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「レイトン教授と最後の時間旅行」は、「レイトン」シリーズ3部作の第3弾となる作品で、「ナゾトキ×タイムスリップ」をテーマに物語が展開。未来のロンドンにタイムスリップしたレイトンとルークが、行く先々で起こる“謎”に立ち向かっていく。価格は5,040円。 代表取締役社長の日野晃博氏によれば、前2作の国内累計出荷本数が175万本を計上。明日発売のシリーズ最新作の出荷分を含めると、245万本に到達するという。海外でも1作目が北米、欧州、韓国で累計83万本を出荷しているといい、その裾野が確実に広がっていることをうかがわせる。 今回、3部作すべての問題制作にたずさわった多湖輝先生が来場。開発中は3日ほど泊り込みで作業することもあったという多湖先生は「(1作目をリリースしてから)時が一瞬にして過ぎたというくらい。第3作に関しては、特に“徹夜の連続”といっていいほどしごかれた。鬼の日野社長(笑)」と、かくしゃくとした口調で楽しそうに振り返る。 「謎解きに挑戦する、楽しむだけじゃなく、謎を解いているうちに“物の見方”とか“人生に対する考え方”みたいなものが変わっていく。それを意識しながら謎解きに挑戦していただけたら、私にとって最高の喜び。家族や友だちが寄りあい、知恵をあわせて謎に挑戦する。これが私の願いです!」という多湖先生。これまでは「頭の体操」でおなじみだったが「それは過去の作品。『レイトン教授』で、再びで若い人たちの仲間に入れていただいた。正直いって、少なくとも70歳までは若返った!(笑)」と会場を沸かせる。レベル5との共同作業は多湖先生のクリエイティブ精神を改めて刺激した様子で、両者のコラボレートは非常に上手く回っているようだ。 「新作の謎は、ストーリーにうまく乗って出てくるという感じがする。今までにない新しい感動を味わっていただけるんじゃないかと思います」という多湖先生。日野氏も「過去にない満足度」と手ごたえを感じているといい、幅広い年齢層にプレイしてもらえるよう漢字にすべてルビをふるなど、さまざまな工夫が施されているという。 発表会の最後には「レイトン教授 THE First Movie」の予告映像が初公開された。劇場版アニメについては既に何度か報じられているが、今回は2010年正月に東宝系で全国公開など、より具体的な発表が行なわれた。日野氏はもちろん、一緒にキャラクタを作り上げてきたレイトン教授役の大泉洋さん、ルーク少年役の堀北真希さんも非常に感慨深げ。
「1作目のとき、英国紳士と聞いて『ジェームス・ボンド』をイメージしてやってしまったら全然あわなかった。最後には社長から『英国紳士を忘れてください』といわれた。それを忘れていいのか!?(会場爆笑)」という大泉さんに対し、堀北さんは「1作目のアフレコは泣きながらやりました。できなさすぎて……」と当時を振り返る。「ボクらは十分だったんだけど、堀北さんが納得されてなくて。堀北さんが泣いたときには、ボクら全員ファンになりました」とフォローする日野氏に対し「泣けばいいんですか?(会場大爆笑) ボクだって泣きたいとき一杯ありますよ」とすかさず突っ込む大泉さん。劇場版アニメも素晴らしい仕上がりになりそうだ。
司会の橋本志穂さんと絶妙のかけあいを見せる大泉さんは「3回目だけど、慣れたってことはないですね。なかなか慣れないもので……難しかったですね。(恋の話など、ストーリーについて)中身はまったく知らなかったんです。正直、ねぇ。大変意外で。これまでは、わりとレイトン以外のキャラクタの人生は描かれていたと思うんですけど、今回はレイトン自身が描かれている。ボク自身、おどろきました」という。 堀北さんは「3作目ともなると、ちょっと慣れてきたところがあって。余裕を感じつつ楽しみながらできたんですけど、シリーズもクライマックスということで“感情”の幅が広がり、声の仕事はとても難しいと思いました」とコメント。 橋本さんから「私、プレイしながら『これはもう木村さん以外に考えられないハマリ役!』」と絶賛された木村さんは「このような素晴らしいシリーズに参加させていただいて、とても光栄に思っています。私が収録したときは、みなさんの声が全部入っていた状態だったので、とてもやりやすかった。特に大泉さんとの掛け合いは……とても繊細なお芝居だったので。大泉さんはひとりでご苦労なさったと思いますが」とコメント。すかさず「ボクはずっと男のスタッフとやりとりしてました!(会場笑)」と突っ込む大泉さん。
小栗さんは「自分自身やったことがあるゲームだったので、それに出してもらえるなんて嬉しかったです」とコメント。「なかなか難しくて……」と、ゲームはまだ全部クリアしていないという。このほか、上川隆也さん、原口あきまささん、小倉優子さん、アメリカザリガニさんといった、ゲームに出演された方々からビデオメッセージも届けられた。
コーナーを盛り上げたのはやはり大泉さんで、バラエティで鍛え抜かれたトーク力を随所で発揮。「もしもタイムマシンが実在するとしたら?」という質問では「近い将来の自分に興味がないというか、見たくない?」という橋本さんのフリに「なんでボクだけそんなふうに!?」と憤慨。「10年後って言われましたけど、たしかにそうですね。非常に怖い。『あっ、仕事してねぇ!』とか、自分の嫁さんと子供を見てみようと思ったけど『どっちもいねぇ!』とか」と、会場を笑いの渦に巻き込む。 「もし過去に戻ることができたら?」という質問では「仕事に悩んだあの頃」を選択。「未来に行きたくはないけど、過去には色々いきたいですねぇ。大学時代、うかつに出始めたテレビに……うかつ? うかつでしょ! ただのアルバイトで出始めましたからね。ただのアルバイトが、なんか知らないけど深夜バスにのせられてだまされて(会場笑)」とコメント。もしそうなると、今のレイトン教授もいなくなってしまうのでは? と橋本さんにきかれると「う~ん、そうなんだなぁ。でも、テレビに出始めたことによって、その、あまりにも失ったものの大きさが……バラエティ番組に出ようとしている自分を止めたい」と複雑な様子。 最後にコメントを求められたレイトン教授こと大泉さんは「私にしてみるとストーリーとかも楽しみなんですけど、毎回とてつもなく豪華なゲストのみなさんがいらしていただける。それにお会いできるのも楽しくて……制作発表のときにしかあえない堀北さん(声の収録は大泉さんが一番先になることが多い)。物凄く楽しみだったんですね(会場爆笑)。収録中は誰にもお会いできない。この一日だけを楽しみにやってて」とキレイにオチをつけてくれた。
「本当にストーリーが面白いし、最後は絶対に泣けてしまう。自信作!」と言い切る大泉さん。TVでは決して見られないという大泉さん=レイトン教授の恋愛シーンもファン必見。気になる人は、ぜひ本作をプレイして、その一部始終を体験していただきたい。
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□レベルファイブのホームページ (2008年11月26日) [Reported by 豊臣和孝]
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