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Game Developers Conference 2003レポートGBAでJava対応ゲームをプレイ可能にするキットが出展される
会場:San Jose McEnery Convention Cente
「JAM Interactive Device」は、簡単に言ってしまえばゲームボーイアドバンス(SPも含む)上で、Java対応アプリケーションを動作させることができるカートリッジである。何度かお伝えしているとおり、GDCはゲーム開発者向けのコンファレンスのため、Expo会場で展示している製品もエンドユーザー向けではなく、開発機材となるPCとの接続に必要な各種インターフェイスボードやアダプタ、ケーブル、そしてSDKが含まれたデベロップメントキットとして展示、紹介がなされている。 この開発者向けキットの販売価格は199ドルで、4月の第1週には出荷予定。エンドユーザー向け製品の価格や出荷時期は未定とのことだが、100ドルを切る価格での販売を目指しているという。 エンドユーザー向けパッケージに含まれるのは、JAMiDのカートリッジと、8MBのマルチメディアカード、そしてPCとの接続に利用するUSBケーブルとGBA用のオーディオケーブルとなる見込みだ。 ユーザーはまず、JAMiDのホームページから遊びたいJava対応ゲームをPCにダウンロードする。さらに付属のUSBケーブルを使ってJAMiDカートリッジに転送すればゲームを始める準備が整う。これらのゲームはJAMiDカートリッジに挿入したマルチメディアカードに記録され、より大容量のメディアを利用すれば、同時に多くのゲームを保存しておくことができるというわけだ。ちなみに、JAMiDのカートリッジはMP3の再生にも対応しており、MP3のデータもこのマルチメディアカードに記録される。ゲームプレイとMP3の再生は独立して行われるので、ゲーム中にお気に入りの音楽を流しておくという使い方もできるという。 JAMiDのホームページを通じて提供されるJava対応ゲームは無償、有償のいずれにも対応できるということだが、ゲーム自体の価格や料金徴収の仕組みはまだはっきりとは決まっていない。
確かにゲームボーイアドバンスをMIDP 1.0/2.0に対応するゲームプラットホームにするという点では、現在は主に携帯電話向けに提供されているJavaゲーム(広い意味ではJavaアプリケーショ全般)の開発企業などにとっては興味のある話だ。しかし、展示会場でデモされていたサンプルゲームはMIDP MANといういかにも怪しいゲームで、ある意味では有象無象となりかねない無数のゲームに対する任天堂からのライセンス供与が実現できるかどうか、またSDメモリではなく、著作権保護機能のないマルチメディアカードをメディアとして利用している点など、クリアすべき課題は多いと思われる。 □aJile Systemsのホームページ(英文) http://www.ajile.com/ □プレスリリース(英文) http://www.ajile.com/Documents/pr_gamedevelopers.htm □JAM Interactive Deviceのホームページ(英文) http://www.JAMiD.com/ □「Game Developers Conference 2003」のホームページ http://www.gdconf.com/ □関連情報 【3月5日】Game Developers Conference開幕 http://game.watch.impress.co.jp/docs/20030305/gdc03.htm 【3月8日】「Game Developers Choice Awards」授賞式開催 特別功労賞に故横井軍平氏。大賞はメトロイドプライム http://game.watch.impress.co.jp/docs/20030308/gdc2.htm 【3月8日】鶴見六百氏と長谷川亮一氏、日本におけるゲーム成功の秘訣を解説 http://game.watch.impress.co.jp/docs/20030308/gdc3.htm (2003年3月8日) [Reported by 矢作晃]
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