【特別企画】

Stay at home! 唯一無二の一撃必殺を実現する「空手道」を今こそ極めよう!

宙返りからの回し蹴り! 最短3秒の勝利! 「空手道」”八段昇段への道”

【空手道】

2014年10月9日(PS4版)

2019年10月3日(Nintendo Switch版)

価格:838円(税込)

 前回、拙稿「Stay at home! 今だからこそ任天堂の『テニス』の"幻のエンディング"を見よう!は、お蔭様で予想以上の反響をいただいた。もっとレトロゲームの面白さを広めたい。そう思って今回紹介したいのが、「空手道」である。

 「空手道」は、1984年に今はなきゲームメーカー、データイーストが発売したアーケードゲーム。ボタンにレバーという、今でも普通に見られるインターフェイスとは異なり、本作は2本のレバーだけで主人公の空手家を操作し、レバー入力の組み合わせで10種類を超える多彩な攻撃が繰り出せる、当時としては斬新なアイデアを導入した格闘アクションゲームだ。今から36年も前の作品だが、実は現行ハードでもプレイステーション4とNintendo Switch向けに、ハムスターの「アーケードアーカイブス」にて配信されている。

【「空手道」1984年5月稼働開始】
※今回の画像は、全てNintendo Switch「アーケードアーカイブス」版

 今となっては、「空手道」を知らない人も多いと思われるので、改めてご紹介しよう。本作はCPUの空手家と1対1で戦う、武器や飛び道具は一切使用せず、突き技と蹴り技のみで勝負する格闘アクションゲームだ。いわゆる体力ゲージは存在せず、勝負は常に1対1でのタイマンで、先に技を決めたほうが勝ち、決められたほうが負け。極めてシンプル、かつストイックなルールで毎試合が「一撃必殺」。うまくいけばたった2秒で相手を倒せるが、逆に失敗すれば相手に秒殺されるというスリリングさも、本作の面白さをさらに引き立てている。スポ根アニメのヒーローをほうふつとさせる、キャラクターの叫び声や技のモーションもとてもカッコよく、なおかつ技が決まったときの爽快感を高めてくれる、「ズバッ!」というSEもこれまた素晴らしく、その楽しさは今なお色あせない。

 「空手道」の革新性は、当時からゲームセンターに通っていたプレーヤー間でこそ話題になったものの、ヒットには繋がらなかった。1988年には「カラテチャンプ」という名前でファミコン版も発売されたのだが(※正確には、続編の「対戦空手道」の移植にあたる)、おそらく余程のマニア以外はその存在を知らないだろう。その特異な操作システムゆえ、発売当時は「やり方がわからない」、あるいは「何だかよくわからないゲームに、貴重な小遣いを投資するには値しない」などと敬遠した人も多かったと思われる。

 90年代に巻き起こった、空前の対戦格闘ゲームブームよりもはるかに前の時代に、かくも革新的なアイデアを盛り込み、格闘ゲームの面白さを当時のゲーセンフリークたちに知らしめていた事実は、今更ながら本当に驚かされる。それと同時に、昭和の時代にこれほどまでに素晴らしいゲームがあったという事実、およびその内容や魅力が、今なおあまり知られていないのは非常に惜しいと思ったのも、本作をご紹介する大きな動機となった。

 筆者が今なぜこのゲームを進めたいか? それは本作ならではの爽快感である。ストイックで厳しい戦いを自らのテクニックで切り開き、一撃必殺の技を決める。空手家が威勢のいい掛け声とともに放つ、豪快な突きや蹴り技を決めて相手を倒したときの気持ち良さの秀逸さを皆に味わってもらいたい。ここまで爽快に技が決まるゲームはあまりない。その「勝利の爽快さ」こそ楽しんでもらいたいのだ。

 以下、本稿では「空手道」ならではの妙味を存分に楽しめるよう、最初のステージの初段から、CPUが最強クラスとなる八段まで進むための攻略法をご紹介していこう。わずか数秒の間に、豪快、爽快、かつ高得点を稼ぎつつ、CPUをバッタバッタとなぎ倒す至極の快感を堪能できる技の使い方、および本作ならではの楽しみ方を伝授していくので、ぜひ最後までご一読いただきたい。

