【特別企画】

「ポケモンGO」で“リアル”なスタンプラリーが楽しめる「GOスタンプラリー」が大阪万博にて初登場!

傾いたり滲んだりとスタンプらしさも追求した新機能

【「Pokemon GO」:GOスタンプラリー】
4月13日 登場予定

 Nianticとポケモンは、Android/iOS用位置情報ゲーム「Pokemon GO(ポケモンGO)」における新機能「GOスタンプラリー」の追加を発表した。こちらはその名の通り、アプリ内のスタンプラリーの機能となっており、その第1弾として実施されるのが、4月13日から開催される「大阪・関西万博(大阪万博)」の会場である。

 同社では、「ポケモンGO」をきっかけに様々な場所に訪れて、現実世界をより楽しめるようにするということを考えながらサービスを提供している、各地には様々な名所が存在していることに加えて、すでに多くの場所がポケストップとしても登録されている。そうしたスポットを巡りながらゲームを楽しめるというのも、本作の魅力のひとつだ。

 今回導入されることになった新機能「GOスタンプラリー」も、「ポケモンGO」らしさを提供するためのものである。

「Pokemon GO」UXデザイナーの石塚尚之氏
「GOスタンプラリー」

日本発祥のスタンプラリーをアプリ内に搭載するために日本オフィスで開発!

 一般的なスタンプラリーは、アミューズメント施設や駅など特定の場所に訪れて、そこに設置されているスタンプを使って台紙にスタンプを押していくというものがほとんどだ。今回導入される「GOスタンプラリー」も、遊びとしてはそれに近いものとなっている。

アナログなスタンプラリーがアプリ内で楽しめるようになる!

 「GOスタンプラリー」は、選ばれた特定のスポットでのみ利用が可能だ。その場所でスタンプが押せ、さらにそのスタンプをコレクションしていくことができるのである。日本に住んでいるとあまり気が付きにくいことではあるが、この「スタンプラリー」という遊びそのものが、実は日本発祥のものだ。そのため、海外ではほとんど知られていない文化でもある。

 この「GOスタンプラリー」で日本独自の文化をゲーム内に取り入れることになった理由のひとつは、日本には熱心なポケモントレーナーの数が多いからである。また、そうしたファンに支えられて、これまでサービスが続けてこられたという側面もあるのだ。

 ちなみに、通常新しい機能を開発するときは、世界中に散らばっているチームが力を合わせて世界同時にリリースするというのがこれまでのやりかたであった。しかし、今回はまずは日本のファンにサービスを提供したいという思いから、開発自体も日本のオフィスで行なわれている。そのため、まずは日本でサービスを提供し、その後グローバルでも展開されていくという流れになっている。

海外から訪れた人も日本で同サービスを利用することはできる

 「GOスタンプラリー」の第1弾として遊べるようになるのが、冒頭にも触れたように4月13日から開催される「大阪・関西万博」の会場内だ。万博が選ばれた理由は、世界中の国や地域から多くのモノや文化が集まってくる。それに加えて、現在だけではなく未来の世界も少し垣間見られるような機会にもなっているからである。そこで、本作の「GOスタンプラリー」で楽しみながら、こうした万博内で展示されている文化にも触れてほしいという思いが込められているのだ。

「GOスタンプラリー」の第1弾の会場は今週末から開催される「大阪・関西万博」だ

 「大阪・関西万博」の会場内には、ポケモンのフォトスポットがたくさん設置されている。こちらはアプリ内に用意されているAR機能の「GOスナップショット」を使ったときに、ポケモンと一緒に写真が撮影できる場所としても設定されているポイントだ。これらはすべて、ポケストップとして登録されている場所でもある。

 そこで、第1弾で提供される「GOスタンプラリー」は、このポケモンのフォトスポット巡るスタンプラリーとして、会場内で提供される。利用期間は、万博の開催期間である4月13日から10月13日までだ。万博が終了すると共に、この「GOスタンプラリー」の第1弾も終了となるが、集めたスタンプ自体はアプリ内にずっと残り続けるようになっている。

