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【連載第158回】ゲームライフに役立つグッズをレポート

PS3システムソフトウェア2.30の動作をチェック!
Bluetoothキーボード「diNovo Mini」をPS3で使ってみる

当連載は、ゲームライフに役立つグッズを発掘し、実際に使用してみようという試みをレポートするものである。ネタに困ったときはお休みしてしまうかもしれないので不定期連載である。ちょっとした投資や工夫で、よりよいゲームライフを送っていただけるよう、鋭意努力していく所存である。


 今回は、時間がかかってしまったが、プレイステーション 3のシステムソフトウェア2.30における各種グッズの動作検証を行なう。また、ロジクールのワイヤレスメディアキーボード「diNovo Mini」をPS3に活用してみた。

 ほかには、PSP用のグッズからは、PSPの背面に取り付けてホールド性の向上と大容量バッテリーの使用を可能にするデイテルジャパンの「グリップカバー」、そして、低反発素材を使ったシンプルな本体収納ケースのカンタービレ「衝撃吸収 低反発 スリムケース」を試してみた。

【今週のおしながき】
PS3 システムソフトウェア2.30での各種USBコンバータの動作
ロジクール「コードレス バンテージ ヘッドセット」を再チェック
自腹で買ってみました! PS3 ロジクール「diNovo Mini」
PSP デイテルジャパン「グリップカバー」
PSP カンタービレ「衝撃吸収 低反発 スリムケース」



● PS3のシステムソフトウェア2.30での各種USBコンバータの動作をチェック

左はゲームテック「ツナイデント3」 、右が「シンプルツナイデント3」。今回また動作が大きく変わった
写真左はサイバーガジェット「CYBER・コントローラアダプタ」、右上はサンワサプライ「JY-PSUAD1」、右下はエレコム「JC-PS201USV」
 PS3システムソフトウェアがバージョンアップするごとに行なっている各種グッズチェック。まずはPS2用コントローラを使えるようにするUSBコンバータ機器を試してみた。結論から述べると、システムソフトウェアの公式告知上は、Blu-rayディスクのAudio再生規格についてのみ触れられていたが、USBコンバータによる動作にも調整が入っていた。

・「シンプルツナイデント3」より「ツナイデント3」?

 トピックとしては、ゲームテックのUSBコンバータ「シンプルツナイデント3」と「ツナイデント3」の動作の変化が挙げられる。「ツナイデント3」は「DUALSHOCK3」登場以前に発売され、発売当初の動作は良好だったものの、「DUALSHOCK3」発売と同時に導入されたシステムソフトウェア2.00以降、PS2規格ソフトウェア以外では動作しないという状態になっていた。

 今回改めてテストしてみたところ、振動機能にこそは対応しないもののPS3、PS2、PSといずれも快適に動作。モード切替ボタンはPSボタン同様の動作をしていた。一方、「シンプルツナイデント3」は変わらず動作している。

 サイバーガジェットの「CYBER・コントローラアダプタ」は、一応動作しているが、ボタン連打時に遅延が起こることがある。単体の入力では各入力に対して遅延がかかっているようには感じられないが、連打すると起こるということは、わずかな遅延が起こっていることが考えられる。

 今回の結果をふまえると、「ツナイデント3」「シンプルツナイデント3」が良好な結果を残した。また、Windows PC用製品としてPS3発売当初から調べてきたサンワサプライ「JY-PSUAD1」とエレコム「JC-PS201USV」の2つは、あまり大きな変化は見られなかったが、「JY-PSUAD1」がPS規格ソフトウェアで動作しなくなっていた。

 以前、ジョイスティックのときにもあった変化だが、「ツナイデント3」の動作変化は、動作していたものが動作しなくなり、またバージョンアップによって復活したという格好なので、注目したいところだ。ただ、USBコンバータ製品においては他メーカーの製品でも、今後システムソフトウェアによって動作が大きく変わってしまうことも考えられる。USBコントローラコンバーター製品に関しては改めて、公式にサポートされている製品ではないということを考慮に入れて購入していただきたい。


