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【連載第19回】まったりマイペースで「ファイナルファンタジーXI」の魅力をレポート

ファイナルファンタジーXI連載
~ヴァナ・ディール“水晶大戦”探放記~

バージョンアップレポート“「アルタナの神兵」編”
シージターレットがお目見えした最新カンパニエ仕様から、獣人拠点の将領NM、新WSクエスト冒頭など紹介!!

 今回は2008.9.9バージョンアップレポートの第2弾ということで、「アルタナの神兵」関連の変化を中心にまとめてみた。「アルタナの神兵」の発売以来断続的に続いている「カンパニエ」の調整、そして獣人血盟軍の拠点に加わった新たな脅威「将領」のノートリアスモンスター、各ジョブ専用の新ウェポンスキルを習得できるクエストの導入部などをご紹介しよう。

「ファイナルファンタジーXI プレイヤーズコレクション」のタイダルタリスマン」が到着
「ファイナルファンタジーXI プレイヤーズコレクション」の第1弾「タイダルタリスマン」が届いたので写真に収めてみた。右の画像は「プレイヤーズコレクション」の発売記念特典、ゲーム内アイテム「タイダルタリスマン」を装備したところ。胸元のタイダルタリスマンがピカピカと光を放つ、なかなか凝ったアイテムになっている


「カンパニエ」 アルタナ連合軍が巻き返し、戦況が一変
エリア支配率の変動値、バトルでの行動査定が調整された

2008/09/09 VERUPより抜粋

    ・カンパニエに関して、以下の追加・変更が行われました。

      以下のエリアでカンパニエバトルが発生する確率が減少しました。
      南サンドリア〔S〕/ バストゥーク商業区〔S〕/ ウィンダス水の区〔S〕

      叙勲に必要な基準が全体的に緩和されました。

      カンパニエopsにおいて、PCに支給される報酬が調整されました。

      カンパニエバトルにおけるいくつかの行動に関して、査定の方法および査定による評価の上限が調整されました。

      カンパニエバトル中も以下のNPCが消えなくなるよう変更されました。
      南サンドリア〔S〕 Scarlette,C.A. / Miliart,T.K.
      バストゥーク商業区〔S〕 Narkissa,C.A. / Millard,I.M.
      ウィンダス水の区〔S〕 Wenonah,C.A. / Mindala-Andola,C.C.

      新たなカンパニエopsが追加されました。

      新たなゲストが追加されました。

      エリア支配率の優劣に応じて、エリア支配率の変動値が調整されるようになりました。
      これにより、エリア支配率で劣っている勢力が形勢を逆転しやすくなっています。

      以下の特殊技とアイテムの効果が時限式で発動するように変更されました。
      特殊技:マインブラスト / パラライジングブラスト / サイレンシングブラスト / バインディングブラスト
      アイテム:ブラックマイン / パラクシスチューブ / サイレンスチューブ / バインドチューブ

市街でのカンパニエバトルが発生中でも、シギルを発行してもらえる
連合軍戦績でテレポしてくれるNPCも、カンパニエバトル中に消えなくなった
 今回のバージョンアップで、カンパニエの情勢はまた大きく様変わりしている。ここ数カ月のカンパニエは獣人血盟軍にかなりのエリアを支配されてしまい、各国に攻め込まれて市街戦が発生するという劣勢が続いていた。詳しくは本連載の第15回で掲載したインタビューをご覧頂きたいが、三国に攻め込まれた場合、国の物資等に直接大きなダメージを受けてしまい、挽回が困難な負のスパイラルが止められなくなってしまう。

 そうした状況に対して、今回まず調整されたのが「三国でのカンパニエバトル発生確率の減少」だ。以前の発生率は非常に頻繁で、カンパニエバトル終了直後にすぐさま次の敵部隊とのバトルが発生することもあった。市街戦が頻繁に起こるため、獣人血盟軍に支配されている他エリアに攻め込むこともしづらく、ジリ貧の状況を強めていた。バージョンアップ後は市街戦の発生がだいぶ抑えられ、バトルの間隔も空くようになった。

