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「Halo World Wide Championship」日本予選決勝大会が開催
Windows対Xboxのエキシビジョンマッチが実現

1月18日開催

会場:アソビットシティ6Fオンラインゲームスタジアム


 マイクロソフト株式会社は、1月18日、Windows版「Halo: Combat Evolved」の世界大会「Halo World Wide Championship」の日本代表を決める決勝大会を秋葉原アソビットシティ6Fオンラインゲームスタジアムにおいて開催した。決勝大会に加え、先のXbox版の大会の優勝チームとのエキシビジョンマッチも行なわれるとあって、会場には多くのギャラリーが詰めかけた。

試合中の様子。手前から順にShisyou選手、smi[TALONS]選手、A-A選手、SIGUMA選手
挨拶を行なうマイクロソフトの風間彩氏。ロサンゼルスの本戦にも応援に駆けつけるということだ
試合の解説を行なうAce Gamer.netの犬飼氏。プロスポーツの本場アメリカ仕込みのダイナミックなゲーム解説ができる数少ない日本人のひとり
 決勝大会は、すでに告知されていたように、数回にわたるオンライン予選で勝ち上がってきた上位4名によって戦いが行なわれた。ルールはSlayer(デスマッチ)で、15分1回で決着を決めるのではなく、マップを変えて都合4回の総合成績で勝者を決めるというもの。出場選手はSIGUMA選手、A-A選手、smi[TALONS]選手、Shisyou選手の4名。

 なぜデスマッチを4回も行なうのかというと、ランダムで設定される復活ポイントによって、戦いの方向性がある程度決まってしまうためだという。1回限定だと運によって勝敗が決まってしまうため、運のばらつきを平等にするため、4回にわけて行なうことにしたのだということだ。

 マップは、1戦目から順にBloodgulch、Timberland、Ice Field、Hang'Em Highが使用され、運の要素も左右してか毎回順位が入れ変わる文字通りの熱戦が繰り広げられた。当然の事ながら、全員狙いが正確で、ハンドガンを基本に、スナイパーライフル、ロッドガン、グレネードなど、多彩な武器を使用しての銃撃戦が展開された。

 どのマップもある程度の高低差が設けられ、レンジウェポンを自由に使える開放感のあるデザインだったが、SIGUMA選手はダメージを覚悟の上で高所から飛び降り、敵の背後を取るといったトリッキーなプレイを実践し、会場を沸かせてくれた。シールドが自動回復するという同作の特性を知り尽くした上での頭脳プレイだ。

 勝負のゆくえは最終戦の4戦目までもつれ込み、土壇場でA-A選手を引き離したSIGUMA選手が優勝を決めた。優勝したSIGUMA選手には、2月16日より米国ロサンゼルスにて開催される世界決勝戦への出場権のほか、副賞として賞金6万円、協賛各社より液晶モニタやビデオカードなど両手に抱えきれないほどの賞品が授与された。

 ちなみにSIGUMA選手は、こうしたPC向けFPSの大会の常連のひとりで、「やっと目に見える結果を残すことができた」と嬉しそうにコメントした。

 続いて行なわれたエキシビジョンマッチでは、SIGUMA選手を含む上位3名と、「Xbox Championship Vol.3~HALO~」で個人、団体の両部門で優勝をおさめた「チームひまわり」のメンバー3名とで、チームデスマッチが行なわれた。マップはBloodgulch。

 下馬評では、Windows版にて行なわれるだけあって、Windows版プレーヤーの圧倒的有利。同じゲームとはいえゲームパッドとマウスインターフェイスとの違いはあまりに大きい。解説の犬飼氏が「チームひまわりには豊富な経験があります」と応援に回っていたが、経験の量がインターフェイスの違いまで克服しうるものなのか。双方軽くウォーミングアップを終えたところで対戦がスタートした。

 両チームの戦術は対照的で、Windowsチームは乗り物やワープ装置を駆使して正面突破を狙うオーソドックスなスタイルを採用したのに対し、Xboxチームは常に壁を背にし、敵の死角から狙い撃ちする地の利を活かしたスタイル。

 Xbox版では、パッド付属のスティックで視点を移動するため、むやみやたらに視点を移動させると、戻すのに時間がかかりそれが隙になってしまう。特に上下への視点移動は、隙が多くなるので安全な場所で敵を探したりするとき以外にはあまりやらない。だが、PC版の場合、視点を素早く移動できるので、歩きつつも360度、敵がいそうな場所に視線をやり、すぐに中心に戻すという視点移動が多く見られた。

 このようなことから戦術の相違は必然とも言えそうだが、やはり視界の動きが多いWindowsチームが各局面でXboxチームを圧倒。終わってみれば50対30という大差で、Windowsチームの勝利となった。エキシビジョンマッチのためか、両チームとも試合中にチャットを行なうケースもたびたび見られた。「FF(Friendly Fire:味方撃ち)すいません」、「いえいえ~」などという、なごんだメッセージも交わされ観戦していて楽しかった。

 試合後、Xboxチームから「右利きなのに左手で卓球をやるような感じ」と予想どおりのコメントが発せられ、インターフェイスの違いが勝敗をわけた要因になったことを実感。決勝大会への抱負について「勝ちに行く」と断言したSIGUMA選手に花を添える戦いとなった。

見事優勝し目録を手にしたSIGUMA選手。マウスパッドはプロゲーマー御用達のSURFACEを使用

エキシビジョンに参加したチームひまわりのメンバー。メンバーのひとりはWindows版のマウスインターフェイスがしっくり来ず、当日急遽ゲームパッドを購入しての対戦となった

□マイクロソフトのホームページ
http://www.microsoft.com/japan/games/
□「Halo: Combat Evolved」のホームページ
http://www.microsoft.com/japan/games/halo/
□関連情報
【1月14日】マイクロソフト、「Halo World Wide Championship」日本予選決勝大会を開催
Xbox版優勝者とのエキシビジョンマッチも実施
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040114/halo.htm
【11月13日】PCゲームレビュー「Halo: Combat Evolved」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20031113/halo.htm
【9月28日】「World Cyber Games 2003 日本予選決勝」開催
マイクロソフトが11月発売の新作PCタイトルを発表
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20030928/tgs_wcg.htm
【10月20日】「Halo: Combat Evolved」Playable Demo
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20031020/demo1020.htm

(2004年1月19日)

[Reported by 中村聖司]


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ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp

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