【特別企画】
Stay at home! 発売35周年、今こそ「スターソルジャー」で“100万点” を達成しよう!
伝説の「キャラバンルール」で対決、キャラバン戦士よ目覚めよ!
2021年6月13日 00:00
- 【スターソルジャー(ファミコン版)】
- 開発・販売元:ハドソン(現コナミ)
- ジャンル:シューティング
- 発売日:1986年6月13日
- 価格:4,900円
- Nintendo Switch Onlineで配信中 月額306円(税込)
ワクチンの接種がどんどん進んでいるとはいえ、今なお終息の時期が見えないコロナ禍。自由に外出できず、ストレスのたまる生活を強いられている人も少なくない。そこで、当Stay at Home!企画の第7弾では、 6月13日で誕生から35周年を迎えたファミコン用ソフト「スターソルジャー」 を使用して、発売当時に一世を風靡した懐かしのルールで遊び、親子で楽しむための遊び方をご紹介しよう。
本作は、「超過激シューティング」と銘打ってハドソンが1986年に発売した縦スクロールシューティングゲーム。自機のシーザーがフルパワーアップすると、5方向にビーム(ショット)を同時に発射可能となり、四方八方から現われる敵を撃ちまくれる快感は、今なお色あせることがない。敵キャラクターの数は30種類を超え、攻撃のバリエーションもに豊富で、時にはスピーディに、またある時にはトリッキーに動く編隊飛行の数々は、思わず見とれてしまうほどに美しい。
前身にあたる「スターフォース」と同様、隠しボーナスや隠れキャラクターが随所に盛り込まれ、プレーヤーの探究心、あるいはチャレンジ精神を大いに喚起してくれるのも本作ならではの特長だ。シーザーの形態によって変わる、ステージ開始時のジングルと軽快なBGM(※いずれもフルパワーアップすると曲が変わる)もこれまた素晴らしい。
本作は、1986年の夏にハドソンが主催した、全国各地のデパートなどを会場にして開催された日本一プレーヤー決定戦「第2回TDK全国キャラバンファミコン大会」(以下、「キャラバン」)に使用されたことでも有名だ。40代以上の読者の皆さんであれば、当時「キャラバン」に参加したり、あるいは大会に協賛していたマンガ雑誌「コロコロコミック」に掲載された本大会の記事を読んだことがある人も少なからずいることだろう。(※ちなみに、第1回大会の開催は1985年で「スターフォース」が使用された)
今回、本作を取り上げたのは、単に35周年というタイミングの良さだけが理由ではない。本作が発売から35年が経過したということは、かつて「キャラバン戦士」だった少年・少女だった皆さんが、今では本作に夢中になっていた当時とほぼ同じぐらいの年齢の子供がいる、パパ・ママになった方も少なくないハズ。ならば、この機会に懐かしの「キャラバン」と同じ遊び方、通称「キャラバンルール」で本作を遊びながら、親子のコミュニケーションを深めていただいきたいと思ったからだ。
私事にてたいへん恐縮だが、筆者も35年前に小遣いを必死に貯めて、某地方のデパートに遠征して「キャラバン」に参加した経験がある。会場には20台のファミコンが用意され、まずは1度に20人ずつプレイする予選を行い、スコア順に上位20人のプレーヤーが決勝戦に進出するルールだったと記憶している。決勝戦で最高得点を獲得したプレーヤーは各会場での優勝者として表彰され、全会場の優勝者のなかで最も高いスコアを叩き出したプレーヤーが日本一の称号を得るという、当時のゲーム少年・少女たちにとっては、まさに夢のイベントだったのだ。
参加者の大半は、当時の筆者とほぼ同世代の小・中学生の少年で、会場には約500人(!)集まったと記憶している。優勝こそ逃してしまったが(絶対に勝つ自信があったのに……)、会場で「コロコロコミック」の誌面でしか見たことのなかったファミコン名人に出会い、異様なまでの熱気に包まれたなかで遊んだ思い出と、スタッフからいただいた賞品類は今も大切な宝物だ。
以下、本稿では今や伝説と言っても過言ではないであろう、「キャラバンルール」で本作をプレイしつつ、親子で楽しむ方法をレクチャーしていこう。まずはパパ・ママの皆さんが、かつて「キャラバン戦士」だった頃にタイムスリップしたつもりになって、基本操作やボーナス得点の獲得方法を復習したうえで、模範演技を子供に向けてご披露していただきたい。ルールは極めて単純明快なシューティングゲームなので、本作を知らない子供でも1回やって見せれば、遊び方はすぐに伝わることだろう。
「どうだ、パパ(ママ)ってウマイだろ!」と子供に自慢しながら親子で真剣勝負をしたり、「キャラバン」に出場した当時の思い出話や、「パパ・ママが子供だった頃に開催された『キャラバン』は、今のeスポーツの源流みたいなものでなあ……」などとウンチクを語りながら、ご家庭で存分に楽しんでいただけたら幸いだ。
基本システムガイド:難しいルールは一切ナシ。撃って撃って撃ちまくれ!