・サイバーガジェット「CYBER・コントローラアダプタ」

システムソフトウェアVer2.30における「CYBER・コントローラアダプタ」の動作

PS3ホームメニュー

○ アナログモードで動作

PS3規格ソフトウェア

○ アナログモードで動作 振動あり(弱め)

PS2規格ソフトウェア

アナログモードで動作 振動あり(弱め)、ボタン連打時、遅延あり

PS規格ソフトウェア

○ アナログモードで動作
○……動作、△……動作すれども何らかの違いがある、×……動作しない
※モード切替ボタンはPSボタンとして動作(モード切替ボタンによる動作に遅延あり)

・ゲームテック「シンプルツナイデント3」

システムソフトウェアVer2.30における「シンプルツナイデント3」の動作

PS3ホームメニュー

○ デジタル/アナログ両方問題なし

PS3規格ソフトウェア

デジタル/アナログ両方問題なし、振動なし

PS2規格ソフトウェア

○ アナログモードで動作、振動あり

PS規格ソフトウェア

デジタル/アナログ両方問題なし、振動なし
○……動作、△……動作すれども何らかの違いがある、×……動作しない

・ゲームテック「ツナイデント3」

システムソフトウェアVer2.30における「ツナイデント3」の動作

PS3ホームメニュー

○ デジタル/アナログ両方問題なし

PS3規格ソフトウェア

○ アナログモードで動作 振動なし

PS2規格ソフトウェア

○ アナログモードで動作 振動なし

PS規格ソフトウェア

○ アナログモードで動作
○……動作、△……動作すれども何らかの違いがある、×……動作しない
※モード切替ボタンはPSボタンとして動作

・サンワサプライ「JY-PSUAD1」

システムソフトウェアVer2.30における「JY-PSUAD1」の動作

PS3ホームメニュー

○ デジタル/アナログ両方問題なし

PS3規格ソフトウェア

△ 振動なし、タイトルによっては動作しない

PS2規格ソフトウェア

○ アナログモードで動作 振動あり

PS規格ソフトウェア

× デジタル/アナログともに動作せず
○……動作、△……動作すれども何らかの違いがある、×……動作しない

・エレコム「JC-PS201USV」

システムソフトウェアVer2.30における「JC-PS201USV」の動作

PS3ホームメニュー

○ デジタル/アナログ両方問題なし

PS3規格ソフトウェア

△ 振動なし、タイトルによっては動作しない

PS2規格ソフトウェア

○ アナログモードで動作 振動あり

PS規格ソフトウェア

○ アナログ/デジタル両モードで動作
○……動作、△……動作すれども何らかの違いがある、×……動作しない

【5月17日追記】今回の検証結果について、ゲームテック様および読者からのご連絡に基づき、再検証を行ないましたところ、検証方法によって結果に違いが起こることがわかりました。そこで、すべての検証方法をPS3を再起動し、コントローラ未接続の状態でUSBコンバータを接続することで改めて検証した結果を掲載いたします。初出時と異なる箇所は赤字で表示させていただきました。ご迷惑をおかけしましたことをお詫びいたします。


● ロジクール「コードレス バンテージ ヘッドセット」を再チェック

Bluetoothヘッドセット「コードレス バンテージ ヘッドセット」を再度使ってみた
ヘッドセットの電源が入ると、PS3でも自動的に接続されるようになった
 続いて、
第149回に試したロジクールのPS3対応Bluetoothヘッドセット「ロジクール コードレス バンテージ ヘッドセット」を、最新のシステムソフトウェア2.30で再度使ってみた。

 本製品のシステムソフトウェア2.30における動作の違いは、PS3とヘッドセットの接続が自動的に行なわれるようになったこと。以前はペアリング済みのヘッドセットでも電源OFF/スリープ後は起動後にPS3を操作して、手動で再接続させる必要があった。だが、システムソフトウェア2.30では、ヘッドセットの電源をオンにすると、自動的に接続が確立されるように変化している。手動で接続する手間がなくなり、非常に便利な変更点だ。

