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レベルファイブ、「LEVEL5 VISION 2008」開催
完全新作や新規プロジェクトを多数発表

9月26日 開催

会場:東京国際フォーラム

日野晃博氏
 株式会社レベルファイブは、今後発売予定の新作や新規プロジェクトの発表会「LEVEL5 VISION 2008」を東京国際フォーラムにて開催した。

 今年10月で10周年を迎えるレベルファイブ。代表取締役社長の日野晃博氏は、冒頭の挨拶で「今日はみなさんに“7つの発表”をさせていただこうと思っています。10年間ゲームを作ってきて、この記念すべきときに私たちの7つの挑戦をみなさんに発表できること……最高にワクワクしています。各メディアの皆様、今日の発表ひとつひとつが、単独で発表会をしてもいいような内容になっています。ぜひご期待ください」とコメント。次なるステップに進むべく、この日のために粛々と準備を進めてきたといい、その表情と口調は自信に満ちあふれていた。

 会場では既報タイトルから発表が行なわれたが、ここでは読者の皆様にとって注目度が高いであろう完全新作タイトルから順次ご紹介していく。完全新作のうち3タイトルは“レベルファイブ10周年記念 大作RPG3部作”と銘打たれており、同社の並々ならぬ力の入れようがうかがえる。

 10月9日~12日まで開催される東京ゲームショウの同社ブースは、330インチ巨大スクリーンシアターで新作をアピールするなど、昨年を上回る出展規模になるという。新作の映像を収めた「レベルファイブ プレミアム秘密ディスク」が無料配布されるといい、同社のファンはこちらも要チェックといえそうだ。


■ DS「ニノ国」

 本とゲームソフトを融合させたファンタジーRPG。壇上で日野氏が掲げたのは、一冊の分厚い本。日野氏によれば「これは魔法の本」といい、なかにはさまざまな図形や情報などが記されている。パッケージには、ゲーム中で主人公が入手する魔法使いの指南書「マジックマスター」が同梱され、各ページに記された図形をタッチペンで実際に描いて魔法を使うといった具合だ。

 最愛の母の死を乗り越えるため、現実世界と微妙な共通点を持つ異世界「ニノ国」を旅しながら成長していくファンタジー作品で、物語のテーマは“人と人の心のつながり”。全アニメーションパートの作画をスタジオジブリが、音楽を作曲家の久石譲氏がそれぞれ担当。会場で上映されたムービーは重厚な音楽とスケール感に満ちた映像に彩られ、多くの来場者がその迫力に惹きこまれていた。

 発売は2009年予定で、DS以外のプラットフォームでもリリースされるという。個人的に気になったのは、魔法使いの指南書「マジックマスター」の使い方。雰囲気タップリで遊べるのはいいが、携帯ゲーム機ゆえに出先でプレイしたいときに「マジックマスター」を常に持ち歩くのは若干つらい気がしないでもない。恐らくはなくてもプレイ可能なのだろうが、このあたりは実際の仕様を確認したいところだ。


タッチペンで描く魔法の図形や情報などが記載されている ボリューム感のある豪華なパッケージ。かなり人目をひく



■ PSP「ダンボール戦機」

 「みなさん、子供の頃にハマったオモチャはありますでしょうか? ボクは子供の頃『ガンプラ(機動戦士ガンダムのプラモデル)』や『チョロQ』を集めていました」と、意味ありげに語りだした日野氏。本作は、2050年に子供たちの間で空前の大流行を巻き起こすという設定の小型戦闘ロボット「LBX(Little Battler eXperience)」をモチーフにしたプラモクラフトRPGだ。

 大流行したものの、あまりにも危険すぎて発売中止になったLBX。だが、内外の衝撃を80パーセント吸収する強化ダンボールの登場により、そのなかで作られたミニチュアの戦場でLBXを戦わせる遊びが提案され、LBXは再び脚光を浴びる。こどもたちは、ダンボール箱のなかという小さなフィールドで戦うLBXを「ダンボール戦機」と呼んだ。

 主人公の少年「山野バン」は、メカやプラモが大好きな元気一杯の13歳。なじみのプラモデルショップで新型LBX「アキレス」を手に入れる。LBXはパーツを購入してカスタマイズが可能。その様子はプラモというよりは「ミニ四駆」に近く、手足や胴体などの主要パーツはもちろん、モーターやバッテリーなどさまざまなパーツが用意されているようだ。

