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「ラグナロクオンライン」、全ワールドに不正アクセス
チャット機能をシャットアウトして運営を継続

3月20日発表

 ガンホー・オンライン・エンタテインメント株式会社は、3月20日深夜に「ラグナロクオンライン」の全ワールドに対して不正アクセスがあったことを明らかにした。現在、全サーバーでは、暫定措置としてギルド、パーティー機能を含む、チャット機能をシャットアウトした上で、運営を継続している。同社では今回の不正アクセスに関して、個人情報の漏洩はないとしている。機能復旧の時期は未定。

 今回の不正アクセスの内容は、「APEZ」と名乗る人物が「ラグナロクオンライン」ゲームサーバーに対して不正アクセスを行ない、午前1時26分頃から1時31分にかけて、全プレーヤーに対してGMメッセージを断続的に垂れ流し、プレイを妨害したというもの。その後、ガンホーが被害の拡大を避けるためにチャット機能をシャットアウトし、現在に至っている。

 今回、不正アクセスを受けたのはゲームサーバー内のチャットシステムのみで、別サーバーで処理されている顧客データベースには影響が及んでおらず、心配される顧客情報の漏洩などはないものと見られる。

 現時点でのユーザー側の被害は、不正なGMメッセージによってチャットログが流され、ゲームプレイを妨害されたこと、その対策の一環としてパーティー、ギルド機能が使用できなくなったことなどだが、今回の場合、そうした物理的被害よりも、本来もっとも堅牢なはずのGM機能の一部が、不正アクセスによって侵されたという、ゲームそのものに対する信頼感の喪失といった精神的被害のほうが遙かに大きい。

 現在、ガンホーでは、開発元である韓国Gravityと対策を練っているという。台湾サーバーでも同様の不正アクセスに遭っているという情報もあり、全機能が復旧するにはしばらく時間が掛かりそうな印象だ。

□ガンホーのホームページ
http://www.gungho.jp/
□「ラグナロクオンライン」のホームページ
http://www.ragnarokonline.jp/
□関連情報
【3月13日】ガンホーCOO森下一喜氏インタビュー
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http://game.watch.impress.co.jp/docs/20030313/ragna2.htm
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http://game.watch.impress.co.jp/docs/20030313/ragna1.htm
【2月27日】ガンホー、「ラグナロクオンライン」アップデート構想を発表
「Episode 2.0 Under the Illusion」は4月 まずはペットシステムから
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20030226/gungho.htm
【2月17日】ガンホー、「1DAYチケット@ネットカフェ」を販売
100円で2日間プレイできるRO公認カフェ専売チケット
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20030217/ragna.htm

(2003年3月20日)

[Reported by 中村聖司]


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