 もうひとつ、市街戦のカンパニエバトル発生時に他エリアに攻めづらくなってしまう大きな要因が「カンパニエバトル中は連合軍戦績テレポをしてくれるNPCがいなくなってしまう」ことだった。これもバージョンアップで改善され、連合軍戦績テレポをしてくれるNPCとシギルを発行してくれるNPCはバトル発生時もそのまま元の場所に居続けるようになった。

 市街戦にまで持ち込まれている状況において、最も大事なのは「外のエリアをひとつでも支配して市街戦が発生しないようにする」ということだったが、これまでは頻繁に攻め込まれることでエリア間の移動も不自由になってしまい、うまくは展開できなかった。こうした部分が改善されたことで、情勢は大きく変わりはじめた。

エリア支配率のバランスが優劣によって変化するように

バージョンアップ後にカンパニエ集計が行なわれた後の勢力図。アルタナ連合軍の各国が2~3のエリアを支配し、五分以上の状態に一気に盛り返した
 次に重要な変化が、「エリア支配率の優劣に応じて、エリア支配率の変動値が調整されるようになった」ということだ。バージョンアップ以前の状況だと、他エリアの支配率を取り戻したくとも獣人血盟軍の勢いが強く、対する自国の力は衰えているため、結果に繋がらないことが多かった。今後は、この点が調整されるため、シーソーゲームになりやすくなった。

 さて、こうしたバージョンアップによる変化によってカンパニエの勢力図は様変わりした。これまではほとんどのエリアを獣人血盟軍が支配していたが、今はかなりのエリアをアルタナ連合軍が取り戻している。今度は、ちょっとアルタナ連合軍側が簡単に優位になりすぎなのではとも感じるのだが、ここはもう少し経過を見てから判断したいところだ。

カンパニエバトルの行動査定が調整。レイズは大幅引き上げに

インタビューでは、アライドタグの受け直しに時間制限のルールを導入したいということだったが、バージョンアップでは時間制限は入っていない。直接、査定を調整する方向に落ち着いたようだ
 カンパニエバトルはバトル中の冒険者の行動を査定し、終了時にそれに応じた経験値や連合軍戦績の報酬がもらえるという仕組みだ。今回のバージョンアップでその査定の内訳が調整されている。特に大きいのは「歌やファントムロール、魔法による強化」のポイントだろう。

 結論を先に書くと、歌やファントムロール、魔法による自己強化は、以前の10分の1程度しか査定されなくなった。これは、バトル中に自己強化を繰り返して報酬を得るという作業的な行為に対しての調整だ。特に歌やファントムロールはMPの消費がないため、反復することで低レベルでも気軽に稼げる手段として注目されていた。アライドタグを受けて強化系の歌を何度か歌い、審査を受けるという行動を繰り返す。楽に報酬が得られて自身のキャラクタが成長していくことが嬉しいと感じる気持ちはわからなくはないが、ゲームを楽しんでいる充実した姿とは言い難かった。

 第15回で掲載したインタビューの時点では、それらの行動に対して、アライドタグの受け直しに時間制限をつけるというルールを考えているということだったが、今回のバージョンアップではその時間制限は導入されていない。アライドタグに時間制限をつけると、そうした行為をしている人以外にも影響があるためだろう。より直接的に、強化による査定ポイントが下げられた。

 ちなみに他者への強化についての査定はどうなるかというと、対象の査定値によって行動に対する査定値が異なるように変更されたようだ。このため、ペアを組んで強化を繰り返すという行為では査定は低くなるものの、全力で戦っている冒険者に対する行為は高くなる。つまり、カンパニエで戦力となる働きをすればこれまで同様に高い査定値が得られるというわけだ。

レイズの査定ポイントは大幅アップ。画像はまず、アライドタグを受けてレイズだけしているところ
上の画像の直後に審査してもらったところ、100ポイントをもらえた
 一方、大幅に査定ポイントが高まったのが「レイズ」系統の蘇生魔法だ。以前は1回あたり20ポイントだったものが、今回100ポイントに引き上げられている。これもまた第15回で掲載したインタビューで質問をぶつけたものだが、レイズは消費MP量と相反して査定評価が低めだった。