 アニメーション制作は「イナズマイレブン」を手がけたOLM。日野氏は「子供ではなく、世の大人たちに」とメッセージを発信。今時の子供たちもこういったオモチャは大好きだろうが、ガンプラやミニ四駆が流行った「あの当時」を知る大人たちが郷愁タップリに作っているフシがうかがえるだけに、そういった世代にはたまらない作品になりそう。2009年発売予定。


ダミーとはいえLBXのパッケージまで制作する懲りよう。でもゲームが大ヒットしたらプラモの発売も十二分にありえる



■ PSP「うしろ」

 “人の死”をテーマにした心霊ホラーRPG。主人公の「宇城霊一郎(うしろ れいいちろう)」は死神族の死者。命を奪うかわりに、その人の願いをひとつだけかなえていく。だが、その願いをかなえていくうち、霊一郎こと「うしろ」は人助けをしてしまうことになる。

 うしろの行動は、ふたつの移動モードから成る。死神状態のうしろを操作して人に話しかけると、その人が心で思っていることや独り言をきくことが可能。ターゲットに憑依すれば、その人の視点から出ないと見えない真実を知ることができる。うしろの敵は「フォーム」と呼ばれる人の邪悪な心が具現化した魔物たち。会場で上映されたムービーでは、うしろを発見した青年型のフォームが突如襲い掛かってきて、コマンド入力式の戦闘に発展するシーンが確認できた。

 スクリーンショットからもわかるとおり、ホラー系ではあるが「恐怖」を前面に押し立てるのではなく“善ではないが、心温まるホラー・アンド・ハートウォーミングストーリー”になるという。日野氏によれば「命の尊さを問う問題作」といい、どのようなストーリーが展開されるのか今からとても楽しみだ。2009年発売予定。



(C)LEVEL-5 Inc.


■ 新構想ゲームポータルサイト「ROID(ロイド)」

 「昨今のゲーム業界にさらなる驚きをもたらすための、我々の新しい挑戦をお披露目します。それは、新しいゲーム機の登場です。新型プラットフォーム『ROID』」とコメントする日野氏。ステージに登場したのは、ソニーのVAIO「TP-1」シリーズを彷彿とさせるデザインの新型ゲーム機。

 もちろんこれは日野氏らしいジョークで、これは未来のゲームマシンをコンセプトに運営されるゲームポータルサイト「ROID」内に登場する仮想ゲーム機。本体はポータルサイトのナビゲーションロボットに変形。サイトのマスコットキャラクタでもあり、文字どおりサービスのシンボル(象徴)的な存在といえる。

 ゲームポータルサイトは今や珍しくもなんともないが「ROID」はPCと携帯電話の両方に対応する点で差別化をはかっている。コンテンツはサイト内のゲームストアから仮想タイトルを購入。会場では、タイトルを仮想ゲーム機にドラッグ&ドロップで起動させるイメージムービーが上映された。本サービスには、株式会社NTTドコモと株式会社エンターブレインが正式協力。エンターブレインはサイト内で専門情報誌を発行するという。

 9月26日に準備サイトが、10月28日にコンセプトサイトがそれぞれオープン。準備およびコンセプトサイトはFOMA 901iシリーズ、701iシリーズ以降に対応。2009年4月をめどに正式サービスが開始された後は、FOMA 903iシリーズ、703iシリーズ以降対応となる(それぞれ一部非対応の機種あり)。配信タイトルの第一弾は、プラモクラフトRPG「ダンボール戦機」で、以後は「レイトン教授」シリーズの「ROID」限定オリジナルストーリーなどが配信される予定。

 日野氏は「弊社がこのポータルサイトで何をしようとしているのか。最近のゲーム業界は、ひとつひとつの作品規模が非常に大きくなって、新しいアイデアに挑戦しづらくなっている。この『ROID』が革命的なアイデアを発信する場になれればと考えています。もちろんゲーム制作のプロのみなさんこそ、こういう場で自由な発想のもと(コンテンツを)発信して欲しいと思います」と説明する。

 現時点ではコンテンツや価格など不透明な部分が多すぎて判断が付かない面もあるが、「ROID」に革命的なアイデアが集る“必然性”を明確に打ち出すことができれば、後発の不利をくつがえせる可能性は十分ありそうだ。

モックアップが壇上に登場しすわハード参入かと思いきや、これは日野氏らしいウィットに富んだジョーク。会場ではロボットが変形するムービーが上映され、これがなかなかカッコイイ仕上がり。ぜひTGSでも上映していただきたい

株式会社NTTドコモ コンシューマサービス部コンテンツ担当部長の原田由佳さん 株式会社エンターブレイン 代表取締役社長の浜村弘一氏


(C)LEVEL-5 Inc.