 もちろん、「GOスタンプラリー」は第1弾だけで終わるわけではなく、それ以降の準備も進められている。今年5月29日から行なわれる「Pokemon GO Fest 2025」の会場も大阪だが、そちらに合わせてイベントの会場となる万博記念公園がある大阪府吹田市のスポットを巡るものをスタンプラリー第2弾として提供する予定である。

万博とは異なり、吹田市で実施される「GOスタンプラリー」の期限は決められていない

 そのため、訪れるタイミングによっては万博の会場内だけではなく、吹田市を含めて「GOスタンプラリー」が楽しめるようになっているのだ。もちろん吹田市内のスポットは、万博の会場内とは異なり特別なチケットなどを買う必要もなく利用することができる。

スタンプを押すときの微妙な緊張感もばっちり再現!?

 実際にゲーム内で「GOスタンプラリー」を利用するときに、特別なことをする必要はない。例えば万博の会場内などスタンプラリーがプレイできるエリアに入ると、画面にスタンプラリーの案内が表示されるようになっている。そちらに開催期間やどんなリワードがもらえるのかなど、詳細も記載されているのだ。

 「GOスタンプラリー」の対象となる場所には、ポケストップの上にスタンプが押せることを表すアイコンが表示されるので、その場所まで移動してスタンプを押していけばOKである。

遊べるエリアに入るだけで、アナウンスが自動で表示される

 スタンプのアイコンが表示されているポケストップまで移動してタッチすると、画面にスタンプを押すためのシートが現われる。この円にスタンプを押すことができる場所となっている。ここでユニークなポイントが、スタンプを押すタイミングだ。この円の上部には、緑色の矢印マーカーが表示されており、こちらが円に沿って左右にゆらゆらと揺れている。

 ちょうど真上のタイミングで押すとスタンプもまっすぐ押すことができるのだが、どちらか左右に偏ったときは、押されるスタンプの向きも少し偏ってしまう。もちろん、たとえ傾いたとしても成功や失敗という概念はとくにないため、自分の好みで押してもまったく問題はない。

円の上に表示されているマーカーの位置を確認しながら画面を押していこう
様々なスタンプが押される。スタンプの色はランダムになっており、どんな色になるのかというところも楽しみのひとつとなっている

 もうひとつ、このスタンプを押すときの長押しによって、スタンプの仕上がりにも変化が生じる。実際のスタンプでも、しっかりと押したいときは力を入れて長く押すことがあると思うが、まさにそちらをシミュレーションしたものだ。こちらもくっきり押せたから正解といったことはなく、あくまでも自分だけのこだわりの部分となっている。

スタンプを押す長さでも色の濃さが変化する

 とはいえ初見ではわからないこともあると思うが、目安としてはスタンプを押し続けるタイミングが早いときは赤い波紋が表示され、ちょうどいいバランスになったときに緑色に変化。その後、ずっと押し続けるとふたたび赤い波紋になる。この緑の時に離すのが色のバランス的にもちょうどいい感じなると思えばいいだろう。

スタンプを押しているときの波紋の色にも注目しよう。緑の時に離すと、中間の色合いになる

 重要なのは、この「GOスタンプラリー」は、同じポケストップでは1度しか押すことができないところだ。たとえ思うようにスタンプが押せなかったとしても、やり直しはきかない。この辺りのハラハラドキドキ感も含めて、リアルなスタンプラリーの雰囲気が再現されているのである。

「コレクションノート」でスタンプの管理もできる

 スタンプラリーは実際にたくさんの場所を訪れてスタンプを集めていくものだ。そちらに対応するために用意されたのが「コレクションシート」である。こちらですでに押したスタンプや、まだ押してないスタンプの確認をすることが可能だ。

 スタンプラリーをしているときは、頻繁にこの「コレクションシート」を確認することになる。そこで、すぐにアクセスがしやすいように、「GOスタンプラリー」を遊んだ日には地図からすぐに画面が切り換えられるようにショートカットアイコンが表示される。