 インタビュー時点では、レイズは主に救護兵が積極的に行なうようにしていきたいということだったが、筆者はそれはそれで悪くないと感じた。というのも、なぜレイズにこだわった質問をしたかと言うのも含まれるが、“戦闘不能になり何もできない時間は一番つまらない”からだ。その状況に対して、査定評価が低いからレイズは後回しにせざるを得ないというのは残念すぎる。そのため、レイズしてくれるなら救護兵でも冒険者でも構わないと思った。

 そして、今回の調整はというと、レイズそのものの査定評価が5倍にも引き上げられた。また、救護兵の能力も高まっている(戦況の好転による国力アップなどが理由と思われる)。救護兵が近くにいればレイズを積極的にしてくれるし、救護兵が近くにいない、または救護兵が参戦していないバトルのときは、冒険者から積極的なレイズを期待できるようになっている。

 特に冒険者からのレイズというのは、カンパニエバトルの中でも助け合いがはっきり感じられる要素のひとつだ。レイズをしてもらった側は「ありがとう」といったお礼の言葉なり、エモートなりのやりとりを必ずといっていいほどしている。助け合い、協力しあって獣人血盟軍に立ち向かうというテーマとしても大事な要素と思えるので、今回の尊重された調整は嬉しい限りだ。

最新カンパニエに参戦! 兵器シージターレットが砲撃が降り注ぐ

    「シージターレット」

シージターレットの背面は写真のようにスロープのような扉が開閉している
背面の扉から出てきているのか、スミロドンが大量に登場し、アルタナ連合軍に襲い掛かる
 実際にバージョンアップから本稿執筆までの期間、カンパニエを楽しんでみた。最も大きな変化は、戦況の変化からか調整なのかはわからないが、獣人血盟軍が兵器を出してくるのを頻繁に見るようになったことだ。筆者が見たのはシージターレットで「Orcish Turret」という名称。何体かのオークが集まっているなと思ったら、直後に巨大な兵器が出現した、という場面を何度か目撃できた。

 筆者はカンパニエバトルに出現する兵器を見たのはこれが初めてだったので、衝撃的だった。シージターレットはオープニングムービーで描かれていた攻城兵器さながらで、不気味で巨大な外観をしている。口のような部分からは砲門が覗いていて、定期的に口がゆっくりと開いて周囲を砲撃してくる。また、後方には開閉式の扉のようなものがあって、どうやら大量のスミロドンを出撃させてくるようだ。これまでの「FF XI」にはあまりみられなかった異質な存在感がある。

 獣人血盟軍のモンスターの強さは、以前に比べると少し弱まったように感じられた。だが、そもそもカンパニエバトルの敵や味方は“戦闘に勝利または敗北することで能力が増減する”という要素がある。そのため、バージョンアップ後の戦況によって獣人血盟軍の各部隊が敗北し、弱まっていると思われる。ベースとなっている強さはほとんど、もしくはまったく変わっていないのかもしれない。

 エリア支配率の変動は見る限り、よりダイナミックになった印象だ。優劣に応じて支配率の変動値が可変する仕組みによるものと思うが、見た限りはアルタナ連合軍に有利なバランスで1戦1戦の勝敗の結果が大きく作用している。以前は苦労して勝ち得た1度の勝利による支配率の向上も、数度の敗北がそれを上回ってしまうことが多かった。そうした徒労感を感じるようなことは減ったと思える。

 今後にはある程度アルタナ連合軍が優勢になったところで、支配率の変動値が逆転して獣人血盟軍が巻き返してくるようなこともあるのかもしれない。それはそれでまた一考の余地がありそうだが、以前までのようにどちらか一方的な戦況が長く続くということがなくなっているなら喜ばしいことだ。


獣人血盟軍の拠点に新ギミック「将領」が登場!
チョコボに乗れるようになり、リコールから拠点への移動も楽に

2008/09/09 VERUPより抜粋

    ・カンパニエに関して、以下の追加・変更が行われました。

      獣人血盟軍の将領として、新たなノートリアスモンスターが追加されました。
      これらを倒すことで、獣人勢力下にある拠点の防衛戦力が減少します。

      過去世界において、以下のエリアからレンタルチョコボを利用できるようになりました。
      南サンドリア〔S〕/ バストゥーク商業区〔S〕/ ウィンダス水の区〔S〕
      ジャグナー森林〔S〕/ パシュハウ沼〔S〕/ メリファト山地〔S〕

各獣人拠点に「将領」のノートリアスモンスターが出現!

