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会場:幕張メッセ1~8ホール
入場料:1,000円(一般/前売り)、1,200円(一般/当日)
特に「モンスターハンター3」の試遊台に並ぶ人の数はすさまじく、開場直後にブースに向かったにも関わらず、速報でもお伝えした通りすでに4時間待ちの列が形成されるほど。もっとも来場者の少ないビジネスデーの初日でこの状態ということで、一般日にはさらに多くの人が集まってくると思われる。場合によっては、整理券の配布や入場制限などが実施される可能性もあるので、プレイしたいと考えている人はできる限り早く足を運んだほうがいいだろう。 毎年多くの人で賑わうステージイベントも、ビジネスデーの初日となった10月9日から数多く行なわれ、各タイトルの最新情報や開発秘話などが、登壇した開発者たちから発表された。
本日ステージイベントが実施されたのは、Wii用「モンスターハンター3(トライ)」
Xbox 360用「バイオハザード5」、DS用「逆転検事」、PS3/Xbox 360用「ストリートファイターIV」、PSP用「戦国BASARA バトルヒーローズ」、Wii用「タツノコ VS. CAPCOM CROSS GENERATION OF HEROES」の5タイトル。中でももっとも注目度の高かったのは、やはり「モンスターハンター3」で、集まった人たちはステージ上のモニターを食い入るように見つめていた。
■ 「モンスターハンター3」ステージイベント
概要説明では、ゲームの基本操作や狩猟生活の拠点となる場所が2カ所あること、モンスターにもスタミナが設定されていることやモンスターリスト・調合リストなどをまとめた「ハンターノート」の概要が紹介された。 さらに本作より、オフラインプレイ時にも2人同時プレイを楽しめることが明らかにされた。1つのハード、1つのゲームソフトで2人同時プレイを楽しめるのは、「モンスターハンター」シリーズでは初となる。協力プレイは画面を2分割して行なう。 本作におけるハンターの操作は、利き手にWiiリモコンを、もう一方の手にヌンチャクを持つヌンチャクスタイルで行なう。Wiiリモコンを振るのは、武器出しと武器出し攻撃を行なうときだけで、あとは各種ボタンおよびスティックを操作してアクションを起こす。 ヌンチャクでは、スティックで移動、Cボタンでカメラリセット、移動中にZボタンでダッシュ、Wiiリモコンでは、十字キーでカメラ操作、Aボタンでアクション(攻撃や採取など)、Bボタンで緊急回避や立ち(しゃがみ)、+ボタンで武器出し/武器戻し、-ボタンで蹴り、1ボタンで(選択中の)アイテム使用、2ボタンでメニュー画面呼び出しとなっている。 水中では操作に対するアクションが少し変わり、スティックを上に倒すと前に進み、移動する方向は十字キーで変更する。さらにBボタンで上下に移動、-ボタンでタックルが出る。
ハンターノートには、「メモ帳」、「モンスターリスト」、「調合リスト」、「ハンターの心得」の4項目が用意されている。今回はこのうち、「モンスターリスト」の概要が明らかにされた。 「モンスターリスト」では、従来の作品同様、モンスターの生態や狩猟数などのデータを確認できる。ただし、これまでのようにショップで「○○の書」というアイテムを購入して埋めていくのではなく、狩り場で発見したモンスターをWiiリモコンのポインターでポイントしAボタンを押すことで埋めていく。 モンスターに設定されるスタミナは、ハンターのスタミナゲージとは異なり、行動するたびに徐々に減少していくという。スタミナが減少すると動きが鈍るなどという具合に行動パターンが変化し、スタミナを回復するためにほかのエリアにいる自分よりも弱いモンスターを捕食しに行く。 また先日の記事で紹介したモンスター「クルペッコ」が、鳴き声で大型モンスターを呼び出すだけでなく、周囲のモンスターの能力を上昇させることが判明した。 このほかプロモーションムービーも上映され、水中で採掘や狩猟を行なう様子や狩猟生活の拠点となる街の外観などが公開された。映像では、石柱のようなギミックを大型モンスターがなぎ倒し、それがハンターに命中する様子も見られた。
■ 「バイオハザード5」ステージイベント オフラインでのCo-Op(協力プレイ)を初公開
