セガ、PC版「ファンタシースターオンライン」を発表
プレイアブルデモをWORLD PC EXPOに出展

今冬発売予定

価格:未定

PC版「ファンタシースターオンライン」の画面
 株式会社セガは11日、ドリームキャストで大ヒットを記録したネットワークRPG「ファンタシースターオンライン」をPC向けに移植することを明らかにした。対応OSはWindows 98/Me/2000/XP、価格は未定となっている。

 PC版「ファンタシースターオンライン」は、最新バージョンである「Ver.2」をベースに、PC独自の拡張を施したものとなっている。最大の特徴は、国産タイトルでは初となるPentium 4のSSE2(Streaming SIMD 拡張命令 2)への完全対応を謳っているところで、従来コンシューマからPCへの移植時の際に最大のネックとなっていたパフォーマンスの問題が、これにより一気に解消されることになる。

 SSE2効果の具体例としては、地形描画におけるCPUの演算処理時間を従来機の1/2以下に高速化(Pentium 4の1に対し、Pentium IIIは2.32)、地形のポリゴン分割(DC版の4倍)を行ない光源の処理範囲をさらに細分化。パーティクルの適応範囲を2~3倍に増加し、より美しい攻撃エフェクトを実現、などが挙げられている。そのほかにも、点光源を導入し地表への光の映りこみを表現したほか、クリッピング(可視制限)の範囲を2倍に拡大し、DC版では再現できなかった奥行きを表現。テクスチャーにバンプマッピングを採用し、一部キャラクタ描画のクオリティアップを図るなど、PCならではのきめの細かい3D表現が施される模様だ。DirectX 8.0を採用し、3D APIはDirect 3D。さらにフォーマットは不明ながら3Dサウンドにも対応予定という。

ビジュアルロビーで仲間を見つける
 DC版で搭載された自動翻訳システム「ワードセレクトシステム」も機能向上が図られている。PC版では、従来の日本語、英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語の5言語に加え、新たに中国語(簡体字、繁体字)、韓国語にも対応を予定。なお、気になるDC版やGC版とのマルチプレイについては、現段階では“未定”としている。

 本作の初公開は、9月19日より幕張メッセで開催されるWORLD PC EXPOが予定されている。話によるとWORLD PC EXPOでは、複数のPCを用意し、4人同時プレイ可能な状態での出展を予定しているという。出展場所はマイクロソフトブース内に設置される「PC GAME ZONE」。PSOファンならびにネットワークゲームファンは、ぜひWORLD PC EXPOに足を運んでみよう。

【点光源処理】
いずれもPC版の画面だが、左は点光源処理をオンにした状態の画面で、右がオフの状態(DC版と同じ状態)。ライティングが地表にまで及び、自然に表現されている

【ファークリッピング処理】
左がファークリッピング処理を施し視野範囲が2倍に広がった状態。右の画面と見比べるとよくわかるが、画面奥の木々までぎっしり描き込まれている

【ワードセレクト】
ワードセレクトシステムを介して会話を行なうと、自動的に他言語に翻訳されて相手に伝わる。PC版では中国語と韓国語が加わり、パーティー編成の幅が広がっている

【キャラクタークリエイト】
キャラクタークリエイトでは、顔立ち、髪型、コスチュームなどを自由にカスタマイズして個性的なキャラクタを作成することができる

(C) SONICTEAM/SEGA,2000,2001

□セガのホームページ
http://www.sega.co.jp/
□ニュースリリース
http://sega.jp/release/nr010911_1.html
□「ファンタシースターオンライン」の公式ページ
http://pso.dricas.ne.jp/

(2001年9月11日)

[Reported by 中村聖司]

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ウォッチ編集部内GAME Watch担当 game-watch@impress.co.jp

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