PC版「ファンタシースターオンライン」βテストレポート
最新画面も満載

11月23日~25日開催

会場:Necca秋葉原

真ん中に表示されているのが、マウス操作時に使うポインタ
 本稿では引き続きPC版「ファンタシースターオンライン」のβテストレポートをお届けしよう。

 今回、Necca秋葉原のPC50台にインストールされたPSOは、マスターアップ直前のものだということだ。これまでWORLD PC EXPOやゲームショウで出展されていたPSOはゲームパッドでプレイする仕様となっていたが、今回のバージョンはゲームパッドはもちろん、マウス操作にも完全対応していた。そのことに気づいたのはゲームを起動してすぐで、画面中央にキャラクタの進行方向を示す矢印のようなポインタが表示されていたからだ。

 さっそく動かしてみたが、マウスでの操作は実に快適だ。左クリックを押した状態でキャラを進めたい方向にマウスをドラッグすると、その方向に移動する。画面端まで動かすとラン状態になる。右クリックが正面への視点切り替え(カメラ補間)となっており、これが実に便利。移動系の操作をマウスに集中させたことで、街の移動などは完全に片手で操作することができる。ただし、マウスによる移動操作は、指ではなく腕全体を動かす必要があるため、入力スピードはゲームパッドより幾分劣る。敵に囲まれたときの慌て度も10%増しになっている印象だ。

 アクションパレットの実行はカーソルキー4つが対応しており、Enterで各種決定、Homeキーでメニュー画面に移り、BackSpaceがキャンセルといった具合。ホームポジションは右手はマウス、左手はカーソルキーという感じになる。カーソルキーによる攻撃(主に下キーを使うことになる)は、下キーを押して攻撃というのが感覚的に身に付かず、ついつい上キーを押してワードセレクトリストがずらりと表示されて焦ることがあった。このあたりは慣れの問題だろう。なお、キャラの操作はテンキーでも可能(カメラ補間は0キーが対応)だが、ストロークが深いキーボードだとちょっとやりづらく、マウスの手軽さにはかなわない印象だ。

ゲーム中にもキーカスタマイズやマウス設定が行なえる。マウス設定をHOLDにすると、マウスドラッグ後、ボタンを離しても継続して移動する

点光源処理の一例。エフェクトのライティング効果が地表にまで及んでいる
フォントはゲーム起動前にオプション画面で設定する
 次はキャラクタ作成。機能的にはDC版とまったく同じだが、マウス操作で行なえるため、こちらもまたPC版のほうがやりやすく感じた。あと、驚いたのが、PC版はキャラクタを100人まで作成できる。DC版ではメモリカード1つにつきキャラ1人という制限があったが、PC版ではそれが綺麗に取り払われ、実質的に好きなだけ作成できるようになっている。

 キャラクタを作成後、さっそくサーバーへ接続して遊んでみた。予想どおり、ビジュアルロビーから惑星ラグオルへの転送のスピードは圧倒的に速い。秋葉原NeccaのマシンがPentium 4搭載のハイエンドマシンということもあって、森に降り立つまでに1秒かからなかった(セーブも同様に1秒かからない)。なお、このスピードを実現するにはハイスペックのマシンであることはもちろんだが、あらかじめゲームをフルインストール(約1.3GB)しておく必要があり、またそれなりのネットワーク環境も必要となるだろう。

 デモ機のグラフィックは安定性を重視してすべて標準設定ということで、フォントと中央のポインタ以外は、VGA接続のDC版とまったく同じだった。PC版で導入された点光源処理などは掲載画面で確認いただきたい。ちなみにPSOのフォントは、PCにインストール済みのフォントをそのまま使用できるようになっており、起動前にオプション画面で選択できる。

 また、韓国、中国ユーザーとのマルチプレイも考慮に入れて、中国語(簡体字/繁体字)と韓国語のフォントはセットアップ時に自動的にインストールされる。余談だが、Necca秋葉原のPCはフォントを含むようなオフィス系のアプリケーションは一切インストールされていなかったため、DCより見難いフチの荒さの目立つOS標準のフォントが使用されていた。フォントに関してはゲーム専用のマシンを持つハードゲーマーにとって要検討の課題だろう。

 あと、便利だと思ったのがPC版の新機能「留守電返信設定」。ボス戦やチャレンジ中など手が離せない状態になることが予想されるケースで、留守電返信設定をしておくと、メールが届いた時点でそのユーザーに定型メッセージを返せるという機能だ。一方、PC版では人の出入りの際に一切ゲームにストップが掛からず、「○○さんが入室しました」旨のメッセージも表示されないため(表示されているのかもしれないが、一瞬で見えない)、いつ誰が入室してきたのかわかりづらくなっている。個人的にはノンストップでゲームが進行する現行仕様のほうがいいが、DC版に慣れきったユーザーの中には不安に感じる人もいるかもしれない。

【点光源処理】
点光源処理ばかりを集めたスクリーンショット。エフェクトが及ぼす範囲は、地表だけではなく大気中にも及ぶ。大きな火の玉のまわりがぼんやりと明るくなっているのがそれだ

【ワードセレクト機能】
PC版は中国語(簡体字/繁体字)と韓国語にも対応している。日本語版でも中国語や韓国語仕様でプレイすることもできるということだ

【森エリア】
一番最初に立ち寄るステージ「戦いのいしずえ」より。敵に包囲されたあとマウス操作をミスってよく死亡した

【洞窟エリア】
今回のβテストではプレイ時間が短くて到達できなかった洞窟エリア

(C) SONICTEAM/SEGA,2000,2001

□セガのホームページ
http://sega.jp/
□「ファンタシースターオンライン」の公式ページ
http://www.sonicteam.com/pso/index2.html
□関連情報
【11月23日】セガ、「ファンタシースターオンライン」公開βテストを開催
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20011123/psob.htm
【11月20日】セガ、「ファンタシースターオンライン」を12月20日に発売
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20011120/pso.htm
【9月11日】セガ、PC版「ファンタシースターオンライン」を発表
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20010911/pso.htm

(2001年11月23日)

[Reported by 中村聖司]

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ウォッチ編集部内GAME Watch担当 game-watch@impress.co.jp

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