【特別企画】

Stay at home! 難しさのなかに、あふれんばかりの面白さが詰まった稀代の1本「スーパーマリオブラザーズ2」、本作ならではの面白さを理解するための「見どころ10選」

10.開発スタッフからの粋な贈り物、エキストラステージ

 ワールド8-4をクリアしてエンディングに到達すると、タイトル画面に★マークが表示される。★を8個以上、すなわち8-4を合計8回クリアしてから、タイトル画面でAボタンを押しながらスタートボタンを押すと、オマケステージのワールドA-1からスタートする。

 Aワールドからゲームを始めると、A-1~D-4まで全16ステージが遊べる。どのステージも非常に難易度が高いが一見の価値ありだ。ちなみに、ワールドA-1でも「無限増殖」ができる場所(※中盤に出現するパタパタを利用する)があるので、ここでマリオを増やしておけば、通常のワールドと同様にゆっくりと攻略パターンを作ることが可能。腕に自信のあるプレーヤーは、ぜひD-4クリアに挑戦していただきたい。

 さらに、ワープゾーンを利用したショートカットを一切使わず、1-1から8-4までの全ステージをクリアするとワールド9に進むことができる。こちらは9-1~9-4までの4ステージしかないが、通常の全32ステージをクリアしたプレーヤーに対するご褒美のようなステージ構成で、難易度はそれほど高くはない。

 9-1がスタートした時点でマリオのストックは必ず1人、つまり1回ミスすると即ゲームオーバーになるのがつらいところだが、ここまで来れるだけの腕があるプレーヤーならそれほど苦労はしないだろう。安全策を取りたい場合は、8-4をクリアする際にコインの数をゾロ目に合わせておき、ワールド9-1でゴール時に1UPが取れる裏技(※)ができるように仕込んでおくとかなり楽になる。

 そしてワールド9最大の見どころは、何と言っても9-4の地形に開発者から感謝のメッセージが書かれていること。「俺、このゲームを極めたかも?」などとプレーヤーが思わず喜んでしまう、何とも粋な演出だ。はたしてどんなメッセージが表示されているのか、詳しくは下記の動画をご覧いただきたい。ワールドA、9のどちらも遊べるようになるまでの道のりは長いが、到達できたときの気分は格別だ。

※1UPが取れる裏技:コインの数がゾロ目のときに、残りタイムの1の位とコインの数字が同じタイミングでポールにつかまると1UPする。

【難関ぞろいのワールドA~D】
エキスパート向けに用意されたもうひとつの世界。どのステージも実に手強い

【「スーパーマリオ2」、9-4の開発者からの粋なメッセージ】

 以上、今回は「スーパーマリオ2」の見どころをまとめてご紹介してみたが、いかがだっただろうか?

 アクションゲームにはある程度の自信があるプレーヤーであっても、ハードルが非常に高い作品であることは否定できない。しかし、たとえ全ステージをクリアできなくても、こだわり抜かれたステージデザインの数々は絶対に一度は見る価値がある傑作だと筆者は断言したい。

 幸い、Nintendo Switch Online版には「どこでもセーブ」と「巻き戻し」という超便利な機能が搭載されているので、たとえ「無限増殖」ができなくても、途中で何度ミスをしても心配ご無用。練りに練られた本作のステージ構成やトリックを、この機会にぜひご自身の目で見て楽しんでいただきたい。

 なお余談になるが、9月からNitendo Switch Onlineで新たに配信された、スーパーファミコン版「スーパーマリオコレクション」でも本作を遊ぶことが可能で、実はこちらのほうがファミコン版よりも難易度は低くなっている。なぜならば、「スーパーマリオコレクション」版ではワープを使用してワールド8-4をクリアしてもA~Dワールドに進めるからだ。よって、まずはこちらで練習してから元祖ファミコン版にチャレンジする手もアリだ。

【おまけ:「スーパーマリオコレクション」版の「スーパーマリオ2」】
ワープゾーンを使用してクリアした場合でもワールドA-1に進める。しかも、マリオのストックをそのまま持ち越せるので実に親切だ