 その昔、「子供の頃にゲームセンターで遊びたかったけど、お金がないから見知らぬお兄さんたちが遊ぶところを、後ろで背伸びしながら眺めるしかなかった……」という方は、この機会にぜひチャレンジしてはいかがだろうか? また、本作をご存じない方には、対戦格闘ゲームブーム以前にも、実はこんなにも面白い作品があったことを知っていただくとともに、まだ終息までの道筋が見えない、コロナ禍の息抜きとしてぜひ活用していただければ幸いだ。

【Arcade Archives Karate Champ】
こちらは海外版のPV。「KARATE CHAMP」という名前で発売された

青雲試練編:まずは初段で必須テクニックをマスター!

 本作は、一本を相手よりも先に2本取れば勝利となり、次の試合に進むことができる(※「技あり」と判定され場合は、「技あり」を2回決めると一本と同じ扱いになる)。なお、2人プレイ時はプレーヤー同士の対戦ではなく、CPU戦を交互にプレイする形となる。

 前述したように、本作はボタンを一切使わず、左右2本のレバー(スティック)操作だけで逆突き、足払い、回し蹴り、飛び横蹴りなどの豪快、かつ華麗な技が繰り出せる。左スティックで主人公の左右の移動、上がジャンプで、下に入力するとその場にしゃがむ。右スティックを上下左右のいずれかに入力すると技を出し、さらに左スティックとの入力の組み合わせによって、いろいろな技が繰り出せる仕組みになっている。

【「空手道」、オープニングやチュートリアルもある!】

 「対戦格闘ゲームはどうも苦手で……」という方もいるかもしれないが、本作はスティック2本の入力の組み合わせ、しかも上下左右の4方向しか使わず、複雑な入力コマンドは一切出てこないので心配ご無用。反射神経もそれほど必要とされず、既存の対戦格闘ゲームのプレイ経験や知識がゼロの初心者にも嘘偽りなく、安心してオススメできるのも、本作を選んだ大きな理由のひとつだ。

 「空手道」最初の難関は、実は最初の相手、すなわちステージ1、2にあたる初段との対戦だ。こちらが技を決め損ねると、CPUは当たると一本になる可能性が生じる大技をちゅうちょなく繰り出し、しかも試合開始時はCPUとの距離が遠く、近付くまでに時間が掛かるので正味のプレイ時間が少ない(※本作は1試合30秒)のがその理由だ。

 しかも、時間切れになった場合は判定となり、獲得本数の多いほうが勝利となるが、同点だったときはプレーヤーの負けとなってしまう。だが、初段の倒し方さえ一度マスターしてしまえば、以後、二~七段まですべてのCPUに対しても、ほぼ同じパターンが通用する。よって、初段を撃破した勢いのまま、初見で一気に八段まで進むことも十分に可能だ。

 では、具体的にどうやってCPUを倒すのか? 以下の画像、動画のように、 一本をいつでも奪える技の決め方を覚えることが最重要ポイントだ。 一本が奪えて、なおかつ1回の技で獲得できる最高得点の1,000点がもらえる、飛び横蹴り(↑+→)、後ろ回し蹴り(→+←)、飛び後ろ蹴り(↑+←)の3種類の大技を必ずマスターしよう。ただし、つま先をかすめたような浅い当たり方をしたり、同じ相手に2本続けて同じ技を決めた場合は技ありと判定され、得点も500点に半減してしまう。なので、例えば1、3本目は飛び横蹴り、2本目は後ろ回し蹴りにするなど、同じ技が連続しないよう、試合が始まる前にあらかじめ使う技を決めておくといい。

