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ガンホー、「ラグナロクオンライン」アップデート構想を発表
「Episode 2.0 Under the Illusion」は4月
まずはペットシステムから

2月26日発表



 ガンホー・オンライン・エンターテインメント株式会社は、日本でサービスを展開している「ラグナロクオンライン」の3月1日からの料金通常化に先立ち、それ以降の具体的なアップデートスケジュールを発表した。リストには年内までの内容が網羅され、内容的には昨年12月にKAMEXにて開発元Gravityが発表したアップデート構想とほぼ同じものだ。

ついに来月実装されるペットシステム
これがギルドアジト。門を打ち壊して中にあるエンペリウムを破壊すれば所有権が移るという仕組み
公式サイトでは新二次職の紹介がGIFアニメ付きで掲載されている。実装がいつになるのか、それが問題だ
 まず3月に、「Episode 1.5 Attack of the Ancient」の最後のアップデートとなるペットシステムが実装される。ペットシステムはすでに韓国および台湾では実装済みだが、日本が最後になったのはプログラム的、内容的なクオリティを重視したためだという。

 ペットは全24種類用意され、モンスターの捕獲、タマゴの孵化、ペットの育成と、細かく楽しみが用意されている。十分に育ったペットは、多彩なエモーションでプレーヤーを和ませてくれる。共に戦うことはないが、いかにも日本人に好まれそうなシステムだ。

 そして4月には、Episode 1.5に続く大型アップデートとなる「Episode 2.0 Under the Illusion」が実装される。といっても、11月に発表されたアップデート構想の半分近くが繰り延べされており、たとえば新二次職や3Dモンスターなどは4月時点では含まれない。また、ストーリーについても未実装だが、これは別途GMイベントなどで展開していくという。

 その代わりに今回新たにリスト入りしているのが、キャラクターバランスの改訂だ。このことは、安易に新職業を追加するよりも、既存職業間のゲームバランスを取るほうが先、というガンホーの意向が強く影響している。

 改訂はスキル効果のバランス調整と、新スキルの追加の2通りの手段で行なわれる。前者は主に強すぎるスキル効果を減らすことでパーティー依存度を高めさせるというもの。後者は、これまでの弱点を補うもので、対象となるジョブはノービスおよび一次職限定となっている。ノービスのアクティブモンスターから身を隠す「死んだふり」や、商人のカートを利用して攻撃するスキルなど、ユニークなスキルも多い。これらはクエストをクリアすることで習得できるようだ。

 さて、「Episode 2.0」のコアといえるアップデートは、新エリアの追加とギルド攻城戦の2つ。新エリアは、他に先駆けて洞窟内「コモド」が4月に実装される。ここは洞窟内にある湖上都市で、将来的には新二次職のダンサーおよびバードに転職できる都市にもなる。

 街は洞窟内にあるため、華やかな松明の光があたりを照らし、これまでにない一種独特な雰囲気を備えている。また、中心部ではこの閉鎖性を利用してルーンミッドガッツ王国で禁じられているギャンブルが楽しめる。場所は王国の最南端にあり、ダンサー&バード転職志望者のみならず、多くの冒険者が集まりそうな街だ。

 なお、もうひとつの街「ジュノ」は8月アップデート予定。こちらはルーンミッドガッツ王国の同盟国シュバルツバルトの首都で、ソロモン島、ハデス島、ミネタ島の3つの島で構成されている。セージに転職できるセージギルドがあるのもここだ。

 一方のギルド攻城戦は、これまでの競技場を使った個人レベルでのPvPシステムを、ギルド対ギルドに変えた大規模な対人戦システムだ。Episode 2.0実装以後は、各フィールドにギルドアジトが設置され、それを賭けてギルド対ギルドで集団戦が繰り広げられる。ギルドアジトを所有するギルドは、そこを完全に私物化でき、ガードを置いたり、ギルドメンバー専用の商人やカプラ職人を雇ったりすることができる。そのほかオリジナルアイテムの製作販売も可能ということで、「リネージュ」の攻城戦システムと「ウルティマオンライン」の派閥システムをうまくミックスさせたような刺激的なシステムだ。

 同社ではこのギルド攻城戦の実装理由について「もっと多くの活動がゲーム内で行なえるようにする」ためだとしているが、実装以後は世界の雰囲気が大きく変化することが予想される。もっとも、詳細は不明ながらこれこそが「Episode 2.0 Under the Illusion」が望むシナリオ展開でもあるということで、4月の実装が楽しみだ。

【コモド】
南海の楽園といった感じのコモド。カジノで何がプレイできるのかはまだ決まっていないようだ

【ジュノ】
こちらはコモドと一転して学府の都市といった雰囲気のジュノ。セージギルド以外に、モンスター博物館、公国図書館、シュバルツバルト魔法アカデミーといった施設が存在する

 以下は「今後のリリース予定」として、大まかなスケジュールのみが公開されている。が、この数字はあくまでGravity側の発表であり、開発が遅れたり、そのほかのトラブルが発生すれば、日本でも自動的に順延となる。あまり過度な期待は持たないほうがいいだろう。

・モンスタースキルの実装(6月~7月)

・シュバルツバルド共和国首都「ジュノー」の実装(8月)

・天候、昼夜の変化(2003年下半期実装予定)

・マリッジシステム(2003年内実装予定)

・新二次職(2003年内実装予定)

・3Dモンスター(2003年内実装予定)

 これらの詳細についてはガンホーの公式サイトもしくはGravityブースレポートを参照いただきたい。

【天候、昼夜の変化】
朝、昼、夕、夜といった時間の概念に加え、雨や雪といった気象現象も表現されるようになる。雪はクリスマスイベントで一時的に見ることができたが、雨はこれが初公開だ。天候と時間の一定条件を満たすことで発生するクエストなどもあるという

(C) 2002.GungHo Online Entertainment,Inc. All Rights Reserved.

□ガンホーのホームページ
http://www.gungho.jp/
□「ラグナロクオンライン」のホームページ
http://www.ragnarokonline.jp/
□関連情報
【2月17日】ガンホー、「1DAYチケット@ネットカフェ」を販売
100円で2日間プレイできるRO公認カフェ専売チケット
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20030217/ragna.htm
【12月14日】ユーザーサービス満点のGravityブースレポート
「ラグナロクオンライン」2003年以降の予定を発表
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20021214/gravity.htm
【9月30日】Gravity、「ラグナロクオンライン 1.5」を正式発表
クルセイダー、モンク、ダンサーなど新二次職を公開
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20020930/ragfes2.htm
【11月6日】ガンホー、「ラグナロクオンライン Episode1.5 -Attack of the Ancient」を正式発表 “ポリン”が飼えるペットシステムの導入などなど
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20021106/ragna.htm

(2003年2月26日)

[Reported by 中村聖司]


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