操作方法はいたって簡単で、方向ボタンまたはアナログスティックでシーザーを8方向に移動、AまたはB、Xボタンを押すとショットを発射する。これさえ覚えておけば、あとはショットをおもむろに連射して、迫りくる敵を撃ちまくるだけで十分に楽しめる。
シーザーは、特定の地点にある「Pマーク」を撃つと出現する「パワーカプセル」を取るごとにパワーアップする。カプセルを1個取るとシーザーの移動スピードと連射効率がアップし、2個取ると後方にもショットが撃てる3方向同時に発射できるタイプに変形する。3個取るとショットを5方向に連射が可能となり、さらに敵弾を防ぐ効果を持つバリアが装着される。また、バリア装着時にカプセルを取ると、画面内にいる敵(※空中物のみ)をすべて破壊し、しかもシーザーが一瞬だけ無敵状態になる効果も得られるので実にありがたい。
バリアは敵弾を5回防ぐことができるが、1回でも被弾するとシーザーが1段階パワーダウン、つまり3方向ショット型に退化してしまう。シーザーが敵に触れるか、バリアがない状態で敵弾に当たるとミスとなり、リスタート時はパワーアップがリセットされる。
敵キャラの出現する順番は毎回決まっているので、攻略パターンはほぼ固定化が可能。地上物は一切攻撃をせず、触れてもミスにならないので、トルード(※詳しくは後述)など耐久力の高い地上物はシーザーを重ねた状態で連射すると素早く破壊することができる。
マップは強制スクロール方式で、各ステージの最後に出現するボスキャラにあたる「スターブレイン」または「ビッグスターブレイン」を倒すとステージクリアとなる。ただし、スターブレイン、ビッグスターブレインともに一定時間が経過すると逃げ出し、ペナルティとしてステージの途中まで強制的に戻されてしまう。先へ進むためにはやはり、逃げずひるまずショットを撃ちまくることが必要だ。
本作は全16ステージ構成で、16面をクリアするとエンディングを経てゲームオーバーとなり、タイトル画面に戻ると背景のグラフィックスが変化して、高難易度の裏モードが遊べるようになる。本稿では触れないが、裏モードは敵のデザインが思わずゾッとするほど不気味なデザインに変わり、しかも1面から敵が容赦なく誘導弾を撃ってくるので難易度がさらにアップする。腕に自信のある人は、ぜひ16面クリアにもチャレンジしていただきたい。
また本作には独創的なアイデア、その名も「トラップゾーン」と呼ぶシステムが存在する。トラップゾーンとは、特定の位置からシーザーが地面の裏側に潜り込めるというもので、潜っている間は敵の攻撃を一切受けない、すなわち無敵状態になるメリットがある。ただし、一切ショットを発射できないデメリットも生じるので、勝負に徹する場合はトラップゾーンを避ける必要がある。
ちなみに、このトラップゾーンのシステムは本作以外に採用したタイトルはほとんどない。本作を遊んだことがないプレーヤーは、この機会に世にも珍しいアイデアをぜひ体験していただきたい。
熱狂したあの夏を思い出し、「キャラバンルール」でいざ親子対決!