 もし、「コマンドを正しく入力したのに、技が出ない!」という人は、コマンド入力後にスティックから手を放すタイミングが早過ぎるせいで失敗している可能性が高い。スティックは技が完全に出るまでの間、ずっと倒したままに必ずしておくこと。まずは初段に安定して勝てるようになるまで、上記の大技を繰り返し練習をしていただきたい。

 なお、インストカード(マニュアル)には後ろ回し蹴りのコマンドが(←+→)と書かれているが、これは正面に向かって放つ技であり、”後方に向けて放つ”後ろ回し蹴り(→+←)とは、同じ名前でもコマンドが異なるので、くれぐれもご注意を!(※それにしても、なぜアーケード版が出た当時から、後方への後ろ回し蹴りのコマンドが書かれずに放置されたのだろうか……)。

【「空手道」、飛び横蹴りで瞬殺!】

【必須テクニック1:一本技の飛び横蹴り】
「始め!」の合図と同時に前進し、CPUとの距離が写真の位置まで近付いたら飛び横蹴りを放つ
一本を奪い、なおかつ最高得点の1,000点が獲得できる。気分爽快!

【「空手道」、前方宙返りからの後ろ回し蹴り】

【「空手道」、飛び後ろ蹴りを決める】

【必須テクニック2:前方宙返りで背後から一本技を決めよう!】
同じく、「始め!」の合図とともに前進し、CPUに技を出される前に前方宙返りを入力
ここが最重要ポイント! 相手が回し蹴りを空振りしたのを確認したら……、
すかさず背後から後ろ回し蹴りを放つ
こちらもうまく決まれば、一本と1,000点が獲得できる
もし、CPUが上段突き(※または飛び横蹴り)を空振りした場合は……、
後ろ回し蹴りではなく、飛び後ろ蹴りに必ず切り替えよう
成功すれば、同じく一本と1,000点が獲得できる

 上記の一本技が決まらず失敗した場合は、CPUの繰り出す技に備えて「受け」(左スティックのみ←)の体勢を取るか、または間合いをもう一度調整してから、再度一本を狙いにいく。ただし、前方宙返り後に技を失敗し、CPUに背を向けた状態のときは「受け」が一切できないので、方向転換(→+←)をする必要がある。なお、 方向転換をして主人公が左を向いた場合は、スティック操作が左右逆になってしまうので要注意!

 また、前述の後ろ回し蹴り、および飛び後ろ蹴りを空振りした場合も、主人公の向きが左右逆になることも併せて覚えておくこと。ちなみに、CPUに背を向けた状態でも決まる技は、後ろ回し蹴り、飛び後ろ蹴りのほかにも、後ろ蹴り(右スティックのみ←)と、後方足払い(↓+←)の2種類がある。特に後者は、CPUの上・中段攻撃に対する返し技としても使えるので、覚えておくと便利だ。

 頭がパニックになってコマンドを忘れてしまったり、 何をすればいいのかがわからず困ってしまったら、とりあえず「しゃがむ」(左スティックのみ↓)ことをオススメする。 こちらがしゃがんだ状態のときは、実は一本の可能性がある大技は絶対に当たらず、当たるのは足蹴りなどの技ありにしかならない、小技だけに限定することができるからだ。しゃがんだままCPUが接近するのをじっと待ち、上・中段技を空振りしたらしゃがんで逆突き(↓+↑)で、下段技の足蹴りを空振りした場合は前方足払い(↓+→)で倒すといい。しかも、しゃがんで逆突きは、当たり方によっては一本(※一本なら800点、技ありのときは400点)が取れるのでとてもおトクだ。

【「空手道」、しゃがんでチャンスをうかがえ】

【大技が決まらなかった場合は……】
技を失敗した直後に、「受け」(ガード)を入力してCPUの反撃を防ぐのもひとつの方法。ただし、CPUの出す技の種類によっては止められないこともある
前方宙返り後、技の入力に失敗したらすぐに方向転換。左を向いた後は、スティックの左右の操作が逆になるのでお忘れなく!
方向転換が間に合わないと思った場合は、後方足払いでCPUを倒す手もある
困ったときは、とりあえずしゃがんでおけばCPUの大技を回避することができる
じっとしゃがんだまま、CPUが技を空振りしたスキを突き……、
一本が狙える、しゃがんで逆突きを狙うといい

自立練磨編:電光石火のハヤワザで、二段~七段のCPUを完封しよう!

