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Game Developers Conference 2003レポート2大グラフィックチップメーカーが最新グラフィックカードを展示
会場:San Jose McEnery Convention Cente
NVIDIAでは、GeForce FXシリーズのハイエンドモデルである「GeForce FX 5800 Ultra」を搭載したPCを、ブースの最も目立つところに多数用意。そして、それらマシンでおなじみのデモソフトや最新ゲームソフトをそれらPCで動作させながら、パフォーマンスの高さをアピールしていた。また、各マシンともケースの側面が透明のアクリルパネル仕様となっており、取り付けられたGeForce FX 5800 Ultraを目立たせるように内部を緑色にライトアップするという凝りようだった。もちろん、グラフィックスワークステーション向けの「Quadro FX」シリーズや、グラフィック言語「Cg」に関する展示スペースも用意されてはいたが、それらはブースの内側でひっそりと展示されており、今回に限ってはGeForce FXシリーズに主役の座を奪われた感じであった。 この傾向は、ライバルメーカーであるATI Technologiesでも全く同じであった。展示スペースの多くを、発表したばかりのコンシューマ向けグラフィックカードの中でもハイエンドモデルにあたる「RADEON 9800 PRO」を搭載するPCで埋め尽くし、複数の最新ゲームソフトを動作させていた。しかも、こちらでもケースの側面が透明アクリルパネルになりケース内部が見えるマシンが用意されていたり、グラフィックスワークステーション向けの製品である「Fure GL」シリーズがブース内側に追いやられているなど、まるでNVIDIAと示し合わせたかのような展示方法となっていた。 GDCの来場者はゲーム開発者が中心であるが、ゲーム開発者は同時にヘビーゲームプレーヤーでもある。となると、来場者に製品のパフォーマンスをアピールするには、実際にゲームソフトを動作させて来場者にプレイさせるのが最もわかりやすい。しかも、今回は展示内容がコンシューマ向け製品が中心だ。そういった意味では、双方のメーカーの展示方法は非常に利になかったものであると言っていいだろう。
ところで、双方のブースでデモが行なわれていたゲームソフトの中に、スクウェアが発売しているMMORPG「FINAL FANTASY XI for Windows」が含まれていたのにはやや驚いた。動作していたのは双方とも日本語版で、プレイステーション 2ブースで稼働していたPS2版「FINAL FANTASY XI」も含めて、実際に日本で稼働している同じサーバに接続され、それらのマシンのプレーヤーキャラーでパーティが組まれた状態でデモが行なわれていた。係員の話では、ソフト自体はもちろんのこと、プレイステーション 2とPCとの間で同じサーバーに接続してプレイできる、マルチプラットフォームという部分にも注目が集まっているそうだ。すでに北米版の発売も決定しており、今年中に発売する予定になっているそうなので、近い将来、北米のプレーヤーとパーティを組んでプレイできるようになるだろう。 □「Game Developers Conference 2003」のホームページ http://www.gdconf.com/ □関連情報 【3月5日】Game Developers Conference開幕 http://game.watch.impress.co.jp/docs/20030305/gdc03.htm 【3月8日】「Game Developers Choice Awards」授賞式開催 特別功労賞に故横井軍平氏。大賞はメトロイドプライム http://game.watch.impress.co.jp/docs/20030308/gdc2.htm 【3月8日】鶴見六百氏と長谷川亮一氏、日本におけるゲーム成功の秘訣を解説 http://game.watch.impress.co.jp/docs/20030308/gdc3.htm 【3月8日】GBAでJava対応ゲームをプレイ可能にするキットが出展される http://game.watch.impress.co.jp/docs/20030308/gdc4.htm (2003年3月8日) [Reported by 平澤寿康]
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