【特別企画】
Stay at home! 難しさのなかに、あふれんばかりの面白さが詰まった稀代の1本「スーパーマリオブラザーズ2」、本作ならではの面白さを理解するための「見どころ10選」
2020年10月23日 12:00
1.新トラップ「毒キノコ」が出現
スーパーキノコは、取るとマリオが巨大化してスーパーマリオとなり、敵に触れても1回だけミスが防げる超重要アイテムであることは、もはや詳しい説明は不要であろう。
本作では、これとは逆に取るとミスになってしまう毒キノコが新登場。特定のブロック、または空中の隠しブロックを叩くといたる所で出現し、しかもスーパーキノコが出現中に毒キノコを出してしまうと、スーパーキノコが消滅してしまうデメリットもあり、実に厄介な代物だ。
さらに終盤のステージでは、敵をジャンプで避けたと思ったら、ピンポイントで空中に毒キノコが出現する隠しブロックが潜む場所もあったりする。初見のときは、「こんな所にもあるのかよ!」と悔しい思いをする絶妙なトラップの数々には、只々舌を巻くばかりだ。
プレーヤーからあまりにも嫌われたためなのか、毒キノコは以後のシリーズ作品ではほとんど登場していない。今となっては極めてレアなトラップと戦えるのも、「スーパーマリオ2」ならではの大きな魅力と言っても過言ではないだろう。
2.マリオとルイージで攻略パターンが変わる!
マリオとルイージに性能差が存在するのも、本作の有名な要素のひとつだ。具体的には、ルイージを使うとマリオよりも高くジャンプできるメリットがある反面、スリップする距離が長い(急に止まれない)というリスクがある。
マリオとルイージの性能を変えたことによって、マリオ使用時は難しかった場面がルイージだと簡単に進める場所があちこちに存在する。逆に、マリオだと簡単だったのにルイージを使うと劇的に難しくなる場所があったりするのもまた面白い。マリオで全ステージをクリアした後も、ルイージを使うことでまたイチから攻略パターンを作りながら遊べる、「一粒で二度オイシイ」のも本作の優れたところである。
3.さらにこだわりを増したステージデザイン
冒頭でも述べたように、本作は地形やブロック、リフト、敵の配置などのステージデザインが非常に細かく作り込まれている。例えばワールド1-1や3-3では、キックしたノコノコ(またはパタパタ)を連続で壁に当てて跳ね返らせ、敵をまとめて倒すと1UPが獲得できる場所が存在する。「この後も、いろいろと凝ったステージが出てきますよ」という、まるで開発スタッフの声が聞こえてくるかのようなデザインである。
ワール5-1や8-3の終盤などのように、空中に隠された隠しブロックを発見し、そこを足場にしてジャンプしないと先へ進めないという、ちょっとした謎解きをする場所もいくつか登場する。またワールド2-2では、ただ道なりに進むだけではスーパーキノコが出現するブロックが1個しかないので、チビマリオの状態からファイアマリオに変身することができない。ファイアマリオになるためには、途中で土管から地下室に入り、隠しブロックを叩いてファイアフラワーを取ることが必要なので、覚えなくてはいけない要素が盛りだくさんなのだ。
ほかにも、途中で土管に入って地下や海を進んだり、隠されたツタを発見して空に進むことで、コインを大量に稼げるステージが前作同様にたくさん存在する。ただし、元のステージに復帰した際に序盤の辺りまで戻される場合があるので、残りタイムが少ないときにルートを変えるとタイムアップでミスになるリスクが増す。
ひとひねりも、ふたひねりもされた本作ならではのステージデザインは、もはや芸術品の領域と言っても過言ではないだろう。