オーク帝国軍の将領の1人「Draketrader Zlodgodd」に接近したところ、襲われてしまった
 正直なところ、これまでは特別な用が無い限りは人が訪れないエリアになっていた感のある獣人血盟軍の各拠点「ラヴォール村」、「ベドー」、「オズトロヤ城」。だが、今回のバージョンアップより面白いギミックが追加された。

 各拠点に登場したのは“獣人血盟軍の将領”のノートリアスモンスターたちだ。各拠点内にそれぞれ8体の将領が登場するようで、彼らはそれぞれ高性能な装備品を所有しているほか、倒すことで獣人勢力下にある拠点の防衛戦力を減少する。また、それらから得られる報酬品を集めていくことで、さらに強大なノートリアスモンスターが待ち受けるバトルフィールドにも挑めるようになるようだ。

 実際にオーク帝国軍の拠点である「ラヴォール村」を探索してみると、将領の1人「Draketrader Zlodgodd」を発見できた。黒い体に赤い双眼、手には槍を構えており、体も他のオークに比べて一段巨大だ。このときは1人で探索していたので、とても勝ち目がない。周囲もスミロドンやオークが徘徊していて大変に危険だ。

 なんとか、より良いスクリーンショットを撮影すべく、インビジとスニークをかけて近づいてみたところ、見破る能力を持っているのか、発見されてしまいあっという間に倒されてしまった。そのほか、アライアンス規模のグループが別のオーク将領「Coinbiter Cjaknokk」に挑んでいる様子も見られた。ショルダーチャージという範囲属性の特殊技を多様していて、攻撃力の高い強敵のようだ。

将領を倒して容器を集めれば、危険な戦いへの道が開く?
将領のノートリアスモンスターはいずれも強力。中央の画像はアライアンス規模のグループが将領の1人と戦っていた様子だ。右は、彼ら将領に関するものと思われる話。何でも獣人軍の拠点で大量の容器を手に入れた兵士が、謎の死を遂げているという

大戦時代を駆け抜けるチョコボに乗れるように!

ついに水晶大戦の時代でもチョコボに乗れるように! 鎧をまとった姿がかっこいい
レンタルチョコボの料金は連合軍戦績で支払う。三国以外にも白魔法のリコールで移動した先に、乗り場が設けられている。獣人血盟軍の拠点へと行くのに非常に便利だ
 水晶大戦時代でもついにチョコボに乗れるようになった。チョコボに乗る場所は、過去の三国のほか、白魔法の移動魔法リコールジャグ、リコールパシュ、リコールメリファを使うとたどり着く、テレポイント3箇所のすぐそばからも乗ることができる。

 このため、リコールで水晶大戦時代に飛んでからの移動が格段に楽になった。テレポイントから所属国へと移動するため、近場のカンパニエ審理官のもとへと行くのも安全だし、逆に獣人血盟軍の各拠点へと行くのも楽になった。リコールは、水晶大戦時代の所属国へと直接移動できるリトレースと比べてしまうと扱いづらい印象があったが、チョコボが利用できるようになって利便性が増している。また、前述の「獣人血盟軍の将領」に挑むときなど、獣人血盟軍の拠点へと向かうのにもチョコボとリコールの組み合わせが魅力的になっている。

 水晶大戦時代のチョコボに騎乗するには、料金としてギルではなく連合軍戦績を支払う仕組みになっていた。実際に乗ってみたところ、三国からのレンタルは戦績125、テレポイントからは戦績250を要求された。何度か利用してみたところ支払う戦績の量が増減していたので、おそらくは現代のチョコボ料金同様に、何らかの条件で料金が変化する仕組みなのだろう。