コレクションの状況は「コレクションシート」からすぐに確認できる

 「コレクションシート」のショートカットは、夜の0時に日付が変わったタイミングで消える。もちろん、ふたたび「GOスタンプラリー」を遊んだタイミングで出現するので、あまり気にしなくても大丈夫だ。ひとつ重要な点として、この「GOスタンプラリー」の導入に合わせて、これまで「ポストカードブック」と呼ばれていたものが「スクラップブック」に変更される。「コレクションシート」自体は、この「スクラップブック」からアクセスすることが可能だ。

「ポストカードブック」が「スクラップブック」に名称が変更され、そちらから「コレクションシート」にアクセスできる

 ただ単にスタンプを集めるという遊びも楽しいのだが、それだけでは終わらないのが「ポケモンGO」らしい部分である。スタンプを一定数集めると、アイテムがもらえるほか、様々なポケモンに出会うこともできる。たとえば、スタンプラリーの半分の要素まで集めたときに画面が切り替わり、ポケモンたちが出現するようになっているのだ。

コンプリートじゃなくてもリワードがもらえる!
どんなポケモンに出会えるのかというところも楽しみのひとつだ

 ここで出会えるポケモンの中には、すべてではないものの対応したロケーション背景が付いているものもある。万博の会場内でもロケーション背景が付いているポケモンに出会えるが、こちらはスタンプを集めることで必ず出会えるようになっている。その場所のロケーション背景が付いたポケモンを手に入れることで、思い出と一緒に記録することができるというわけだ。

「GOスタンプラリー」では一定数集めることでロケーション背景が付いたポケモンに必ず出会える

ポケモンのマンホール「ポケふた」も「GOスタンプラリー」の対象に!

 ここまでが現在決定している「GOスタンプラリー」の概要だ。しかし、それだけでは終わらない。日本全国には、「ポケふた」と呼ばれるポケモンのマンホールがすでに400近く存在しており、その数もどんどん増えている。この「ポケふた」はポケストップとして登録されているが、ここが「GOスタンプラリー」の対象スポットとしても追加が予定されており、そちらに訪れてスタンプをコレクションすることができるようになる。

時期は未定だが、近い将来に全国にある「ポケふた」でも「GOスタンプラリー」が楽しめるようになる予定だ

 この「ポケふた」では、大阪万博などで利用できる「GOスタンプラリー」とは異なっている部分がふたつある。ひとつは、押されるスタンプが「ポケふた」のデザインそのものが採用されているところだ。こちらは「ポケふた」の可愛らしいデザインを活かしており、スタンプとして押す際の角度はタイミングによって変わるのだが、押している長さで色の濃さは変化しないようになっている。

「ポケふた」では押す長さで色の濃さは変化しない

 もうひとつは、数が多いことに対する対応だ。現在「ポケふた」は400種類ほどあり、その数も増え続けている。そのため、通常の「GOスタンプラリー」のようにコンプリートを目指すのがかなり難しくなってしまうだけではなく、そもそもコンプリートの概念を定義することすら難しい。

 そこで、「みんなで協力して集めるスタンプラリー」という機能が盛り込まれる予定だ。こちらは、フレンドと協力してスタンプラリーを集めるといったものである。フレンドからスタンプをギフトしてもらうことで、実際に訪れたことがなくてもスタンプを集めることができる。

グローバルで展開されれば、海外のフレンドともスタンプを送り合うことができるようになる

 このフレンドからもらったスタンプは青いリングが付くが、その後に実際にその場所に訪れて、自分でスタンプを押した場合はオレンジ色になる。フレンドからもらったスタンプを押した後に、自分が同じ場所に訪れてスタンプを押せるようにもなっており、その場合はリングの色がオレンジに変化する。

フレンドからもらったスタンプでも、後から自分で訪れて押し直せるのは面白い

 この「ポケふた」の対応は現在開発を進めているところなので、リリースなどのタイミングについては続報を楽しみに待とう。まずは今週末から開催される「大阪・関西万博」で「GOスタンプラリー」が使えるようになるので、会場に訪れる人はぜひこちらの機能をためしてみてほしい。