 また、不意に接続が切れてしまったときも、ヘッドセットの電源を入れ直すだけで自動的に再接続される。以前から、この製品においては、使用中、オンライン対戦のルームを移るなどすると、PS3との接続が切れてしまう現象が起こり、その現象自体は今回もみられた。システムソフトウェア2.30未満では、こうした時には一度ゲームを終了して手動で接続しなおすほかなかったが、今後は電源を入れ直すだけで解決となった。




自腹で買ってみました!
ロジクール「diNovo Mini」

「diNovo Mini」

    メーカー:ロジクール
    価格:18,800円
    対応OS:Windows XP / Vista
    プレイステーション 3(システムソフトウェア バージョン1.60以降)


Bluetoothでワイヤレス操作できるメディアキーボード。USBレシーバーはキーボードの底面に収納できる。PS3に使う場合はレシーバーは使わない
底面のフタ内にバッテリーとUSBレシーバーをしまう。底面の右側にある赤いボタンが接続ボタン
「DUALSHOCK3」と並べてみた。全長はほとんど同じぐらいのサイズだ
 久々の「自腹で買ってみました」コーナーで取り上げるのは、Bluetooth 2.0を搭載した多機能なワイヤレスミニキーボード「diNovo Mini」。このキーボードは基本的に、Windows PCの、Windows Media Center機能を快適に利用することを目的とした製品だが、システムソフトウェアバージョン1.60以降のPS3にも対応している。そこで、研究所員が個人的に購入した「diNovo Mini」をPS3に使ってみた。

 「diNovo Mini」は手のひらに全体が乗せられるほどコンパクトなキーボードだ。開閉式のフタを持ち、中には英語レイアウトのキーが並ぶ。キーピッチは10mmとさすがに小さく、カード型リモコンのようなプチプチとしたクリック感だ。基本的に両手で全体を持ち、親指でキーを押すスタイルになる。英字キーボードゆえ、日本語入力を切り替えるキーがないが、FNキーを押しながらEキーを押すことで切り替えられる。この操作については、本体にはガイドなど記載はないため、「diNovo Mini」を使うなら覚えておきたい。

 文字キーの上には横並びに、ボリューム調整、消音、録画、再生、一時停止、停止、早送り、巻き戻し、バックボタンなどのメディアコントロールボタンがある。基本的にこれらはWindows Media Center向けのボタンだ。

 右上には円形のクリックパッドを搭載。指先でなぞるようにするとマウスカーソルが動く。このクリックパッドはスイッチを切り替えることで、上下左右の方向操作、押し込むと決定操作の動作にもなる。また、左上にはマウスのクリック操作に対応するボタンも備えている。キー入力、マウスカーソル操作、メディアコントロールをこれ1台で行なえるというわけだ。

 キーおよびクリックパッド全体にはバックライトを搭載。クリックパッド動作を切り替えるスイッチがマウスカーソル操作をする「カーソルモード」の時はオレンジ色に、方向キー操作をする「メディア操作モード」では緑色に光る。フタの開閉はキーボードの電源オン操作になっていて、開くとバックライトがゆっくりと点灯、閉じたときもゆっくりと消灯していく。

 全体のサイズは幅151mm×奥行90mm×高さ26.5mm、重量は173g。楕円形の形状ではあるが全体的なサイズはPS3用のコントローラである「SIXAXIS」や「DUALSHOCK3」に近い。着脱可能なリチウムイオン電池を使用し、使用可能時間はおよそ1カ月。このリチウムイオン電池のフル充電までの時間は、同梱されているACアダプタで約4時間とされているが、10分の充電で1日使えるとされている。

 「diNovo Mini」は、底面のカバー内にリチウムイオン電池とともに収納されている、USBのレシーバーを使って通信するが、PS3に使う場合はレシーバーは不要。そのかわり、底面にあるPCとPS3の仕様を切り替えるスイッチをPS3側にあわせる必要がある。PC Watchの「塩田紳二のPDAレポート」の「diNovo MiniがBluetoothである理由~米Logitechインタビュー」によれば、PS3に搭載されているHIDプロファイルには独自の部分があり、それに対応させるためのスイッチだという。