 レンタルしてもらえるチョコボは鎧を着込んだ黒いチョコボだった。現代でのチョコボに乗った移動は、美しい世界を旅する姿だったが、水晶大戦時代のチョコボに乗った冒険者の姿は、戦時中の危険な一帯を駆け抜ける騎兵といった雰囲気だ。ただし、残念ながらチョコボホイッスルによるチョコボの呼び出しや、チョコボの穴掘りは水晶大戦の世界ではできない。


ジョブ専用の新ウェポンスキルを習得するクエスト「神器」
金庫を圧迫する「印章」とオサラバ! できる預かりシステムなど

2008/09/09 VERUPより抜粋

    ・各ジョブ専用のウェポンスキルを習得できる新たなクエストが追加されました。

    ・NPC "Shami"に「獣人印章」と「獣神印章」を、随時1個からでもトレードできるようになりました。
    ・トレードした印章が一定以上の個数に達すると、希望するオーブを受け取ることができます。

    ・ゲームの基本的なプレイ方法を学べるチュートリアルが、サンドリア、バストゥーク、ウィンダスに追加されました。

待望の各ジョブ専用ウェポンスキルが登場! クエスト導入部を紹介

ジュノでは見かけない青魔道士のメガス装束を身に纏った謎の人物。なにやらブツブツと独り言を言っているが……
ある武器を身につけて話しかけると、彼は目の色を変える。なんでもその武器には「器気」と呼ばれる秘められた力があるという。「器気」は、ナイズル島の深層に近づいた者と相性がいいらしい
 2008.9.9のバージョンアップ内容の中でも、冒険者から最も熱い注目を集めているのがこの、「各ジョブ専用のウェポンスキルを習得できる新たなクエスト」だろう。今回はなんとか筆者もこのクエストを受諾することができたので、クエストの冒頭を紹介しよう。

 クエストが始まる場所はなんとジュノ下層のゴブリンがいる店こと、ジャンク屋だ。詳細は伏せるが、このクエストをはじめるにはアトルガン皇国にまつわる、ある装備が必要になる。そのため、クエストを受ける場所もアトルガン周辺かと思えたのだが。店内にはゴブリンに混じって、ジュノでは見慣れない装束姿の人物がいる。

 彼は隅を向いてブツブツと独り言を喋っている。それを聞く限り、彼は何かの研究の権威であったようだ。そして真実は定かでないが、何かを盗んだ疑いをかけられているようだ。容疑によって皇国にいられなくなり、ジュノへと逃げてきたのだろうか。

 彼はある特定の武器を見ると、目の色を変えて話してくるようになる。いわく、その武器には秘められた力が備わっているという。その力を引き出すには彼からちょっとした細工を施してもらい、あとは使い続ければいいらしい。秘められた力は「器気」と呼ばれるもので、詳しくは定かでないが、ナイズル島の深層に近づいた者と相性がいいらしい。なかでも100ブロック踏査の証である幻灯のカギを持っているのならば、申し分のない最高の結果を得られるそうだ。

 その武器を使えば使うほど「器気」が増幅され続け、やがて飽和状態になる。そうして器気を満たした武器を彼の元へ持ってくれば、何かが起こるというのだが……。

「獣人印章」と「獣神印章」を預けられるように!

印章をオーブと引き替えてくれるNPCのShami。今回のバージョンアップから印章を預かってくれるようになった
 バトルフィールド戦に挑むために必要な各種オーブと引き替えてもらえる「印章」。印章はモンスターを倒すことで獲得できるが、消費する機会がないままだと貯まる一方だった。そのため、モグハウスに大量に貯蔵していて金庫を圧迫しているという冒険者も多かった。かといって捨てるには忍びないというアイテムだ。

 この印章を、各種オーブと引き替えてくれるジュノのNPC Shamiが預かってくれるようになった。実際にShamiに印章を渡してみたところ、これまではそのまま印章の数に応じてオーブと引き替えてくれていたところが、預かってくれるようになっていた。預けてある数を聞いて、そこからオーブと交換するという手順になっている。預けられる数に上限があるのかは定かでないが、同じ種類の印象なら何百枚でもいっぺんに預けることができる。