 二段~七段のCPUには、開始直後に大技を放ち、2本連続で一本を決めるパターンをマスターすれば、何と最短2秒で勝利することができる。1秒で一本が狙えるのは、前述の飛び横蹴りと、上段追い突き(→+↑)、上段突き(←+↑)の3種類だ。

 しかし、上段追い突きは一本が決まれば1,000点が入るが、当てるのが難しく(※詳しくは後述)、上段追い突きは一本を決めても600点しか入らないのがネック。そこで、初めのうちは2秒での勝利にこだわらず、初段と同様に飛び横蹴りと、前方宙返りからの後ろ回し蹴り、または飛び後ろ蹴りの3種類を使い分け、一本を狙うと安全だ。

【二~七段のCPU基本攻略パターン】
開始の合図とともに2歩進む
すかさず飛び横蹴りを放つと……、
CPUにクリーンヒット! 1秒で一本が取れる
技のタイミングが早い、または遅いと足払いなどで返されるので注意
前方宙返りからの一本技も、初段と同様のパターンがバッチリ使える

 慣れてきたら、最初に一本を奪った後は、2本目にあえて大技を狙わず、自分の好きな技を自由に出して技ありを奪ってから、3本目で一本を取るようにするといい。すなわち、1試合で3種類ずつ技を決め、じっくりと楽しむことをオススメする(※あえて技ありの小技ばかりを決め、決める技の種類を増やしてももちろんオーケーだ)。

 さらに、スコアを極限まで稼ぎたいという腕に自信のあるプレーヤーは、下記の「3秒倒しパターン」に挑戦してほしい。一本、技あり、一本の順に最高得点を獲得し、なおかつすべての技を決めるまでの所要時間を1秒にすることができれば完璧だ。特に、上段追い突きを一本ではなく、わざと技ありでヒットさせるのが難しいが、もし余裕があればぜひチャレンジしてみよう。

【「空手道」、1試合3秒で最高得点を稼ぐパターン】

【エキスパート向け:1試合3秒で最高得点を稼ぐパターン】
最初に飛び横蹴りで一本を取り、2本目は上段追い突きをCPUにギリギリかすめる位置で当て、わざと技ありにする
3本目も開始直後に飛び横蹴りで一本を奪えば、オール最高得点パターンの完成。しかもわずか3秒でフィニッシュ!
中段追い突きは、間合いが短過ぎると決まらずにCPUを素通りしたり、同じコマンドの回し蹴りに化けて失敗してしまうことがある。こうなるとほぼ負け確定だ
間合いが長過ぎても空振りしてしまうので、当てるのは意外と難しい。マスターするには反復練習あるのみ!

おまけ:ボーナスステージの攻略法

本作では、試合に勝つたびに全3種類のボーナスステージが順番に登場する。得点稼ぎ以外のメリットは特にないが、ご参考までに攻略のコツをご紹介しておく。

・演武

画面右側から飛んでくる、ビール瓶やリンゴなどを1個割るごとに200点が加算される。使用する技は、飛んできた物体の上・中・下段の軌道さえ合っていれば、何を出しても構わない。ちなみに、しゃがんで逆突きだけは上・中段両方の物体を割ることができるので、ずっとしゃがんだままの状態で待ち、上・中段はしゃがんで逆突き、下段は前方足払いを使って割るのがオススメだ。ただし、ステージが進むごとに飛んでくるタイミングがどんどん速くなるので、開始直後に後方(画面左側)に下がっておくと安全だ。