クリックパッドの操作モードによって、バックライトイルミネーションがオレンジや緑に光る。右は付属のACアダプタ。フル充電で約1カ月使用できる

USBレシーバー収納部の上にあるスイッチが、PCとPS3のHIDプロファイル切り替え
英字キーボードのため、PS3側でもキーボードの設定を「英語キーボード(US Standard)」にする
リビングのテレビに接続したPS3で、Webページのブラウジング。ブラウザの動作が改善され活用している方が増えたかと思う。リモコン的な「diNovo Mini」は大きすぎず扱いやすいアイテムだ。ただ、PS3ブラウザとの動作対応がもう一段進んで欲しいという印象を持った
 さて、HDD60GBを搭載したPS3(CECHA00)にて、「diNovo Mini」を使ってみよう。PS3で「diNovo Mini」を使う場合は、初回使用時は前述のスイッチを切り替えたあとに、PS3本体へのペアリング登録が必要となる。PS3のホームメニューの「設定」から、「周辺機器設定」の「Bluetooth機器管理」を選択、「新しい機器の登録」を選ぶ。PS3側で機器の検索を開始させ、「diNovo Mini」の底面にある接続ボタンを押す。「diNovo Mini」が認識されたあと、「diNovo Mini」のパスキーを入力すれば登録完了だ。

 機器のタイプは、ヒューマンインターフェイスデバイスとして登録された。キーボードとしては英字キーボードなので、PS3のXMBメニューの「周辺機器設定」にある「キーボードのタイプ」で、英語キーボード(US Standard)を選択する。

 登録後にホームメニューを操作してみると、クリックパッドで方向操作、マウスクリックのボタンで決定の操作ができた。「カーソルモード」では指でなぞるように、「メディア操作モード」では上下左右にクリックしてメニュー移動、押し込んで決定といったように動作する。方向入力はコントローラの方向キー入力と同等のようだ。なお、FNキーを押している間は一時的に「カーソルモード」と「メディア操作モード」が切り替わるので、煩わしいスイッチ切り替えもあまりせずに済む。

 ホームメニュー画面でのその他のボタン動作としては、FNを押しながらマウスクリックボタンを押すと、マウスの右クリック操作になるので、オプションメニューを呼び出せる。メディアコントロールボタンの停止はキャンセル、再生は決定、巻き戻しと早送りはメニューが左右に移動するアサインとなっている。残念ながら、その他のメディアコントロールボタンは動作しなかった。

 このキーボードを使うにあたり、一番便利だと思われるのがやはりWebブラウザの操作だろう。基本的な動作はホームメニューを操作したときと同じだが、バックボタンが前のページへ戻る機能になり、ページアップ、ページダウンのキーも閲覧しているサイトの上下スクロールに対応した。

 また、ここでは右下に搭載されているWindows Media Centerを呼び出すボタンが、PS3のPSボタンのように動作した。ただ、このボタンは元々PSボタンとして動作しているものの、長押し操作が認識されていないようで、ブラウザ使用時やメディア再生時にホームメニューを呼び出す動作にしか使えなくなっているようだ。

 さて、ブラウザを使いながらいろいろ試してみると、キーを備えている恩恵は大きく、特に文字入力ではソフトウェアキーボードによる文字入力よりも格段に快適。プチプチと親指で入力するのは慣れが必要だが、慣れてくると扱いやすい。ただ、ファンクションキーがないところはやはり辛い。また、ページの拡大縮小機能に対応していないのも残念だ。Windows PCで使っている場合ならFnキーを押しながらページダウン/アップのキーを押すことで、ブラウザの拡大/縮小機能に対応しているのだが。PS3でWebブラウズというシチュエーションを考えると、リビングで活用している場合、テレビと自分の距離が離れているため、ページの拡大縮小は必要な機能だろう。