イベントの冒頭で竹内氏から、本作の舞台がアフリカであることや、時代設定がアンブレラ崩壊後であることなどのゲームの概要が説明された。内容的には、これまでに弊誌でもお伝えしてきたことと同等なのでここでは割愛させていただく。 モーションキャプチャーでは、キャラクタのアクション部分だけでなく、台詞を喋るときの顔の表情まで収録されたという。ハリウッドでは、俳優の着用する衣装もゲームのキャラクタが身につけているものをわざわざ作り、何度もリハーサルを繰り返した上でモーションキャプチャーが行なわれるという。 銃器の音の収録は、アメリカとメキシコの国境付近で行なわれた。上映された収録風景では、実弾の装填された銃をインストラクターが実際に撃つ様子が映し出され、銃を撃ったときの反動ならびに銃声の予想以上の大きさに圧倒された。
ゲームの新情報としては、相棒と協力プレイする「Co-Op」をオフラインでもできることが公開された。オフラインの「Co-Op」は、ステージ上で実際にデモプレイも行なわれ、アイテムを受け渡すことができたり、罠などによって2人が分断される場面が展開された。
■ DS「逆転検事」ステージイベント 新キャラ「一条美雲」と「狩魔冥」を公開
ゲームの紹介は、プロデューサーの江城氏、ディレクターの山崎氏、キャラクタデザイナーの岩元氏の3人で担当。江城氏と山崎氏からゲームの概要が一通り紹介されたあとに、今回初公開となる情報として新キャラクタ「一条美雲」と「狩魔冥」の存在が明かされた。
一条美雲の詳しいプロフィールは公開されなかったが、山崎氏によると「可愛らしくて元気のいい和風のドロボウ」という。狩魔冥は「逆転裁判2」にライバル検事として登場したキャラクタ。開発当初から、「逆転検事」には「逆転」シリーズの中からユーザー人気の高いキャラを登場させたいという思いがあったという。
■ PS3/Xbox 360「ストリートファイターIV」ステージイベント 実写映画化や長編アニメーションの製作が明らかに 「ストリートファイターIV」のステージイベントには、ゲストとして同シリーズプロデューサーの小野義徳氏が登壇。10年間お待たせいたしました、というコメントから始まった今回の発表会では、まずはじめに本作の紹介として、「ストリートファイターII」のデフォルトキャラ8キャラと、四天王キャラ4キャラがすべて登場することに加えて、新キャラクタ4キャラの紹介や、新ボスキャラクタであるセスの紹介などが行なわれた。 その後、この場で初公開の新情報が公開された。新情報は大きく分けて3点。
新情報のひとつ目は、本シリーズの実写映画化が進行していること。タイトルは「ザ レジェンド オブ チュンリー」。主演は クリスティン クリック、アクションスタッフにはマトリックスのスタッフが起用されていることなどが明らかにされた。アクションスタッフにマトリックスのスタッフが起用されていることでもわかる通り、かなりアクションシーン満載の作品になるであろうことが強調されていた。2009年公開予定。 二つ目の新情報は、STUDIO 4℃とのタイアップ作品として、長編アニメーションを作成中であること。既に公式サイトで2本公開されているプロモーションアニメ映像が4℃とのタイアップ作品であるが、これを公開したところ非常に人気が高く、このようなキャラクタのバックボーンがもっと欲しいという要望が多く来たことに応える形で作ることになったという。会場ではこの長編アニメーションのプロモーションムービーが上映されたが、なかなか見応えがあり、興味深い内容になっていた。 映画そのものの内容は、「ストII」と「ストIV」はもとより、「ストZERO」シリーズなども含めて、それらの間を埋めるような内容を目指しているとのこと。実写映画化共々公開が待ち遠しい作品だ。
既にアーケード版でも使用されているキャラ選択時のBGMが、実はEXILEとのタイアップであるらしく、その事実に加えて、現在本作のテーマソングを作成中である旨が発表された。
会場ではEXILE HIRO氏のコメントムービーが上映され、「個人的にも『ストリートファイターII』をすごくやっていて思い出がたくさんある。今回の曲は戦いが似合うような勇ましい曲になっている」とコメントした。
ゲームの新情報としては、本作のメインモードの1つとなる「ストーリーモード」の特徴が実際に小林氏がプレイしつつ公開された。ストーリーモードでは、武将同士の戦いだけでなく、足軽などのいわゆる雑魚キャラとも戦う場面を用意。クリア条件は、章ごとに異なる。