・試し割り

瓦、ブロック、氷の3種類の試し割りがあるが、やり方はすべて共通で、10枚すべてを割るとパーフェクトボーナスとして2,000点が獲得できる(※9枚以下の場合は、割った枚数×100点が加算される)。パーフェクトを取るコツは、入力するタイミングを目ではなく、音で判断すること。けっして簡単ではないが、トーン、トーンという主人公が着地するときの音が鳴る直前にスティックを入力し、タイミングがバッチリ合えば10枚割ることができる。

・「牛殺し」

アーケード版と同様に、しゃがんで逆付きで倒すのがオススメ……と、言いたいところなのだが、Nintendo Switch版で筆者が試した限りでは、なぜかタイミングがシビアで非常に難しくなっている印象を受ける。そこで、以下の写真のように牛に対して背中を向けてから、後ろ蹴りで倒すパターンを推奨したい。主人公の体の向きは方向転換をするか、または飛び後ろ蹴りをわざと空振りすれば簡単に変えることができる。一度タイミングを覚えてしまえば、どのステージでも同じパターンで倒せるので、得点稼ぎにどんどん利用しよう。

【演武】
上・中段どちらに来た物でも割れる、しゃがんで逆突きを使うと簡単
下段の場合は前方足払い、または足蹴り(右スティックのみ↓)を使うと割りやすい
後半のステージでは、あらかじめ後方に下がっておくと割りやすくなる

【試し割り】
着地音が鳴る直前に、タイミングよく入力できるか一発勝負!
10枚すべて割るとパーフェクトボーナスが加算される

【「さあ牛だ!」牛殺しのオススメパターン】
スタートと同時に、飛び後ろ蹴りを放って向きを変える
あとはタイミングを見計らって後ろ蹴りを放てば、バッチリ牛を仕留めることができる
なぜか、しゃがんで逆突きは当てにくい感があるので、上記のパターンがオススメ

エキスパートへの道:八段以降の攻略法とは?

 なぜ、本稿のタイトルを「八段昇段への道」としたのか? その答えは、八段以降のCPUは、それまでのCPUとは比較にならない、文字どおり段違いの強さに豹変するからだ。しかも、これまでに紹介した攻略法がまるで通じず、機敏な動きでこちらの技をことごくかわしてしまうため、攻略パターンが非常に限らてしまう。

 これはあくまで筆者の体感だが、上記のパターン以外でも比較的自由に技を出しつつ勝負ができる七段以下とは異なり、八段以降は動きにかなりの制約を強いられるため、それまでの楽しさが失われてしまうのだ。

 とはいえ、八段~十段、そして最強かつ事実上の最終ステージに登場する、名人の強さは一見の価値ありだ。ご参考までに、八段~名人までの攻略パターンもご紹介しておくので、腕に自信のある方はぜひお試しを。なお、名人に勝ってもエンディングのシーンなどは特になく、それ以後も名人とのCPU戦をエンドレスに繰り返す。

【エキスパート向け:八段~名人の攻略法】
CPUが少し近付いてきたら足蹴りを出し、”技が完全に出る前に”入力をやめ、足を引っ込める
CPUが飛び横蹴りを空振りした瞬間に……、
すかさずこちらも飛び横蹴りを放つと……、
CPUが着地した瞬間にピッタリ技が入る
同様に、足蹴りのフェイントからCPUが飛び横蹴りを出した瞬間、後ろ回し蹴り(←+→)を合わせてもオーケー

 以上、「空手道」の攻略法を駆け足でご紹介してみたが、いかがだっただろうか?

 八段以降のCPUはびっくりするほど手強いが、たとえコテンパンに負かされても恥じる必要はまったくない。八段まで進めたということは、練習を一生懸命に繰り返し、攻略パターンをマスターした何よりの証拠であり、ここまで来れたプレーヤーの皆さんには、筆者から”免許皆伝”を差し上げたいと心から思う。

 繰り返しになるが、豪快な一本技が決まったときの爽快感は格別で、今から36年も前に登場した古い作品でありながら不思議と飽きない、不変の面白さを秘めた「空手道」。いまだ日々の外出がままならない状況が続くが、ぜひ本作を遊んでスカッと気分転換をされてみてはいかがだろうか?