 次に、DVDやBlu-rayディスクなど、メディア再生時に試してみる。こちらもボタンの対応ぶりはブラウザやホームメニュー操作時とほぼ同様だ。クリックパッドの方向入力や早送り、巻き戻しボタンはPS3での方向キー入力と同等なので、映像の早送り、巻き戻しができる。再生や停止などメディアコントロールボタンが見た目どおりの動作をするので、使い勝手がいいのが嬉しい。ただ、DVD/Blu-rayディスクのトップメニューを一発で呼び出すボタンなど、便利な機能が一部キーアサインされていないので、ちょっと寂しいところだ。

 そのほか気になったのは、PS3を電源OFF/スリープさせると、次に使うときにもう1回接続操作をしなければならないところ。接続を手動で行なうのはBluetooth機器全般の基本仕様とは思うが、設定のBluetooth機器管理でPS3側を接続状態にし、「diNovo Mini」側では底面のフタの中にある接続ボタンを押さないといけない(PS3コントローラ使用時にPSボタンを押すのと同じことだが)。フタを外さなければならないのが煩わしく、少し残念。この点に関しては、上で検証結果を掲載した「コードレス バンテージ ヘッドセット」には改善がみられたので、今後はBlootooth製品全般での改善に期待したい。

 コンパクトな筐体ながら、マウス、キーボード、メディアコントロールを全て備えていて、さらにBluetoothでワイヤレスに使えるという高品位な一品。だが、PS3にはひとまず対応しているという印象。ファンクションキーがないのはキーそのものがないので対応しようがないが、PS3ブラウザ操作での拡大縮小はキーひとつで行なえるようになって欲しいところだ。

 総じて、目的がPS3だけの場合は、少々価格が高いこともあってそのほかの選択肢のほうがオススメ。ただ、持ち運びもしやすいコンパクトなBluetoothキーボードとして魅力あるので、携帯電話やPDAなど、複数の機器で活用するなら、一考の余地はあるだろう。



● ホールド性をアップしつつ大容量バッテリー使用をカバーするお手軽グリップカバー

・「グリップカバー」

    メーカー:デイテルジャパン
    購入価格:360円
    カラーバリエーション:ホワイト、ブラック


PSPの背面に装着するグリップカバー2つと、標準バッテリー使用時に隙間を埋めるためのスポンジパッドがセットになっている
PSPに装着したところ。カバーに丸みのついていて厚みを増している
 PSP-2000に取り付けて、ホールド性をアップしつつ、大容量バッテリーも使用可能にする、グリップタイプのカバーグッズだ。カラーバリエーションはホワイトとブラックがあり、今回はホワイトを使用した。

 PSP-2000の背面の左右に、カバーの装着および電池フタを交換して、通常はフラットな形状の背面に起伏のついたグリップ部分を加えるという、シンプルな考え方の製品だ。バッテリーカバー側は標準のカバーと交換し、逆側には2個のネジ穴に差し込む形でカバーを装着する。

 PSP-2000用の標準バッテリーを使う場合、このグリップカバーを装着すると、隙間ができてバッテリーが外れてしまうので、それを防ぐためカバー内に仕込むスポンジのパッドも同梱されている。カバーの重量は8gと非常に軽量。標準バッテリー使用時に使うスポンジパッドを入れても9gだ。

 グリップカバーは丸く起伏がついた形状で、内側はフチがたっている。装着すると、本体を支える指が、ちょうどこのフチに沿って置かれるようになり、収まりがいい。質感としてはスベスベとしたプラスチック質で、滑り止めのような機構はないが、形状と厚みでホールド感は十分に高まる。

 大きな特徴として、このグリップカバーでは2,200mAhの大容量バッテリー(標準バッテリーは1,200mAh)に対応している。グリップ形状の分、増した厚みの中にピッタリと収納できるわけだ。第153回で紹介している「バッテリーパック(2200mAh) PSP-2000用バッテリーカバー付き」だと、専用形状のバッテリカバーは付属するものの逆側はそのままになので、アンバランスになることが気になっていた。このグリップカバーではこの問題を解決している。