■ DS「イナズマイレブン2」、「イナズマイレブン ブレイク」、新レーベル発足

 発売間もない超次元サッカーRPG「イナズマイレブン」の続編が早くもリリース決定。正式タイトルは「イナズマイレブン2 ~脅威の侵略者~」で、宇宙から飛来した謎の物体が雷門中に落下。廃墟と化した学校を目の当たりにして呆然とする雷門中イレブン。その前に立ちはだかるのは、星の生徒「エイリア学園」。雷門中イレブンは、新たなる脅威に対抗すべく日本中を冒険しながら最強チームを作り上げていく。2009年発売予定。

 8月22日に発売されたDS「イナズマイレブン」を据え置き機向けにアレンジした「イナズマイレブン ブレイク!」の開発も明らかにされた。対応機種など詳細は不明だが、新システム、タッチペンを使わない操作系、ストーリー、グラフィックなど、随所にパワーアップが施されるという。発売日は未定。

 本シリーズは5月15日から月刊コロコロコミックで漫画が連載されており、10月5日からテレビ東京系列でTVアニメが放映される。これにともない、レベルファイブと株式会社アップフロントワークスが共同で新レーベル「FRAME(フレーム)」を設立。第一弾アーティストは、3人組のアイドルユニット「twe'lv(トゥエルブ)」。TVアニメED曲「青春おでん」とDS「イナズマイレブン」ED曲「純情青春ラブ」をカップリングしたデビューシングルを10月29日にリリースする。価格は1,050円。

 この他にも「イナズマイレブン」サウンドトラックCDが10月29日、TVアニメ「イナズマイレブン」オープニング曲「立ち上がリーヨ(T-Pistonz)」が11月26日、「レイトン教授と不思議な町」サウンドトラックCDが12月にそれぞれリリースされる。会場には、アップフロントワークス代表取締役社長の蔭山茂樹氏とトゥエルブが応援に駆けつけ、エンディングテーマ曲をその場で披露。

【イナズマイレブン2 ~脅威の侵略者~】

【イナズマイレブン ブレイク!】

【新レーベル「FRAME(フレーム)」を共同設立】
アップフロントワークス代表取締役社長の蔭山茂樹氏 所属第一弾となるアイドルユニット「twe'lv(トゥエルブ)」



■ ATAMANIA(アタマニア)シリーズ、DS「多湖輝の頭の体操」、「スローンとマクヘールの謎の物語」

 知的好奇心を刺激するDS向けのパズルシリーズ。第1弾が「多湖輝の頭の体操」で、第2弾が「スローンとマクヘールの謎の物語」となっている。

 「多湖輝の頭の体操」は、通巻1,200万部を数える同名のベストセラーをゲーム化したもの。全23集から選りすぐりの1,500問を用意。パッケージイラストは、オリジナル書籍でもおなじみの松下進氏が担当。2009年春発売予定で、価格は各2,980円。全4集構成となっており、第1集の正式タイトルは「多湖輝の頭の体操 第1集 謎解き世界一周旅行」。

 「スローンとマクヘールの謎の物語」は、水平思考推理ゲームと呼ばれる新発想ストーリーパズル。欧米でベストセラーを記録した「ポール・スローンのウミガメのスープ」シリーズ10冊から問題を厳選。プレーヤーは問題に対して自由に質問ができ、「はい」、「いいえ」、「関係ありません」といった3つの限定された返事から状況を完全に説明できる答えを導き出す。2009年発売予定。

【多湖輝の頭の体操】

【スローンとマクヘールの謎の物語】


【多湖輝の頭の体操】
(C)LEVEL-5 Inc.
【スローンとマクヘールの謎の物語】
(C)LEVEL-5 Inc.
(C)Paul Sloane & Des Machale


