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【東京ゲームショウ2008レポート】

カプコン、「SFIV」の公式全国大会TGS予選の決勝大会実施
ザンギエフ使いのスイミー選手が全国大会の出場権を獲得

10月9日~12日 開催予定

会場:幕張メッセ1~8ホール

入場料:1,000円(一般/前売り)、1,200円(一般/当日)
    小学生以下は無料


スペシャルゲストとして登壇した小野氏(左)、浦澤さん(中)、かげっち氏(右)
 「闘志再撃“拳を燃やせ!”ストリートファイターIV全国予選大会 in TGS2008」は、「ストリートファイターIV(SFIV)」の全国大会「闘志再撃“拳を燃やせ!”ストリートファイターIV全国大会」のTGS予選。事前に予選参加希望者が募集され、カプコンブース内の「SFIV」コーナーで32名による予選大会が行なわれた。

 そして、予選を勝ち抜いたデューク選手、スイミー選手、生めそ選手、すばらしき野村哲也選手の4名による決勝トーナメントをメインステージで実施。本来はアーケード版を用いての大会となるが、今回は会場がカプコンブースのメインステージということで、出展されていたPS3版を使用しての大会となった。

 ステージには解説者として、「SFIV」プロデューサーの小野義徳氏とプチカプ!のカナこと浦澤加奈さんの2人が、さらに実況担当として「ストリートファイターIII 3rd STRIKE」の実況で知られるかげっち氏が登壇した。

※本稿で、技名に付属する()内で使用されている数字はレバーを入れる方向を示します。
  1=左下、2=下、3=右下、4=左、6=右、7=左上、8=上、9=右上


■ ザンギエフ対決となった準決勝第1試合

準決勝第1試合はザンギエフ同士の対決
 まず1組目で登場したのは、デューク選手とスイミー選手。双方共にザンギエフ使いという、非常に暑苦しい組み合わせだ。

 使用キャラクタがお互いザンギエフということで試合は、スクリューパイルドライバー(レバー1回転+P)の間合いをはかりあう緊張感のある展開になったが、1R(ラウンド)目にスイミー選手が相手の飛び込みにあわせ、垂直ジャンプからのヘッドバット(垂直ジャンプ中8+強P)を2回当て、気絶したところにウルトラコンボのアルティメットアトミックバスター(レバー2回転+PPP)を決めて1R目を先取した。

 2R目もスイミー選手の勢いは止まらず、垂直ジャンプから、ジャンプ強P~しゃがみ弱K~EXバニシングフラット(623+PP)の連続技を決めるなど、垂直ジャンプをうまく使った攻撃を披露。その勢いのまま2R目もスイミー選手が取り、決勝進出を決めた。

■ 新キャラクタ同士の対決 準決勝第2試合

C.ヴァイパーでここまで勝ち上がってきたすばらしき野村哲也選手
 準決勝2組目は、ルーファス使いの生めそ選手とC.ヴァイパー使いのすばらしき野村哲也選手の対戦。キャラクタ選択画面ではそれぞれ「ルーファス使い」、「ヴァイパー使い」と紹介されているにも関わらず、お互いカーソルを「さくら」に合わせたまま動かないなど、余裕のある部分も見せ付けた(ちなみに実況のかげっち氏に、「時間がないので決勝戦でやってください」と突っ込まれていた)。

 結果から発表すると、2-0で生めそ選手が勝利。相手が起き上がりるギリギリのタイミングでジャンプ強Pを重ねる、通称「詐欺飛び込み」などと呼ばれる高度なテクニックを使っていたと思われる。

 「詐欺飛び込み」がうまくいくと、相手が起き上がりに何もしていなければジャンプ攻撃をガードさせてそのまま攻め込むことができ、無敵技で迎撃しようとしてもガードが間に合う。つまり無敵技を出せなくなるので、相手にとってはかなり嫌な攻めとなる。しかし、すばらしき野村哲也選手も、重ねるのが早すぎて「詐欺飛び込み」を失敗した際にはすかさず投げを決めるなど、水面下で高度な読み合いが展開されていることが伺えた。

■ 緊迫した戦いが展開 決勝戦

決勝戦の前に、「SFIV」のコラボメニューが「紅虎餃子房」と「万豚記」にて食べられる旨の告知があった。興味がある人は足を運んでみては?
 決勝戦は、準決勝を勝ち抜いた生めそ選手とスイミー選手の対戦。この勝負を制したほうが、2009年1月18日に東京「品川インターシティーホール」で開催される全国大会へと駒を進めることができる。

 ルーファスは飛び込みからの攻めを得意とするキャラだが、相手が接近戦の得意なザンギエフとなると、なかなか攻め込みづらい。実際に生めそ選手は、しゃがみ強Pや立ち中Kなどを主軸に、中~遠距離戦を挑む戦略を実践した。しかし1R目は、きっちりガードするスイミー選手がルーファスの体力を徐々に奪って優勢に戦いを進める。

