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会場:幕張メッセ
入場料:1,000円(前売り券700円。小学生以下、60歳以上は無料)
実は、参考出展タイトルで筆者の琴線に「くる」ものが1点あったのだが、プレスも撮影禁止とされていたためテキストで概要のみざっとご紹介させていただきたい。タイトルは「えほんのたまご」で、キッズ向けのエンターテインメント機器。クレジットを投入すると手のひらサイズの可愛らしい“絵本”が払い出される。絵本は上下端にバーコードが印刷されており、これを筐体のリーダーに差し込んで(ムシキングなどのようにスライドさせず、スッと差し込む)読み込ませると、筐体正面にあるタッチパネルで絵本のストーリーが展開されるという仕組みだ。
正真正銘の参考出展ゆえ細かい仕様などは未定で、収録話数なども決まっていない。担当者によれば、ストーリーも当初は分岐などを検討していたようだが、現時点ではタッチパネルに触れるといったインタラクティブ性をフレーバー程度に採用するにとどめているという。対象年齢は2~4歳児。同社のキッズ向けマシンといえば「ムシキング」や「ラブ&ベリー」シリーズが有名だが、このタイトルも対象年齢こそ低いが、ホームセンターなどのゲームコーナーで母親と一緒に遊んで、家に帰ってからも絵本で楽しめるという作りからは(ユーザーはもちろん、ビジネス的な発展性でも)さまざまな可能性が感じられる。私見ながら、今後の展開がとても気になる作品だ。
■ タッチストライカー
試合が始まると、選手たちはAIで自動的に行動を開始する。ただし、これはあくまでも基本行動で、決して効率的ではない。この状態でプレーヤーは「パス(パスしたい場所を2回素早くタッチ)」、「任意の場所に選手を移動させる(選手をタッチしてドラッグしたままラインを引く)」、「ボールを奪いにいかせる(選手を中心に描かれるサークル内を2回素早くタッチ)」、「シュート(ゴール内を2回素早くタッチ)」といった4つのアクションが実行できる。4種類といっても、操作方法それ自体は“2回素早くタッチ”と“ドラッグ”しかないため、誰でもすぐに慣れることができるはずだ。 登場選手はすべて架空。ショーバージョンでは「熱血」、「ガールズ」、「キッズ」、「マッスル」の4チームがあり、マッスルはボールを奪いやすいがスピードがない、キッズは素早く小回りがきくといった差別化がなされていた。本作はICカードに対応しており、チームのカスタマイズ、段位、戦績などが記録可能。さらには、ALL Netを介して全国のプレーヤーとリアルタイム対戦を楽しむことも可能。対戦の場合、ゲームの勝敗は制限時間ありの「ライフ制」で、先に2ゴール決めたほうが勝ち。 プレイする前は「なんか忙しそうだなぁ」と思ったが、実際やってみると案外そうでもないどころか、サッカーならではの“スペースの奪い合い”がことのほか熱い。画面内にいる味方すべてに指示が出せるため、プレイの様子をたとえるなら、基本AIを軸に“プレーヤーが自由に枝葉を伸ばしていく”といった感じ。オープンスペースを突くのもいいし、相手の動きを予測して逆を突いてもいい。攻撃時はもちろん、守備的な選手の動かし方も重要なポイントになるだろう。なお、フォーメーションについては未実装ながら「3-5-2」、「4-4-2」などいくつかのバリエーションがアイコンで確認できた。完成版でどうなるかはわからないが、
稼働予定は2009年春。「サカつく」、「バーチャストライカー」、「ワールドクラブ チャンピオンフットボール」など、サッカーをモチーフにした既存シリーズとまったく異なる「セガが産んだ新たなサッカーゲーム」。その息吹を少しでも早く感じとりたい人は、一般公開される20日にセガブースまで足を運んでみてはいかがだろうか。
(C)SEGA
■ ハーレーダビッドソン(R) キング オブ ザ ロード
筐体にはDXとSDがあり、DXタイプはVツインエンジンの鼓動を再現した振動システムを搭載。足元のステップが平らなのは安全性を考慮したためと推察されるが、それを差し引いても62インチの大型モニターと左右にグイグイ動くDX可動筐体の存在感は格別だ。視点は3パターンが用意されており、BGMには「HIGHWAY STAR」、「Speed King」、「BURN(以上、Deep Purple)」、「Born to Be Wild(Steppenwolf)」、「Can the Can(Szie Quatro)」など'70年代ロックの名曲が使われている。 プレーヤーは「KING」と呼ばれる謎の人物が主催したレースに参加。道中ではライバルたちが出現し、これを追い越して制限時間内に各コースのゴール地点を目指す。全ラウンドをクリアして「キング」への挑戦権を獲得すれば、ファイナルラウンドに進むことができる。アクセルを少しゆるめて一気にMAXまで入れるとブースト状態になり、この間は無敵。クルマと接触しても吹っ飛ぶのは相手につき、緊急時はもちろん対向車線を利用したショートカットなどで活用できそうだ。 まだ開発中ということで、荒涼とした北米大陸、ハイウェイ、欧州の都市を思わせるコースは、テクスチャが若干荒め。このあたりは完成までに相当ブラッシュアップされるはずだが、それ以外で気になったのが、ハンドル操作の“遊び”とスピード感。バイクをモチーフにしたレースゲームの場合、ハンドル操作の反応が敏感だと「これ真っ直ぐ走れないよ!」といった状態に陥りがちだが、本作はハーレーダビッドソンの力強い走りを強調するという意図のもと、急激にハンドルを曲げてもいきなり体勢を崩すことはない。
ゆえに、本作の乗り味はバイクというよりも、クルマのそれに近い印象がある。その一方で、ライバルやNPCのクルマやバイクの脇をすり抜けていく2輪らしいスリリングな切り返しが狙えるよう、非ブースト時のスピード感は控えめ。このあたりの按配は、開発サイドも相当悩んでいるフシが伺える。疾走感を強調するのはたやすいが、それではライバルカーや障害物を避けていくのが難しくなる。さりとて、やたらスピード感を強調したりハンドリングを鋭敏にしたなら、野性味あふれる走りがスポイルされかねない。画面の端々から「クレイジータクシー」的なものを感じるだけに、野太い乗り味とバイクらしい爽快感を両立させた素晴らしい作品になることを願う。今冬稼働予定。
(C)SEGA (C)2008 H-D, All rights reserved.