■ 「レイトン教授」シリーズ ~DS新作、モバイル開設、劇場版アニメも制作決定!~

 シリーズ累計出荷が175万本を超えた大ヒットシリーズの第3弾「レイトン教授と最後の時間旅行」が、もう間もなくリリースされる。未来のロンドンにタイムスリップしたレイトンとルークが、行く先々で起こる“謎”に立ち向かっていく。ナゾの監修は「頭の体操」シリーズでおなじみの多湖輝先生。本作のために作られた完全オリジナル問題が収録される。

 会場では、未来のルークから差し出された手紙から、レイトンとルークが未来のロンドンにタイムスリップするムービーが上映されたほか、大泉洋さん、掘北真希さん、小栗旬さん、木村佳乃さん、上川隆也さん、アメリカザリガニさん、小倉優子さん、橋本志穂さん、原口あきまささんといったゲームに出演された方々からビデオメッセージが届けられた。11月27日発売予定で、価格は5,040円。

 10月6日には、オリジナルのモバイルコンテンツが楽しめるiモード公式サイト「レイトン教授モバイル」がオープンする。P906iにプリインストールされているモバイル版「レイトン教授と不思議な町」が他端末でもプレイ可能になる。このほかにも、思う存分ナゾトキが楽しめる「ルーク少年のナゾブック」、シナリオアプリ「チェルミー警部の事件簿」など、オリジナルアプリが続々配信される予定。「待ち受け画像」、「きせかえツール」なども充実させていくとしている。対応端末はFOMA 903iシリーズ、703iシリーズ以降(一部非対応の機種あり)。料金は月額315円。

【アクセス方法】
・iMENU → メニューリスト → ゲーム→レイトン教授モバイル

 携帯コンテンツ向けのシリーズ作品は、ケータイ総合ポータルサイト「モバゲータウン」でも配信が予定されている。タイトルは「レイトン教授と死鏡の館」。小説家マードック氏の自伝「もうひとりの自分」完成記念パーティーに招待されたレイトン教授とルーク少年。「異人館」と呼ばれる奇妙な館には“死者と話すことができる”という不思議な鏡が置かれていた。鏡を自慢げに披露するマードック氏。はたして死者はよみがえるのか? ナゾの怪事件がふたりを待ち受ける。シナリオはモバイル専用で、グラフィック、音楽ともに本作のために新規で制作されているという。10月28日配信予定。

 ゲーム以外では「レイトン教授」劇場版アニメの制作が決定したことも明らかにされた。以前発表されたのは実写映画とは、もちろん別物。詳細は不明だが、ファンにとってはゲーム本編と同等以上に気になるところだ。

【レイトン教授と最後の時間旅行】

【レイトン教授モバイル】


【レイトン教授と死鏡の館】



【レベルファイブ10周年記念パーティ】
発表会の後には別会場でレベルファイブの10周年を祝う記念パーティが華々しく行なわれた。日野氏は「10年が長いようで短かったようだ」と切り出し、「開発費以上の事をやろうとして会社がマイナスになりそうになり貯金を口座に移したりした」といった会社設立初期の秘話を明かした。また乾杯の挨拶には共に福岡で活躍し、日野氏とも仲が良いという松山洋氏が挨拶。さらには「イナズマイレブン」のテーマ曲を手がけるT-Pistonzのライブが行なわれるなど大いに盛り上がった。会場の料理には同社ゲームに登場するキャラクタをイメージしたものが出されるなど来場者も楽しめたようだった。最後に行なわれた抽選会では「10周年を迎えた同級生」という須田氏や、アメリカザリガニの柳原哲也氏に当たるなどこちらも大いに盛り上がった。会場には多くのクリエイターが集い、レベルファイブの勢いを感じさせる内容となった



(C)LEVEL-5 Inc.

□レベルファイブのホームページ
http://www.level5.co.jp/
□「LEVEL5 VISION 2008」のページ
http://www.level5.co.jp/level5vision/2008/index.html
□関連情報
【9月4日】モバイルゲームレビュー「レイトン教授と不思議な町」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080904/layton.htm
【2008年9月4日】レベルファイブ、「イナズマイレブン クロスメディア プロジェクト発表会」開催
家庭用ゲーム機向け「イナズマイレブン ブレイク!」の開発が明らかに!
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080514/ie.htm
【2008年5月13日】レベルファイブ、DS「レイトン教授と最後の時間旅行」
「ナゾの青年」役として俳優の小栗旬さんを起用
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080513/lay.htm

(2008年9月26日)

[Reported by 豊臣和孝]



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