新規冒険者をガイドするチュートリアル登場! 侮れないサポートが満載

サンドリアの冒険者指導を担当する人物が、こちらのアローヌだ
 新規の冒険者にプレイの基本を教えてくれるチュートリアルが導入されている。試しに新規のキャラクタを作成してみたところ、プロローグ後に冒険者の指導を担当しているという新NPCの元へ行くよう勧められるようになっていた。そのNPCがチュートリアルのガイド役というわけだ。

 指導は、出された課題をクリアしつつプレイの解説をしてもらうという形式だ。面白いのは課題をクリアすることで報酬をくれるところで、例えば食事の効果を説明するときには実際に料理をくれるし、合成について教えてくれる時には、例として合成素材を一通りくれたりする。

 さらにチュートリアルが進むと、戦車、女帝、皇帝の指輪のいずれかを、一度だけ戦績消費なしでもらえる「コンクェスト奨励特別券」という嬉しいアイテムをくれたり、経験値ロストを軽減するリレイズを学ぶためにエンチャントにリレイズ効果がある「レイジングピアス」をくれたりする。単に基本を教えてくれるだけでなく、序盤のプレイを快適にする大きな助けとなっている。

プレイ方法を実践的に教えてくれるチュートリアル。報酬も実用的
チュートリアルは戦闘を有利にするシグネットや食事の効果をはじめ、ウェポンスキルや競売所の利用など細かに課題を交えて教えてくれる。その過程では、戦車、女帝、皇帝の指輪のいずれかを無料でもらえるアイテムをくれるなど、新規冒険者ならぜひ取得したい報酬がもらえる


バージョンアップで「カンパニエ」の戦況バランスは安定
今後は「兵器」などによるカンパニエバトルの“混沌化”に期待

戦況のバランスは均衡した状態にかなり近づいた。次は、カンパニエバトル自体をハプニングとギミックで彩って欲しい。兵器の存在はカンパニエならではなので、ぜひ拡張して欲しいところ
 今回はカンパニエの調整を軸に、主に「アルタナの神兵」に関連するバージョンアップ情報をお届けした。今回、大きな変化としてはやはりカンパニエだが、良し悪しの判断となると話は別で、正直難しい。システム側の調整で、こうも戦況が変わってしまうと、冒険者の気力が萎えてしまうところがある。エリア支配への直接的なバランス調整の手はいったん休めてもいいのでは、というのが筆者の思いだ。

 その一方で、直接的ではなく不確定要素としてバランスを変動させてくれる存在として“兵器”に期待していきたい。今回はシージターレットを目撃できたが、ああいう巨大な脅威が突如出現して、戦場を破壊するようなハプニング性が、カンパニエには必要だと感じる。冒険者が力をあわせてそれを阻止したり、ときには阻止できなかったり。アルタナ連合軍側にも面白いギミックを持った兵器が用意されて、カンパニエならではの遊びができたら申し分ない。エリア支配数を競う遊びでは人を選ぶところもあると思うので、バトルそのものにハプニングと楽しさをどんどん詰め込んで欲しい。

 なんだか苦言と要望ばかりで申し訳ないのだが、今回のバージョンアップで、カンパニエのバランスは安定したと思う(もちろん、本文中にも書いてきたようにもっと経過を見ないと断定できないところもあるが)。行動の査定評価にはまだ調整の余地を感じたが、防衛、攻略戦をバランスよく参戦できるようになったのではと思う。さぁ、安定の次に欲しくなるのは混沌だ。バトルに意外性が欲しい。ドカーンと派手にやって欲しいと思う。

 ギミックという面では、獣人拠点に出現した「将領」のノートリアスモンスターの存在が面白い。今回導入された「将領」ノートリアスモンスターやそこからのバトルは、水晶大戦時代の獣人拠点を使ったハイエンド向けの遊びのようだが、カンパニエを通じて何かのコンテンツに挑めるようになっていくような、そうした発展にも期待していきたい。


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□スクウェア・エニックスのホームページ
http://www.square-enix.com/jp/
□「ファイナルファンタジー XI」のホームページ
http://www.playonline.com/ff11/

(2008年9月26日)

[Reported by 山村智美 / Pomm]



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