■ HUMMER(ハマー)
ゲームモードは、シングルプレイ時は「レース」、「タイムアタック」から選択可能。コースは、荒野、ジャングル、極寒、廃工場など4種類。ふたりプレイは、ライバルカーやコース外周部との接触やチェックポイント通過などの各タイミングでドライバーが交代する仕組み。瞬時ではなく予告されるため、協力しながら一緒に走っているという一体感が味わえる。 本作最大の特徴は、なんといっても派手な可動筐体の動き。前後左右にガクガク動くため、悪路を走っているというダイナミックな臨場感がたまらない。コース上にあるドラム缶や建物などの障害物を破壊することでブーストゲージがたまっていき、MAXになるとブーストボタンで一気に加速。ゲームシステム面でも悪路走行が推奨されているため、プレーヤーとしては迷うことなく悪路に轟然とチャレンジできる。ジャンプ中の車体の傾きはアクセルでコントロールでき、4つのタイヤで同時に着地するとさらにスピードアップ。最高速でコース脇ギリギリの不正地やジャンプ台を爆走する迫力は、まさに本作ならではのものだ。
その巨体と燃費ゆえ日本ではあまり走っているところを見かけず、多くの人にとってなじみが薄い車種ではあるが、本作をキッカケにHUMMERに興味を抱く人が出てくる……かもしれない。稼働時期は未定。
(C)SEGA HUMMER, H1, H2, H3, all related Emblems and the distinctive vehicle model body and grille designs are General Motors Trademarks used under license to Sega Corporation.
■ ネットワーク対戦クイズ アンサー×アンサー2
4人対戦は、予選3ラウンドを通じて行なわれる。出題形式は、早く押した順番に2名まで解答権が与えられる「4人早押しクイズ」、正解と思ったところで早押しボタンを押す「4人チキンレースクイズ」、複数正解がある問題が出題される「あまのじゃくクイズ」など、TVのバラエティ番組さながらのバラエティに富んだものになっている。 予選1、2ラウンドでは、順位に応じて★(スター)を獲得。多く集めた人が決勝進出に近づいていく。予選3ラウンドは“逆転ラウンド”で、それまでのラウンドで獲得したスターをかけてライバルと勝負。各問題ごとにプレーヤーがひとつずつスターを賭け、勝者が総取り。ミスしたときはひとつ没収され、引き分けたときは山分けとなる。最終問題終了後、残ったスターが多い順に2名が決勝進出。従来どおり1対1形式のクイズ対決を行なう。
これまでの解答カスタマイズのほか、キャラクタのカスタマイズも可能になった。キャラクタが所持する「アイテム」、得意ジャンルをあらわす「衣装」は、ゲーム中さまざまなイベントで入手する。カラーバリエーションも大幅に増えており、自分好みのキャラクタを作ることができる。今冬稼働予定。
(C)SEGA
■ スターホース2 フォースアンビション
今作から、全国の店舗をネットワークでつなげた全国大会「プレミアカップ」が開催される。店舗予選を勝ち抜いた店舗代表場がトーナメント形式で激突。大会は毎週開催され、日曜日の全国決勝戦で優勝し、全国制覇を達成したオーナーにはメダル10,000万枚が与えられる。なお、本大会は自己生産馬が“引退したとき、一度だけ”登録が可能。レースシーンはログイン時にサテライトで、レース結果だけなら「厩舎」でそれぞれ確認できる。 海外レースでは「エプソム競馬場」が新たに追加された。これにより「イギリスダービー」が開催されることとなり、「イギリスダービー」、「キングジョージVI&クイーンエリザベスステークス」、「凱旋門賞」といった“欧州三冠”が完成。ユーザーから多くのリクエストが寄せられたという「大井競馬場」で開催される「帝王賞」も新設され、国内外の多彩なレースが楽しめるようになった。
このほかにも、オッズのフィルタや順ソート機能などインターフェースの改良、GI、WBC、WBCに優勝するとアイテムなどがランダムで当たるスクラッチカードのプレゼント、「ダイワスカーレット」、「ウォッカ」、「エクリプスヘロド」、「マッチェム」など有名馬の参戦、「牧場」や「壁紙」など各種アイテムの追加など、さまざまな内容の充実がはかられている。2008年冬稼働予定。
(C)SEGA
■ その他の主な出展機種
□セガのホームページ (2008年9月18日) [Reported by 豊臣和孝]
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