|
Xboxキーマンインタビュー |
ハリウッドで行なわれたXbox Live記念パーティに参加するため渡米していた小出雅弘氏に、日本でのXbox Live限定ベータプログラムについて聞いた |
それに先駆け、日本人プレス向けのグループインタビューが開かれ、その場において日本市場におけるXbox Live限定ベータプログラムの開始時期などについての説明があった。ここでは、グループインタビューで明らかにされた日本市場におけるXbox Liveに関する内容についてお伝えすることにしよう。
今回、日本市場に関する詳細については、マイクロソフトXbox事業部オンラインサービス統括部統括部長の小出雅弘氏によって説明が行なわれた。
まず、日本で行なわれるXbox Live限定ベータプログラムの開始時期が発表された。当初は11月上旬を予定していたようだが、今回正式に“11月21日”より開始されると発表された。つまり、11月20日前後までにXbox Live限定ベータプログラムの当選者にベータプログラム用のスタータキットが郵送され、オンラインサインアップによって21日からスタータキットに同梱されるXbox Live対応ソフトのプレイが可能になる。
日本でのXbox Live限定ベータプログラムは11月21日に開始される。当選したユーザーには、11月21日までにベータプログラム用Xbox Liveスタータキットが郵送される |
限定ベータプログラムでプレイできるタイトルは、すでに発表されているとおり「ファンタシースターオンライン エピソードI&II」、「頭脳対戦ライブ」、そしてベータプログラム期間限定のタイトルである「ReVolt」の3本で、これらはすべてベータプログラム用のXbox Liveスタータキットに同梱される。
このうち「ReVolt」は、タイトルID(いわゆるリージョンコード)が全世界で共通となっており、海外ユーザーとの間で対戦プレイが可能となっている。また「ReVolt」は、北米でもベータプログラム専用のタイトルとして用意されていたが、日本でのベータプログラムに合わせてプレイ期間が延長されたという。
北米も日本同様にベータプログラム参加ユーザーのみプレイできるタイトルだったため、実際にどの程度の規模で北米ユーザーとの間で対戦プレイが可能か予測しにくいが、北米のベータプログラム参加ユーザー数は35,000人とかなり多いため、実際に海外ユーザーとの対戦を体験できる可能性は、それほど低いものではないだろう。
また、日本でのXbox Live本サービス開始後に発売が予定されているXbox Live対応タイトルの中で、タイトルIDが全世界と共通になっているもの(つまり海外ユーザーとの対戦が可能なもの)は、Xbox Live本サービス開始である2003年1月16日に発売される「Whacked! ギリヤバ!乱闘パーティテレビ!」と、発売時期は未定だが、かなり早い時期での投入が予定されている「MechAssault」の2本が予定されているという。これらを購入すれば、海外ユーザーとの対戦も可能となるわけだ。
ちなみに、このXbox Live本サービスが開始される2003年1月16日は、Xbox Liveスタータキットの発売日を示すものだ。これは北米市場でも同じで、11月15日にXbox Liveスタータキットが発売されるということになる。
実は、Xbox Liveはベータプログラムも本サービスも“稼働しているシステムに全く違いはない”という。北米市場においては、11月15日以前にフライングで販売されたXbox Liveスタータキットを持っていれば、11月15日を待たずにオンラインサインアップしてプレイできたらしい。
Xbox Live限定ベータプログラムでプレイ可能なタイトルは、「ファンタシースターオンライン エピソードI&II」と「頭脳対戦ライブ」、「ReVolt」の3本。このうちReVoltは海外ユーザーとの対戦も可能(写真はファンタシースターオンライン) |
9月末に開催された東京ゲームショウ2002で、日本市場向けのXbox Live対応タイトルとして「トゥルーファンタジーライブオンライン」と「フィッシングライブオンライン」の2タイトルが発表されたが、これらの進捗状況を確認したところ「現時点では、まだ2003年中ということしか決まっていない」という。新たに発表できるタイトルについても聞いてみたが、こちらも現時点では何もない模様だ。
ただ、その話の中で、北米で発売される「Unreal Championship」や、北米版Xbox Liveスタータキットに同梱される「MotoGP」などが話題にのぼった。筆者の印象としては、これらのタイトルが日本市場で発売される可能性は少なくないように感じた。
ときに、Xbox Liveサービス利用時のオンラインサインアップに関しては、クレジットカードの登録が必要となっているため「未成年者の利用が難しいのでは?」という懸念が様々なところで語られている。
しかし、その場合でも、親権者の同意のもと、その親権者が持っているクレジットカードを利用することで(つまり、クレジットカードの名義人の承諾があれば、登録名とクレジットカードの名義人が異なっていても)オンラインサインアップを進められるようになるという。
Webマネーなど、クレジットカード以外の決済方法の採用も早急に必要と思われるが、少なくとも親の同意があれば、クレジットカードを持てない学生でもXbox Liveを楽しめることになる。
これで完璧とはいかないが、少なくとも“現時点では最善の措置”とはいえるかもしれない。
■ 現時点で日本で北米版Xbox Live対応タイトルのプレイは不可能!?
日本版Xbox Liveを使ってオンラインサインアップするには、日本で発行されたクレジットカードが、北米版Xbox Liveを使ってオンラインサインアップするには、アメリカで発行されたクレジットカードがそれぞれ必要となるようだ |
実は、北米版Xboxと北米版Xbox Liveスタータキットを利用してXbox Liveのオンラインサインアップを行なう場合、クレジットカード番号をチェックして、北米で発行され北米の住所が登録されているクレジットカードを利用しなければオンラインサインアップが完了しない仕組みになっているという。ただ、日本版Xboxと日本版Xbox Liveスタータキットで入手したゲーマータグを利用すればプレイ可能となるという。
つまり、いくら北米版Xboxと北米版Xbox Liveスタータキットを用意したとしても、日本で発行されたクレジットカードを利用したオンラインサインアップはできないわけだ。この件については、今後実際に試したうえで順次報告していきたいと思う。
(C) 2002 Microsoft Corporation. All rights reserved.
□Xboxのホームページ
http://xbox.jp/
□Xbox Liveのページ
http://xbox.jp/live/menu.html
□関連情報
【9月21日】Xboxキーマンインタビュー
日本におけるXbox Liveの責任者である小出雅弘氏にXbox Liveについて聞く
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20020921/xbox5.htm
(2002年11月15日)
[Reported by 平澤寿康]
GAME Watchホームページ |
|