あらかじめお断りしておくが、北米版のXboxやXbox LiveスタータキットとXboxタイトルは日本での利用については未保証・未サポートである。当然何らかのトラブルが発生したとしても、全て個人の責任で解決する必要がある。筆者や編集部はこの記事の内容を推奨するものではない。また質問等も一切受け付けない。この点はご了承願いたい。

■ Xbox LiveのID取得に成功

Xbox Live対応タイトルやXbox LiveスタータキットのStarter Kit Diskを利用してXboxのシステムをアップデートすると、「Xbox Live」という項目が追加される

　今回の取材にあたって、もともと北米版Xbox Liveを現地でいち早く試す予定もたてていたため、ラスベガスでの宿泊先を高速インターネット接続回線が用意されているホテルとし、さらにすでに購入してあった北米版Xboxをわざわざ日本から持ち込んでいた。つまり、北米版Xbox Liveを利用するうえで必要となるハードウェア面の問題がないように、きっちりと準備してアメリカに乗り込んでいたのだ。ただ、14日の合同インタビューで「日本発行のクレジットカードではオンラインサインアップできない」という話があったため、Xboxをわざわざ持ってきたのは無駄だったと意気消沈していた。
　しかし、だめで元々と試してみると、日本で発行されたクレジットカードを利用しても北米版Xbox Liveにオンラインサインアップでき、Xbox Live対応タイトルをプレイすることが可能だった。

　Xboxをネットワークに接続し、Xbox Liveスタータキットに含まれる「Starter Kit Disk」を入れて起動すると、XboxのシステムがXbox Live対応のものにアップデートされると思われる。なぜ「思われる」なのか。それは、実はXbox LiveスタータキットのStarter Kit Diskを入れて起動する前に、同時に購入した「MechAssault」を入れ、メニューに用意されている「Xbox Live」の項目を選択したところ、その時点でXboxのシステムがXbox Live対応に自動的にアップデートされてしまったのだ。おそらく、Xbox Live対応タイトルには、すべてXboxのシステムをアップデートする機能が備わっているのだろう。というわけで、今回はStarter Kit Diskではシステムのアップデートなどの作業は何も行なわなかった。

　Xbox Liveへのアップデート方法は、以前東京ゲームショウ2002で説明されたものと全く同じであった。システムメニューに用意される「Xbox Live」という項目を選択し、「新規ID」でオンラインサインアップを行なうことになる。ちなみに、今回利用した北米版Xboxは言語設定を「日本語」に設定していたこともあり、作業中の表示はすべて日本語であった。

　ところで、オンラインサインアップ作業の冒頭で、「料金請求先の国または地域」を入力する項目がある。初期設定は「米国」が選択されていたが、選択肢には「日本」も用意されていた。「日本」を選択して作業を進め、その後の作業も何の問題もなく進んでいった。住所の入力画面では、日本の県庁所在地がリストで表示されるなど、日本の住所の入力形式のものが表示され、クレジットカードも実際に筆者が使っている日本で発行したクレジットカードを登録したが、ここでも何も問題もなく作業が進み、最終的に画面上には「IDが有効になりました」というメッセージが表示され、作業が完了した。

　オンラインサインアップの作業は完了したものの、実際にオンラインでXbox Live対応タイトルがプレイできるまでは、本当にオンラインサインアップが成功しているかどうか不安が残る。しかし、Xbox Liveスタータキットに付属する「Whacked!」と「MotoGP」、そして別途購入した「MechAssault」の3タイトルとも、Xbox Liveに接続してロビー画面が表示され、マッチメイキングも正常に行なわれた。この時点で、オンラインサインアップが無事完了していることを確信したのだった。

■ 日本国内での作業が成功するかどうかは不明

　オンラインサインアップの時点で、クレジットカード番号からそのクレジットカードの発行国を確認し、そのクレジットカードの発行国と、料金請求国および入力した住所とを比較しているのは間違いないだろう。しかし、オンラインサインアップの冒頭で料金請求国を選択できるようになっており、さらにここを「日本」に設定できるようになっているため、それ以降の認証作業で矛盾が発生せず、北米版Xboxと北米版Xbox Liveスタータキットで、日本で発行されたクレジットカードを利用したとしても、正常にオンラインサインアップができたのだろう。当然、料金請求先が「米国」に固定されていたとすれば、日本で発行されたクレジットカードを利用した場合のオンラインサインアップは成功しなかったはずだ。

　今回、日本で発行されたクレジットカードを利用して北米版Xbox Liveにオンラインサインアップができたが、これは米国内のネットワークに接続して作業を行なったため、正常に作業が進んだという可能性もある。もしオンラインサインアップの段階でIPアドレスをチェックしているとすると、北米以外からアクセスを遮断できるため、日本からはオンラインサインアップができないだろう。また、オンラインサインアップの作業の進め方自体が今後変更される（料金請求国が固定される）可能性もある。そのため、将来は北米版のXboxとXbox Liveスタータキットを利用して、日本国内でオンラインサインアップができなくなる可能性は否定できない。

　ちなみに、2003年1月16日以降に日本で取得したゲーマータグがあれば、北米版Xboxで、北米版Xbox Live対応タイトルをプレイ可能となる。

「新規ID」という項目でオンラインサインアップを行なう。Xboxの言語設定が「日本語」になっていると、Xbox Liveの項目も全て日本語表示となるようだ	オンラインサインアップの冒頭で「料金請求先の国または地域」という入力項目がある。初期設定は「米国」だったが、「日本」も選択可能だった	ゲーマータグには、他のユーザーが使っていない好きな文字列を設定できる
利用番号は、Xbox Liveスタータキットに用意されている	クレジットカード情報を入力する。もちろん今回は筆者が利用している日本で発行されたクレジットカードの情報を入力した	利用可能なクレジットカードは、JCB、VISA、MasterCard、American Expressの4種類だ
請求先の住所を入力する。料金請求先として日本を選択したからか、日本の住所の入力形式となっていた	以上の作業を行ない、最終的な確認を経ると、「IDが有効になりました」というメッセージが表示され、オンラインサインアップが完了した	実際に登録したゲーマータグを利用し、「MechAssault」でXbox Live経由のマルチプレイモードを選択すると、問題なくXbox Liveに接続し、ロビーが表示された。もちろんゲームもプレイできた

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□Xboxのホームページ (英文)
http://www.xbox.com/
□「Xbox Live!」のページ
http://www.xbox.com/LIVE/Xbox%20Live-Media%20Event/
□Xboxのページ (和文)
http://xbox.jp/
□「Xbox Live!」のページ (和文)
http://xbox.jp/live/
□関連情報
【11月15日】北米で「Xbox Live!」が正式サービスをスタート
～記念パーティにはサミュエル・L・ジャクソンなどビッグネームが来場～
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20021115/live1.htm
【11月15日】Xboxキーマンインタビュー
小出雅弘氏に日本でのXbox Live限定ベータプログラムについて聞く
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20021115/live2.htm
【11月18日】北米版Xbox Live体験レポート～購入およびプレイ編～
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20021118/xbox2.htm

(2002年11月18日)

[Reported by 平澤寿康 / Photo by 矢作晃]

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