【特別企画】

Stay at home! 難しさのなかに、あふれんばかりの面白さが詰まった稀代の1本「スーパーマリオブラザーズ2」、本作ならではの面白さを理解するための「見どころ10選」

【スーパーマリオブラザーズ2】

Nintendo Switch Onlineで配信中

 不定期でお送りしている、懐かしの名作ゲームをプレイバックする特別企画「Stay at home!」。今回は、Nintendo Switch Onlineで配信中のファミリーコンピュータ版「スーパーマリオブラザーズ2」をご紹介する。

 本作は、今年9月に誕生から35周年を迎えた、ご存知「スーパーマリオブラザーズ」の続編で、1986年にディスクシステム用ソフトとして発売された。値段は2,600円(※書き換えの場合は500円)と安かったが、本作を遊ぶためには、ファミコン本体と同じ14,800円もするディスクシステムが必要だったため、金持ちの友人宅へ遊びに行ったときしかプレイする機会がなく、十分にやり込むことができずにいた人も多いのではないだろうか(※筆者もそのひとりだ)。

 また、本作は初代「スーパーマリオ」とは比較にならないほど難易度が高く、前作では簡単に最終ステージのワールド8-4をクリアできるようになったプレーヤーであっても、あまりの難しさに途中で投げ出した人も少なくないと思われる。

【一味違う「スーパーマリオ2」】
ワールド1-1より。最初のスーパーキノコはハテナブロックにある……と見せ掛けて、実はココのブロックに隠されている
キノコを取るためには、下から別のブロックを叩いて下に落とす必要。冒頭から実に凝ったデザインになっている

 「スーパーマリオ2」は確かに難しい。だが、本作がつまらないのかと言えば、けっしてそんなことはない。筆者もNintendo Switch Onlineで配信されたのを機久々に遊んでみたところ、発売からすでに34年も経過した作品でありながら、今の目で見てもこだわり抜かれたステージデザインに驚くとともに、ついつい熱中してしまうその面白さに改めて気付かされた。

 ジャンプ、Bダッシュ、ファイアを発射するといった基本操作も、ゴール地点のポールにつかまったり、大魔王クッパを倒すとステージクリアとなるルールは前作とまったく変わらないのに、これほどまでに攻略のバリエーションが生み出せるものかと、今さらながら本当にびっくりさせられてしまった。

 そこで本稿では、GAME Watch読者の皆さんに「スーパーマリオ2」の素晴らしさをいま一度知っていただきたく、その見どころを10項目にまとめてみた。プレイする際のご参考にしていただくのはもちろん、特に注目してほしい場面では動画もご用意しているので、ちょっとした読み物としてもお楽しみいただければ幸いだ。かつては難易度や値段の鷹さに阻まれ、その面白さを十分に堪能できなかったファミコン世代の方はもちろん、本作の存在やプレイ経験がない若い世代の皆さんも、最後までぜひご一読を!

プロローグ:シリーズおなじみの裏技「無限増殖」はここでも健在!

 「スーパーマリオブラザーズ」には数々の裏技があることでも有名だが、そのなかでもノコノコやメットを連続でキックックすることによって、主人公マリオのストックを大量に増やせる、通称「無限増殖」は特に有名かつ実戦で大いに重宝する技と言えるだろう。

 「無限増殖」は「スーパーマリオ2」にも用意されており、最初にこの裏技ができるのは何と1面にあたるワールド1-1、しかも一番最初に出現するノコノコを利用してできるのも今となっては驚かされる(あまりにも難しくしてしまったがゆえの、開発スタッフの配慮なのだろうか?)。ワールド1-1以外にも「無限増殖」ができる場所はいくつかあるが、最短ルートで8-4クリアを目指すのであれば、1-1の最初の場面で増やす方法さえ覚えておけば十分だ。

 ただし、無限にマリオを増やせるからと、 調子に乗ってストックを増やし過ぎてしまった場合は、1回ミスした直後に即ゲームオーバーになってしまう、一種のペナルティが存在する のでくれぐれもご注意を!

【「スーパーマリオ2」、無限増殖でこれからに備えろ!】

【別の場所でも「無限増殖」が可能】
ワールド1-1では、写真の位置でも「無限増殖」が可能。パタパタを踏んで移動方向を左から右に変え、階段型の地形に誘導する