それでは、ここから本題の「キャラバンルール」と、各種ボーナス得点の獲得方法などについてご説明しよう。
「キャラバンルール」とは、予選は2分間、決勝は5分間で獲得したスコアによって勝敗を競うというもの。ノーミスで進んだ場合は、予選は2面の序盤、決勝は3面の終盤までにどれだけ多くの敵を倒し、ボーナス得点を稼いだかの勝負となる。 なお、本作にはタイマー機能が付いていないので、時間の計測は手動で行なう必要がある。プレイする際は、スマホの時計アプリに付いているタイマー機能を利用するといい。
「キャラバンルール」で、より多くのスコアを稼ぐためには、数々の裏技および隠れキャラクターの出現法則を把握し、いかに高得点ボーナスを獲得できるかが最重要ポイントとなる。以下、隠れキャラとボーナスの仕組みを解説しよう。
ゼグ
地上の特定の場所にショットを3発当てると出現し、さらに5発撃つと破壊できる、「Z」マークが目印の隠れキャラ。各ステージに6個隠され(※一部例外あり)、同一ステージ内で1個破壊すると500点、2個目は1,000点で、以後4,000点、1万点、4万点とボーナスが増え、6個目を破壊すると8万点の高得点が得られる。ただし、途中でミスをした場合は得点がリセットされる。ゼグの出現地点にショットが当たるとキンキンと音が鳴るので、自力で探す場合はヒット音を頼りに探すと発見しやすくなることも覚えておくといい。
ラザロ
出現する順番があらかじめ決まっている空中物の一種で、最初は1面の中盤辺りで遭遇する。4つのパーツにわかれた状態で出現し、合体後は口から弾をどんどん吐いてくる。合体後に倒すと1,000点が加算されるが、 パーツがいったん静止してから、再び動き出して合体するまでの1秒強の間に16発のショットを撃ち込んで破壊すると、8万点のボーナスが獲得できる裏技が存在する。
8万点ボーナスの狙い方はいろいろあるが、詳しくは以下の動画を参考にしてほしい。かなりの連射スピードが求められるが、マスターすれば子供たちにも胸を張って自慢できることウケアイだ。連射がどうしても苦手という人は、シーザーのパワーアップをわざと3方向連射の状態に落とし、ラザロ1個のパーツにショットが2発ずつ当たる、すなわち半分の8発で倒せる位置にシーザーを合わせて撃つテクニックをマスターしよう。
デライラ
各ステージの終盤に出現する目玉のような形状の地上物で、32発撃ち込むと破壊できる。単独で破壊した場合は2,000点となるが、 左右2個のデライラを同時に破壊すると、こちらも8万点のボーナスが獲得できる。
以下の写真や動画を見れば明らかなように、8万点ボーナスを獲得するためには、シーザーを最強装備の5連射にしておくことが必須条件となる。2個破壊するタイミングが多少ズレてもボーナス得点はもらえるが、途中で「左右のダメージ量が、かなりズレているな」と思ったら、ダメージの少ないほうのデライラに近付いて撃ち込む量を調整しよう。
ミロン
2面などで、 スコアの千の位が奇数のときに、特定の地点にショットを16発当てると出現する隠れキャラの一種で、発見すると4万点のボーナス得点がもらえる。 ゼグと同様に、出現地点にショットが当たると音が鳴る。ちなみにミロンとは、本作と同じ1986年にハドソンから発売されたアクションアドベンチャーゲーム「迷宮組曲」の主人公である。
マットウクジラ
同じく、3面などに出現する隠れキャラの一種で、 スコアの千の位が偶数のときに、出現地点にショットを16発当てると出現し、4万点のボーナスが加算される。 本作のほか、「チャレンジャー」や「バイナリィランド」などにも登場した、当時のハドソン作品では名物となっていた隠れキャラだ。