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Game Developers Conference開幕

会場:San Jose McEnery Convention Center

会期:3月4日~3月8日(現地時間)

 ゲーム開発者を対象としたイベントであるGame Developers Conference(GDC)が、米国サンノゼのSan Jose McEnery Convention Centerなどを会場として現地時間の3月4日に開幕した。

 GDCは基本的に、東京ゲームショウやE3などのような、開発中・発売中のゲームタイトルを発表する場ではなく、ゲームの開発者が最新のゲームテクノロジーを学ぶ場である。例えば、効率的なゲーム開発手法、最新描画命令の具体的な応用例などが、実際にゲーム開発を行なっているクリエイターによって解説されるのだ。

 プレゼンターは、まさしくゲーム業界のトップクリエイターたちだが、その中には日本人クリエイターももちろん含まれている。今年は、ICOのプロデューサーである海道賢仁氏 (その後キャンセル) や、DOUBLE-S.T.E.A.Lの川瀬正樹氏などが、プレゼンターとしてリストアップされている。トップクリエイターたちが、実際に開発したゲームを例にゲーム開発の手法などを解説するとあって、ゲーム開発者にとっては、自身のスキルアップにつながる非常に貴重なイベントなのである。当然、一般的なゲームイベントとは違い会場に華やかさは一切なく、各セッションでは参加者が真剣な表情でプレゼンターの話に聞き入っている姿が印象的。会場全体がまさに学会的な雰囲気に包まれているのだ。

 ところで、GDCでは毎年DirectXの最新バージョンに含まれている機能に関する詳しい解説が行なわれたり、次期バージョンに関する詳細が発表されているが、今年はDirectX 10の具体的な仕様が発表される予定となっている。初日はDirectX 3Dに関するセッションが終日開催されているが、すでにDirectX 10で導入予定となっている描画機能に関する解説が行なわれている。2日目以降のDirectX関連セッションも含め、より具体的な仕様が明らかになってくるだろう。

 さらに今年のGDCで特に注目されるのが、NVIDIAおよびATI Technologiesという2大グラフィックチップメーカーが、最新グラフィックチップの発表の場をGDCに合わせて用意しているという点だ。最新グラフィックチップがGDCに合わせて発表されたことは過去に例がなく、非常に注目される。また双方とも、最新グラフィックチップの発表だけでなく、それらに搭載されている最新機能の具体的な利用方法を解説するセッションも多数用意している。グラフィックチップの成功には、そのグラフィックチップの機能を最大限に引き出して制作されたアプリケーションの存在が不可欠である。最新グラフィックチップの詳細や具体的な利用方法をいち早くゲームクリエイターに解説することで開発者サイドを取り込み、主導権を握ろうとする思惑が働いてのことと思われるが、興味深い話が聞けることは間違いないだろう。

 注目セッションや、NVIDIAおよびATI Technologiesの発表会に関する詳細などは、僚誌PC Watchも含め、今後順次レポートしていく予定である。

【スクリーンショット】
GDCの参加者は、ゲーム開発に携わっているクリエイターが中心。朝早くから熱心な参加者が多数詰めかけていた 会場は華やかさは全くなく、学会に近い雰囲気となっている。会期中にExpoも開催されるが、こちらも開発者向けの展示が中心となる
会場内のミーティングルームを利用して、多数の興味深いカンファレンスが予定されている リフレッシュゾーンに設置されているXbox試遊台で「DEAD OR ALIVE Xtreme Beach Vollyball」が流されていたが、多数の来場者が取り囲むほどで、米国でも大人気のようだ


□「Game Developers Conference 2003」のホームページ
http://www.gdconf.com/

(2003年3月5日)

[Reported by 平澤寿康]


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