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入場料:無料
「SIREN SECRET MUSEUM」は、プレイステーション 3用ホラーアドベンチャー「SIREN: New Translation」が7月24日に発売になったことを記念し、これまでのゲームの制作時に使われた資料などが展示されている。展示会場は薄暗く、入場時に懐中電灯が手渡される。この懐中電灯を使用して、まるでゲームの中に紛れ込んだかの如く探索するという一風変わった展示会となっている。 これから来場される方のために詳しくは解説しないが、一例を挙げると「SIREN」、「SIREN2」のジャケットで使用された原画などが展示されているほか、「SIREN2」で中川翔子さんが描いた「カストリ」の表紙など貴重なものが列んでいる。特にジャケットの原画は素晴らしく、生で見ると迫力とその空気感や世界観が特に読み取れる。 展示会場は狭いのだが、展示物が会場の隅々にまで展示されている。引き出しの中といったところまで展示されているので、探索する楽しみがある。中でもオススメなのがトイレ。会場の奥まったところに実際に使用できるトイレがあるのだが、このトイレがなかなか凝っている。真っ赤な水が流れるようで、かなり不気味。さらに……イヤ、これ以上は実際に楽しんでいただきたい。ちなみにSCEJのスタッフが「出るものも出ない!」と表現したと言うことをここに記しておきたい。 オープン初日の24日は、PS3「SIREN: New Translation」の発売日ということで、ディレクターの外山圭一郎氏を招いてのプレイスイベントが行なわれた。最新作の「SIREN: New Translation」については、「2作目が終了した時点でちょうどプレイステーション 3の制作ツールが社内で出回り始めた。そこで、まず初めにこれまで制作してきた素材を使ってプレイステーション 3上で再現するところから始めた」という。 プレイステーション 3上でこれまでの素材を動かしたところ思いの外すばらしいと感じたという。「ライティングの精度などが上がっており、影がきちんと投影されていたり。このゲームでは臨場感を大切にしているので、プレイステーション 3のようなハイスペックマシンとの相性は良い」と外山氏は続けた。「SIREN2」が発売された当時、外山圭一郎氏にプレイステーション 3での制作について伺ったとき「プレイステーション 3とかになったら直接的に恐いものを出さなくてもよくなるかもしれない。水がしたたる音や雰囲気で恐怖を表現したりできるから」と答えていたことが思い出される。外山氏は「この雰囲気を再現できるグラフィックスを実現できるのなら、僕たちの手慣れた素材を使用して制作した方がいい」ということで、1作目の新解釈としての「SIREN: New Translation」が生まれたのだという。 「SIREN: New Translation」の制作にあたっては、もちろんロケハンが行なわれている。毎回ロケハンは行なわれるので「日本中行っている (外山氏)」というが、今回ロケを行なったのは長野県にある廃村。ダムにまもなく沈んでしまう廃村などもロケしたという。テクスチャの素材を取るためといった目的もあるが、スタッフでその場の雰囲気を共通認識として持つことが大切なのだとか。もちろんホラーゲームということで昼間だけでなく夜の廃村も取材したという。「周りになんの光もなく、手元の懐中電灯の光だけしかない。懐中電灯を動かすと山の木々の影まで揺れる」とロケハンの時のことを語り、「押しつぶされるような恐怖感」と表現した。プレイステーション 3ではこの雰囲気がまさに表現されている。 また、病院のシーンのロケハンでは、都内の元病院を使用。こういった恐いゲームや映画の制作時には不可思議なことがよく起こると言われているが、今回はこの病院において手術室を取材しているときに扉が開かなくなってしまったのだとか。暑い中で2時間ほど閉じこめられたというが、不思議なことに外にいる人は鍵が壊れていることに誰も気付かない。2時間も取材できたということで、外山氏は「手術室は無駄に取材できたので、特にリアリティ溢れる内容となった」と言い、このシーンに注目して欲しいと続けた。 「SIREN SECRET MUSEUM」に訪れた来場者にはスタッフの遊び心満載のパンフレット「ざっくりとしたタウン情報、満載!! はにゅ~だ」がプレゼンとされる。中にはゲームの舞台となっている羽生蛇村の地図が描かれており、ゲームを進める上でヒントとなる記述もちりばめられている。ファンならぜひともチェックしたいところ。さらに先着500名には特製のポストカードがプレゼントされる。
初日は16時に開場したのだが、なんとオープン時には100名程にもおよぶ行列ができたと言うほどの人気ぶり。これから来場を予定している方は、少し早めに行った方が良いかもしれない。 (C)Sony Computer Entertainment Inc. (C)2008 Sony Computer Entertainment Inc.
□プレイステーションのホームページ (2008年7月24日) [Reported by 船津稔]
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