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マイクロソフトが11月14日に発売を予定しているアクションシューティング「Halo: Combat Evolved」のPlayable Demo。このところ同社タイトルの紹介が続いているが、同社は毎年、秋口からホリデーシーズンにかけての数カ月に集中する傾向にあり、「Halo」は今のところそのラストを飾る作品となりそう。英語版だが、基本的に謎らしい謎もないので、気軽に試してみるといいだろう。
「Halo: Combat Evolved」は、Xboxプラットフォームで、北米市場において初のミリオンセラーを達成した人気タイトル。E3で続編「Halo 2」も発表されており、間隙を埋める形でPC版が登場する。基本的にはXbox版の完全移植で、マウスインターフェイスの採用、解像度の向上など、移植に即して必要不可欠な改良に留めている。
もっとも、PC版でプレイの中心となりそうなマルチプレイモードは、新マップ、新アイテム、キャンペーンで登場した乗り物の導入など、さまざまな点で改良が加えられており、Xbox版をやり込んだプレーヤーにも魅力を感じさせる内容となっている。
満を持して登場したPlayable Demoでは、キャンペーンはもちろん、マルチプレイも楽しめるようになっている。キャンペーンは序盤のステージがプレイでき、難易度もそれほど高くなく、操作を学びながら、異星人との銃撃戦を楽しみつつ進めていくことができる。地表のテクスチャは意外と地味で簡素だが、キャラクタや乗り物のモデリングはハイクオリティで、PC版ではその差がやや際だった印象になっている。
デフォルトのアサルトライフルは、いかにも元コンソールゲームらしい派手な銃撃エフェクトと共に、短時間に多量の弾丸をばらまくことができるが、威力は低めに設定されており、比較的耐久力のある敵と戦う場合は、必然的にグレネードの併用を考えた戦術を考えていかなければならない。見た目はスポーツ系だが、機動系は意外とどっしりしており、どちらかというとリアル系のFPSという印象を持った。
このDemoの唯一の難点は、マルチプレイ用のマップの選択を誤っているところだ。ゲームモードは、チームで旗取り合戦を行なう「CTF」と、デスマッチ「Slayer」の2種類用意されているが、DemoでプレイできるBlood Gulchは、比較的少人数で楽しむチーム戦用のマップであるため、それ以外のゲームモードはまったく楽しめないのだ。
サーバーは予想どおり多人数の「Slayer」ゲームばかり。スタート直後にいきなり真横から撃たれたり、すぐそばの乗り物のミサイルを浴びたり、後ろから轢かれたりしてまるでつまらない。障害物もほぼない平野マップなのでバンシーが縦横に活躍できるところはおもしろいが、いずれにしてもSlayerはゲームになっていない。どうしてよりにもよってこのマップにしたのか理解に苦しむところだ。
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