 実際に使用してみると、装着も簡単で、本体との一体感もなかなかに高い。手に持つ部分の厚みが約4mmほど増すが、手の大きい成人男性だとこれぐらい厚みがあったほうが持ちやすいかと思う。カバーの丸みのついた形状も持ちやすさを高めてくれる。また、形状こそは大きくなるが、重さはほとんど変わらないのも嬉しいところだ。

 前述のように標準バッテリーとの組み合わせも、スポンジパッドをカバー内にはさむことで活用できるが、このグリップカバーを使うなら大容量バッテリーを使いたくなる。大容量バッテリーを使用する場合だと、PSP-2000本体、グリップカバー、大容量バッテリーの組み合わせで重量は220g。標準のPSP-2000は202gなので、重量的にはあまり感じない程度の差となる。だが、バッテリーの分だけ右側に重心は偏っている。

 薄型でフラットな形状のPSP-2000をしっかりと持てるようにする。そして、大容量バッテリーを活用できるようにする。この2点を安価に実現してくれる好印象のグッズだ。PSP-1000から2000に乗り換えた人で、以前に大容量バッテリーを購入した人なら、わざわざ追加でバッテリーを購入する必要がないため、このカバーを使えば少しお得な気分だろう。また、最近なら、友人と集まってカプコン「モンスターハンターポータブル2nd G」のアドホック通信プレイを楽しんでいるものの、標準バッテリーだけだと駆動時間が心許ないと感じている人がたくさんいるだろう。快適なプレイと大容量バッテリーをスマートに使えるようになるこのグッズ。検討してみてはいかがだろうか。

重量に大きな変化はないままに、グリップを加えて大容量バッテリーも活用できるようになる。写真右下は研究所員が実際に使用しているスタイル。この「グリップカバー」と大容量バッテリー、そして第154回で紹介したゲームテックの「エクストラパッドP2」を組み合わせている



● 衝撃吸収力抜群の低反発素材を使ったシンプルなPSP用ケース

・「衝撃吸収 低反発 スリムケース」

    メーカー:カンタービレ
    購入価格:880円


厚みのある低反発ウレタンでできているPSP用ケース
 素材全体に低反発ウレタン素材を使ったシンプルなPSP-2000用ケースだ。背面にはカラビナとベルトループを備えている。パッケージには低反発ウレタンの感触を触って体感できる小窓が付けられている。

 低反発ウレタンの感触がなんといっても独特で、約3~4mmほどの厚みがある素材は、指で押すとグッと沈み込む。感触は少し堅めで、粘土の感触に近い。指を離すとゆっくりと元の形状に戻っていく。衝撃の吸収力としては及第点の素材だろう。

 ケースとしては非常にシンプルな作り。PSP-2000本体を横から差し入れるだけで、ポケットなどは備えていない。収納内部は本体とほぼピッタリのサイズで余裕はあまりなく、低反発素材のケース全体が本体を固定する。出し入れの感触としては、少しきついぐらいだ。止め口やフタといったものがないケースだが、不意にPSP本体が飛び出してしまうような緩さはない。

 使い方としては、そのままシンプルなスリムケースとしても使えるほか、カラビナを使ってバッグのインナーとしてつり下げたりもできる。本体のみを収納するケースなので、かさばらずスマートに扱えるのがポイントだ。ただ、今回紹介している「グリップカバー」などで、大容量バッテリーを装着したPSP-2000は出し入れがきつくなりすぎてしまい、使えなくはないが扱いづらくなった。シリコンジャケットグッズなど、本体と組み合わせるタイプのグッズとの併用は厳しい。本体のみをすっきりと持ち運びたい人にオススメだ。

背面にはベルトループとカラビナを搭載。ポケットなどがないシンプルな本体用ケースだ。収納スペースのサイズはきつめなので、本体に装着するタイプのグッズとの併用は難しい



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□プレイステーションのホームページ
http://www.jp.playstation.com/
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http://www.jp.playstation.com/psp/

(2008年5月14日)

[Reported by ゲーム環境向上委員会]



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