ジャンプ強Kから落ち着いてスペースオペラシンフォニーを決める生めそ選手。会場が沸いた瞬間だ
 だがここで、生めそ選手のジャンプ強Kがうまくスイミー選手の飛び込みにヒットし、そこから連続技となるウルトラコンボのスペースオペラシンフォニー(236236+PPP)を決め、残り体力は五分の状況に。さらに、EX救世主キック(236+KK)からの連続技をヒットさせ、最後はしゃがみ強Pで止めを刺して逆転した。

 2R目も同じような展開となり、徐々に生めそ選手が体力を奪われて不利な状況に追い込まれる。しかし、ここで生めそ選手が思い切って攻めに転じる。リベンジゲージが溜まっていたので、グローリーキック(3+中K)をガードさせて投げを匂わせ、相手がジャンプで逃げるところに一発逆転のジャンプ強Kを狙うという攻めを展開。だがその狙いをスイミー選手に読まれ、しゃがみガードのまま動かないザンギエフを尻目に、ジャンプ強Kは空しく空振りに終わる。

 それならばとグローリーキックから投げを狙うが、逆に今度はスイミー選手にジャンプでかわされてしまう。こうなるともう完全にスイミー選手のペース。再度同じ読み合いを仕掛けて投げを狙うも、同様の流れでスイミー選手がかわし、さらに体力差が広がった。

 この時点で残り時間はもうわずか。生めそ氏はこのラウンドを取るのをあきらめたのか、蛇突ネイチャー(623+P)を連発してスーパーコンボゲージを溜める作戦に出た。すかさずスイミー氏もダブルラリアット(PPP)を連発し、負けじとゲージを溜める。ゲージの溜め合いはタイムアップまで続き、2R目はスイミー選手の勝利。決着は最終ラウンドに持ち越された。

 最終ラウンドも序盤はスイミー選手のペース。ザンギエフの飛び込みに、生めそ氏がEX蛇突ネイチャー(623+PP)を合わせるもわずかに遅く、クリーンヒットせずに致命傷は与えられなかった。その後もザンギエフのダブルラリアットをしゃがんでかわし、空振りの硬直にしゃがみ強Pを当てようとしたところ、今度はわずかに早くダブルラリアットの終わり際に逆に潰されるなど、噛み合わない展開に。

最後はスクリューパイルドライバーでフィニッシュ。崩れ落ちる生めそ選手
 最終的には、残り体力が少なくなり守勢にまわる生めそ選手に、スイミー選手が小技をガードさせてからのスクリューパイルドライバーを華麗に決めてKO。全国大会への切符を手に入れた。

 優勝したスイミー選手は、派手さはなかったものの、ガードがうまく、手堅く立ち回るのが得意といった印象。惜しくも敗れてしまった生めそ選手も、随所で巧さを発揮。総合的に見てもレベルの高い試合が展開されていたように思う。

■優勝賞品はオリジナル称号と決勝大会参加権

プロデューサーの小野氏から賞品が手渡された
 試合後、スイミー選手は「勝てると思わなかった」とコメント。それに対して生めそ選手は「強かったです」と応えた。

 優勝したスイミー選手には、オリジナル称号「2008要注意人物」と決勝大会参加権が贈られた。さらにTGS特別賞として、発売日にPS3版「SFIV」のソフトが贈られる。準優勝の生めそ選手には、「ストリートファイター」グッズ詰め合わせが贈られた。

 決勝戦終了後、試合を盛り上げてくれた実況解説陣から次のようなコメントが寄せられた。

 小野氏「準決勝戦、決勝戦にふさわしい、手に汗握る戦いだった。決勝戦はルーファスに頑張って欲しいと思ったが、(決着がついて)やっぱりここはザンギが来るかぁと思った」。

 浦澤さん「ザンギエフの忍耐強さが試される試合だった」。

 かげっち氏「明日の大会がまた楽しみ」。

 「東京ゲームショウ2008」の最終日となる明日(10月12日)も、2人目の全国大会出場者を決める大会が実施される。今度はXbox 360版の「SF IV」を使用して大会が行なわれる予定。

 また同大会の予選は、11月3日に行われるカプコンのイベント「カプコン大格闘祭~俺より強い奴に会いに行く 2008~」でも実施される。

 こちらの募集は10月14日より開始される予定。腕に自信はあるが、今回の大会の応募に間に合わなかったプレーヤーは、こちらに参加してみてはいかがだろうか。

□カプコンのホームページ
http://www.capcom.co.jp/
□CESAのホームページ
http://www.cesa.or.jp/
□「東京ゲームショウ2008」特設サイト
http://www.capcom.co.jp/tgs2008/
□関連情報
【10月11日】カプコンブースレポート
「モンスターハンター3」など全タイトルを試遊可能
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20081011/cap2.htm
【10月10日】カプコンブースイベントレポート
今度の「モンハン」はオフラインでも2人で遊べる!!
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20081010/capcom.htm

(2008年10月11日)

[Reported by 米澤大祐]



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