001年にデビューした。ウェスリー・リード・スキャントリン(vo、g)、ポール・ジェイムズ・フィリップス(g)、ダグラス・ジョン・アルディート(b)、グレッグ・デイヴィッド・アップチャーチ(dr)の4人のメンバー。「Blurry」はこの「Come Clean」に収録されている。待望のニュー・アルバムは2005年にリリースを予定しているという。

　この曲は、「ACE5」本編のオープニングムービーにおいても流れるほか、CMにも使用されるという。スケール感を感じさせつつ、ハードなイメージをも喚起させるナンバーで、まさに「エースコンバット」にふさわしい楽曲といえるだろう。

※画面は開発中のものです。
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□ナムコのホームページ
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□「エースコンバット」シリーズオフィシャルサイト「ACES WEB」
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【9月24日】「メビウス1」が帰ってきた!
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「F-ZERO GC/AC(仮称)」最新映像公開!!
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(2004年10月8日)

[Reported by 佐伯憲司]

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