このほか、タイアップアーティストも発表。PS2/Wii「戦国BASARA2 英雄外伝 (HEROES)」の主題歌を担当した「abingdon boys school」が引き続き起用された。さらに「戦国BASARA」シリーズのTVアニメ化が決定したことが発表された。TVアニメ化に関しては「戦国BASARA」の1作目の頃から熱望していたようで、小林氏も「すごく嬉しい」と本音を漏らしていた。アニメーションの制作は、プロダクションI.Gが担当。
■ Wii「タツノコ VS. CAPCOM CROSS GENERATION OF HEROES」ステージイベント ガッチャマンの「白鳥のジュン」とロックマンシリーズの「ロール」も登場
12月発売予定の「タツノコ VS. CAPCOM CROSS GENERATION OF HEROES」のステージイベントでは、プロデューサーの新妻良太氏がゲストとして登場。既にアーケード版の内容として公開されている基本的なものに加えて、今回初公開の情報がいくつか公開された。 ひとつ目は、Wii版のオープニングムービー。カプコンのキャラとタツノコプロのキャラたちが交互に現れるムービーで、なかなか見応えのある内容だった。さらにこのムービーには今まで登場していなかったキャラクタも含まれており、同時にこの場で新キャラクタとして発表された。
新キャラクタはガッチャマンから「白鳥のジュン」、ロックマンシリーズから「ロール」の2キャラが公開された。 白鳥のジュンはヨーヨーと爆弾を使い、軽やかな動きをするキャラクタであるとのこと。ヨーヨーを使って相手に爆弾を巻きつける、などの華麗な動作が持ち味のようだ。 ロールはお掃除ロボットという設定を活かし、ほうきを使って攻撃したり、バケツから水を出して攻撃するなど、コミカルでかわいらしいものが多く見られた。BGMもこのキャラのみ曲が入っているなど、かわいらしさを前面に押し出したキャラクタのようだ。 上記2キャラは、Wii版と同時にリリースされるアーケード版でも使用できるとのこと。 Wii版の追加要素もいくつか発表された。
ひとつ目は新キャラクタのハクション大魔王。プレイ映像も上映されたが、かなり大型のキャラであるという印象を受けた。ハクション大魔王はマジックワンドに振り回されているだけであり悪意を持って戦っているのではないという設定のようで、このあたりも、なるべく原作に忠実になるようにという意図でそうしているとのこと。
ふたつ目の要素としては、ミニゲームの存在が発表された。 ミニゲームは各キャラクタにつき1つずつ存在するようで、会場ではリュウのミニゲームである「特訓 灼熱波動」と、ガッチャマンの「キャラクター基地強襲」の2つが実演された。 前者はWiiリモコンを前に突き出すとリュウが波動拳を発射し、一定以上のダメージを与えると目的物が破壊でき得点が入るというもの。キャラクタの横にゲージが表示され、このゲージがMaxの状態で波動拳を出すと破壊力の大きい灼熱波動拳になる。 操作は単純だが連続して灼熱波動拳を出しているとゲージの増加速度が速くなり、難易度が上がっていくようだ。
後者はガンシューティングタイプのミニゲーム。Wiiリモコンで照準を合わせ、Aボタンで弾を撃つ。7つある穴から敵キャラクタと味方キャラクタがランダムに登場し、敵キャラクタを倒せば得点、味方キャラクタを撃ってしまうと減点されるというガンシューティングではお馴染みのシステムだった。 こういったミニゲームは単純ながらついついのめりこんでしまうもの。それがキャラクタ数と同じだけあると考えると、かなりのボリュームだ。おまけ要素としては贅沢な内容なのではないだろうか。 その他簡単なコマンドで連続技が出せる「簡単コマンド」の存在や、クラシックコントローラを始めとして、アーケードコントローラ、ゲームキューブコントローラにも対応していることなどが発表された。格闘ゲームはコントローラが満足いくものでないとストレスにつながりやすいので、多くのコントローラに対応していることは格闘ゲームユーザーにとっては地味ながら朗報なのではないだろうか。 □カプコンのホームページ http://www.capcom.co.jp/ □CESAのホームページ http://www.cesa.or.jp/ □「東京ゲームショウ2008」特設サイト http://www.capcom.co.jp/tgs2008/ (2008年10月10日) [Reported by 米澤大祐 / 中野信二]
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